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クアットロがもってった!セーラーふく(前編) ◆7pf62HiyTE




F-5エリアにある建物には2人の女性がいる。
ヴォルケンリッター湖の騎士シャマルと戦闘機人No.4クアットロである。

(さて、これから一体どうしたものでしょうかねぇ)

クアットロは名簿を見ながら今後の方針を考えていた。
彼女の目的自体は決まっている、参加者を扇動して彼ら同士を殺し合わせ、その中で弱者の命を弄ぶこと……
そしてその過程で姉妹であるチンクやディエチと合流し、聖王の器であるヴィヴィオを確保することだ。

例え固有武装が奪われ通信が封じられようともISシルバーカーテンがある自分には何の問題もない……

と、考えていたもののそれはすぐさま暗礁に乗り上げることとなる。

直後に遭遇したアンデルセンに有無を言わさず襲われたのだ。
幸いアンジールに助け出されたお陰で左腕に負傷した程度で済んだが、助けがなければそれよりも大きなダメージを受けていたであろう。

更にアンジールより聞かされる彼の宿敵セフィロスの存在……

これはこの場には元からの敵である管理局や機動六課以外にも多くの強敵がいることを意味している。
ちょっとした油断が命取りになる……クアットロはそれを早々に認識したのである。

さて、アンジールの話から自分を含めた参加者が異なる並行世界から連れてこられた事実を知ったクアットロは、
本来なら自分とは違う世界から連れてこられたアンジールに対しては彼と同じ世界のクアットロとして接し、
アンジールと協力した事で、その直後に遭遇したシャマルに対してはシャマルとは別の世界でクアットロ達が起こしている事件……
後にJS事件と呼ばれる事件後、更生しているクアットロとして接することでシャマルの信頼を得ることに成功し、
アンジールはチンクとディエチの保護と参加者減らしに行かせる為別行動させて今に至っている。

……ところがここで考えなければならない問題が他にも幾つかある。
まず1つに、シャマルがJS事件後から呼び出されていたという事実である。
これが事実であるならば、自分達は敗北し、クアットロは牢獄行き、チンクとディエチは更生プログラムを受ける……つまり管理局に下ったとなっていることだ。
もっとも、シャマルがいた時間軸で自分達が敗北していようがそれはどうでもいいことだ。
何故なら、生きてこの殺し合いを脱出し、その情報を生かせばその結末は回避出来るからだ。
問題にすべきは参加者が違う時間軸から連れ去られている可能性があるという事実……
つまり、チンクやディエチが事件後管理局入りした後から連れ去られて来た可能性があるのだ。
そう、彼女達すら自分の敵である可能性すらあるのだ……もっとも、これ自体は会ってみなければ何とも言えない話ではあるが……。

だが、逆に同一世界かつ、同一時間軸から連れ去られているとしたらどうだろう。
この場合、どうしても確保しなければならない人物がいる……そう、聖王の器であるヴィヴィオだ。
もし、殺し合いの中で彼女が殺されれば、仮にクアットロが生き残って元の世界に戻ったとしても、自分達の目的は果たせない……
これも可能性がないとは言えない以上無視出来ない話である。

他にも、同じ様な事がシャマル達管理局側にも言えるだろう。
例えばシグナムやザフィーラが10年前に起こった闇の書事件の最中に呼び出されている可能性もあるだろうし、
なのはに至ってはPT事件の前から呼び出されている可能性もある。

そして、名簿に2つあったなのは、フェイト、はやての名前……
これらはほぼ確実に異なる世界もしくは時間軸から呼び出されている事を意味していると考えて良いだろう……
これもまた頭に置いておくべき事項であろう。

さて、以上の問題を踏まえた上でクアットロはどう行動するべきであろうか?
勿論、当初の予定通り参加者を扇動し暗躍する事自体は変わらない。
だが、考え無しに扇動するだけして最終的に自分は殺されました……となるつもりはない。
つまり、最終的には脱出もしくは優勝することが必須条件である。
だが、現状ではヴィヴィオやチンク達と合流する事も考えている……
いや、仮に優勝した所で無事に帰れる確約もない以上、脱出の方向性は考えておくべきだろう。
クアットロは思案する……

(やはり、手駒と情報が必要ですわねぇ……)

クアットロの出した答えは手駒と情報の確保である。
手駒というのは自分に害を及ぼす者の排除、襲われた時の盾、更には脱出への協力者等、様々な所で必要な存在だ。
情報は参加者の情報、未知の世界の情報、首輪の解除方法、脱出方法など何れも必要なもの。
それをある程度確保しなければ脱出の可能性も見えてこないだろう……

(その為にはまずシャマル先生の信頼を確保しておきたい所ですし……)

とりあえず、シャマルの信頼は得ている…これを強固なものとすれば、仮に他の六課の仲間や管理局関係者に遭遇したとしても敵視される事はない。
では次に確保するべきは……

(私の知る世界とは違う出身者で……かつ私を知らない人を手駒にしておきたいですわねぇ……)

出来うるならば別世界の出身者でクアットロを知らない人を確保したい……

何故か?それは別世界の情報がこの場において大きな力を持っているからだ。
それはその出身であるアンデルセンとアンジールを見ればわかるだろう。彼らはこの制限下の状況に置いても自分を凌駕する程強大な力を持っていた。
加えてアンジールから得たマテリアという強大な力を持つ道具の情報……別世界にはほぼ間違いなく他にも価値のある道具が存在すると考えて良いだろう。
故に彼らの力、もしくは情報を得る為に彼らを手駒にする……

では何故クアットロを知らない人の方が良いのか?
知っている人の場合、殆どの確率で自分は危険人物と認識されているだろう。シャマルのように騙せるという確証はない。
仮にアンジールのように味方であったとしても、自分が知らない以上、騙し続けるには必ず無理が来る。アンジールに対して使ったような記憶操作という話も多用出来るものではない。
だが、逆に知らない人ならばどうか?もし、知らない人が自分を善良な人と認識してくれたなら……これならば下手な疑心を抱かれず上手く手駒にできる可能性が高い、少なくとも知っている人物よりは……
そして手駒にして完全に信頼を得れば、仮に何かあっても悪人としての姿を殆ど知らない分、その人物は自分を信頼してくれる……故にそういう人物を手駒にしたいと…だが、

(まあ、そこまで上手く事が運ぶとは思えませんけど)

ここまで考え、ひとまずクアットロはシャマルへの信頼を確固たるものにしようと考える。
その為には……まず、自分の知る情報は明かしておいた方がいいだろう、
……敵に手の内を明かすのは不味いのでは?そう考える者も多いだろうが物によってはそうではない。
そう、これからクアットロが明かす情報は明かしておくべきものであろう。
それは参加者が別世界から連れてこられた可能性と共に同一世界であっても異なる時間軸から連れてこられた可能性があるということ。
何故この情報は明かしておくべきなのだろうか?
簡単な話だ、この情報は他の知り合いに会えば高い確率でわかる事、下手にクアットロが伏せたままにしておけば何故伏せたのかという疑いが出る可能性がある。
そして情報を明かすということは信頼の証にもなり、シャマルにもそれを元に脱出方法を考えてもらうという事も出来る。
とはいえ、ある程度の慎重さは必要だ。むやみに語ってどうやってその情報を知ったのかと疑心を抱かれる事は避けねばならない。

(となれば……)

クアットロは策をまとめ、シャマルに話しかける。

「そういえばシャマル先生、シャマル先生の世界ではチンクちゃん達やルーテシアお嬢様達はどうなっていましたか?」
「え?」
「ほら、シャマル先生の話だとシャマル先生の世界では私は改心していないみたいですから他の姉妹達がどうなったのか気になりまして……」
「ああ、そうね……」

シャマルは自分の世界におけるチンクやルーテシア達の顛末を語り出す……勿論、ある程度は既にアンジールがシャマルを尋問した際に語られた内容ではあるのでそれの再確認となる。
その中である人物の顛末が聞かされた時、

(先程語った通りですわね……やはり使えますわ)

そして、シャマルの話が終わる。

「……という風になっているんだけど……クアットロの世界ではどうなの?」
「ええ……私以外は大体同じみたいですわ……ただ、ちょっとシャマル先生の話を聞いてある事に気がついたんですけど……」
「え?」

クアットロは語り出す。

「もしかしたら参加者達は違う時間軸から連れ去られているかも知れませんわ」
「どういうことクアットロ?」

この可能性自体はシャマル自身クアットロと出会った時に考えたものの、あらためてクアットロから切り出されたので聞き返す。

「確かシャマル先生の世界では騎士ゼストは死んでいるんですわよね。私の世界でもそうなんですけど……」
「ええ……確か……でもそれが……?」
「じゃあ、どうして騎士ゼストの名前が名簿にあるんですか?」
「あ……」

そう、クアットロの見つけた糸口はゼストである。
JS事件においてゼストは死んでいる。しかし、それにも関わらず参加者として名前がある……これはゼストが死ぬ前から呼び出されている事を意味する。
並行世界(ここの部分はクアットロの嘘だが)においても死んでいるとするならば、並行世界と考えるより別の時間軸と考える方が自然である。

「どうして気付かなかったのかしら……」
「気にしないで下さい、私もシャマル先生と話している内に思い出した事ですから。でもそうなると……他の参加者も違う時間から呼び出されているってことになりますわよね……」
「ええ……あれ……だとしたら……」

シャマルも以上の話からある可能性に思い当たる……しかし、それ以上は口にはしない。だが……

「……あのシャマル先生……もしかしたら見間違いかもしれないんですけど……ちょっと思い出した事が……」
「……え?」
「最初に連れ去られた部屋ありますよね?確かあそこは暗くて周囲なんて殆どわからなかったんですけど……」

シャマルは最初にプレシアによってこの殺し合いの事が説明された時の事を思い出す。
あの場所は暗い為周囲が殆ど見えなかったが、もしかしたら隣に居た人ぐらいは確認出来たかも知れなかったことに気が付く。

「誰がいたの……?」
「確か9歳ぐらいの女の子で……はやてさんを幼くしたような感じの子がいたんですけど……」
「!?」

最悪の予感が当たった……シャマルはそう思った。
シャマルが考えた可能性……それは自分達の仲間が別の時間軸から呼び出されている事であり、自分の主であるはやてが闇の書事件の前後辺りで呼び出されていることである。
他の仲間ならばその時期であっても十分に戦える……だが、はやてだけは別である。その時期の彼女は車椅子が必要であり、戦闘は愚か生き残ることすら難しいだろう。

「あの……やっぱり言っちゃまずかったでしょうか……?」
「ううん、そんなことは……」
「……でも、もしかしたら人違いの可能性もありますし……」

クアットロはフォローするものの、シャマルはその可能性を捨てきれなかった……いや、仮に見間違いであったとしてもはやてが9歳の頃から呼ばれていないという保証は何処にもない。
それに……

「もしかして……この名簿に2つあるはやてちゃん達の名前って……片方は私達の時代のはやてちゃんで、もう1人が……」
「そうかもしれませんわねぇ……」

名簿にははやて、なのは、フェイトの名前が2つずつあった。シャマルはその内の片方が自分と同じ時間軸にいる19歳の彼女達、もう片方が9歳の彼女達の可能性が高いと考える。
9歳のはやてがいるかもしれないという可能性が、シャマルにそういう判断をさせたのだ。
シャマルにとっては別の時間軸であろうともはやてははやて、守るべき主であることに代わりはない。

(もう1人のはやてちゃん……どうか無事でいて……)

シャマルは何処かにいるであろう9歳のはやての身を案じていた……その一方、

(まさか、2つの名前に自分から考えを出してくれるとは思いませんでしたわぁ)

クアットロは内心で笑いが止まらなかった。ここまで自分の策に乗ってくれるとは思わなかったからだ。
もしかしたら疑われる可能性もあると考えたがどうやらそれは杞憂の様だった。

ちなみに、クアットロがあの場所で9歳のはやてらしき人物を見かけたというのは全くの嘘である。
嘘を吐いてまでシャマルに話した理由は異なる時間軸ならば9歳の彼女がいる可能性に気付かせる為である。
しかし、シャマルが名簿の2つある名前から9歳と19歳のはやて達がいるとまで考えるのは全くの予想外であった。
勿論、クアットロ的に2つある名前の事から片方、もしくは両方が並行世界の彼女達の可能性がある程度の事は話すつもりであったが、結果的にその手間が省けたことになる。

(もっとも……本当に9歳の彼女達がいるかどうかなんてわかりませんけどぉ)

クアットロは2人いるであろう彼女達の片方が9歳で、もう片方が19歳であるかまでは断定していない。
極端な話、両方9歳、両方19歳…いや、もしくはもっと別の時代や並行世界から連れてこられた可能性もあると考えていた。

(とはいえ、そっちが勝手に決めつけちゃったんでしたらそれでもいいんですけどぉ)

クアットロにしてみれば彼女達がどの時代から連れてこられてもあまり関係がない。
自分を知らない時代の彼女達であれば手駒にしやすいので好都合ではあるが、その程度の話である。

なお、仮に9歳のはやてが連れてこられていなかったとしても、別段問題はないだろう。
クアットロ自身ははやてと断定してはいなかったし、人違いの可能性もあることは伝えたのだ。
今のシャマルがその事に気付いても疑いを持たれる可能性は低いだろう。

「ともかく、そろそろ出発しませんか?」
「そうね……」

2人は移動の準備を始める。と、クアットロが、

「そういえば、シャマル先生は何か使えそうな支給品とかありましたか?」
「え?私の方は……」

シャマルはデイパックから包丁を出す。

「使えそうなのはこれぐらいだったんだけど……」
「ちょっと見せてもらえます?」

クアットロもシャマルのデイパックの中を確認するが確かに他には赤い鞘の様なものともう1つの支給品、そして自分も所持している基本支給品ぐらいだ。

(赤い鞘が何かは気になりますけど……確かに微妙ですわねぇ……)
「特にこれなんて使えないでしょ?」

シャマルはもう1つの支給品を指す、それは間違いなくシャマルには必要のない物……というより、恐らく誰に支給されても扱いに困る物であろう。

「そうですわねぇ……」

勿論、クアットロもそうは思った……しかし、ここで少し思案し、

「あのシャマル先生、もしそれ使わないのでしたら……」



   ★   ★   ★



クアットロとシャマルは目的地をE-5にある地上本部に定めそちらへ足を進める。
何故か?それはクアットロがまずは六課や管理局の仲間と合流すべきと提案したからだ。
彼らならばまず地上本部か機動六課隊舎へ向かう可能性が高いだろうと……そして現在位置のF-5からは地上本部の方が近いのでまずはそちらに向かうと……
シャマルもそれに同意し2人は移動をしている。

ちなみに、クアットロの本音としては先に未知の施設であり自分達のいるF-5にあるスマートブレイン本社ビルに向かいたい所だったが、
ここはシャマルの信頼を得る為、シャマルの仲間との合流を提案したのである。

さて、今現在の2人の服装だが、シャマルの方は六課の制服に身を包んでおり、血に染まった白衣の方はデイパックにしまってある。
そして、クアットロの方は……ここ来た時に着ていた自身のナンバーズスーツ……ではない。
今現在、彼女は束ねている髪を下ろし、さらに眼鏡すら外している……そしてその身を包んでいるのは……

女子高生が着ているであろう制服……セーラー服である。

そう、シャマルに支給された最後の支給品を今現在クアットロは着ているのである。尚、自身のナンバーズスーツはちゃんとクアットロ自身のデイパックに入っている。
では、何故わざわざ服を変えたのか?そこで少々時間を遡ってみる。



  ★   ★   ★



「これを着る……?どうして……?」

クアットロの提案を聞いた物のシャマルはその理由が全くわからなかった。
制服は何の変哲もない普通のもので、特別な力は何もない。
少なくてもわざわざナンバーズスーツを脱いでまで着るようなものではないはずだからだ。
それに対しクアットロは答える。

「シャマル先生、最初に私を見た時どう思いましたか?」
「どうって……あっ」

その問いかけでシャマルはクアットロの目的に気が付いた。

「服が変わったなら、見ただけですぐにはクアットロだってわからない……」
「その通りですわ、シャマル先生」

クアットロの目的、それは服を変えることで他の参加者への警戒を避けることである。
この場にいるクアットロが殺し合いに乗っていないとしても、果たして周囲の人間はそれに気付くだろうか?
まず無理だろう、恐らく六課や管理局の仲間はほぼ確実にクアットロに対し警戒をしているはずだ。
勿論、仲間達であれば話をすれば済む話ではあるが……

「実のところ私、この場所に着てからすぐさま有無を言わさずに誰かに襲われたんです……なんとか逃げられたんですけど……」

クアットロは負傷した自身の左腕をシャマルに見せる。

もし、六課や管理局関係者以外でクアットロが危険人物もしくは敵だと知る参加者がクアットロを見かけたらどうなるだろうか?
それだけではない、チンクやディエチが殺し合いに乗っている場合、彼女達に襲われた者はどう考えるだろう。
恐らく彼女達や同じナンバーズであるクアットロに対し警戒をするだろう。

では、参加者はどうやってクアットロだと判断するか……それは特徴的なナンバーズスーツ、そして眼鏡であろう。
それを見せなければ出会った瞬間に襲われる事は回避出来る……故にクアットロはシャマルに支給された制服を着ると提案したのだ。

「だから、自分の外見のせいでシャマル先生達まで危険に晒したく無いんです……」

無論、クアットロの本心はシャマル達の為ではなく自分だけの為である。だが、シャマルに対してはあくまでもシャマル達を守る為だと説明する。

「それは良い考えだけど……でもいいの?もし戦いになった時その服じゃなかったら……」
「問題はありませんわ。私のISはご存知でしょう、元々後方支援向けの能力ですし、このスーツじゃなくても問題なく使えますわ」

仮に戦闘になったとしても、クアットロは元々前線で戦うタイプではない。シルバーカーテンで相手を翻弄する程度ならば制服姿でも全く問題は無い。
そして、最初から戦闘に向かうのであれば、元のナンバーズスーツに着替え直せばいいだけの話だ。

「わかったわ、それじゃこの制服を貴方に……」

シャマルはクアットロの提案に乗り、制服をクアットロに渡したのであった。



   ★   ★   ★



というわけで、クアットロは女子高生姿となって地上本部に向かっているわけではあるが……

「それにしても……胸の所が気になりますわねぇ……それに下の方もスースーするような感じが……」

思わず口走る……それに対し、

(そりゃ、下着付けていないからでしょ……)

あくまでも口には出さず心の中でツッコミを入れるシャマルであった。そう、今現在クアットロは下着を付けていない。
当然であろう、ナンバーズスーツを着ているならば下着は必要ないし、当然の事ながら支給品の制服には下着は付属していない。

(それに……)

シャマルは今のクアットロを見て、

(やっぱり微妙に無理があるような感じがするわね……)

今のクアットロを女子高生というには少々無理があるように感じた。少なくても自分よりは合ってはいるとは思うが、それでも厳しさを感じる。

(はやてちゃんやスバルにティアナだったらピッタリだと思うんだけど……ヴィータちゃんは……逆に無理あるわよね……)

そんな事を考えつつシャマルはクアットロと共に足を進めていた。と、

「ところでシャマル先生……『高良みゆき』って誰なんでしょうかねぇ……」
「さぁ……参加者にはいなかったけど……」

その制服には1枚説明書の様なものが付いていた。いや、説明書とも言えないだろう。そこには『高良みゆきの制服』としか書かれていなかったからだ。
少なくともその紙からこの制服が『高良みゆき』のものである事はわかったものの、それ以上の事は何もわからない。
そのみゆきの友人の3人がこの殺し合いに巻き込まれているものの、それをこの2人が知るわけがない。



だが、彼女達はその直後、みゆきの友人に出会った人物と出会うこととなる。



2人が足を進めていると背後からバイクの音が迫る。
その音に気が付き、2人は振り向く。そして、バイクは2人の前で止まり、乗っていた少年が……

「あんた達、つかささんの知り合いか?」

2人にそう問いかけてきた。



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