「余波」(2010/05/23 (日) 15:47:57) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
*余波 ◆WwbWwZAI1c
相川始は仮面ライダー――ではない。
たとえ人間に害を為すキングや金居のようなアンデッドと戦っていたとしても。
仮面を被りベルトで変身して大切なもののために戦っていたとしても。
相川始は仮面ライダー――ではない。
人によっては「相川始は正義のヒーロー仮面ライダー」みたいなことを主張する者もいるかもしれない。
だが相川始本人はその言葉を頑なに否定するだろう。
なぜなら相川始の正体は仮面ライダーとは程遠いものだからだ。
相川始は最凶最悪のアンデッド――ジョーカーである。
どの種にも属さずにただ出会った者に殺戮を振り撒く破壊者。
それがジョーカーの本質であり宿命である。
相川始はそんな自分の本性を十分理解していた。
だからこそ自分には仮面ライダーと呼ばれる資格はないと思っていた。
だがこのデスゲームの中でその考えは徐々に変わっていった。
きっかけはとある少女との出会い。
その少女は自分の正体を知ってもなお相川始を信じていた。
それ以外にもさまざまな者と出会った。
神を自称する雷人、少女を殺した赤いコートの男、仮面ライダーの名を騙る殺人鬼。
それらの出会いの中でもしかしたらという淡い希望が生まれた事は認めたくはないが確かなのだろう。
だが所詮淡い希望は儚いものだ。
ジョーカーの欲求は今まではヒューマンアンデッドの力もあって抑えることができていた。
だがたびかさなる怒りや悲しみや憎しみは相川始の心の奥底で燻ぶるジョーカーの欲求を肥えさせる。
少女の願いも虚しく相川始には結局仮面ライダーになることなど無理だったのだ。
その証拠が今の状態だ。
現在相川始は東の方へと進んでいる。
その理由は少し前に西の方で微かに感知したアンデッドの気配。
今までならアンデッドを倒すべく勇んで西へ向かっていたが、今の相川始はそうはしなかった。
なぜなら今アンデッドと戦えばその瞬間自分を抑える事ができずジョーカーになる可能性が高いからだ。
そうなればもう元には戻れない。
それからはただ目に付いた者を殺すだけの存在と成り果ててしまう。
だから相川始は東に向かう。
アンデッドとの邂逅でジョーカーになってしまうことを恐れて。
せめてハートの上級カードを手に入れてからと自分に言い聞かせて。
その胸の内に去来する感情は果たして何であろうか。
そして気付けばいつのまにか前方に高い建物があった。
それはまるで自分を裁くための断罪の塔のようだった。
相川始は知らない。
そこに自分と同じように自らの力のあり方に悩んだガンマンがいることも。
そこに自分の見ている前で肉親を惨殺された仮面ライダーがいることも。
そこに自分のことを信じてくれた少女の妹が向かっていることも。
どれも知らずに相川始は導かれるようにその建物に近づいて行った。
そしてそんな一人の青年の苦悩をさらに深めるかのように――3度目の放送が始まった。
【1日目 夕方(放送直前)】
【現在地 F-8 東端(ホテル・アグスタが見える辺り)】
【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】疲労(小)、背中がギンガの血で濡れている、言葉に出来ない感情、苦悩、30分変身不可(カリス、ジョーカー)
【装備】ラウズカード(ハートのA~10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】支給品一式×2、パーフェクトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、録音機@なのは×終わクロ
【思考】
基本:皆殺し?
1.生きる為に戦う?
2.アンデッドの反応があった場所は避けて東に向かう。
3.エネル、赤いコートの男(=アーカード)を優先的に殺す。アンデッドは……。
4.アーカードに録音機を渡す?
5.どこかにあるのならハートのJ、Q、Kが欲しい。
6.ギンガの言っていたスバルや他の4人(なのは、フェイト、はやて、キャロ)が少し気になる。彼女達に会ったら……?
7.ギンガの死をこのまま無駄に終わらせたくはない。
8.浅倉が再び戦いを挑んでくるなら受けて立つ。
【備考】
※ジョーカー化の欲求に抗っています。しかし再びジョーカーになれば自分を抑える自信はありません。
※首輪の解除は不可能と考えています。
※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝利者となるのではないか」と考えています。
※エネルとの遭遇からこのバトルファイトに疑念を抱き始めました。
※赤いコートの男(=アーカード)がギンガを殺したと思っています。
※主要施設のメールアドレスを把握しました(図書館以外のアドレスがどの場所のものかは不明)。
|Back:[[進展!?]]|時系列順で読む|Next:[[E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編)]]|
|Back:[[進展!?]]|投下順で読む|Next:[[E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編)]]|
|Back:[[D.C. ~ダ・カーポ~ 予兆]]|相川始|Next:[[]]|
----
*余波 ◆WwbWwZAI1c
相川始は仮面ライダー――ではない。
たとえ人間に害を為すキングや金居のようなアンデッドと戦っていたとしても。
仮面を被りベルトで変身して大切なもののために戦っていたとしても。
相川始は仮面ライダー――ではない。
人によっては「相川始は正義のヒーロー仮面ライダー」みたいなことを主張する者もいるかもしれない。
だが相川始本人はその言葉を頑なに否定するだろう。
なぜなら相川始の正体は仮面ライダーとは程遠いものだからだ。
相川始は最凶最悪のアンデッド――ジョーカーである。
どの種にも属さずにただ出会った者に殺戮を振り撒く破壊者。
それがジョーカーの本質であり宿命である。
相川始はそんな自分の本性を十分理解していた。
だからこそ自分には仮面ライダーと呼ばれる資格はないと思っていた。
だがこのデスゲームの中でその考えは徐々に変わっていった。
きっかけはとある少女との出会い。
その少女は自分の正体を知ってもなお相川始を信じていた。
それ以外にもさまざまな者と出会った。
神を自称する雷人、少女を殺した赤いコートの男、仮面ライダーの名を騙る殺人鬼。
それらの出会いの中でもしかしたらという淡い希望が生まれた事は認めたくはないが確かなのだろう。
だが所詮淡い希望は儚いものだ。
ジョーカーの欲求は今まではヒューマンアンデッドの力もあって抑えることができていた。
だがたびかさなる怒りや悲しみや憎しみは相川始の心の奥底で燻ぶるジョーカーの欲求を肥えさせる。
少女の願いも虚しく相川始には結局仮面ライダーになることなど無理だったのだ。
その証拠が今の状態だ。
現在相川始は東の方へと進んでいる。
その理由は少し前に西の方で微かに感知したアンデッドの気配。
今までならアンデッドを倒すべく勇んで西へ向かっていたが、今の相川始はそうはしなかった。
なぜなら今アンデッドと戦えばその瞬間自分を抑える事ができずジョーカーになる可能性が高いからだ。
そうなればもう元には戻れない。
それからはただ目に付いた者を殺すだけの存在と成り果ててしまう。
だから相川始は東に向かう。
アンデッドとの邂逅でジョーカーになってしまうことを恐れて。
せめてハートの上級カードを手に入れてからと自分に言い聞かせて。
その胸の内に去来する感情は果たして何であろうか。
そして気付けばいつのまにか前方に高い建物があった。
それはまるで自分を裁くための断罪の塔のようだった。
相川始は知らない。
そこに自分と同じように自らの力のあり方に悩んだガンマンがいることも。
そこに自分の見ている前で肉親を惨殺された仮面ライダーがいることも。
そこに自分のことを信じてくれた少女の妹が向かっていることも。
どれも知らずに相川始は導かれるようにその建物に近づいて行った。
そしてそんな一人の青年の苦悩をさらに深めるかのように――3度目の放送が始まった。
【1日目 夕方(放送直前)】
【現在地 F-8 東端(ホテル・アグスタが見える辺り)】
【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】疲労(小)、背中がギンガの血で濡れている、言葉に出来ない感情、苦悩、30分変身不可(カリス、ジョーカー)
【装備】ラウズカード(ハートのA~10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】支給品一式×2、パーフェクトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、録音機@なのは×終わクロ
【思考】
基本:皆殺し?
1.生きる為に戦う?
2.アンデッドの反応があった場所は避けて東に向かう。
3.エネル、赤いコートの男(=アーカード)を優先的に殺す。アンデッドは……。
4.アーカードに録音機を渡す?
5.どこかにあるのならハートのJ、Q、Kが欲しい。
6.ギンガの言っていたスバルや他の4人(なのは、フェイト、はやて、キャロ)が少し気になる。彼女達に会ったら……?
7.ギンガの死をこのまま無駄に終わらせたくはない。
8.浅倉が再び戦いを挑んでくるなら受けて立つ。
【備考】
※ジョーカー化の欲求に抗っています。しかし再びジョーカーになれば自分を抑える自信はありません。
※首輪の解除は不可能と考えています。
※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝利者となるのではないか」と考えています。
※エネルとの遭遇からこのバトルファイトに疑念を抱き始めました。
※赤いコートの男(=アーカード)がギンガを殺したと思っています。
※主要施設のメールアドレスを把握しました(図書館以外のアドレスがどの場所のものかは不明)。
|Back:[[進展!?]]|時系列順で読む|Next:[[E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編)]]|
|Back:[[進展!?]]|投下順で読む|Next:[[E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編)]]|
|Back:[[D.C. ~ダ・カーポ~ 予兆]]|相川始|Next:[[突っ走る女]]|
----
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: