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舞い降りた翼 ◆9L.gxDzakI




 歩いていく。
 茶色いショートヘアーを揺らした小学生ほどの少女と、銀の長髪をたなびかせた大男が。
 宵闇の中で、ともすれば親子ほどに歳の離れた印象を受ける2人組が、並んで道路を歩いていた。
 静まり返った街の中には、自分達以外の人間がいる様子などまるで見られない。
 街頭の灯りは残らず消え、走ってくる自動車も見受けられず、人の気配などあるはずもない。
 虫の音すらも聞こえない深夜の静けさは、幼いはやてには一種恐怖感さえ与えていた。
 数歩ほど先を歩く男の顔を、ちらと覗き込む。
 漆黒のコートから筋骨隆々とした胸板を覗かせる、絶世の美男子とでも言うべき麗人。
 確かセフィロスと名乗ったか。彼はこの状況においてなお、ひどく落ち着いていた。
 自分のように怯えた様子はまるでなく、無表情で進行方向を見つめている。
 青き光を湛えた鋭い瞳は、見る人によれば恐ろしくも見えるだろうが、この場ではひどく頼もしい。
 それだけではない。銀と青の長槍を携えたこの男の姿には、どこか無性に安心感を覚える。
 黒ずくめと銀色の長髪という組み合わせが、あのリインフォースに似ていたからかもしれない。
 あるいはもっと別の理由もあったのかもしれない。そんなことは分かるはずもなかったのだが。
 ふと、視界の中に見知った風景を認めて、足を止める。
「……翠屋や」
 そして、ぽつり、と呟いた。
 はやてがそこで止まったことを察したセフィロスもまた、己が歩みを止めて振り返る。
 視線の先にあったのは、一軒の小洒落た喫茶店だ。
「知っている店か」
 静かに、そして短く、セフィロスが問いかける。
 幾分か冷たい雰囲気の漂う声音だったが、はやては特に気にしてはいなかった。
 そもそもクールという点でならば、共に生活しているシグナムやザフィーラともさほど変わらない。
「私の友達の……高町なのはちゃんのお家や」
 言いながら、車道を挟んで反対側にある店舗へと歩いていく。
 車が通っているわけでもないのに、わざわざ車道を歩いていたのは、やはり習慣というものなのだろう。
 セフィロスもまたそれに続く。はやては幾分か早足だったが、歩幅の差ですぐに追いついた。
 少女の眼前に建っていたのは、本来ここにあるはずのない建物。
 自分の暮らす地球の、海鳴という町の、あの場所にあるべき建物。
 自分と同じくこの殺し合いに巻き込まれてしまった友人の、帰るべきはずだった場所。
 とはいえ、それをすぐに本物の翠屋と結びつけるほど、はやても馬鹿な娘ではない。
 恐らくプレシアが、何らかの意図をもって複製させたのだろう。
「そうか……ここが」
「知っとるの、セフィロスさん?」
 少々意外そうな声音で、はやてが尋ねる。
 ぽつりと口から漏れた男の声に、微かに感慨のようなものがこもっていたのを感じたのだ。
「まあな」
 返ってきたのは、そんな素っ気無い返事だった。
 つれないセフィロスの態度に、はやては少々むっとしたような表情を作る。
 そういえば彼は、少し前まで管理局の嘱託魔導師をやっていたと聞いた。
 何でも、次元断層に巻き込まれてミッドチルダに流れ着いたところを、局員のある女性に拾われて、
 色々あった末に一時的に入局することになったらしい。
 その色々、というのがよく分からないが、大人には、子供では分からないことが色々あるのだろうと強引に納得。
「ひょっとしてなのはちゃんのことも、そのセフィロスさんを助けた人に聞いたんですか?」
「そんなところだ」
 曖昧な返事をしながら、セフィロスはデイバックを開けて地図を取り出した。
 恐らく翠屋という名前が、その地図に載っていたのだろう。ならば、現在地を確認するにはちょうどいい。
「その人って、どんな人やったんです?」
 ふと、そんなことを聞いていた。
 会話を続けていれば、少しは夜のへの恐怖が紛れるかもしれない。あくまでその程度の、軽い気持ちでの問いかけ。
 セフィロスから返ってきたのは、予想外の沈黙だった。
 地図をなぞる目線さえも止め、じっと押し黙る。
 彼は確かに無口だったが、それでも話しかければ、無視せずにちゃんと答えてくれていた。
 それがここにきてこの沈黙だ。ひょっとすると、どう表現していいのか、案外真剣に考え込んでいるのかもしれない。
「……お前と同じように、訛りのあるしゃべり方をした奴でな」
 ややあって、不意にセフィロスが口を開いた。
「とにかく騒がしい奴だった。いつも俺にまとわりついてきて、時には面倒に巻き込んで……
 いつもにこにこしているかと思えば、時々思いっきり泣き出したこともあった」
 ぽつり、ぽつりと、低い男の声が紡がれていく。
 呆れてため息をつくような、それでいてどこか苦笑しているかのような、そんな声だった。
 少なくとも、まだまだほんの数十分ほどの付き合いではあったが、その中でも珍しく、彼は饒舌に語っていた。
 ふっ、と。
 はやての口元に、柔らかな笑みが浮かぶ。
「セフィロスさんにとって、大事な人やったんですね。その人」
 そんな風に語る目の前の男は、何となく楽しそうにさえも見えていたから。
 おおよそ感情を見せぬ声。どこか寂しげに輝いていた瞳。
 そこに初めて、ほんの微かではあったけれども、どこか明るい光が差していたような気がしたから。
 当のセフィロスは、ようやくはやての方へ視線を向けると、鋭い目つきを僅かに丸くする。
 そしてしばしの沈黙が続いた後、これまたほんの僅かに、彼の口元が緩んだ気がした。
「……かもしれんな」
 薄っすらと微笑んだように見えたセフィロスは、特に否定するでもなく、そう呟いた。


 大事な人。
 唐突にそんなことを言われて、一瞬セフィロスは己が思考を停止させていた。
 あの騒がしい関西弁女をそんな風に思うことは、そうそう滅多にはなかったのだから。
 優しくてある程度の度胸もあるくせに、いつもいつも馬鹿騒ぎを繰り返して、結果ため息を誘うような奴。
 妙な会議に誘われたり、挙句麻雀とやらでたかられたこともあった。
 だが、少し考えてみたことで、あながちそれも間違いではないようにも思えた。
 奴には色々と面倒なことに巻き込まれることもあったが、その間の自分は決して独りではなかった。
 たった独りで全人類の抹殺を目指したあの時とは違い、そこには大勢の仲間の姿があった。
 元々人付き合いがそんなに得意ではなく、更にその心を閉ざしてしまった自分が彼女らに溶け込めたのは誰のおかげか。
 そんなことは、今さら再確認する必要もないだろう。
(それにしても、随分と他人事に語るものだ)
 そして、目の前の少女に感じるギャップに、思わず噴き出しそうになる。
 この小さなはやてには知る由もない。彼女が言った大事な人というのが、他ならぬもう1人の彼女自身であることなど。
 そんな奇妙な光景が、セフィロスにとってはひどく滑稽に感じられた。
 とはいえ、過去の思い出に浸っているわけにもいかない。まずは現状を打開する必要がある。
 そこでセフィロスは、地図を自身のデイバックへとしまうと、兼ねてから考えていたことを実行する。
「ちょうどいい。……お前の持ち物の中に、武器として使えそうなものはあるか?」
 真剣な表情を作り直すと、はやての方へと向き直って問いかけた。
「武器?」
 予想した通り、目の前の少女は怪訝そうな表情を浮かべる。
 無理もないだろう。つい数十分前に力を貸すといった人間が、人殺しのための武器を要求したのだから。
 少なくとも小学生の幼稚な頭脳では、そこまでしか連想することはかなうまい。
 これが自分の知る19歳のはやてならば、もう少しまともな判断もできただろうか。
 そう思いつつも、セフィロスは言葉を続けた。
「他の参加者が襲ってきたり、もしくは参加者同士が戦闘を行っている場面に出くわしたる可能性もある。
 力ずくで止めなければならないこともあるだろう。そのための装備だ」
 それを聞いたことで、はやてはようやく得心したような表情を浮かべる。
(それ以外の役割もあるんだが)
 内心で呟いた言葉を、しかしセフィロスは決して口に出すことはしなかった。
 もちろん彼は、全ての殺し合いを止められるとも、全ての参加者を救うことができるとも、毛頭思っていない。
 どうしても殺さなければならない時がくる。どうしても捨てなければならない命がある。
 そのためにはより扱いやすい武器が必要となる。
 セフィロスは強い。それも掛け値なしに。
 並の人間など歯牙にもかけない、などといった生ぬるいものではない。
 人間離れした超人すらも食らう、まさしく「魔人」とでも言うべき存在なのだ。
 たとえはやてに仕えるヴォルケンリッターの面々と戦うことになっても、一対一ならば蹴散らしてみせるだろう。
 あまりにも凄まじく、あまりにも気高い。それがセフィロス。
 しかし、それは普段の彼のことだ。
 今の彼の身体には、恐らく何らかの制限がかかっている。普段の絶大なまでの力が発揮できないのだ。
 この状況では、自分の絶対性は信用できない。誰に遅れを取るとも分からない。
「……あれ? でも、そのデバイスではあかんのですか?」
 と、ここで再びはやてが首をひねった。
「俺は剣の方が慣れている」
 自らの手に収まったストラーダを見下ろしながら、言った。
 セフィロスがその能力を最大限に発揮するのは、このデバイスのような槍ではない。
 あの美しくも鋭き愛刀・正宗のような剣だ。
「ん……なら、ちょっと待っとってください」
 言いながら、はやては自らのデイバックへと手を突っ込んだ。
 彼女はまだ自分の持ち物を、ろくに確認もしていない。
 最初に手にした名簿を読んでいたところでセフィロスに遭遇したのだから、無理もないだろう。
「とりあえず、こんなのがあったんですけど」
 と、そこからはやてが何かを取り出す。
「……まだ槍の方がましか」
 微かにセフィロスがため息をついた。
 その手に抱えられていたのは、何やらよく分からない銀色の物体だった。
 腕に嵌めて使うもののようで、付属していた説明書によると「デュエルディスク」というらしいが、直接戦闘用の武器ではないようだ。
 デュエルモンスターズなるカードアイテムを使用するためのものらしいが、そんなカードは持ち合わせていない。
 すなわち、現段階ではセフィロスの眼鏡にはかなわない。
「何にせよ、相手を殴ることくらいには使えるだろう。お前が持っておけ」
「あ、はい」
 セフィロスの言葉に従い、はやてはそれを左腕に装着する。
 カードを右手で扱わなければならないので、左に着けることを前提としているらしい。
 細かい作業に向かなくなった左腕を遊ばせ、右手だけで支給品あさりに戻る。
 ややあって、その手が何か平らな物を掴んだ。軽い。そのまま片手で拾い上げる。
「……何やろ、これ?」
 奇妙な猫の仮面がそこにあった。
 顔面の真ん中を線で仕切られたそれは、半分黒、半分白といった塗り分けられ方をしている。
 どことなく、不気味な印象。ファンタジーの類に出てくるような、呪いの仮面を彷彿とさせた。
「あ……これ、デバイスや」
 しばしの間が空いた後、はやてが呟く。魔法を使う者であるが故に、その独特の性質に気づいたのだろう。
「起動させてみろ」
 短くセフィロスが要求した。小さく無言で頷くと、はやては手の中の猫仮面へと指示を飛ばす。
 しかし、変わらず。まるで変化なし。
 もう一度試してみる。変化なし。試しにもう一度試してみる。やっぱり変化なし。
「これ……なんかプロテクトがかかってて、起動せぇへんようになってます」
 困ったような表情を浮かべながら、はやてがセフィロスへと向き直った。
 男の端整な顔立ちが、僅かに歪む。
 起動しない、とは一体どういうことだ。殺し合いがさせたいのならば、何故そんな不便な代物を支給する。
 参加者達に戦いをさせたいのならば、わざわざ武器に鍵をかけるなんてことはマイナスでしかない。
 それともあるいは、その状態が仕様だとでもいうのか。
 この趣味の悪い仮面は、元からそうしたプロテクトがかかっていたというのか。
「何か情報は呼び出せないのか」
 探る必要がある。そうすれば、この意味不明の封印の理由も分かるかもしれない。
 セフィロスの言葉を受けたはやては、再び仮面へと向かうと、そのデータを調べだした。
 しかしその顔は、徐々にしかめられていく。どうやらスペックノートの方にも、何らかの制限がかかっているらしい。
「あ~……あかん。名前以外、ろくに何も分かりませんでしたわ、これ」
 気だるげにはやてが言った。セフィロスの予想は的中したようだ。
「で、その名前は?」
「……“マハ”……だそうです」
「それでは何も分からんか」
 呆れたような声が上がる。
 ひょっとしたらスバルのリボルバーナックルなどのように、名称から大体の形が割れるのではないかと踏んだのだが、それもハズレ。
 発音にしてたった2文字の名前からは、それがいかなるものなのかはまるで検討もつかない。
 ひとまずそれは保留として、セフィロスは今後の方針を考え始めた。
 ここから少し東に進めば、運河にかけられた橋がある。そこから南下すれば機動六課、東に直進すれば地上本部があった。
 地上本部の方は詳しくないが、古巣とも言える六課隊舎は非常に設備が整っている。
 そこならば、互いの首輪を外すこともできるかもしれない。そうすればプレシアによる爆破を警戒する必要がなくなる。
 しかし、今はそれ以上に優先すべきことがあった。
 翠屋の扉へと歩み寄ると、ドアノブをがちゃりとひねる。
「今のうちに眠っておけ」
 そして振り返ると、はやてに向かって短く言った。
「え? でも、私らが急がんと……」
「お前はまだ子供だ。いざという時に眠くでもなられたら、俺の邪魔にもなる」
 そう。目の前のはやては小学生ほどの子供なのだ。
 セフィロスのように戦場慣れしていないどころか、徹夜に耐えうるだけの体力もないだろう。
 加えて、現在は深夜。いついかなるタイミングで寝そうになるかなど、分かったものじゃない。
 ならばいっそ開き直って、今のうちに寝ていてもらった方がまだ都合がいい。
 子供扱いされたことで、またはやては一瞬むくれた顔をしたが、その後は表情を正して黙り込む。
「……あの、セフィロスさん」
 そして、しばらくの後に口を開いた。
「これ腕に着けとったら、寝るときに邪魔なんですけど……」
「……別に今着けろと言った覚えはなかったんだがな」


 高町なのはの部屋。
 幼い女の子が暮らすに相応しい、それなりに可愛らしく彩られた一室。
 はやては今ここのベッドの中で、すやすやと寝息を立てていた。
 やはりこの非常時だ。加えて、先ほど槍を突き立てられた時には、一瞬死すらも覚悟していただろう。
 なんだかんだ言いながらも、やはりその辺りは小さな女の子だ。緊張の糸が切れ、眠りにつくまでにはさほどかからなかった。
 そして、すぐ傍らで椅子に座り、少女の寝顔を見つめるセフィロス。
(思えば、こうして寝ているところまでは、さすがに見たことはなかったな)
 そんな風に内心で軽口を叩くのは、彼なりの余裕の表れなのだろうか。
 そして窓の外へと視線を移し、遠くの地上本部を見やる。
 上空の雲すらも突き破る、凄まじいまでの高さのタワーだ。何度見ても、やはりそれだけは周りとは迫力が違う。
 あれほどまでに大きな物を、何故わざわざ複製したのだろうか。建造しても面倒なだけだろうに。
 そんなことを考えながら、ふと、視線を下に泳がせる。
「……?」
 そして、見た。
 桃色のポニーテールをたなびかせる女性が、何やら異形の腕手を持った男と小競り合いをしているところを。
 ここから少し離れた橋のそばで、見覚えのある剣を携えた見覚えのある女の姿を。
(シグナムに……バスターソードか)
 機動六課の副隊長格の剣士を思い出す。アンジールやザックス、そしてクラウドが振るっていた大剣を思い出す。
 余裕ぶって、ここではやてに休息を取らせたのは間違いだったかもしれない。
 寝ている間に、結局すぐ近くで起こっていた戦闘を見逃したともあれば、ベッドの少女はどう思うだろうか。
 そして、見た。
 その場に乱入する、もう1人の女の姿を。
 オレンジ色の髪をツインテールにした、これまた見覚えのあるティアナ・ランスターの姿を。
 ――彼女を貫くバスターソードを。
 反射的に、セフィロスの身体は動いていた。
 デイバッグに手を突っ込むと、支給されていたメモを取り出す。
 一応向こうでの生活に困らない程度に身に着けていた、簡単なミッド語の書き置きを残した。
 数時間後と思われる日の出の時には、はやては目を覚ますだろう。それまでには帰ってこれる自信はある。
 だが、それよりも早く目覚めてしまったらどうする。その時自分がその場にいなかったらどうする。
 そのためのメッセージだ。
 机に置かれたデュエルディスクの近くにそれを置くと、セフィロスはがらがらと窓を開け放ち、

 そのまま飛び降りた。


「……ん……」
 少女の瞼が微かに震える。
 何やら冷たい風のようなものを感じ、その意識はゆっくりと覚醒へと向かった。
 上体を起こすと、はやては周囲へぐるりと視線を泳がせる。
 よく見ると、部屋の窓が開いていた。恐らく風はそこから吹き込んでいたのだろう。
 そして、枕元に置かれたメモ用紙に気がついた。

 ――しばらく外に出る。俺が戻るまで、そこでじっと身を隠していろ。

 それを読んでようやく、その場にセフィロスの姿がないことに気がついた。


【1日目 深夜】
【現在地 F-2 翠屋・なのはの部屋】
【八神はやて(A's)@仮面ライダーリリカル龍騎】
【状態】健康、寝起き
【装備】なし
【道具】支給品一式、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、憑神刀(マハ)@.hack//Lightning、
    ランダム支給品0~1個、セフィロスのメモ
【思考】
 基本 この殺し合いからの脱出
 1.仲間たちと合流
 2.セフィロスさん……?
【備考】
 ※セフィロスが自分を知っていることを知りません
 ※憑神刀(マハ)のプロテクトは外れておらず、待機形態のままです
 ※憑神刀を含めた、巫器(アバター)に関する説明は後述します


 びゅん、と。一陣の風が無音の夜空を駆け抜ける。
 さながら夜の帳を引き裂くような、鋭く激しき剣閃の音。
 刃を振るうのは、桜色の長髪を揺らす女騎士だ。身の丈を遥かに凌駕する日本刀。それがその手に携えた刃。
 シグナムの意志に呼応し、長大な正宗は宵闇に白銀の軌跡を描く。
 迎え撃つは異形の男だ。武器など持たぬ異形の腕。人のそれならざる凶悪な腕手。
 おとぎ話の「気狂い帽子屋」の名を冠する、アレックスのARMSが、剣呑なる凶刃と真っ向から対立する。
 激突。交錯。回避。防御。
 襲撃。追撃。反撃。連撃。
 次から次へと繰り出される攻め手の応酬。息も尽かさぬデッドヒート。
 正宗が、マッドハッターが。アレックスへと、シグナムへと。
 相対する敵を滅さんと、持てる力と技と速さと気力の全てをかけて襲いかかる。
 一進一退の互角の勝負のさなか、しかしその状況にあっても、互いに苛立ちを拭い去れずにいた。
(先ほどの剣よりは軽いが……)
 シグナムの眉がひそめられる。
 手にした和刀のリーチは確かに強力な武器だ。2メートル以上の刀身など、もはや槍にすら匹敵する。
 しかし、それ故に、どうしても振りが遅れてしまう。なまじ長すぎるが故の弊害。
 近所の道場で剣術を教える身として、また戦闘においても片刃の剣を使う身としては、確かに日本刀は得意な武器といえよう。
 だが、だからこそ、そのタイムラグがより顕著に感じられる。
 バスターソードならばまだよかった。扱いづらいと把握できていたが故に、覚悟があった。
 しかし正宗は違う。元来得意な武器であるが故に、どうしても平時の感覚で振るい、結果その落差に苛立ってしまう。
 無論、使い勝手そのものはこちらの方が遥かにましなのは、確かなことなのだが。
(隙が見つからんな……)
 アレックスの頬を冷や汗が伝う。
 異形のマッドハッターの能力の本分は、「ブリューナクの槍」と呼称される砲撃だ。
 焦点温度数万度。冗談のようなスペックの荷電粒子砲。直撃せずとも、人間など余波だけで始末できる。
 しかし、撃てない。流れるように繰り出されるシグナムの斬撃が、エネルギーチャージの隙を与えない。
 現状は確かに互角の勝負だ。未だ勝機は見つからないが、まずそう簡単に負けはしないだろう。
 だが、本来ならばそうではない。こんなに時間をかける必要などない。一撃で決着をつけられる戦いなのだ。
 ただの一発、あの光の槍を放つだけで、目の前で踊るシグナムをたちどころに蒸発させられる。
 それだけで十分なはずなのに、こうして余計な遠回りをさせられている。
(そして……)
(この制限とやら……)
 そして2人の思考は得物のみならず、同時に己が身体能力へも向いていた。
 練られる魔力の効率が悪い。発揮できるARMSの腕力が低い。
 さらに何となく、足が普段より遅くなっている気がする。何となく、体力が普段より減りやすくなっている気がする。
 これがプレシアが一部の参加者にかけた制限なのだろうか。2人は同時に推測する。
 相手の様子を見る限りでは、どうやら向こうも同じらしい。
 であればこれは吉と出るか、凶と出るか。
 いずれにせよ、全力で戦えないなどということが、それら以前に「つまらない」ことであることは確かだった。
 シグナムの正宗が振りかぶられる。
 アレックスのマッドハッターが振り上げられる。
 それぞれがそれぞれの苛立ちを抱え、それぞれの武器は、それぞれの敵へと叩きこまれた。

 ――ずどん。

「「っ!?」」
 両者の動作が停止する。驚愕に見開かれる瞳。
 力と力の正面衝突、その僅か刹那の直前。シグナムとアレックスの間に、割って入る金属の煌きがあった。
 烈火の騎士が知らず、キース・シルバーが知る、騎士の突撃槍。
 飛来したアームドデバイス・ストラーダが、アスファルトに深々と突き刺さっていた。
 あまりにも素早く、あまりにも鋭く、そしてあまりにも正確無比なタイミング。
 吸い込まれるように落下してきたストラーダは、2人のちょうど中間地点に、猛烈な速度で現れたのだ。
 こんな芸当が出来るやつはそういない。少なくとも本来の持ち主たるエリオには無理。
 一体誰だ。誰がこの戦いに割って入った。

 ――ふわり。

 よく響く羽音が鳴った。
 シグナムとアレックスは、同時に音のする方へと顔を向ける。
 そして、見た。
 橋の上に佇立する、1人の男の姿を。
 夜風にたなびく、絹糸のごとき見事な銀髪。黒天の夜空に溶け込むような、漆黒のロングコート。
 細い黒水晶を持った目。闇の中で妖しく輝く目。猫のような魔性の瞳。
 背後にはためくは、異形。
 巨大な烏のごとく艶やかで、巨大な鷲のごとく荘厳な、黒き翼。
 それだけなら受ける印象はARMSと同じ。しかし、異形。それ以上に不気味。なぜか片方しか存在しない歪な黒翼。
 白銀の長髪と漆黒の翼を翻すその様は、さながら神話の天使のごとく、ため息の出るような美麗さを見せつける。
 刹那、その端整な顔立ちが、微かに動いた。
 髪が、コートが、翼が。妖艶の一言が相応しい動作で、ゆっくりと揺れる。
 そして、その吸い込まれるような青き瞳が、両者の元へと向けられた。

 ――ぞわり。

「「!」」
 身体をなぞる感触。ほとんど条件反射のごとき動作で、後ずさる。
 そして、自身が意識せぬままに後退していたことに気づき、二度驚愕した。
 この男は一体何者だ。
 一瞬前に視線越しに感じた、強烈な気配が蘇る。
 この男は違う。今までここで戦ってきた相手とも、自分が肩を並べる戦友とも、自分が日常で戦うべき相手とも。
 他ならぬ自分とさえもものが違う。格が違う。桁が違う。
 纏う空気が違う。一度殺気を当てられただけで理解できる、凄まじいまでの力量。
 どっと汗をかいたのを感じた。こんな感覚は久方ぶりだ。一瞬、制限がありがたいとさえ感じられる。
 参加者の実力を均等にするための制限は、恐らくこの男にもかけられているだろう。それがどれほどかは知らない。
 しかし、もしもこの男が本力だったら? そして、自分達だけに制限がかけられていたとしたら?
 もしも手を組んで迎え撃ったとしても――ただの一瞬であっさりと蹂躙されてしまうのではないか?
 推測に意味はない。そして、制限がある以上それは実現しない。しかし、それでも警戒しなければならない。
 何せ目の前で、さながら魔人のごとき睨みを利かすこの男は。
 このヴォルケンリッターの長、シグナムを。
 このキースシリーズの一角、アレックスを。
 ――ほんの一瞬とはいえ、恐怖させたのだから。
「どういうつもりだ、シグナム」
 男はゆっくりと、その口を開いた。
「……お前まで私を知っているのか」
 額の汗を拭うと、シグナムはつとめて冷静に返す。
 まったく、ここに来てから妙なこと続きだ。
 自分の味方だと言ってくる、目の前のアレックス。自分を上官と呼んだ、管理局員の少女。そしてこの男。
 誰1人として知るはずもない人間なのに。管理局に友好的な知り合いなどいるはずもないのに。
 橋に立った男は一瞬、微かに驚いたように口を閉じた。
「質問に答えろ。何故ティアナを殺した」
 ティアナ、とは確か、そこで倒れている死体が名乗った名前だ。
 オレンジ色のツインテール。執務官補佐とかいう役職の娘。先ほどバスターソードで始末した敵。
「……我が主のために。それ以外に理由はない」
 決然と言い放つ。
 シグナムにとってはそれが全てだ。守護騎士の主たる八神はやてのために。
 彼女を生き残らせるためならば、騎士の誇りもどぶに捨てよう。
 彼女を優勝へと導くためならば、血の雨さえも被ってみせよう。
 たとえ全てを捨ててでも。主に人でなしとそしられようと、己が命さえ投げ出すことになろうと。
 最後の夜天の主・八神はやてを守るためならば、そこに一点の揺らぎもない。
「フッ……はやてが聞けば嘆くだろうな」
「ッ!」
 微かに憫笑する男の言葉にシグナムはその身を強張らせた。
 今、「はやて」と言ったか。その口調でその名を呼んだか。
 自分への侮蔑のみならず、僅かにはやてへの親しみを込めた声色で、我が主の名前を呼んだというのか。
 アレックスの他人行儀な口調とは明らかに違う。この男ははやてを知っている。それも、ちゃんと交流を持っている。
 どういうことだ。奴は自分のみならず、主とすらも言葉を交わしたことがあると言うつもりなのか。
「お前もこいつを知っているのか」
 横合いから響いた声に、シグナムははっと我に返った。
 横目に見れば、今の今まで忘れかけていたアレックスが口を開いている。
「名は何と言う」
 誰何する。
 銀月の光をその身に受け、超然と立ち尽くす麗人へと。
「……元機動六課所属嘱託魔導師、セフィロス」
 ややあって男が口にした所属は、またも機動六課という名称だった。
 アレックスが名乗った所属と同じ、聞き覚えのない部隊。
 今ここにいるシグナムの時代には、未だ存在すらしていない部隊。
「俺も機動六課所属だが……お前の顔に覚えはないな」
「……そうか」
 警戒の言葉を向けるアレックスに、またもセフィロスと名乗った男は一瞬口をつぐむ。
 だが、二度目にはさすがに慣れたのか、その間隔は先ほどよりも狭かった。
 ……何に慣れたというのだ?
 そこでシグナムは自問する。己が無意識に抱いた感想について。
 嘘を看破されることに? 自分のでまかせを見破られたことに? あるいは――純粋に自分と相手の記憶が食い違っていることに?
 ここにきてようやくシグナムは、この場に存在する奇妙な齟齬に、微かな疑念を抱き始めていた。


 セフィロスを驚かせた要素は2つ。
 1つは、自分を知らないシグナムのこと。
 1つは、自分が知らない六課メンバーのこと。
 しかし、それもさしたる問題ではないとすぐに判断した。
 かつてあれほどしつこく決闘を挑んできたこの女の無知は、かつてあれほどしつこくつきまとってきたはやての無知と同じ。
 自分を機動六課で見たことがないというこの男の無知は、この男を機動六課で見たことがないという自分の無知と同じ。
 恐らくこの場の面々の大半が、大なり小なり記憶に食い違いを持っているのだろう。
 それが記憶改竄なのか、はたまたそれ以外の何かなのか。
 少なくとも、はやて以外の人間には特に興味のないセフィロスには興味がなかった。
「まぁいいだろう」
 呟きながら、己が片翼を体内へと引っ込める。人外の魔物――ジェノバの眷属たる象徴を。
 あの時翠屋から飛び降りたセフィロスは、その翼をもって黒天の夜空へと飛翔した。
 そしてここまで移動し、ストラーダを投げ落とすことで戦闘を中断させ、今に至る。
 かつ、かつ、かつ、と。
 アスファルトの道路の上で靴音を鳴らしながら、セフィロスは眼前の2人に向かって歩を進める。
 両者は動かない。いくら何でも円越しで攻めてくることはないだろう。そう判断したが故の沈黙。
 並び立つシグナムとアレックスを素通りし、道路に突き立てたストラーダを抜き放つ。
 さて、果たしてこの場の2人と、自分はどこまでやり合えるだろうか。
 空中から見る限りでは、少なくともシグナムに制限がかけられていることは把握できた。
 かつて自分の魔力量を計測するために行った模擬戦。そこでの魔力リミッター付きの彼女と、ほぼ同レベルにまで弱体化した太刀筋。
 そして異形の腕を振り回す男の方も、大体は同じぐらいの能力と見て間違いないだろう。
 そう。今までこの場で交戦していた2人組の予想は、実は見事に的中していた。
 倒せる。この場にいたセフィロスが普段通りのセフィロスならば、今の2人などあっという間に叩き潰せる。
 その凄まじき力を振りかざし、5分と経たずに一方的に蹂躙してみせるだろう。
 しかし、今はそうはいかない。制限はセフィロスにもかかっているのだから。
 果たして手加減ができるだろうか。殺さない程度に戦闘をやめさせることができるだろうか。
 状況は三つ巴だ。2対1というわけではない。勝てないにせよ、負けることはないだろう。
 だが、そんなぎりぎりの状況で、殺さずの選択肢を取ることができるだろうか。
 仮に、力量的な意味でそれが可能だとしよう。しかしそれでもなお、精神的な問題が立ちはだかる。
 アレックスならばまだ話は分かるかもしれないが、シグナムの方は自分の声を聞き入れるだろうか。
 無理である可能性の方が明らかに高いだろう。
 あれは主に忠実だ。八神はやての存在に、愚直なまでに忠実だ。
 たとえ歪んだ道であろうとも、それがはやてのためになると信じるならば、決して曲げることはしないだろう。
 さて、このような状況で、本当に自分はこの戦いを死者なしで止められるだろうか?
 いっそ2人とも殺してしまった方が、遥かに楽なのではないだろうか?
「……フッ」
 ――それでも。
 諦めることを選びたくない自分がいた。
 人間に屈したくない自分がいた。はやての道を貫き通したい自分がいた。
「俺も随分と、アイツに毒されたものだな」
 あの雪の日の光景が蘇る。消滅する自身の身体。うろたえるリインフォースⅡ。
 涙と共に自分にすがりついた――あの日のあの場所の八神はやて。
 あの泣き顔を、もう見たくないと思う自分がいた。
「それに、それは元々俺の剣だ」
 シグナムが手にした正宗を見ながら、言う。
 長身のセフィロスの背丈すらも凌駕するあの刀は、紛れもないセフィロスの愛刀だ。
 元の世界においては、自分のみが扱いきれる究極の業物だ。まさかこんなに早く見つかるとは思わなかった。
 あれを手に入れることができれば、こんな槍で難儀する必要もなくなる。
 がちゃり、と音を立て、ストラーダを構えた。
 左手に握り、顔の高さへと運び、地面に水平にして。セフィロスの見せる独特な構え。
 戦闘の気配を察したシグナムとアレックスが、己が得物を構え直す。
 自分へと、そしてもう1人の相手へと、最大限の警戒を向けながら。
 にやり、と。
 片翼の天使は不敵に笑む。
 烈火の将が手にした剣を取り戻すためにも。
 何より、あの翠屋で待つはやての理想のためにも。
「悪いが……殴り倒してでも止めさせてもらう」


【現在地 F-3 橋付近】

【セフィロス@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】
【状態】健康
【装備】ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式、ランダム支給品0~2個
【思考】
 基本 元の世界に戻って人類抹殺
 1.八神はやてと行動を共にする
 2.殺し合いを止めるというスタンスは尊重するが、不可能と悟った時には殺すことも辞さない
 3.シグナムとアレックスを叩きのめし、戦闘を止めさせる。それが不可能ならば殺すが、ぎりぎりまでは粘る
 4.3が終わったらはやての元に戻り、目を覚まし次第機動六課隊舎へ向かう
 5.シグナムの持つ正宗が欲しい
【備考】
 ※現在行動を共にしている八神はやてが、本物の八神はやてであると認識しました
 ※機動六課でのことをはやてに自ら話すつもりはありませんが、聞かれれば話します
 ※身体にかかった制限を把握しました
 ※シグナムとアレックスが制限を受けていることを把握しました
 ※ブリューナクの槍の存在には気付いていません
 ※参加者同士の記憶の食い違いがあることは把握していますが、特に気にしていません

【アレックス@ARMSクロス『シルバー』】
【状態】健康、疲労(小)
【装備】なし
【道具】支給品一式、はやての車@魔法少女リリカルなのはStrikerS、サバイブ“烈火”のカード@仮面ライダーリリカル龍騎、
    ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
 基本 この殺し合いを管理局の勝利という形で終わらせる
 1.シグナムとセフィロスの排除
 2.1の後、機動六課隊舎へ向かう
 3.六課メンバーとの合流
 4.キース・レッドの首輪の破壊
【備考】
 ※身体にかかった制限を把握しました
 ※シグナムの存在、およびセフィロスの元六課メンバーだという証言に違和感を覚えています
 ※キース・レッド、管理局員以外の生死にはあまり興味がありません

【シグナム@魔法少女リリカルなのはA's】
【状態】困惑、疲労(小)、胸に裂傷(我慢できる痛みです)
【装備】正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
【道具】支給品一式×2、バスターソード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、ランダム支給品0~3個
【思考】
 基本 はやてを優勝させるため、全ての敵を排除する
 1.アレックスとセフィロスの排除
 2.はやてとの合流
 3.ヴォルケンリッターの仲間達との合流
 4.このセフィロスという男……何故主はやてのことを知っている……!?
【備考】
 ※身体にかかった制限を把握しました
 ※参加者同士の記憶の食い違いに違和感を感じています
 ※セフィロスがはやてと交流があった可能性に気付きましたが、アレックスがはやてと交流があった可能性には気付いていません



【支給品解説】
 巫器(アバター)@.hack//Lightningについて
 ・通常は名前のデータ以外の全てにプロテクトがかかっており、いかなる手段を用いても解除不可能。
  セットアップはおろか、カタログスペックの提示すらもできない。
 ・所有者が心に何らかの喪失を抱え、それに伴う強靭な意志を発揮した時、初めて起動させることができる。
  以降はプロテクトが解除され、普通に用いることができる。
 ・所有者が死亡することで、再び全機能にプロテクトがかけられる。
 ・デバイスモードの巫器が近くにある時、その存在を「鼓動」によって察知させる。
 ・術式はミッド式、古代ベルカ式、近代ベルカ式のいずれとも異なるため、AMFの影響を受けない。
  (独自の術式によって組まれたスカリエッティの魔法が、AMFの効果対象外であったのと同じと考えればよい)
 ・それぞれの巫器がそれぞれの専用スキルを持つが、「データドレイン」のみは全巫器が共通して保有している。
   データドレイン:魔力結合の術式に干渉・改竄することができる魔力弾を放つ。スキルの名称は各巫器によって異なる。
           魔力結合によって形成された存在(魔法やAIDA)などを変質、あるいは削除させることは愚か、
           人間に命中させれば、そのリンカーコアにも干渉することができる。
           それそのものには攻撃力がないため、魔力適正のない者には無意味だが、
           魔導師相手ならば一撃必殺クラスの性能を誇る。
           ただし、消費する魔力も膨大なため、一度の戦闘で1発撃つのがやっと。
           (とはいえ、魔導師殺しとしてはあまりに強力すぎる性能であるため、議論が必要と思われる)


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