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Subaru's Adventures in Parallel world ◆7pf62HiyTE




ルルーシュの眠りは深い。

意識を失い眠り続ける少年ルルーシュ、彼は病院にてナイブズと遭遇し両腕を負傷……左腕は裂傷で済んだものの右腕は斬り落とされ失われた……
それに加えギアスを使ったことによる疲労も彼を襲っていた……肉体的に既に限界を迎えていたのである。

しかし、原因はむしろ精神的なものであろう。

そもそも、ルルーシュはゼロとしてその日経済特区日本記念式典場にてユーフェミアとの対峙と和解、
その直後に起こったギアスの暴走とそれによるユーフェミアによる日本人虐殺、
そしてゼロ……ルルーシュ自身の手によるユーフェミア射殺、
「合衆国日本」設立宣言、その後そのままトウキョウ決戦の指揮、
その最中で起こったナナリーの誘拐……
ルルーシュはナナリーを助ける為にトウキョウを離れ神根島にある古代遺跡まで辿り着いた……

が、その直後にルルーシュはこのゲームに参加させられることとなったのだ……
そして、このデスゲームに参加させられてからも……

ルルーシュはこの場においても守りたい者を守り、生きて帰る為に休むことなく行動し続けた、
まず、自分と同様に姉達を助けようとしていた少女ディエチと出会い彼女と手を組む、
その後、彼女と共に病院へ向かい医薬品の確保、
そして自分同様の目的で医薬品確保の為に向かってきた者を一網打尽にする為の病院爆破準備……

そう、この場に来る前からも、来た後からもずっとルルーシュは戦い続けていたのである。殆ど気を休ませることなく……

ルルーシュをそこまで動かしていたものは何か、最愛の妹ナナリーの為に優しい世界を作る為である。
その目的があったからこそルルーシュはずっと戦い続けることができたのだ。
しかし、右腕を失った事によりその目的を果たす事は出来なくなった……
それはこれまでその為に戦ってきたルルーシュにとって大きなショックを与えた……

勿論それだけではない、ディエチ……彼女はルルーシュを助け逃がす為にナイブズへと向かっていった、
ナイブズの力を考えれば恐らくディエチはまず助からないだろう……
ルルーシュはディエチを見殺しにしたのだ……その罪悪感も大きな重圧となった……

ルルーシュは仮面を被りブリタニアを壊す為立ち上がった革命家ゼロである、
しかしその本質は17歳の少年でしかない、
これまでに起こった出来事はルルーシュにとって負担が大きすぎた、
そして、右腕と共にルルーシュを支えていた目的も失われた。
その肉体以上にルルーシュの精神は既に限界に達していたのである……

そんな肉体も精神もボロボロとなったルルーシュが最後に聞いた声……
それはこの場に置いてルルーシュが一番に会いたく、捜し求めていた少女の声……
ルルーシュはスバルに出会えたのである……

スバルと再会したことにより、緊張の糸が切れルルーシュは意識を失った。
恐らく目を覚ますまでにはもう暫く時間がかかるだろう、
再び目を覚ました時、ルルーシュはどうするのだろうか?
このまま精神的に押し潰されてしまうのか、
スバルやシャーリー達、ディエチに託されたクアットロやチンクの為に再び立ち上がるのか、
それは今は誰にもわからない……


ルルーシュの眠りは深い……



     ☆     ☆     ☆



G-7にあるディエルアカデミア、その保健室にてルルーシュは眠り続けている。
そしてその側には2人の少女、スバルとこなたがいた。こなたはルルーシュの方をじっと見ている……。

「この人ってさ、ヒーローなのかな?」

と、こなたはつぶやく、

「え?」
「いやさ、この人の服見ていたらそんな感じがしたんだよね。仮面とかを付けたらもうそのままって感じでさ」

ルルーシュの服装は気取った様な衣装にマント……見る人が見れば確かにヒーローである……もしくは、

「もしかしたらライバルかな?」
「ライバル?」
「うん、ヒーローに立ちはだかる仮面を付けたライバル」

といったたわいの無い事をこなたは話していた。

(よかった、落ち着いているみたい)

スバルはそんなこなたを見て安堵していた。
いきなり殺し合いに巻き込まれて、不安やパニックに陥ったらと心配だったものの今の様子を見る限りそれは杞憂だったようだ。

(こなたはあたしが守らないと……)

そう考えていたスバルは地図を見ていた。

スバルとしては今現在も眠り続けている少年ルルーシュが来た方向……病院にいるであろう殺人者が気掛かりであった。当然、見過ごすわけにはいかない。
しかし、負傷して眠っているルルーシュや無力なこなたを連れていくなど論外である。
また、2人を置いて自分だけ病院に行くわけにもいかない……自分がこの場を離れている間に殺し合いに乗った人がここにやってくるかも知れないのだ。
故にスバルはこの場を離れるわけにはいかなかったのだ、少なくとも眠っているルルーシュが目を覚ますまでは……

さて、奇しくも殺し合いの場に放り込まれてから初めて落ち着く時間が出来たわけではあるが、この時間を無駄にするわけにはいかない。
スバルはこの時間を利用し、改めて支給品や地図そして名簿の確認を行っている。
ルルーシュの手当てを行う際に支給品の確認は行う事ができそちらは完了していた。今現在行っているのは地図の確認である。
地図の方には学校や図書館、駅といった一般的な施設、
機動六課隊舎やホテル・アグスタ、スカリエッティのアジトといった自分達機動六課と関係のある施設、
そして、HELLSING本部や黒の騎士団専用車両、そして今自分達がいるデュエルアカデミアというスバル達の知らない施設、
等々といったものが地図には描かれていた。

(ここって一体何処なんだろう……?)

スバルの脳裏に率直な疑問が浮かんだ。施設の場所の差違、自分の知らない施設があること等からこの場所がミッドチルダとは違うことは間違いない。
となれば、突拍子も無い考えだが施設ごとこの場所に持ってきたとしか考えられない……
そうは考えたものの、そうなると別の疑問が浮かんでくる、

(デュエルアカデミアや黒の騎士団って何なんだろう……?)

自分達の知らない施設……何故それがここにあるのか、そんな疑問が浮かんできた。

(デュエルアカデミアってことは『決闘』の学校なんだろうけど……見た感じそんな物騒な所には見えなかったけど……)

そんな事を考えていると、

「そういえば今思ったんだけどさ、このデュエルアカデミアってさあ……」

こなたが突如口を開いたのだ、

「え?何か知っているの?」

こなたはこの施設について何か知っているのでは……スバルはかすかな期待を抱いたが、

「なんかマンガかアニメに出てきそうな学校だよね。デュエルが全て決めるみたいな感じでさ」
「そ……そうだね……。」

何の解決にもならなかった。

これ以上、地図について考えても仕方がないと思ったスバルは名簿を眺め始める。
ちなみに、名簿自体はこの場所に来てからすぐに確認した為、誰が参加しているのかは把握してはいる。
しかし、すぐさまこなたがアーカードに襲われているのを助けに向かった為、名簿については深く考えを巡らせてはいなかったのである。
そして、改めて見た上で真っ先に思ったことは、

(ヴィヴィオやこなたまで参加させるなんて……)

まだ幼いヴィヴィオや魔法とは無縁な『子供』であるこなたが参加させられている事に憤りを感じていた。しかし、ひとまずそれはおいておき、別の所に視線を向ける。

(どうしてなのはさんやフェイトさん……八神部隊長の名前が2つあるんだろう?)

一番に感じた疑問、それこそが2つ存在するなのは、フェイト、はやての名前である。
最初見た時もそれは確認していたがその時はミスプリントだろうと考え、さらにすぐ直後にアーカードに襲われているこなたを助けに向かった事もあり深くは考えなかった。
しかし、改めて名簿を見てみると本当にミスプリントなのだろうか?という考えが浮かんでくる。

(どうしてなのはさん達なんだろう……?)

スバルが感じた疑問、それは何故2つ名前があったのがなのは、フェイト、はやてだったのかという事である。

(別にあたしやティア、ギン姉でもいいのに……。)

ミスプリントであるならば他の者でも構わない。
しかしスバルが聞いた話ではなのは、フェイト、はやての3人は10年来からの友人である。
友人関係である3人が揃ってミスプリントされている……それがスバルには不自然に思えたのだ。
勿論、考えた所で納得出来る考えなど浮かぶわけがない。

(やっぱり、ティアかなのはさんに合流してから聞いてみるしかないかな……)

今度は名簿全体を見回してみる。参加者の内約3分の1が自分の知り合いである。逆を言えばそれ以外の約3分の2は自分の知らない人物のはずだが……

そう、これが今現在スバルが感じている一番の疑問であった。

(どうしてあの人はあたしを知っていたんだろうか?)

それははこなたを襲っていた人物……アーカードである。スバル自身は名前すら知らない者はあの時こう言っていた、

「判っているはずだ、止めてみたければ向かって来い! 貴様は狗の餌とは違うはずだろう!」
「忘れたのか? 私を止めたければここを狙え、聞いているはずだぞ?」
「一つ聞かせてほしい、お前は本当にスバル・ナカジマなのか?」
「記憶喪失、いや、それは違うか……ふむ、少しわかりかけてきた」

……アーカードの口ぶり、それは彼が自分を知っている事を意味していた。
しかし、スバル自身は彼の事を知らない……というより、そんな危険人物と知り合いになんてなりたくはない。
だが彼の知る自分は彼の事を良く知っており、なおかつ、彼の弱点すら知っているという話のである。
あの時はこなたを守り、その場を切り抜けるのに夢中でそれについて考える余力など無かった。だが、改めて考えてみると奇妙な話である。

勿論、これだけであるならばスバルもここまで考えたりはしなかっただろう、事実その後暫くは医薬品や食料等を確保する為病院に向かっていたので、その事については考えもしなかった。だが、奇妙な事は再び起こったのだ、

(それにこの人も……)

スバルは視線を今も眠り続けている少年……ルルーシュに向ける。右腕を失う程の重傷を負ったその少年を保護した際、彼は自分にこう言ったのだ、

「……ス……バ……ル――」

そう言って気を失ったのだ。勿論、スバル自身は名前の事も含めルルーシュの事など一切知らない。しかしルルーシュは自分の事を知っていた……

(……どういう事なんだろう……この人も……あの人も……どうしてあたしを知っていたのかな……?)

1人だけならばちょっとした疑問で済んだ。しかしほんの数時間の間に自分は知らない自分を知る人物と2人も遭遇したことがどうしても引っ掛かった。しかし、考えた所で答えなど出るわけが無い。

(やっぱり、この人が目を覚ましてから聞いてみるしかないかな……)

スバルはルルーシュに直接聞いて確かめようと考えた。アーカードに対してはあまりにも危険すぎる為、話をするのはまず無理であろうが、今も眠り続けているルルーシュなら詳しい事を聞くことができると……

(あ、そういえば……)

ここまで考えて、スバルはある事を思い出した。そう、この場にいるこなたから詳しい話をしていなかったのである。無論、こなたの知り合いについても。

(そうだ、もしこなたの知り合いが参加させられていたら……)

こなたの知り合いがこの殺し合いに参加させられている……十分に考えられる話であった。参加させられているならば何とかしてこなたとその人を再会させたい……勿論、現状ではこの場を動くわけにはいかないわけではあるが、
それに、放送の存在もあった……もう間もなく始まるであろうその放送、考えたくはないがもしその時にこなたの知り合いが呼ばれたら……だからこそ彼女の知り合いについては知らなくてはならなかったのだ。

「ねえ、こなたの知り合いの中でこの殺し合いに参加させられている人って居る?」

そう問われたこなたは口を開く、

「うーんとね……かがみとつかさと……」
「かがみとつかさ……」

スバルは名簿にある2人の名前を見つけ確かめる。恐らくこなたと同じ『子供』なんだろう、その事に憤りを感じるスバルではあった。

しかし次に聞かされた名前を聞いた瞬間、スバルの表情が変わる。

「あと、ついこの間あたしの学校に転入してきたばかりなんだけど、なのはさんとフェイトちゃん……」
「なのはさんとフェイ……えぇ!?」

スバルは驚き思わず名簿を落とした。

「ちょちょちょちょちょ……なのはさんとフェイトさんが!?」
「うん、なのはがあたしのクラスで、フェイトがかがみんのクラス」

こなたは平然と口にしたその事実はスバルに衝撃を与えた。そして思わず口にしてしまったのだ、

「どどどどど……どうしてなのはさんが小学校に!?」

スバルの知るなのはやフェイトは19歳……普通に考えればまず有り得ない話なのだ。だが、一旦その考えは中断させられることになる。

「スバルさ……あたしのこと小学生だって思ってた?」
「え?」
「あたしさ……これでも高校生なんだよね……そう言われるのは慣れているけどさ……」

こなたは今まで自分が小学生だと思われていた事に少なからずショックを受けていた。

「あ……ごめん……」

スバルはこなたに対し申し訳無さそうに謝った、

「大丈夫、気にしてないからさ、あとそれから……」
「え?他にもいるの?」

スバルはひとまず落ち着き再び名簿を手に取る。そして、こなたが言葉を続ける。

「ゆーちゃんのクラスに転校して来た子なんだけどさ……確かなのはさんの後輩のティアナ……」
「ティアまで!?」

まさか自分の相棒までいた事実にスバルは思わず叫んでしまった。と、こなたは少し考え口を開く……

「ねえスバル……1つ聞きたいんだけどさ……」
「え?何?」
「スバルってゆーちゃんのクラスに転校してきたスバルとは違うよね?」

こなたはこれまでのやり取りからここにいるスバルが自分の従妹……小早川ゆたかのクラスに転入してきたスバルとは別人である

ことについては薄々感づいていた。
しかし、なのはやフェイト、ティアナの名前を出した時の驚きぶりから思わずその事を聞かずにはいられなかったのだ。

「えええええ!?」

スバルの返答は肯定でも否定でもなく驚愕だった。

「それじゃあ、あたしもティアと一緒にゆーちゃんのクラスに転校してきたってこと!?」
「うん、でも違うよね?」
「えええええ……」

こなたにしてみればちょっとした確認のつもりだった、しかしスバルにしてみればそれは大きな衝撃を与えていたのだ……

そう、これで3人目なのだ。アーカード、ルルーシュに続く……自分は知らない、しかし相手は自分を知っている人物……

(どういうことなの……これで3人目……?)

その事実を知らされスバルが腰を落とす……あまりに衝撃的な事実に混乱しているのだ……

「どうしたのスバル……」

そこにこなたが心配そうに聞いてきた、スバルは混乱していたもののこなたを不安にさせてはならないと思いゆっくりと口を開い

た……

「うん……ちょっと信じられない話なんだけどさ……」

スバルはこなたにこれまで自分が感じていた疑問を話した。それは、この場に来てから遭遇したアーカードとルルーシュ……名前

すら知らないこの2人がスバルを知っていた事、こなたの知るスバル達とスバルの知る自分達の差違について話した。幸いにもこ

なたはこの話をすぐに理解し、

「つまり、スバルは知らないけど、あたしやこの人達はスバルの事を知っていたってことなんだよね。」
「そうなんだけど……もうわけがわからなくて……」

スバルには最早何が何だかわからなかった。だが、こなたは落ち着いて考え、そして口を開く、

「ねえ……もしかしてそれってさあ……」
「え?」
「パラレルワールドってやつじゃないのかなあ?」

パラレルワールド……それは『もしもあの時こうしていれば……』という並行世界の事である。

「それってつまり、こなたの学校に転校してきたあたしがいたり、この人と知り合いになっているあたしがいるってこと?」
「うん、ギャルゲとかでよくあるんだけど、選択肢1つで結婚相手が変わったりするんだよね、そんな感じ」
「あーなるほど。」

スバル自身、並行世界の考えはおおまかにだが理解していた。

スバルがなのはに憧れているのは、4年前の空港火災に巻き込まれた際、なのはに助け出されていたからである。
では、仮にあの時スバルを助けたのがフェイトであるならばどうなるでだろうか?恐らくスバルの憧れの対象はフェイトになっていただろう。
ほんの1つの選択肢で考え方等が変わる……それが並行世界である。

「まあ、あまりにも突拍子もない考えだけどね。」
「そうだね……」

そう、確かにあまりにも突拍子もない考えなのだ……だが、確かにその仮説であればアーカードやルルーシュ、そしてこなたが自分を知っていた事に説明が付く、

ある理由でアーカードと知り合ったスバル、
ある理由でルルーシュと知り合ったスバル、
ある理由でこなたの学校に転校してきたスバル、

何処かで分岐が起こりここにいるスバルとは別のスバルとなる……スバルはその考えに至った。そして、

(もしそうだとしたら……)

この仮説から脳裏にある考えが浮かんだスバルは再び名簿に目を通す……スバルが注目したのは2つ存在するなのは、フェイト、はやての名前である。

(なのはさんやフェイトさん、八神部隊長の名前が2つあるのは……3人とも2人呼ばれているからなんだ……)

そう、こなたが言った仮説が正しいのならば3人の名前が2つ存在する理由も説明する事が出来る。

(ということは、2人の内の片方はあたしの知る世界とは別のなのはさん達……ちょっと待って、片方は?)

ここまで考えたものの、スバルの脳裏にある可能性が浮かび上がる。

(……もしかしたら両方ってこともあるんじゃ……それにティア達だって……)

そう、両方ともスバルとは別の並行世界から連れてこられた可能性もあるのだ。
当然、並行世界のなのは達が自分を知っている保証など無い。同時にこれは他の仲間……ティアナ達にも同じ事が言える、
その可能性に気付いた瞬間、スバルにある種の不安がよぎる……しかし、スバルはそれを言葉や表情には出さないようにする、

(ダメ……この事はこなたには話せない……)

この可能性をこなたに話すわけにはいかないのだ。それは、こなたの知り合いであるかがみやつかさがこなたの事を知らない可能性があるからだ。
それを知れば間違いなくこなたを不安にさせてしまう事になる。それだけは絶対に避けなければいけなかった。だが……

(……かがみん……つかさ……なのはさん……フェイトちゃん……あたしの事知っているよね……?)

無情にもこなたはその可能性に気付いていた……当然であろう、ここにいるスバルがゆたかのクラスに転校してきたスバルとは別人であったのだ。
なのはやフェイト、それだけではなく友人であるかがみやつかさが自分と同じ世界から連れてこられ、自分を知っているという保証など何処にもない。それでも……

(ううん……きっと……大丈夫だよね……かがみん……つかさ……)

こなたは襲ってくる不安を振り払おうとする……自分の友人達が自分を知っている事を信じて……

こなたが若干の不安を感じている中、スバルは今現在も眠り続けているルルーシュに視線を向ける……

(……どうしたらいいんだろう……?)

スバルはルルーシュが目覚めた時、どう接したらいいのかわからなくなっていた。
ルルーシュを保護した時、彼は肉体のダメージだけではなく、精神的にも疲れているのがスバルにもわかった。
だが、ルルーシュはスバルが声を掛けた瞬間、安心したかのように気を失った……
これが意味する事は……ルルーシュの知るスバルは単純な知り合いではなく、かなり親しい関係にあったという事だ。だが、

(あたしはこの人の事を知らない……)

ここにいるスバルはルルーシュの事など何も知らない……もし、ルルーシュが目覚め、その事実を知った時どうなるであろうか?
ルルーシュが倒れる前、彼は既に精神的にボロボロだった……その中でスバルに出会えた事はルルーシュにとって希望であっただろう。
だが、事実を知ればルルーシュの希望は打ち砕かれることになる……そうなればどうなるのか?スバルには想像もできなかった……しかし、

(どう接したらいいんだろう……わかんないよ……)

スバルはルルーシュとどう接したらいいのかわからないでいた。

ここにいるスバルがルルーシュの知るスバルとは別人である事実……
それを伝えるのか、それとも伝えずルルーシュの知るスバルとして接するのか……スバルはその答えを出せずにいた……



さて、今現在スバルとこなたが気付いていない2つの事実がある。

スバルは2つあるなのは達の名前を並行世界から呼び出されている『19歳』のなのは達だと判断していた。
そう、異なる時間軸から呼び出されているという可能性には至っていないのである。
この場に呼び出されている者達は自分達の知る者達とほぼ同じ年代……

この場にいるはやては両方とも19歳のはやてであり、
この場にいるクロノは25歳であり、
この場にいるかがみが高校生であると……

そう考えていたのである。

それが1つの事実。そしてもう1つは……



【1日目 早朝】
【現在地 G-7 デュエルアカデミア(保健室)】

【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反目のスバル】
【状況】気絶、左腕に裂傷、右腕欠損、疲労(大)、ディエチへの罪悪感
【装備】洞爺湖@なの魂、ブリタニア軍特派のインカム@コードギアス 反目のスバル、スバルのはちまき
【道具】支給品一式、小タル爆弾×2@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、インテグラのライター@NANOSING、
    救急箱、医薬品一式、メス×3、医療用鋏、ガムテープ、紐、おにぎり×3、ペットボトルの水、火炎瓶×5
【思考】
 基本:守りたい者を生き残らせるべく、他の参加者を殺す
 1.………(気絶)
 2.スバル……
 3.シャーリー、カレン、C.C.、クアットロ、チンクと合流したい
 4.ゲーム終了時にはプレシアに報復する
【備考】
 ・ギアスに何らかの制限がかかっている可能性に気付きました。また、ギアスのオンオフは可能になっています。
 ・ギアスの発動には、左目の強烈な痛みと脱力感が伴います。
 ・プラント自立種にはギアスが効かないことが確認されました。
 ・スバルがStS本編から来ていることに気付いていません。
 ・シャーリーが父の死を聞いた直後から来ていることに気付いていません。
 ・救出する人間の優先順位を、スバル>シャーリー>C.C.>カレンと無意識にランク付けしています。
 ・ブリタニア軍特派のインカムはディエチからもらった物です。


【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、若干の不安
【装備】レギオンのアサルトライフル(100/100)@アンリミテッド・エンドライン、バリアジャケット(はちまきなし)
【道具】支給品一式、スバルの指環@コードギアス 反目のスバル
【思考】
 基本 殺し合いを止める、できる限り相手を殺さない
 1.こなたを守る。こなたには絶対に戦闘をさせない
 2.ルルーシュ(名前は知らない)が目覚めるまで待つ
 3.この人とどう接したら……?
 4.アーカード(名前は知らない)を警戒
 5.六課のメンバーとの合流、かがみとつかさの保護、しかし自分やこなたの知る彼女達かどうかについては若干の疑問
【備考】
 ・こなたが高校生である事を知りました。
 ・質量兵器を使うことに不安を抱いています。
 ・パラレルワールドの可能性に行き当たり、自分は知らない自分を知る者達がいる事に気が付き、同時に自分が知る自分の知らない者達がいる可能性に気が付きました。
 ・参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付いていません。
 ・この場にいる2人のなのは、フェイト、はやての内片方、もしくは両方は並行世界の19歳(sts)のなのは達だと思っています。9歳(A's)のなのは達がいる可能性には気付いていません。
 ・ルルーシュが目覚めた際にどう接するかについては次の書き手さんにお任せします。


【泉こなた@なの☆すた】
【状態】健康、若干の不安
【装備】レヴァンティン
【道具】支給品一式、投げナイフ(9/10)@リリカル・パニック、バスターブレイダー@リリカル遊戯王GX、ランダム支給品0~1
【思考】
 基本 かがみんやつかさ、なのは達に会いたい
 1.アーカード(名前は知らない)を警戒
 2.ルルーシュ(名前は知らない)が目覚めるまで待つ
 3.かがみん達…あたしの事知ってるよね?
【備考】
 ・参加者に関するこなたのオタク知識が消されています。ただし何らかのきっかけで思い出すかもしれません。
 ・パラレルワールドの可能性に行き当たり、かがみ達が自分を知らない可能性に気が付きました。
 ・参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付いていません。



     ☆     ☆     ☆



もう1つの事実、それは今現在このデュエルアカデミアにはもう1人いたのである。スバルは知らない、スバルを知る人物が……

「アテが外れちゃったかな……?」

その人物は早乙女レイ、彼女もまたこの殺し合いに連れてこられる前、異世界にてスバル達と共に戦っていたのである。勿論、今保健室にいるスバルはその事実を知らない。

さて、彼女がこのデュエルアカデミアに到着したのはスバル達が負傷したルルーシュを連れてここを訪れる1時間程前、
到着した彼女はすぐさまカード探しを始めたのである。
デュエルモンスターズのカード、この場においては自分達が連れてこられる前にいた異世界と同様に実体化する力を持つそれは非常に役に立つものである。
そしてここディエルアカデミアはそのカードが最も多く存在するであろう場所であった。

レイがカードを探す目的……それは十代を守る為に、十代を殺す可能性のある者を殺す為である。

その目的の為、訪れてから今まで2時間程アカデミア内でカード探しを行っていた。ここまでに調べる事ができたのはアカデミア内の約3分の2……

しかし、結論から言えば目的のカードは今現在何一つ見つかっていない。1枚も……

「ここに来ればすぐに手に入ると思ったんだけど……」

日用品がそのままだったアパートの事もあり、目的のカードはすぐに見つかると思ったレイは肩すかしをくらっていた。

だが、少し考え、それが不思議な事ではない事に気が付く、
実体化する力を持つカードはこの世界において拳銃よりも殺傷能力の高い武器になり得る、それはアパートにてフェイトに対し風化戦士のカードを使った時のことからも明らかである。
幸いあの時はフェイトが何かの支給品を使った為、無事とはいかないまでも命を奪わずに済んだが、一歩間違えればフェイトを殺していたことは間違いない。

その可能性があるカードが大量に保管されているデュエルアカデミアをそのままにしておくだろうか?

答えはNoだろう…それはレイ達のデッキが没収されていることからも明らかだ。
カードをそのままにしておけばカードの使い方を十分に心得ている十代、明日香、万丈目、そしてレイといったデュエリストが圧倒的に有利になるからだ。
デュエルゾンビとなっている万丈目を除外するにしても、殺し合いを止めようとする十代や明日香にとって有利になる状況を、殺し合いを望むフェイトの母……プレシアが望むはずがない。
だからこそ十代達のデッキを没収し、デュエルアカデミアにあるであろうカードも回収したのであろう。
では、回収されたカードはどうなったのであろうか?その一部はフェイト達参加者に支給されただろう。だが、カードの全てが参加者に支給されているとは思えない……
没収されたであろうカードはレイ達のデッキのカードとデュエルアカデミアにあるカード……何百何千枚とあるはずだ。しかし、フェイトに支給されたカードは3枚……
その内1枚はデュエルモンスターズのカードではないようだが、とりあえずこの場はそれについては考えない。
つまり、参加者に支給されているカードは多くても3枚……参加者は60人だという事を考えると支給されたカードの総数は多くても180枚……勿論、自分や十代達デュエリストには支給されていないだろうから実際はそれよりも少なくはなるだろう。

さて、そうなると残りのカードは何処に?プレシアがずっと没収したままなのか?
いや……殺し合いを望むプレシアにしてみればカードをそのままにしておくことはまず考えられない……だとしたら、残りのカードは幾つかの施設に置かれている可能性が高いだろう。

さて、レイにはもう1つ気になる事がある。それはデュエルディスクの存在である。これまでに探した所、デュエルディスクすらも見つかってはいなかったのだ……

この場に置いてはデュエルディスクが無くてもカードは実体化できる。
だからこそ、レイ達のカードデッキは没収されたわけである……だが、それならばデュエルディスクを没収する必要は無いのではないか?
しかし現実にはレイのデュエルディスクは没収されている……恐らく十代達のデュエルディスクも没収されているだろう。
では、何故デュエルディスクが没収されているのだろうか?少なくともデュエリスト以外にとってはあまり意味のない道具のはずだ。
いや、デュエリストにとってもデュエルをする時以外はまず使うことのない道具である。没収する意味がわからない……

だが、もし没収する意味があるとすれば?

デュエルディスクはカードがあって初めて意味を成す、レイ達がいた異世界においてもカードを実体化させるためにはデュエルディスクが必要だった。
だとしたら、デュエルディスクを使えばカードの効果をより強く引き出すことが出来るのではないのか?
フェイトに風化戦士を使った時は1回攻撃をしただけで消えてしまった。しかし、もしデュエルディスクを介して風化戦士を召喚したならばもう暫く消えずに残っていたのではないか?
それならばレイ達のデュエルディスクが没収され、デュエルアカデミアにも予備のデュエルディスクが無い事にも説明が付く、カード同様重要な意味を成すデュエルディスクをそのままにするはずがない。
恐らくデュエルディスクも他の参加者に支給されているか何処かの施設に置かれているのだろう。

レイとしては出来るだけ早くカード、そしてその力を発揮することの出来るデュエルディスクを回収したかった。
もし時間が過ぎればデュエリスト以外の参加者もカードやデュエルディスクの使い方に気付き、それを巡って各地で殺し合いが促進されることになるからだ、そうなれば十代が危ないのは言うまでもない。

となれば早々にデュエルアカデミアに見切りを付け、他の施設へ向かった方が良いのではないか?

しかし、レイにはデュエルアカデミアの中で1カ所だけ気になる場所があった。
その場所は、間違いなくカードがあるだろうと考え、ここに到着して真っ先に向かった場所……売店である。
元々異世界に来てから食料の問題があったので食料については全く期待していなかったが、カードや日用品に関しては高い確率であると考えたのだ。

だが、売店はシャッターで固く閉ざされた為、中に入ることが出来なかった。
無論、鍵が掛けられているだけならばレイの持っている拳銃で鍵を壊すという事もできたが、
来た当初のレイは売店以外の場所に行けばすぐにカードを手に入れることが出来ると考え、シャッターをそのままにしてカード探しを続けた。

しかし、今現在もカードは見つかっていない。

こうなると今一度売店へ戻って拳銃でシャッターの鍵を壊してでも中を調べた方が良いのかもしれないとレイは考える。
それに、他にも調べていない場所があり、そこにカードがあるという可能性も捨てきれない。
だが、それら全てが空振りに終わる可能性だってある。その懸念がある為、レイはすぐさま戻ることが出来ないでいた。

それにもう一つ気になる事がある、それはフェイトとフェイトを足止めしてくれていた人物……レイ自身は名前を知らないが新庄という人物の存在である。
新庄に対しては殺し合いに乗った人……フェイトが追いかけてくると話した。しかし、そんな嘘などすぐにバレる、そうなれば次は自分を追ってくる可能性が高い、
幸いG-4にあるアパートからG-7にあるデュエルアカデミアまでは約3キロ離れている。最初からデュエルアカデミア目当てで移動しない限りはすぐに追いかけては来られないだろう。
だが、それでも2人と別れてから数時間……それだけの時間があればこの場所にやって来る可能性は十分に考えられる。
もし、2人がここにやって来たならば確実に殺し合いに乗った人を殺そうとするレイを止めるはず、だが十代を守る為にはそれを受け入れるわけにはいかない。
かといって、殺し合いを止めたいであろう2人を殺すわけにはいかない……
勿論、2人の動きを封じることができるであろうカード……『フリーズベント』と『光の護封剣』を使えば切り抜ける事はできるだろう。
だが、ただでさえ手持ちの道具が少ない状況で貴重なカードを使うわけにはいかない。
故に、できるならばこの場でフェイト達と遭遇することは避けたいのだ。その為にもいち早くこの場所から離れて他の施設へ向かった方が良いとも言える。

レイに与えられた選択は2つ……デュエルアカデミアに見切りを付け他の施設へ向かうか、それとも売店へ戻りシャッターを破壊してでも中を調べるか……

「どうしようか……何にしても急がないと十代様が……」

そう、こうしている間にも十代の身に危険が迫っている可能性がある、レイには時間が無いのだ。
ひとまず玄関に戻ってきたレイであったが、そこで彼女の表情が変わる、

「……これって……血……?」

レイが見たもの……それは床に付着した血痕であった。少なくともレイが最初にこの場所に来た時にはそんなものは無かった。
それが意味する事は……レイがこの場所に来た後にここを訪れた参加者……それも負傷者がいるのだ。

そう、レイがカード探しに集中している間に負傷したルルーシュを連れてスバルとこなたがデュエルアカデミアに来ていたのだ、
3人はすぐさま保健室へ向かったが為、売店などを調べているレイとは遭遇せずにすんだのである。その途中でルルーシュの血がデュエルアカデミアの床を汚していたのだ。
なお、3人はレイの存在に気付いていないし、レイもこの血痕を見つけるまではこのデュエルアカデミアに人が来たという事実には気付いていなかった。当然、互いの事情など知るはずもない、

レイは動揺していた、血痕から考えても負傷者はほぼ間違いなく傷の手当てができるであろう保健室へ向かっただろう。そして保健室方面はレイがまだ調べていない3分の1に入っていたのである。

レイは負傷者が保健室へ向かったという事実から、ある1つの結論に思い当たった……

それはデュエルアカデミアの近くで戦闘が起こり負傷者が現れたという事実だ、
同時にそれは戦闘を行った方の少なくても片方が殺し合いに乗っている事を意味している。勿論、それが今現在保健室にいる負傷者の可能性がある、
もし負傷者が殺し合いに乗っている者ならばすぐにでも殺した方がいいだろうし、殺し合いに乗っていない者ならばその時の情報を聞き出す必要がある、

さらに考えたくない話ではあるがその負傷者、もしくは負傷者と戦闘した者が十代である可能性だってある。

この時、レイに与えられた選択肢は1つ増えて3つ…売店へ戻り中を調べるか、すぐさまここを離れ他の施設へ向かうか、もしくは保健室にいるであろう負傷者と接触を試みるか…

「どうする……?」

レイは思案する……3つの選択肢のどれを選ぶのか……勿論、レイは保健室にいる人物の中に自分の知り合いであるスバルがいる事には気付いてはいない……



かくしてデュエルアカデミアにはスバル本人は知らないスバルを知る人物が3人集っていたのである。スバルを知る者達彼らを知らないスバル本人の行く末は、今はまだ誰も知らない……



【1日目 早朝】
【現在地 G-7 デュエルアカデミア(玄関)】
【早乙女レイ@リリカル遊戯王GX】
【状態】健康
【装備】SIG P220(9/9)@リリカル・パニック
【道具】支給品一式×2、『フリーズベント』@リリカル龍騎、『光の護封剣』@リリカル遊戯王GX、ランダム支給品0~1
【思考】
 基本:十代を守る。
 1.売店に戻るか、保健室に向かうか、他の施設へ向かうかを決める。
 2.各施設を回りカードとデュエルディスクを手に入れる。
 3.殺し合いに乗っている者を殺害する。
 4.フェイト(StS)、エリオ、万丈目を強く警戒。
【備考】
 ・リリカル遊戯王GX10話から参戦です。
 ・フェイト(A's)が過去から来たフェイトだと思っています。
 ・フェイト(StS)、エリオ、万丈目がデュエルゾンビになっていると思っています。
 ・ここではカードはデュエルディスクなしで効果が発動すると知りました。
 ・デュエルデュスクを使えばカードの効果をより引き出せると思っています。
 ・カードとデュエルディスクは支給品以外にも各施設に置かれていて、それを巡って殺し合いが起こると考えています。
 ・デュエルアカデミアの3分の2を調べました、どの場所を調べたかについては次の書き手さんにお任せします。但し、売店内部と保健室方面は調べていません。
 ・デュエルアカデミアの売店はシャッターによって施錠されている為、現状中には入れません。

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