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狂奔する正義 ◆Qpd0JbP8YI




地上本部レジアス・ゲイスの部屋に転送されて以来
八神はやては彼の椅子に座りながら冷静に状況を分析していた。

彼女の知っていることによれば、
プレシア・テスタロッサはジュエル・シードの力によって
アルハザードを目指して、虚数空間に落ちたとの事であった。
その目的は事故で亡くした娘のアリシアを蘇らすためにあったという。

その知識をもって今の状況を見るに、プレシアがアルハザードへ到達した公算は高い、と
八神はやてはそう結論付けた。
確かにアルハザードを目指した目的であるアリシアの存在は確認できなかった。
それ故アルハザード到達は確定的ではない。
だが、現実としてプレシアは魔導師では不可能と呼ばれた虚数空間からの帰還を果たし
誰にと気づかれることなく、多くの優秀な魔導師を拉致し、閉じ込めることに成功している。
これは最早一介の魔導師というレベルを超えている。
それは何を意味しているか。


八神はやてはその答えを思い浮かべて、
心の底から愉悦が溢れかえるのを抑えることが出来なかった。
それは即ちプレシア・テスタロッサは
アルハザードないしはそれに近似した技術を手に入れたということを意味するからだ。


人によってはこのような場所に呼び出されるのは甚だ不本意なことであろう。
今まで住んでいた空間とは切り離され、いきなり人を殺せというのだから当然だ。
しかし、八神はやてにとっては違った。
これは彼女にって紛れもなくチャンスだった。
既存の枠組みを遥かに超えた先進的な技術
人の想像も及びつかない夢のような未知の技術
それが今、目の前に体現されていて、それでいて手の届くところにある。
この技術を使えば、オペレーションFINAL WARSという遅々として進まない作戦よりも早くゴジラを倒し、
守護騎士たちを助けることができるかもしれないのだ。
だからこそ八神はやては笑みを抑えることが出来なかった。


ならば、彼女の目指すところはどこにあるかは、自然と決まってくる。
プレシア・テスタロッサの持つ全ての技術を手に入れること。
それが今の状況を分析し導き出した己の目標であった。


では、どうやってプレシアからこの未知なる技術を貰うか。
彼女の頭を悩ませたのは、自分の圧倒的な不利な立場であった。
自分のデバイスを奪われた挙句に死を内包した首輪を括られている。
これをどうにかしなければ、プレシアの前に立っても意味がない。
自分の命を相手に握られていては、譲歩が絶えず自分に強いられ、
要求できる範囲が自ずと決まってしまう。

話を通すには彼女と対等な立場に立たなければならない。
即ち、彼女に抗し得る戦力の確保だ。
こちらの主張を聞かなければ、自分の身にも危険が及ぶと理解させ、相手からの譲歩を導き出す下地を作る。
それでやっと同じテーブルに座って話し合いというものが出来るだろう。
無論、それでも話しが通じないというのであれば、
確保した戦力を投入するだけだ。


首輪の解除に大魔導師プレシアとの戦い。
これから展開される事態を思い浮かべて、余りの難易度の高さに
八神はやては内心苦笑を浮かべた。
一つ手を間違えば、自分が死ぬという状況だ。
取れる選択の少なさや、考える時間がないという焦燥は苛立ちに近い感情で沸いて出る。
だけど、彼女はこの程度では挫けることなど出来なかった。
あらゆる魔法が利かず、アルカンシェルを数十発受けて平然としているゴジラを目の当たりした時と比べて今はどうか。
ゴジラを封じるべく自分の半身とも呼べる大切な存在を投げ出さぜるを得なかった時と比べて今はどうか。
今はゴジラが与えるほど絶望的な状況ではないのだ。


そして彼女は自然と守護騎士、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラの四人を思い浮かべた。
彼女たちはゴジラの動きを封じるべく結界魔法妖星ゴラスの媒介となった。
彼女にとっての大切な存在は、世界を救うために、
夜天の主を救うために文字通り人柱となったのだ。


だからこそ、八神はやての決意は岩より固くなる。
彼女たちを助けるにはなるべく早い方がいい。
彼女たちは今も妖星ゴラスによって磨耗を続けているのだ。
彼女たちを死なせないためにも
彼女たちの負担を少しでも減らすためにも
最短距離をつっぱっしって、プレシアの元に到達しなければならない。



その為には何をすべきか。



首輪を解除できる技術者とプレシアと戦える力の確保
それを阻害するゲームに乗ったものの排除。


そして……足枷となるであろう弱者の排除。


八神はやては目を瞑り、沈痛な表情で奥歯を噛み締めた。
本来ならば守らなければならない命を摘む。
それは例えゴジラを倒すことによって何億の人が助かると言い聞かせたところで
罪悪感が減じるわけではない。
寧ろ、そういった言葉は自らの卑小さを際立てさせ
余計に惨めに、そして自己嫌悪に陥らせる。


だけど、八神はやてはそれを振り切るように目を開け、口を開いた。


「それでもや。それでも目の前の命より大切なもんがあるんや。
恨んでくれてもええ。私はこれから恨まれて当然のことをする。
せやけど、あの子らを放っとくわけにいかん。
無事に終わったら償いもする。せやから…………ごめんな」




またこの部屋で一つの正義が狂奔する。







【1日目 深夜】
【現在地 E-5  地上本部内 レジアスの部屋】
【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3個
【思考】
 基本 プレシアの持っている技術を手に入れる
 1.首輪を解除できる人を探す
 2.プレシアに対抗する戦力の確保
 3.以上の道のりを邪魔する存在の排除

【備考】
 ※参戦時期は第一話でなのは、フェイトと口喧嘩した後です
 ※名簿はまだ確認してません




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