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「Round ZERO~AMBITION SECRET(後編)」(2011/02/17 (木) 09:29:12) の最新版変更点
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*Round ZERO~AMBITION SECRET(後編) ◆HlLdWe.oBM
目の前に広がる光景にデジャブを感じた。
アスファルトとコンクリートの瓦礫が辺り一面に転がり、次いで焼け焦げた匂いが鼻の奥を刺激する。
7年前に巨大隕石の落下という災厄によって壊滅した渋谷。
今ではエリアXと呼ばれる地域の光景と天道が今この瞬間目にしている光景は似ていた。
そしてあの時も天道は同じように傷だらけで災厄の真っ只中にいた。
「……ッ、みんなは――!?」
あれは小休止を終えて魔法陣を探そうと散らばった、まさにその時だった。
徐々に加速し始めたジェットスライガーが突然爆発した。
爆発の直前に何かがぶつかったような衝撃を感じた気もするが、その直後に意識が飛んだので定かなところは分からない。
その感覚を信じるならジェットスライガーは謎の物体の衝突で大破した事になる。
周囲に散乱する焼け焦げた元はバイクだった破片が何よりの証拠だ。
だがいくらなんでも爆破を引き起こすような物体の接近を見逃したとは思えない。
しかも何か危険が迫れば上空の高町やスクライアが知らせる手筈になっていたにも関わらずにだ。
(やはり高町達もやられたのか……)
上空を見渡しても見えるのは青い空を汚す不吉な灰色の雲だけ。
本来なら上空にいるはずの高町やフリードの姿はどこにもなかった。
おそらくジェットスライガーを襲った物に襲われたと仮定するのが妥当だろう。
「うっ…………」
だがそこまで考えをまとめたところで天道の身体はグラっとふらついた。
ジェットスライガーが爆破した時に負った傷はさすがの天道も無視できるようなものではなかった。
ジャケットとジーンズはほぼ焼け焦げて、その下の生身の身体には擦り傷と火傷が隙間なく刻まれている。
さらにその傷跡からの出血も個々は微々たるものだが、全体では正直なところ危険な状態だ。
普段通り平気な風を装いながら、その実かなり危ない状態にある事は天道自身も理解していた。
「……不味いな。早くみんなと合流して――」
「あ、カブト見っけ」
「ちっ、キング!?」
相手を小馬鹿にしたような特徴的な聞き覚えのある声。
そこにいたのは思った通り色とりどりのアクセサリーで身を飾り付けた赤いジャケットの青年。
間違いなく生き残りの中でも最も危険な人物、キングだった。
ここで見つかった以上当然戦う他に道はない。
これまでのキングの行動からして話し合いなど全くの無意味だ。
だからいつものように右手を天高く掲げ、飛来してきたカブトゼクターを掌でつかみ取り、腰のベルトに装着して――。
「変し――ガッ!?」
「いつまでも敵が悠長に変身終わるまで待っているとか思っていたのかい?」
――「変身」の掛け声が天道の口から発せられる事はなかった。
目の前にいるのは青年という仮の姿を脱ぎ捨てたキングの真の姿――黄金に輝くアンデッドの王コーカサスビートルアンデッド。
その右手に握られた破壊剣オールオーバーの剣身は紛う事なく天道の腹部をカブトゼクターとベルトごと刺し貫いていた。
先程の爆破による負傷で天道の動きにはいつものようなキレがなくなっていた。
それはキングがコーカサスビートルアンデッドの姿に戻り、カブトへ変身する時間を与える間もなく天道に止めを刺すには十分すぎる隙だった。
「もう飽きたから君で遊ぶのも終わりだよ」
それは文字通り『天の道を往く』男の最期であった。
▼ ▼ ▼
「フリード!? ねえ、フリード! お願い、目を開けてよ……あああぁぁぁ……」
「……ぅ、ここは……いったい何が――」
『Mr.ユーノ、気が付いたのですね』
目覚めたユーノの耳にまず飛び込んできたのはなのはから託されたヴィヴィオが上げる悲しき泣き声。
さらに続いて聞こえてきたのは親友のデバイスであるバルディッシュ・アサルトの気遣いが感じられる電子音。
そうこうするうちに意識がはっきりするにつれて周囲の様子が徐々に見えてきた。
アスファルトとコンクリートが織り成す瓦礫の平野。
少し離れた場所では何かが燃えているのか黒い煙が立ち上っているが、少なくともここまでは火が広がってくる事はないように見える。
そんな場所にユーノとヴィヴィオはいて、ヴィヴィオの腕の中には物言わぬフリードの躯が抱きかかえられていた。
その真っ白な小さな体躯は見事なまでに血で真っ赤に染まっていた。
「バルディッシュ、これは――!? そうだ! あの時、いきなり何かに襲われて――」
全て思い出した。
フリードの手綱を引いてなのはと共に上空へ飛び立った、まさにその瞬間。
突然地上で爆発音がしたと思ったら、次の瞬間フリードの懐に何かが突撃して、次いで右の翼の付け根にも何かが突撃して爆発した。
おそらく何らかの方法で姿を消していたのだろう。
だから誰も襲撃者の接近を察知できなかったのだ。
突然の襲撃にフリードも、フリードの背に乗っていたユーノやヴィヴィオも、何一つ対処する暇はなかった。
ただ襲撃されて墜落するだけだった。
だがなんとかヴィヴィオだけは抱き寄せてスフィアプロテクションで落下の衝撃を和らげようとした。
そこでユーノの記憶は途切れていた。
『フリードはあんな傷だらけになっても二人を守るために落下の衝撃を和らげようと必死に翼を動かして制動を掛けて、それで力を使い果たして……』
「そうだったんだ……」
つまり今こうしてユーノもヴィヴィオも大した怪我もなく生きているのはフリードのおかげなのだ。
おそらくユーノだけではここまで無傷では済まなかったはずだ。
だがそのためにフリードが死んでしまうなんて、やりきれない気持ちでいっぱいだった。
「ユーノ君……ヴィヴィオ……」
ふと気づくと、一緒に飛んでいたはずのなのはがすぐ後ろにいた。
もう既に状況を把握したのか、その表情は沈痛な面持ちだった。
「なのは、無事だったんだね」
「うん、さすがに突撃は防げなくて墜落したんだけど、スバルからもらったカードのおかげでその時負った傷はなんとか治せたよ」
「そっか、確か出発する前に渡されていたっけ」
唯一の回復アイテムである“治療の神 ディアン・ケト”がなのはに渡されたのはつい先程の事だ。
元々スバルが持っていたが「やっぱり自分には効果が薄いと思う」という事だったので、一番無茶をしそうななのはに渡されていた。
その理由を聞いた時にはなのはも苦笑いしていたが、教え子の気遣いに対してとても嬉しそうだった。
「ごめん、私があのカード使わずにいれば、フリードを……」
「なのはが気にする事ないよ。フリードは墜落した時にはもう手遅れだったんだ。
でも、そのおかげで僕もヴィヴィオもこうして無事に助かったんだ」
「そう、だったんだ……フリード、ありがとう……」
白銀の巨竜は志半ばにしてその小さな命を散らした。
だがここで足を止めるわけにはいかない。
フリードのためにも必ずや魔法陣を探し出して、皆でここから脱出しなくては。
「なのは、スバルと天道さんは?」
「……私も探してみたけど、ユーノ君とヴィヴィオしか見つけられていないの」
「それなら早く見つけないと! なのははヴィヴィオの傍にいてあげて。僕が二人を探して――」
「待ってユーノ君! 私が探しに行く、私なら単独行動でも問題ないから」
「いや、でも……」
「大丈夫だよ、スバルも天道も強いから、きっと――」
「あ、その二人なら探さなくていいよ、はいこれプレゼント」
「「え?」」
突然瓦礫の向こうから姿の現した黄金の怪人。
初めて目にしたユーノとは対照的に、なのははその怪人が誰なのか知っていた。
それは何人もの参加者を弄んだ最悪な参加者、キングの真の姿。
そのキングが投げた二つの物体は地面をバウンドしてなのはとユーノの下に転がって来た。
一瞬何か凶器のようなものかと思って身構えたが、その二つの物体がはっきりと見える位置まで来ると二人は言葉を失った。
天道総司とスバル・ナカジマの生首――それがなのはとユーノの足元に転がってきた物体の正体だった。
「天道さん、スバル……そんな、二人とも……」
「くそっ……!」
なのはもユーノも今自分達が見ている光景が信じられなかった。
天道総司と云う男はどんな状況も打開するような頼もしい男だった。
スバル・ナカジマはどんな苦境にも屈しない立派な魔導師だった。
二人ともほんの少し前まで一緒にデスゲームからの脱出を目指して戦っていたのに。
そんな二人がこんな短時間で死んでしまうなど信じたくなかった。
だがこれは紛れもなく事実――そう天道総司とスバル・ナカジマはもういない。
「ユーノ君。ヴィヴィオを連れて、少し離れていて」
「なのは……」
「ごめん、でもこんなところ、あの子に見られたくないの……だからお願い……!」
「分かった、でも危ないようだったら手は貸すよ」
「……ユーノ君にはいつも背中を守ってもらってぱなしだね」
「僕の方こそ……!? ぼ、僕達の事は気にしないで。全力全壊手加減なしで!!!」
「うん!」
なのはにエールを送るとユーノは自分の務めを果たすためにすぐさま踵を返した。
今のなのはの顔は静かな怒りで満ちていた。
あんな雰囲気のなのはを見るのは知り合ってから初めてだった。
これから始まるのはおそらく先程のはやて戦以上の激戦になるだろう。
だからこちらも相当の覚悟をしなくてはならない。
だが今回はただ安全な場所に避難するだけじゃない。
ギリギリ戦況が把握できる位置でヴィヴィオを守りながら可能な限りなのはのサポートをするつもりだ。
「ヴィヴィオ、急いでここから離れよう!」
「ぅ、ぅん、なのはママは?」
『ママなら大丈夫。この相手をやっつけたらすぐに行くから』
「わかった、なのはママ気を付けてね」
不幸中の幸いはヴィヴィオがフリードの死を悲しんでずっと泣いていた事。
そのためヴィヴィオは天道とスバルの生首を見ずに済んだ。
フリードの死に加えて天道とスバルの死まで知れば幼いヴィヴィオの受けるショックは計り知れない。
後々知る事になろうとも、今は知らずに済ませておく方がいい。
「さあ、こっちへ。バルディッシュ、どの辺りがギリギリ――」
「貴様がユーノ・スクライアだな?」
「え、グハァ!?」
「ユーノさ、きゃあ!!」
自分を呼ぶ声に振り向いたらいきなり見えない衝撃で吹き飛ばされた。
誰かに殴られたようだが、周囲を見渡してもヴィヴィオしかない。
いや、違う。
ヴィヴィオの様子がおかしい。
まるで誰かに捕まっているようにその場から動けないでいるのだ。
「まさか、ステルス能力!?」
「さすがに頭の回転が早いな」
その声と共に見えない襲撃者は不可視のマントを取り払って姿を現した。
黄色のハイネックに黒ジャケット、そして銀縁眼鏡を掛けた青年。
直接会うのは初めてで話にしか聞いていないが誰かは分かっている。
「君が金居か」
「ふっ、さすがに分かるか」
ユーノはキングが現れた事で先程の襲撃者は『金居との勝負に勝ったキング』だと思っていた。
だが真実はそれ以上に最悪だった。
おそらくキングと金居は何らかの条件で手を組んだのだろう。
その手始めの行動が先程の見えない襲撃、さらにこの状況もその延長線。
「ヴィヴィオを離せ! 用があるのは僕の方なんだろ!」
「人質だ、悪く思うな。単刀直入に言おう、ここから脱出するための考えを聞かせろ」
「なんだって!?」
「早くしろ、さもないとこの娘の命が……」
「ひっ!?」
金居は有無を言わさぬ空気を前面に押し出して、ヴィヴィオの首筋に真紅のレイピアを当てていた。
急転直下追い詰められたユーノは悩んでいた。
正直に話すべきか話さざるべきか。
だがその悩む時間もあまりない事は肌で感じていた。
金居の様子からヴィヴィオの命を奪う事に躊躇いはないようだ。
少しでも対応を間違えればヴィヴィオの身に危険が及ぶのは誰の目にも明らかだった。
(くそっ、あと少しだったのに……)
ユーノの心中の焦りを嘲笑うかの如く、大地は静かに鳴動し始めていた。
▼ ▼ ▼
(ここまでは予定通りか、それにしてもキング随分と楽しそうだな)
金居とキングにとってここまでは順調な流れだった。
キングから残りの参加者の情報を聞いた段階で金居の目的はユーノ・スクライアとヴィヴィオの二人だった。
カテゴリーキングのアンデッドが二人。
6連装ミサイルや4連装バルカンの搭載が説明書で判明したサイドバッシャーのバトルモード。
茶道具一式と一緒にデイパックに入っていたC4爆弾。
スバル殺害時に手に入れたボーナス支給品であるステルス機能を備えたシルバーケープ。
そして途中で拾ったレリックなる赤い宝石など。
これだけあれば武力面での問題は心配なかったが、やはり魔法などに関する知識面については不安があった。
だから残りの参加者の内で豊富な知識を持つユーノと次点でヴィヴィオはどうしても押さえておきたかった。
そういう事情もあって、先んじて会場に散らせていた完全ステルス機能を搭載したガジェットドローンⅣ型による足止めを決行した。
金居としてはただ足止めをしてくれるだけで良かったのだが、命令に問題があったのか予想以上に過激な方法を取っていたので内心驚かざるを得なかった。
まさか参加者一人につきガジェットが1体ずつ特攻するとは金居も思っていなかった。
正直なところユーノとヴィヴィオさえ手に入れば残りの参加者の生死はどうでもよかったので、結果的に問題なかったが。
(まあ、何も教える気がないならそれでもいい。それなら別の脱出方法に切り替えるまでだ)
金居はキングから残りの参加者の情報を得た際にある事に思い至っていた。
それはヴィヴィオと聖王のゆりかごを利用してここから脱出できないかというものだった。
ヴィヴィオにレリックを埋め込み、聖王のゆりかごを動かすように仕向ければ、ゆりかごの機能でここから脱出できるのではないか。
既に聖王状態のヴィヴィオはホテルで確認済みなので、この会場内でも条件さえ揃えばヴィヴィオを聖王として覚醒させる事は可能だ。
だがそのような抜け道をプレシアがわざわざ用意していたとは思えない。
十中八九ゆりかごの転移機能は封じられていると見ていいだろう。
だが一方でゆりかごがそれだけの航行に耐えうる構造である事は間違いない。
つまりあそこに避難すれば会場が消滅したとしても、無事でいられる可能性は十分にある。
(それにどちらも頓挫したとして、俺達が死ぬ事はない)
アンデッドはその名の通り不死の存在だ。
だがそれではゲームが成立しないので、制限を掛けられて今は不死でなくなっている。
それは首輪が外れた今でもそうだ。
だがもしもこの会場がなくなれば金居達を縛るものは名実共に皆無になる。
これがなのは達なら生存のために様々な心配があるが、アンデッドはそのような心配は要らない。
あとはどこかの世界の住人に拾われたところで移動手段を奪って元の世界に戻ればいい。
本当なら統制者に期待したいところだが、今のバトルファイトを見る限り一抹の不安がある。
だが今まで出会った参加者から聞いた話を総合すると、この世には時空管理局やそれに類する機関がいくつもあるらしい。
ここの参加者のうち、それらに属している者なら捜索の手は伸びているはずだ。
もっとも、皮肉なのはそいつらが助けたい奴らが既に全員死亡しているという点だが。
(だが俺達の力で成し遂げられるのならそれに越した事はない。さあ、ユーノ・スクライア、お前の答えを聞かせろ)
静かに鳴動する大地はさながら金居によるカウントダウンのようであった。
【2日目 早朝】
【現在地 E-5 瓦礫の山(なのはとキングから少し離れた場所)】
【ユーノ・スクライア@L change the world after story】
【状態】全身に擦り傷、疲労(中)、魔力消費(中)、強い決意
【装備】バルディッシュ・アサルト(スタンバイフォーム、4/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2(どちらも食料無し)、ガオーブレス(ウィルナイフ無し)@フェレットゾンダー出現!、ブレンヒルトの絵@なのは×終わクロ、浴衣(帯びなし)、セロハンテープ、分解済みの首輪(矢車、ユーノ、ヴィヴィオ、フリードリヒ)、首輪について考えた書類
【思考】
基本:なのはの支えになる。フィールドを覆う結界の破壊。
1.ここにいる全員を何としても支えて、脱出する。
2.ヴィヴィオを助けたいが、どうしたらいいんだ……!?
3.E-5地点の転送魔法陣を調べ、脱出方法を模索する。
4.ここから脱出したらブレンヒルトの手伝いをする。
【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】リンカーコア消失、疲労(小)、肉体内部にダメージ(小)、血塗れ、金居に捕まっている
【装備】St.ヒルデ魔法学院の制服@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、双眼鏡@仮面ライダーリリカル龍騎、フリードリヒの遺体(首輪無し)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】なし
【思考】
基本:みんなの為にももう少しがんばってみる。
1,うぅ、ユーノさん……なのはママ……。
2.みんなと一緒に、生きて帰る。
【備考】
※浅倉威は矢車想(名前は知らない)から自分を守ったヒーローだと思っています。
※矢車とエネル(名前は知らない)を危険視しています。
【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状況】健康
【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
【道具】支給品一式、砂糖1kg×5、バベルのハンマー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、デザートイーグル(4/7)@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ・Q・K、クラブのK、ダイアKのブランク、スペードKのブランク、コモンブランク)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS、クレイモア地雷×3@リリカル・パニック、リンディの茶道具一式(お茶受けと角砂糖半分消費)@魔法少女リリカルなのは、C4爆弾@NANOSING、レリック(刻印ナンバーⅦ)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、サイドバッシャー@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
基本:ゲームからの脱出、もしくは主催の乗っ取り。
1.ユーノから魔法関係の知識を聞き出す。
2.地上本部跡地へ向かい、魔法陣を調べる。
3.魔法陣での脱出が無理なら、聖王のゆりかごでの脱出を試みる。
4.最終的にキングが自分にとって邪魔になるなら、自分の手で封印する。
▼ ▼ ▼
「……………………」
「いいよ、いいねえ、その表情! そうだよ、そんな表情が見たかったんだよ!
あははは、ねえ、もっとそんな表情を見せて僕を楽しませてよ!! もっと僕を笑顔にしてよ!!!」
キングは今の状況に満足していた。
アンデッド最強のコーカサスビートルアンデッドvs魔導師最強の高町なのは。
いつの世も最強同士の対決は胸が躍るものだ。
だがそれ以上にキングは気に食わなかった。
「そういえば君さ、元の世界では最強のエース魔導師らしいじゃん」
「…………」
「それは困るなあ、僕が最強なんだから。この僕を差し置いて最強とか許せないんだよねえ」
「……レイジングハート、非殺傷設定解除……エクシード、ドライブ……!」
『Ignition.』
それは高町なのはが自分を差し置いて『最強』と呼ばれている点だ。
『最強』はたった一人だからこそ『最強』なのだ。
それはアンデッドでも魔導師でも関係ない。
だからキングは最後に気に食わない幻想をぶち殺しに来た。
『CROSS-NANOHA』のさまざまな世界で『最強の魔導師』と謳われた高町なのはを負かして、力の差を見せつける事によって。
そのためになのはの仲間である天道とスバルを殺して、焚きつけやすいようにわざわざ生首を用意したのだ。
天道殺害のボーナス支給品がアスクレピオスというキングにとっては不要な物だったので捨て去ったり、厳密にはスバルを殺したのはギラファだったりするが、そのような裏事情を敢えて話す気はない。
「だからさ、白黒はっきりさせようよ」
「……私は、あなたを――」
「君を倒して這い蹲らせて教えてあげるよ、“一番強い”のはこの僕だってね!!!」
「――絶対に許さない!!!」
だが相手の存在を許せないのはキングだけではない。
高町なのはもまたキングを、そしてこんな悲劇を止められなかった自分を許せなかった。
戦闘用に特化されたエクシードモードを起動したのも、そんな覚悟の表れだ。
エクシードモードに切り替わった新たなバリアジャケットは常よりも純白のものとなり、あたかもなのはの決意を表す白装束のようだった。
そして、これから始まる二人のバトルファイトに呼応したのか、大地は静かに鳴動し始めるのだった。
【2日目 早朝】
【現在地 E-5 瓦礫の山】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】全身ダメージ(小)、キングへの強い怒り、バリアジャケット(エクシードモード)展開中
【装備】翠屋の制服@魔法少女リリカルなのは、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、レイジングハート・エクセリオン(エクシードモード、6/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2、カートリッジ(残り7発)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。
1.キングを倒す。
2.魔法陣を探し出してユーノとヴィヴィオと共に脱出する。
【備考】
※キングは最悪の相手だと判断しています。また金居に関しても危険人物である可能性を考えています。
【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】健康、コーカサスビートルアンデッド状態
【装備】キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】支給品一式、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ラウズカード(ハートのA・3~10)、RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸
【思考】
基本:この戦いを全て無茶苦茶にし、主催を乗っ取る。
1.なのはを完膚なきまでに叩きのめして、自分こそが最強だと思い知らせる。
2.1が終わったら魔法陣を調べる。
3.楽しむ事が出来たなら、最終的に金居に封印されても構わない。
【備考】
※キングの携帯電話には『相川始がカリスに変身する瞬間の動画』『八神はやて(StS)がギルモンを刺殺する瞬間の画像』『高町なのはと天道総司の偽装死体の画像』『C.C.とシェルビー・M・ペンウッドが死ぬ瞬間の画像』が記録されています。
※全参加者の性格と大まかな戦闘スタイルを把握しています。特に天道総司を念入りに調べています。
▼ ▼ ▼
時の庭園に備え付けられた唯一の脱出艇。
元々ここを本拠地として定めていたプレシアはまさかこれを使う日が来るとは思っていなかった。
但しプレシア亡き今乗り込んでいるのはプレシアを殺害したナンバーズの面々であった。
「ただいま、到着しました」
「おつかれさま、オットー。それではそちらの調整をお願い」
「はい、了解しました」
最下層の動力フロアでの仕事を終えたオットーとセッテとディードが脱出艇に乗り込んできた。
これで時の庭園に残るものはいない。
既に冥王イクスヴェリアと屍兵器マリアージュは処分済みだ。
元の世界に持って帰れば有効に使える可能性もあったが「人語を解するくせに作戦行動能力は昆虫並の変な兵器」ゆえに処分の指示が出ていた。
さらに証拠隠滅のため順次施設破棄を兼ねて、各所で自爆シークエンスが作動している。
もしも今度ここを訪れた者によってここでの痕跡を調べられてドクターの計画に支障が出ては本末転倒だ。
またここから脱出する際に時空管理局などの組織に捕捉されても同じ事だ。
そのため周囲の警戒は厳にしているが、幸い最も早いもので24時間後にしか気づかれないという事だった。
「オットー、ごくろうさま」
「はい、ドゥーエ姉さまもごくろうさまでした」
最後の仕事である夜天の書の破壊とジュエルシードの回収が無事に済んだ事は先程報告を受けていた。
夜天の書を破壊したところですぐに会場が消滅するという事はないらしい。
ある程度は余力で保たれるが、それも長くは続かずに徐々に会場は消滅していき、あと1時間程度で完全に消滅するという事だ。
「ディードとセッテは万が一に備えて戦闘状態で待機。ドゥーエは――」
「分かっているわよ。最後まで監視はしておくわ」
だが会場の参加者も哀れなものだ。
本当に魔法陣などというプレシアが用意したもので脱出できると思っているのだろうか。
その対策をプレシアが何も講じていないと思っているのだろうか。
だがどの道パイプである夜天の書は破壊された。
――それに行き先が分からないのではどうしようもあるまい。
ドクターはそう言っていた。
どこかに転移するためには転移先の座標を把握しておかねばならない。
しかし参加者は誰も時の庭園の座標を知らない。
だから最初から魔法陣で脱出するなど無理でしかなかったのだ。
先程ウーノにも同じような事を言われた。
だがウーノはその後で一つ付け加えていた。
――ゆりかごに揺られていれば、もしかしたら助かったのかもしれないのにね。
&color(red){【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】}
&color(red){【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード 死亡確認】}
【全体備考】
※E-5の手前にとがめの着物・ホテル従業員の制服・フェルの衣装(全て着られる状態ではない)が放置されています
※E-5のどこかに天道総司の首なし死体(パーフェクトゼクターとアンジールの羽根の状態は不明、カブトゼクターとベルトは破壊されました、傍にアスクレピオスが放置されている)、とスバル・ナカジマの首なし死体(ジェットエッジは両足ごと、またその他の所持品及び持ち物は瓦礫に潰されました)が放置されています。
※なのはの足元に天道とスバルの生首が転がっています。
※ザフィーラの不明支給品は【リンディの茶道具一式@魔法少女リリカルなのは】と【C4爆弾@NANOSING】でした。
【リンディの茶道具一式@魔法少女リリカルなのは】
アースラの艦長リンディ・ハラオウンが茶を点てる時に使っている茶道具一式。
お茶受けの和菓子の他にリンディ茶を作るための大量の角砂糖とミルクも一見分かりづらいが入っている。
【C4爆弾@NANOSING】
プラスチック爆薬の一種。
テント一つを中にいた人ごと木っ端微塵に吹き飛ばすほどの威力がある。
【蒼天の書@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】
柊かがみに支給されたボーナス支給品。
リインフォースⅡ専用の魔導書型ストレージデバイスで、主に儀式系を含む多くの補助魔法が記されている。
全容量の半分程度をリインフォースⅡ個人では使用しない融合時用の魔法データが占めている。
【シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
金居に支給されたボーナス支給品。
戦闘機人ナンバーズのNo.4クアットロの固有武装で、高いステルス性能と魔法攻撃に対する耐性を持っている。
【アスクレピオス@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
キングに支給されたボーナス支給品。
ルーテシアのブーストデバイスで、ケリュケイオンに似たグローブ型。
補助系(特に召喚補助系)に向いている(ただし本ロワではケリュケイオン同様に呼び出しによる召喚はできない)。
|Back:[[Round ZERO~AMBITION SECRET(前編)]]|時系列順で読む|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|投下順で読む|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|高町なのは(StS)|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|キング|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|ユーノ・スクライア|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|ヴィヴィオ|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|金居|Next:[[魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム]]|
|~|&color(red){スバル・ナカジマ}|&color(red){GAME OVER}|
|~|&color(red){天道総司}|&color(red){GAME OVER}|
|~|ウーノ|Next:[[]]|
|~|ドゥーエ|Next:[[]]|
|~|オットー|Next:[[]]|
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*Round ZERO~AMBITION SECRET(後編) ◆HlLdWe.oBM
目の前に広がる光景にデジャブを感じた。
アスファルトとコンクリートの瓦礫が辺り一面に転がり、次いで焼け焦げた匂いが鼻の奥を刺激する。
7年前に巨大隕石の落下という災厄によって壊滅した渋谷。
今ではエリアXと呼ばれる地域の光景と天道が今この瞬間目にしている光景は似ていた。
そしてあの時も天道は同じように傷だらけで災厄の真っ只中にいた。
「……ッ、みんなは――!?」
あれは小休止を終えて魔法陣を探そうと散らばった、まさにその時だった。
徐々に加速し始めたジェットスライガーが突然爆発した。
爆発の直前に何かがぶつかったような衝撃を感じた気もするが、その直後に意識が飛んだので定かなところは分からない。
その感覚を信じるならジェットスライガーは謎の物体の衝突で大破した事になる。
周囲に散乱する焼け焦げた元はバイクだった破片が何よりの証拠だ。
だがいくらなんでも爆破を引き起こすような物体の接近を見逃したとは思えない。
しかも何か危険が迫れば上空の高町やスクライアが知らせる手筈になっていたにも関わらずにだ。
(やはり高町達もやられたのか……)
上空を見渡しても見えるのは青い空を汚す不吉な灰色の雲だけ。
本来なら上空にいるはずの高町やフリードの姿はどこにもなかった。
おそらくジェットスライガーを襲った物に襲われたと仮定するのが妥当だろう。
「うっ…………」
だがそこまで考えをまとめたところで天道の身体はグラっとふらついた。
ジェットスライガーが爆破した時に負った傷はさすがの天道も無視できるようなものではなかった。
ジャケットとジーンズはほぼ焼け焦げて、その下の生身の身体には擦り傷と火傷が隙間なく刻まれている。
さらにその傷跡からの出血も個々は微々たるものだが、全体では正直なところ危険な状態だ。
普段通り平気な風を装いながら、その実かなり危ない状態にある事は天道自身も理解していた。
「……不味いな。早くみんなと合流して――」
「あ、カブト見っけ」
「ちっ、キング!?」
相手を小馬鹿にしたような特徴的な聞き覚えのある声。
そこにいたのは思った通り色とりどりのアクセサリーで身を飾り付けた赤いジャケットの青年。
間違いなく生き残りの中でも最も危険な人物、キングだった。
ここで見つかった以上当然戦う他に道はない。
これまでのキングの行動からして話し合いなど全くの無意味だ。
だからいつものように右手を天高く掲げ、飛来してきたカブトゼクターを掌でつかみ取り、腰のベルトに装着して――。
「変し――ガッ!?」
「いつまでも敵が悠長に変身終わるまで待っているとか思っていたのかい?」
――「変身」の掛け声が天道の口から発せられる事はなかった。
目の前にいるのは青年という仮の姿を脱ぎ捨てたキングの真の姿――黄金に輝くアンデッドの王コーカサスビートルアンデッド。
その右手に握られた破壊剣オールオーバーの剣身は紛う事なく天道の腹部をカブトゼクターとベルトごと刺し貫いていた。
先程の爆破による負傷で天道の動きにはいつものようなキレがなくなっていた。
それはキングがコーカサスビートルアンデッドの姿に戻り、カブトへ変身する時間を与える間もなく天道に止めを刺すには十分すぎる隙だった。
「もう飽きたから君で遊ぶのも終わりだよ」
それは文字通り『天の道を往く』男の最期であった。
▼ ▼ ▼
「フリード!? ねえ、フリード! お願い、目を開けてよ……あああぁぁぁ……」
「……ぅ、ここは……いったい何が――」
『Mr.ユーノ、気が付いたのですね』
目覚めたユーノの耳にまず飛び込んできたのはなのはから託されたヴィヴィオが上げる悲しき泣き声。
さらに続いて聞こえてきたのは親友のデバイスであるバルディッシュ・アサルトの気遣いが感じられる電子音。
そうこうするうちに意識がはっきりするにつれて周囲の様子が徐々に見えてきた。
アスファルトとコンクリートが織り成す瓦礫の平野。
少し離れた場所では何かが燃えているのか黒い煙が立ち上っているが、少なくともここまでは火が広がってくる事はないように見える。
そんな場所にユーノとヴィヴィオはいて、ヴィヴィオの腕の中には物言わぬフリードの躯が抱きかかえられていた。
その真っ白な小さな体躯は見事なまでに血で真っ赤に染まっていた。
「バルディッシュ、これは――!? そうだ! あの時、いきなり何かに襲われて――」
全て思い出した。
フリードの手綱を引いてなのはと共に上空へ飛び立った、まさにその瞬間。
突然地上で爆発音がしたと思ったら、次の瞬間フリードの懐に何かが突撃して、次いで右の翼の付け根にも何かが突撃して爆発した。
おそらく何らかの方法で姿を消していたのだろう。
だから誰も襲撃者の接近を察知できなかったのだ。
突然の襲撃にフリードも、フリードの背に乗っていたユーノやヴィヴィオも、何一つ対処する暇はなかった。
ただ襲撃されて墜落するだけだった。
だがなんとかヴィヴィオだけは抱き寄せてスフィアプロテクションで落下の衝撃を和らげようとした。
そこでユーノの記憶は途切れていた。
『フリードはあんな傷だらけになっても二人を守るために落下の衝撃を和らげようと必死に翼を動かして制動を掛けて、それで力を使い果たして……』
「そうだったんだ……」
つまり今こうしてユーノもヴィヴィオも大した怪我もなく生きているのはフリードのおかげなのだ。
おそらくユーノだけではここまで無傷では済まなかったはずだ。
だがそのためにフリードが死んでしまうなんて、やりきれない気持ちでいっぱいだった。
「ユーノ君……ヴィヴィオ……」
ふと気づくと、一緒に飛んでいたはずのなのはがすぐ後ろにいた。
もう既に状況を把握したのか、その表情は沈痛な面持ちだった。
「なのは、無事だったんだね」
「うん、さすがに突撃は防げなくて墜落したんだけど、スバルからもらったカードのおかげでその時負った傷はなんとか治せたよ」
「そっか、確か出発する前に渡されていたっけ」
唯一の回復アイテムである“治療の神 ディアン・ケト”がなのはに渡されたのはつい先程の事だ。
元々スバルが持っていたが「やっぱり自分には効果が薄いと思う」という事だったので、一番無茶をしそうななのはに渡されていた。
その理由を聞いた時にはなのはも苦笑いしていたが、教え子の気遣いに対してとても嬉しそうだった。
「ごめん、私があのカード使わずにいれば、フリードを……」
「なのはが気にする事ないよ。フリードは墜落した時にはもう手遅れだったんだ。
でも、そのおかげで僕もヴィヴィオもこうして無事に助かったんだ」
「そう、だったんだ……フリード、ありがとう……」
白銀の巨竜は志半ばにしてその小さな命を散らした。
だがここで足を止めるわけにはいかない。
フリードのためにも必ずや魔法陣を探し出して、皆でここから脱出しなくては。
「なのは、スバルと天道さんは?」
「……私も探してみたけど、ユーノ君とヴィヴィオしか見つけられていないの」
「それなら早く見つけないと! なのははヴィヴィオの傍にいてあげて。僕が二人を探して――」
「待ってユーノ君! 私が探しに行く、私なら単独行動でも問題ないから」
「いや、でも……」
「大丈夫だよ、スバルも天道も強いから、きっと――」
「あ、その二人なら探さなくていいよ、はいこれプレゼント」
「「え?」」
突然瓦礫の向こうから姿の現した黄金の怪人。
初めて目にしたユーノとは対照的に、なのははその怪人が誰なのか知っていた。
それは何人もの参加者を弄んだ最悪な参加者、キングの真の姿。
そのキングが投げた二つの物体は地面をバウンドしてなのはとユーノの下に転がって来た。
一瞬何か凶器のようなものかと思って身構えたが、その二つの物体がはっきりと見える位置まで来ると二人は言葉を失った。
天道総司とスバル・ナカジマの生首――それがなのはとユーノの足元に転がってきた物体の正体だった。
「天道さん、スバル……そんな、二人とも……」
「くそっ……!」
なのはもユーノも今自分達が見ている光景が信じられなかった。
天道総司と云う男はどんな状況も打開するような頼もしい男だった。
スバル・ナカジマはどんな苦境にも屈しない立派な魔導師だった。
二人ともほんの少し前まで一緒にデスゲームからの脱出を目指して戦っていたのに。
そんな二人がこんな短時間で死んでしまうなど信じたくなかった。
だがこれは紛れもなく事実――そう天道総司とスバル・ナカジマはもういない。
「ユーノ君。ヴィヴィオを連れて、少し離れていて」
「なのは……」
「ごめん、でもこんなところ、あの子に見られたくないの……だからお願い……!」
「分かった、でも危ないようだったら手は貸すよ」
「……ユーノ君にはいつも背中を守ってもらってぱなしだね」
「僕の方こそ……!? ぼ、僕達の事は気にしないで。全力全壊手加減なしで!!!」
「うん!」
なのはにエールを送るとユーノは自分の務めを果たすためにすぐさま踵を返した。
今のなのはの顔は静かな怒りで満ちていた。
あんな雰囲気のなのはを見るのは知り合ってから初めてだった。
これから始まるのはおそらく先程のはやて戦以上の激戦になるだろう。
だからこちらも相当の覚悟をしなくてはならない。
だが今回はただ安全な場所に避難するだけじゃない。
ギリギリ戦況が把握できる位置でヴィヴィオを守りながら可能な限りなのはのサポートをするつもりだ。
「ヴィヴィオ、急いでここから離れよう!」
「ぅ、ぅん、なのはママは?」
『ママなら大丈夫。この相手をやっつけたらすぐに行くから』
「わかった、なのはママ気を付けてね」
不幸中の幸いはヴィヴィオがフリードの死を悲しんでずっと泣いていた事。
そのためヴィヴィオは天道とスバルの生首を見ずに済んだ。
フリードの死に加えて天道とスバルの死まで知れば幼いヴィヴィオの受けるショックは計り知れない。
後々知る事になろうとも、今は知らずに済ませておく方がいい。
「さあ、こっちへ。バルディッシュ、どの辺りがギリギリ――」
「貴様がユーノ・スクライアだな?」
「え、グハァ!?」
「ユーノさ、きゃあ!!」
自分を呼ぶ声に振り向いたらいきなり見えない衝撃で吹き飛ばされた。
誰かに殴られたようだが、周囲を見渡してもヴィヴィオしかない。
いや、違う。
ヴィヴィオの様子がおかしい。
まるで誰かに捕まっているようにその場から動けないでいるのだ。
「まさか、ステルス能力!?」
「さすがに頭の回転が早いな」
その声と共に見えない襲撃者は不可視のマントを取り払って姿を現した。
黄色のハイネックに黒ジャケット、そして銀縁眼鏡を掛けた青年。
直接会うのは初めてで話にしか聞いていないが誰かは分かっている。
「君が金居か」
「ふっ、さすがに分かるか」
ユーノはキングが現れた事で先程の襲撃者は『金居との勝負に勝ったキング』だと思っていた。
だが真実はそれ以上に最悪だった。
おそらくキングと金居は何らかの条件で手を組んだのだろう。
その手始めの行動が先程の見えない襲撃、さらにこの状況もその延長線。
「ヴィヴィオを離せ! 用があるのは僕の方なんだろ!」
「人質だ、悪く思うな。単刀直入に言おう、ここから脱出するための考えを聞かせろ」
「なんだって!?」
「早くしろ、さもないとこの娘の命が……」
「ひっ!?」
金居は有無を言わさぬ空気を前面に押し出して、ヴィヴィオの首筋に真紅のレイピアを当てていた。
急転直下追い詰められたユーノは悩んでいた。
正直に話すべきか話さざるべきか。
だがその悩む時間もあまりない事は肌で感じていた。
金居の様子からヴィヴィオの命を奪う事に躊躇いはないようだ。
少しでも対応を間違えればヴィヴィオの身に危険が及ぶのは誰の目にも明らかだった。
(くそっ、あと少しだったのに……)
ユーノの心中の焦りを嘲笑うかの如く、大地は静かに鳴動し始めていた。
▼ ▼ ▼
(ここまでは予定通りか、それにしてもキング随分と楽しそうだな)
金居とキングにとってここまでは順調な流れだった。
キングから残りの参加者の情報を聞いた段階で金居の目的はユーノ・スクライアとヴィヴィオの二人だった。
カテゴリーキングのアンデッドが二人。
6連装ミサイルや4連装バルカンの搭載が説明書で判明したサイドバッシャーのバトルモード。
茶道具一式と一緒にデイパックに入っていたC4爆弾。
スバル殺害時に手に入れたボーナス支給品であるステルス機能を備えたシルバーケープ。
そして途中で拾ったレリックなる赤い宝石など。
これだけあれば武力面での問題は心配なかったが、やはり魔法などに関する知識面については不安があった。
だから残りの参加者の内で豊富な知識を持つユーノと次点でヴィヴィオはどうしても押さえておきたかった。
そういう事情もあって、先んじて会場に散らせていた完全ステルス機能を搭載したガジェットドローンⅣ型による足止めを決行した。
金居としてはただ足止めをしてくれるだけで良かったのだが、命令に問題があったのか予想以上に過激な方法を取っていたので内心驚かざるを得なかった。
まさか参加者一人につきガジェットが1体ずつ特攻するとは金居も思っていなかった。
正直なところユーノとヴィヴィオさえ手に入れば残りの参加者の生死はどうでもよかったので、結果的に問題なかったが。
(まあ、何も教える気がないならそれでもいい。それなら別の脱出方法に切り替えるまでだ)
金居はキングから残りの参加者の情報を得た際にある事に思い至っていた。
それはヴィヴィオと聖王のゆりかごを利用してここから脱出できないかというものだった。
ヴィヴィオにレリックを埋め込み、聖王のゆりかごを動かすように仕向ければ、ゆりかごの機能でここから脱出できるのではないか。
既に聖王状態のヴィヴィオはホテルで確認済みなので、この会場内でも条件さえ揃えばヴィヴィオを聖王として覚醒させる事は可能だ。
だがそのような抜け道をプレシアがわざわざ用意していたとは思えない。
十中八九ゆりかごの転移機能は封じられていると見ていいだろう。
だが一方でゆりかごがそれだけの航行に耐えうる構造である事は間違いない。
つまりあそこに避難すれば会場が消滅したとしても、無事でいられる可能性は十分にある。
(それにどちらも頓挫したとして、俺達が死ぬ事はない)
アンデッドはその名の通り不死の存在だ。
だがそれではゲームが成立しないので、制限を掛けられて今は不死でなくなっている。
それは首輪が外れた今でもそうだ。
だがもしもこの会場がなくなれば金居達を縛るものは名実共に皆無になる。
これがなのは達なら生存のために様々な心配があるが、アンデッドはそのような心配は要らない。
あとはどこかの世界の住人に拾われたところで移動手段を奪って元の世界に戻ればいい。
本当なら統制者に期待したいところだが、今のバトルファイトを見る限り一抹の不安がある。
だが今まで出会った参加者から聞いた話を総合すると、この世には時空管理局やそれに類する機関がいくつもあるらしい。
ここの参加者のうち、それらに属している者なら捜索の手は伸びているはずだ。
もっとも、皮肉なのはそいつらが助けたい奴らが既に全員死亡しているという点だが。
(だが俺達の力で成し遂げられるのならそれに越した事はない。さあ、ユーノ・スクライア、お前の答えを聞かせろ)
静かに鳴動する大地はさながら金居によるカウントダウンのようであった。
【2日目 早朝】
【現在地 E-5 瓦礫の山(なのはとキングから少し離れた場所)】
【ユーノ・スクライア@L change the world after story】
【状態】全身に擦り傷、疲労(中)、魔力消費(中)、強い決意
【装備】バルディッシュ・アサルト(スタンバイフォーム、4/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2(どちらも食料無し)、ガオーブレス(ウィルナイフ無し)@フェレットゾンダー出現!、ブレンヒルトの絵@なのは×終わクロ、浴衣(帯びなし)、セロハンテープ、分解済みの首輪(矢車、ユーノ、ヴィヴィオ、フリードリヒ)、首輪について考えた書類
【思考】
基本:なのはの支えになる。フィールドを覆う結界の破壊。
1.ここにいる全員を何としても支えて、脱出する。
2.ヴィヴィオを助けたいが、どうしたらいいんだ……!?
3.E-5地点の転送魔法陣を調べ、脱出方法を模索する。
4.ここから脱出したらブレンヒルトの手伝いをする。
【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】リンカーコア消失、疲労(小)、肉体内部にダメージ(小)、血塗れ、金居に捕まっている
【装備】St.ヒルデ魔法学院の制服@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、双眼鏡@仮面ライダーリリカル龍騎、フリードリヒの遺体(首輪無し)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】なし
【思考】
基本:みんなの為にももう少しがんばってみる。
1,うぅ、ユーノさん……なのはママ……。
2.みんなと一緒に、生きて帰る。
【備考】
※浅倉威は矢車想(名前は知らない)から自分を守ったヒーローだと思っています。
※矢車とエネル(名前は知らない)を危険視しています。
【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状況】健康
【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
【道具】支給品一式、砂糖1kg×5、バベルのハンマー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、デザートイーグル(4/7)@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ・Q・K、クラブのK、ダイアKのブランク、スペードKのブランク、コモンブランク)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS、クレイモア地雷×3@リリカル・パニック、リンディの茶道具一式(お茶受けと角砂糖半分消費)@魔法少女リリカルなのは、C4爆弾@NANOSING、レリック(刻印ナンバーⅦ)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、サイドバッシャー@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
基本:ゲームからの脱出、もしくは主催の乗っ取り。
1.ユーノから魔法関係の知識を聞き出す。
2.地上本部跡地へ向かい、魔法陣を調べる。
3.魔法陣での脱出が無理なら、聖王のゆりかごでの脱出を試みる。
4.最終的にキングが自分にとって邪魔になるなら、自分の手で封印する。
▼ ▼ ▼
「……………………」
「いいよ、いいねえ、その表情! そうだよ、そんな表情が見たかったんだよ!
あははは、ねえ、もっとそんな表情を見せて僕を楽しませてよ!! もっと僕を笑顔にしてよ!!!」
キングは今の状況に満足していた。
アンデッド最強のコーカサスビートルアンデッドvs魔導師最強の高町なのは。
いつの世も最強同士の対決は胸が躍るものだ。
だがそれ以上にキングは気に食わなかった。
「そういえば君さ、元の世界では最強のエース魔導師らしいじゃん」
「…………」
「それは困るなあ、僕が最強なんだから。この僕を差し置いて最強とか許せないんだよねえ」
「……レイジングハート、非殺傷設定解除……エクシード、ドライブ……!」
『Ignition.』
それは高町なのはが自分を差し置いて『最強』と呼ばれている点だ。
『最強』はたった一人だからこそ『最強』なのだ。
それはアンデッドでも魔導師でも関係ない。
だからキングは最後に気に食わない幻想をぶち殺しに来た。
『CROSS-NANOHA』のさまざまな世界で『最強の魔導師』と謳われた高町なのはを負かして、力の差を見せつける事によって。
そのためになのはの仲間である天道とスバルを殺して、焚きつけやすいようにわざわざ生首を用意したのだ。
天道殺害のボーナス支給品がアスクレピオスというキングにとっては不要な物だったので捨て去ったり、厳密にはスバルを殺したのはギラファだったりするが、そのような裏事情を敢えて話す気はない。
「だからさ、白黒はっきりさせようよ」
「……私は、あなたを――」
「君を倒して這い蹲らせて教えてあげるよ、“一番強い”のはこの僕だってね!!!」
「――絶対に許さない!!!」
だが相手の存在を許せないのはキングだけではない。
高町なのはもまたキングを、そしてこんな悲劇を止められなかった自分を許せなかった。
戦闘用に特化されたエクシードモードを起動したのも、そんな覚悟の表れだ。
エクシードモードに切り替わった新たなバリアジャケットは常よりも純白のものとなり、あたかもなのはの決意を表す白装束のようだった。
そして、これから始まる二人のバトルファイトに呼応したのか、大地は静かに鳴動し始めるのだった。
【2日目 早朝】
【現在地 E-5 瓦礫の山】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】全身ダメージ(小)、キングへの強い怒り、バリアジャケット(エクシードモード)展開中
【装備】翠屋の制服@魔法少女リリカルなのは、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、レイジングハート・エクセリオン(エクシードモード、6/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2、カートリッジ(残り7発)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。
1.キングを倒す。
2.魔法陣を探し出してユーノとヴィヴィオと共に脱出する。
【備考】
※キングは最悪の相手だと判断しています。また金居に関しても危険人物である可能性を考えています。
【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】健康、コーカサスビートルアンデッド状態
【装備】キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】支給品一式、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ラウズカード(ハートのA・3~10)、RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸
【思考】
基本:この戦いを全て無茶苦茶にし、主催を乗っ取る。
1.なのはを完膚なきまでに叩きのめして、自分こそが最強だと思い知らせる。
2.1が終わったら魔法陣を調べる。
3.楽しむ事が出来たなら、最終的に金居に封印されても構わない。
【備考】
※キングの携帯電話には『相川始がカリスに変身する瞬間の動画』『八神はやて(StS)がギルモンを刺殺する瞬間の画像』『高町なのはと天道総司の偽装死体の画像』『C.C.とシェルビー・M・ペンウッドが死ぬ瞬間の画像』が記録されています。
※全参加者の性格と大まかな戦闘スタイルを把握しています。特に天道総司を念入りに調べています。
▼ ▼ ▼
時の庭園に備え付けられた唯一の脱出艇。
元々ここを本拠地として定めていたプレシアはまさかこれを使う日が来るとは思っていなかった。
但しプレシア亡き今乗り込んでいるのはプレシアを殺害したナンバーズの面々であった。
「ただいま、到着しました」
「おつかれさま、オットー。それではそちらの調整をお願い」
「はい、了解しました」
最下層の動力フロアでの仕事を終えたオットーとセッテとディードが脱出艇に乗り込んできた。
これで時の庭園に残るものはいない。
既に冥王イクスヴェリアと屍兵器マリアージュは処分済みだ。
元の世界に持って帰れば有効に使える可能性もあったが「人語を解するくせに作戦行動能力は昆虫並の変な兵器」ゆえに処分の指示が出ていた。
さらに証拠隠滅のため順次施設破棄を兼ねて、各所で自爆シークエンスが作動している。
もしも今度ここを訪れた者によってここでの痕跡を調べられてドクターの計画に支障が出ては本末転倒だ。
またここから脱出する際に時空管理局などの組織に捕捉されても同じ事だ。
そのため周囲の警戒は厳にしているが、幸い最も早いもので24時間後にしか気づかれないという事だった。
「オットー、ごくろうさま」
「はい、ドゥーエ姉さまもごくろうさまでした」
最後の仕事である夜天の書の破壊とジュエルシードの回収が無事に済んだ事は先程報告を受けていた。
夜天の書を破壊したところですぐに会場が消滅するという事はないらしい。
ある程度は余力で保たれるが、それも長くは続かずに徐々に会場は消滅していき、あと1時間程度で完全に消滅するという事だ。
「ディードとセッテは万が一に備えて戦闘状態で待機。ドゥーエは――」
「分かっているわよ。最後まで監視はしておくわ」
だが会場の参加者も哀れなものだ。
本当に魔法陣などというプレシアが用意したもので脱出できると思っているのだろうか。
その対策をプレシアが何も講じていないと思っているのだろうか。
だがどの道パイプである夜天の書は破壊された。
――それに行き先が分からないのではどうしようもあるまい。
ドクターはそう言っていた。
どこかに転移するためには転移先の座標を把握しておかねばならない。
しかし参加者は誰も時の庭園の座標を知らない。
だから最初から魔法陣で脱出するなど無理でしかなかったのだ。
先程ウーノにも同じような事を言われた。
だがウーノはその後で一つ付け加えていた。
――ゆりかごに揺られていれば、もしかしたら助かったのかもしれないのにね。
&color(red){【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】}
&color(red){【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード 死亡確認】}
【全体備考】
※E-5の手前にとがめの着物・ホテル従業員の制服・フェルの衣装(全て着られる状態ではない)が放置されています
※E-5のどこかに天道総司の首なし死体(パーフェクトゼクターとアンジールの羽根の状態は不明、カブトゼクターとベルトは破壊されました、傍にアスクレピオスが放置されている)、とスバル・ナカジマの首なし死体(ジェットエッジは両足ごと、またその他の所持品及び持ち物は瓦礫に潰されました)が放置されています。
※なのはの足元に天道とスバルの生首が転がっています。
※ザフィーラの不明支給品は【リンディの茶道具一式@魔法少女リリカルなのは】と【C4爆弾@NANOSING】でした。
【リンディの茶道具一式@魔法少女リリカルなのは】
アースラの艦長リンディ・ハラオウンが茶を点てる時に使っている茶道具一式。
お茶受けの和菓子の他にリンディ茶を作るための大量の角砂糖とミルクも一見分かりづらいが入っている。
【C4爆弾@NANOSING】
プラスチック爆薬の一種。
テント一つを中にいた人ごと木っ端微塵に吹き飛ばすほどの威力がある。
【蒼天の書@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】
柊かがみに支給されたボーナス支給品。
リインフォースⅡ専用の魔導書型ストレージデバイスで、主に儀式系を含む多くの補助魔法が記されている。
全容量の半分程度をリインフォースⅡ個人では使用しない融合時用の魔法データが占めている。
【シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
金居に支給されたボーナス支給品。
戦闘機人ナンバーズのNo.4クアットロの固有武装で、高いステルス性能と魔法攻撃に対する耐性を持っている。
【アスクレピオス@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
キングに支給されたボーナス支給品。
ルーテシアのブーストデバイスで、ケリュケイオンに似たグローブ型。
補助系(特に召喚補助系)に向いている(ただし本ロワではケリュケイオン同様に呼び出しによる召喚はできない)。
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|~|&color(red){天道総司}|&color(red){GAME OVER}|
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