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誇りの系譜(前編) ◆HlLdWe.oBM




地図上にI-8と定められた1km四方の地帯。
そこには木洩れ日も疎らな暗く黒い森が広がっていた。
そんな一歩間違えれば迷ってしまいそうな場所にブレンヒルト・シルトはいた。
その身に纏う衣装は漆黒のバリアジャケット、右手には閃光の戦斧の異名を持つデバイスであるバルディッシュ・アサルト。
漆黒の魔女はデバイスを唯一の供にこの深い森の中の最も深いと思われる場所にいた。

「これは……なるほど、こうなっているわけね」

ブレンヒルトは呟く。
幾度か確かめた末に出した答えを。

『ではそろそろ帰還しましょうか』

バルディッシュは告げる。
小屋に残してきた仲間を気遣って。

「そうね。スクライアには良い土産話になるかしら」
『ええ、きっと彼の助けになるはずです』

そして魔女とデバイスはその場に背を向けて仲間の待つ小屋に戻るのであった。

「Stille Nacht Heil’ge Nacht/静かな夜よ 清し夜よ
 Alles schlaft einsam wacht/全てが眠る中 起きているのは
 Nur das traute hoch heilige Paar/誠実なる二人の聖者だけ
 Holder Knab’im lockigten Haar/彼らは巻き髪をもつ美しい子を見守る
 Schlafe in himmlischer Ruh/眠り給う ゆめ安く
 Schlafe in himmlischer Ruh/眠り給う ゆめ安く――」

奥底知れぬが豊かな森の中にただ彼女の声だけが響いていた。


     ▼     ▼     ▼


いささか唐突だが、このデスゲームのために用意された会場は素晴らしい場所である。
北東には森があり、南西には海があり、自然に恵まれている。
この土地の大部分を占める市街地には様々な建物がひしめいていて近代的な都会の様相を見せている。
一方で少し市街地を離れれば町中の喧騒とは縁がない静かな自然が広がっている。
そして市街地の中心部には様々なビルが密集した地帯があり、人口のジャングルを形成している。
主な建物もデパートやコンビニなどの日常的に利用するものから病院や神社などの特別な時に利用するものまで揃っている。
さらには学校や図書館などのように教育に関係するもの。
レストランや映画館などのように娯楽に関係するもの。
ゴミ処理場や工場などのように影ながら町に貢献しているもの。
軍事基地や時空管理局地上本部などのように治安維持を担っているもの。
温泉や翠屋などのようにささやかな癒しを与えてくれるもの。
それに加えて聖王のゆりかごやデュエルアカデミアのような一風変わった建物も数多く見受けられる。
まさにここは快適な土地だ。

治安もいい、観光物資も豊富、居住にも最適。
唯一の不満は外への交通手段が少ない事。
だが駅や港は設けられているのでそこまで不便ではないだろう。
確かに病院の立地条件が少々おかしかったり市街地に似合わない建物があったりと不思議な点もある。
だがそれもこの町の特色の一つとして見れば、それはそれで味わい深いものになる。
もしもここに住むような人がいれば、おそらくここでの生活は充実したものになるはずだろう。

だが実際にここにいる全ての者は唯一人の例外もなく殺し合いを強要される身である。
のんびり観光に現を抜かしたり、この土地の快適さを享受したり、そんな余裕などあるはずがなかった。

「ほぅ、ここが地上本部か」

そして現在時空管理局地上本部の玄関前に一人の精悍そうな男が到着した。
もちろん緑の軍服と金髪碧眼が印象的なこの男の目的も観光ではない。

男の名はキース・レッド。
元エグリゴリのエージェントであり、今はDr.スカリエッティの下で協力関係の身だ。

そして、ただひたすらに目的に向かって邁進する者である。


     ▼     ▼     ▼


「ただいまスクライア。もう怪我の具合は――」
「あ、おかえりなさい、ブレンヒ……ルト……?」
「な ぜ ま た そ ん な と こ ろ に い る の か し ら ?」
「え、いや、これは……傷の、そう傷が治りかけてきたから、ちょっとした運動ついでに……」
「床の上を歩行ついでに私のスカートの中のシックな下着を覗き見たと、へぇ~」


     ▼     ▼     ▼


デスゲームの参加者の一人であるキース・レッドが地上本部へ足を運んだ理由は数時間前に二人の人物と交わした約束にある。
その約束を交わした人物とは黒衣の若き魔女ブレンヒルト・シルトと紫髪の幼き魔女ルーテシア・アルピーノの二人。
その約束とは『18時までにキース・シルバー又はベガルタやガ・ボウの情報を手に入れて地上本部まで来い』というもの。

そもそもその約束が交わされた背景は少々複雑な経緯があった。

キース・レッドは元々キースシリーズの一人となるべく他のキース達と同じ遺伝子プールから生まれた存在であった。
数々の実験の末に一時は幹部候補に名を連ねた事もあったが、結局はキースシリーズに加えるに値しないと判断された。
その理由は単純な質の違いだ。
最高幹部筆頭キース・ブラックが選出したキースシリーズ(シルバー、バイオレッド、グリーン)に比べてレッドの質は劣っていた。
ただそれだけの理由だ。
そしてキース・レッドは最高幹部に就く事もなく、『欠陥品』『初期不良品』という不名誉な称号を頂く結果となった。

この時からキース・レッドの中ではある決意が芽生えていた。
それは『キースシリーズひいてはそれ以上の高みに上る』というものだった。
その決意こそキース・レッドのアイデンティティーとも言えた。
だからこそシークレットエージェントという役目に任じられても目に余るような行動を慎んできた。
それはひとえに要らぬ騒動に巻き込まれて自身の目的を果たす機会を逸しないためであった。
だが一方で遥か高みに上る方法を密かに模索し続けてきた。

そして終にキース・レッドは遥か高みに上るための力と遭遇した。
それが4つのオリジナルARMSの一つ、高槻涼の所有するジャバウォックの持つARMS殺しの力である。
ARMS殺しはその名の通り無敵に近いARMSに対して天敵と言える存在だ。
それをキース・レッドはその身で体感していた。
どんな傷でも癒えるはずのARMSを宿した自分が唯一癒せなかった頬の傷。
ある任務で赴いた鐙村でジャバウォック覚醒体に刻まれた傷がなによりの証だ。
それを手に入れる事ができたなら他のキースシリーズそして全てのARMSに対して自らが優位に立つ事は間違いない。
その時からキース・レッドはジャバウォック確保に全てを捧げた。
そして念入りな事前工作を加えた上で決行された都市一つ丸ごと巻き込んだ大規模な作戦。
だがその作戦の最中に力を目の前にして逸ったキース・レッドは目的を果たすこと叶わず――。

そして何の因果か再び目覚めた時、キース・レッドはジェイル・スカリエッティの元にいた。
スカリエッティはキース・レッドに尋ねた――力が欲しいかと。
キース・レッドの答えは決まっていた――当然だと。
そしてその言葉の下にキース・レッドはスカリエッティと契約を交わし、同時に手に入れた力が『ベガルタ』と『ガ・ボウ』であった。
特に『ガ・ボウ』にはARMS殺しを模倣した武器であり、仮初ではあるがキース・レッドが求めていたものであった。
そして時は巡りその世界でキース・レッドは再会した。
自らを欠陥品や初期不良品と決め付けた兄弟キース・グリーンとキース・シルバーに。
しかし残念ながらその時は諸事情で決着は付かなかった。
だからキース・レッドは次に相見えた時が雌雄を決する時だと思い定めて――。

そして舞台は今に至る。
他の参加者同様プレシアに強制的に巻き込まれたキース・レッドであったが、その目的は最初から決まっていた。
それは自分と同じようにデスゲームに参加しているキース・シルバーを倒して自身の力を示す事だ。
だからそのためにキース・シルバーの所在と武器であるベガルタとガ・ボウの行方を探っていた。
それ以外はどちらかというとあまり興味はなかったが、自身の目的を阻むものに容赦する気はなかった。
しかし探しものは一向に見つかる気配さえ見せなかった。
ここにきてキース・レッドは例外として探しものに手を貸してくれるなら何人かは見逃してもいいと思い始めていた。

これがキース・レッドが不本意ながら約束を交わした背景の一端である。
他にも協力関係にあるスカリエッティと繋がりのあるルーテシアを体よくあしらう口実という面もあった。
それらが絡み合った末に結ばれた約束である。

だが唯一つはっきりしている事がある。
キース・レッドが抱くキース・シルバーへの敵愾心は尋常でないという事だ。


     ▼     ▼     ▼


「おっと、うっかり手が滑ってスクライアの傷口に――」
「ぎゃあああ、ストップストップ! 悪かった、僕が悪かったです!」
「…………」
「…………」
「…………」
「……ごめんなさい」
「ふぅ、その誠意に免じてお咎め無しにしてあげるわ」
「ほっ」


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そして約束を交わしてから数時間後、キース・レッドは地上本部へと来ていた。
理由は施設の下見だ。
先の約束通りならキース・シルバーと雌雄を決する場はここになる。
仮にそれが叶わないとしてもルーテシアやブレンヒルトが誰か同行者を伴って来る可能性がある。
そして時と場合によってはその者達と戦う可能性もある。
戦いに於いて地の利は重要な要素だ。
事前に地上本部の内部構造を把握しておけば戦闘を優位に進める事も可能だ。

(だがこの様子だと、既に誰かが一戦交えていたようだな)

キース・レッドが地上本部の正面玄関に着くと、そこには既に戦いの跡が如実に残されていた。
正面の自動ドアは破壊されてガラスは周囲に飛び散り、ロビーの床や壁には幾筋もの傷痕が付いていた。
人の気配がない事から既にここにいた者は去ったらしく、傷跡からロビーを傷つけたものが鋭い刃であると推測できるだけだった。

実はキース・レッドが到着する前、この場所でクアットロがキャロに襲われている。
クアットロがキャロを侮って対応したところ痛い目に遭って逃亡したという出来事があったのだ。
もしキース・レッドの到着が早かったならクアットロと合流できたかもしれない。
もちろんキース・レッドがそのような事を知るはずもないのだが。

(とりあえず、まずは順番に調べるか。最初は地下だな)

ロビーの惨状に驚きつつもキース・レッドはその戦闘の跡に一瞥をくれると、すぐに地上本部の探索に取り掛かった。
エグリゴリ時代に幾度となく戦いの中に身を置いてきたのでこれくらい見慣れたものだ。
不敵な笑みを浮かべてキース・レッドは隙を窺わせる事なく地下へ消えていった。


     ▼     ▼     ▼


「一応だいぶ回復したみたいね」
「あ、うん、もう歩けるほどには――」
「無理しない方がいいわよ。下手したら死んでいたかもしれなかった傷なのよ。もう少し安静にしていなさい」
「え、あ、気を使ってくれてありがとう」
「別に。ただ貴重な情報源に死なれたら私が困るからよ」
「それでも……ありがとう、ブレンヒルト」
「その様子だと話は普通にできそうね」
「うん、話すぐらいなら平気だよ」
「それじゃあ、スクライア……まずはあなたのことについて話してもらおうかしら」
「ぼ、僕?」


     ▼     ▼     ▼


「これがメールにあった『罠』か」

キース・レッドは目の前に広がる魔法陣を眺めてそう呟かずにはいられなかった。
きっかけは地下で見つけたパソコンだった。
地下から探索を始めたのは下から上に探っていけば仮に参加者が潜んでいても逃げるのは困難だと考えたからだ。
そして地下に入って早々に大量の機械に埋もれる形で設置されていたパソコンを発見したのだ。

ちなみにここには今まで八神はやてとクアットロの二人が調査に赴いている。
しかしはやては他に考え事をしていたため、クアットロは地球のパソコンに関する知識を持っていないため。
各々の理由から二人はそれに気付く事はなかった。
三人目の来訪者キース・レッドによってようやくその性能に目を付けられたのだ。

そしてキース・レッドはパソコンに一通のメールを届いている事に気付いた。
メールの差出人は『月村すずかの友人』とあり、残念ながら心当たりはなかった。
だがメールの内容は興味深いものであり、いくつか気になるものもあった。
そして最も気になったのは『地上本部の罠』についてだった。
奇しくも今キース・レッドがいる場所であったので様子を窺いに来たのだ。

そして最上階の展望室に上がってすぐ見つけたのがこの転移魔法陣。
すぐ近くには『魔力を込めれば対象者の望んだ場所にワープできます』と書かれた看板が立っている。
周囲に変わったものが見当たらない以上あのメールに書かれていた罠がこれを指している事に疑う余地はない。

実は少し前までここにはキャロがいたのだが、キース・レッドが来る前に転移してしまっている。
もしキース・レッドの到着が早かったならキャロと遭遇できたかもしれない。
もちろんキース・レッドがそのような事を知るはずもないのだが。

「なるほど、発動には魔力が必要か。あれを途中で拾ってきて正解だったな」

そう言いながらキース・レッドはデイパックの中からある物を取り出していた。
それは圧縮魔力が込められたカートリッジ。
ここへ来る途中の川で拾ったデイパックの中に入っていたものだ。
デイパックの近くには持ち主と思われる焼死体も浮いていたが、既に首輪は入手していたため目もくれずに放置してきた。

「さて、果たしてメールの内容の真偽は――」

次の瞬間、勢いよく叩きつけられたカートリッジの魔力に呼応して転移魔法に光が走った。


     ▼     ▼     ▼


「スクライア、確認するけれど、あなたは何故ルーテシアがあんなことをしたのか、ちゃんと分かっているの?」
「うん……分かっているよ」
「そう、分かっているのね」
「…………」
「あなたがそこまで言うのなら、私からは何も言えないわ。ただし、約束なさい。ちゃんと彼女を、ルーテシアを説得すること。いい?」
「えっ、う、うん、約束するよ」


     ▼     ▼     ▼


結果から言うと、キース・レッドは転移魔法を発動させる事が出来なかった。

「発動せず、か。一発無駄になったな」

魔法の知識にそこまで精通していないので詳しい原理は分からないが、カートリッジの魔力が魔法陣に影響を与えた事は確からしい。
だが魔法陣から光が放たれても一向にキース・レッドの身体が転移する気配はなかった。
そしてついに光は消えて再び発動前と同じ状態に戻ってしまった。
あとには空のカートリッジが虚しく転がるだけ。

(もしや魔力不足か?)

すぐにキース・レッドは失敗の原因が魔力不足にあると思い至った。
そこで今後はカートリッジ3つで試してみる事にしたが、やはり何も起こらなかった。
さらに次は6つで試してみたが、またしても何も起こらなかった。
そこまで試したところでキース・レッドは手を止めた。

(当然と言えば当然か)

キース・レッドはこの結果をある程度予想していた。
なぜならキース・レッドが望んだ場所とはこのデスゲームの主催者であるプレシア・テスタロッサの下だ。
もし成功すればそのまま直にプレシアと渡り合おうと考えていたが、おそらくそれは無理だと思っていた。
なぜならそんな事が可能ならプレシアを快く思わない者達が大挙して攻め入り、デスゲームが成り立たなくなるからだ。

わざわざその事を看板に記さない辺り、プレシアの考えが垣間見えた気がした。


     ▼     ▼     ▼


「そうだ、ブレンヒルト。今度は君のことを教えて――」
「……その前にもう一つ教えてほしい事があるわ」
「ん、なんだい?」
「八神はやて、高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、この3人はあなたの知り合いかしら?」
「え、君もなのは達の知り合いなんだ」
「ええ、うちの学校の生徒会長と会計と広報よ」
「へ?」
「その様子だとスクライアのいた世界はバルディッシュと一緒なのかしら」
「それってどういう意味――」
「バルディッシュ、面倒だから説明よろしく」
『……Yes』
「(バルディッシュ、大変そうだな)」


     ▼     ▼     ▼


(プレシアのいる場所が無理なら別の場所で試してみるか)

キース・レッドはまだこの転移魔法陣が罠かどうか判断しかねていた。
仲間を散り散りにさせる罠と言っても今のキース・レッドには仲間など存在しないので損失はない。
仮に見当違いの場所に転移させられたとしても、そもそも探しものの居場所に心当たりがない以上特に問題ではない。
それに何処へ転移しても地図を見る限り約束の18時までには地上本部に戻ってくる事は可能だ。
だからこそ余計な心配なく試す事が出来る。

プレシアのところが無理になった状況で候補に挙がるものは以下の3つ。
キース・シルバー/ベガルタ/ガ・ボウ。

そのうちキース・レッドが選んだものは――。


     ▼     ▼     ▼


「ところでブレンヒルト。さっきまでこの小屋と周囲を調べていたみたいだけど、何かあった?」

ユーノは話し合いが一段落した事を確認してからブレンヒルトに尋ねた。
二人がこの小屋に辿り着いてから既に3時間ほど経過している。
本当なら長居をする気はなかったのだが、ユーノの傷が思ったよりも深かったので足止めを余儀なくされていた。
その傷も今ではだいぶ回復している。

「私とあなたのいた世界が違う事に関してはもういいの?」
「こればかりは俄かには信じがたいけど、ブレンヒルトが嘘を言っているようには見えない」
「……信頼されているのね」
「うん、もちろん」

ユーノ自身まだ完全に平行世界の事を理解したわけではない。
自分とブレンヒルトはもちろん、バルディッシュとさえ同じ世界でないらしいという事実は少なからず衝撃的だった。
だが、だからと言ってブレンヒルトが信用できないという理由には結びつかない。
いくらか接するうちにブレンヒルトが嘘を言っていない事だけは半ば確信できた。
それは真摯に対応しているところとか雰囲気で分かった。
本当はこういう状況で他人を安易に信用するのは良くないのかもしれないが、ユーノは気にしなかった。
ブレンヒルト自身の事よりもこちらの質問を優先した理由もブレンヒルトを信用しているが故の選択だった。

「とりあえず小屋の中には特に何もなかったわ」
『あの絵は違うんですか?』
「バルディッシュ、余計なお節介よ」
「あの絵? 何かあったの?」
「……隠しても仕方ないか。ちょっと取ってくるわ」

そう言ってブレンヒルトは複雑そうな表情を浮かべながら部屋を出ていった。
そして一人部屋に残ったユーノの耳に廊下からコツコツというブレンヒルトの足音だけが聞こえてきた。
いやもう一つ聞こえてくる音がある。
それは歌詞こそ聴き覚えがなかったが、メロディーはなのはの世界で聞いたものだった。

(確かあれは「きよしこの夜」……)


     ▼     ▼     ▼


まずは階段から取りかかるか。
さすがに全階は時間と労力の都合で無理だが、中腹以下なら疲労も問題ない程度だ。
実際の工程はARMSの腕を大型の刃に変化させて階段に突き刺して適当に伸ばして階段を斬るだけ。
これでほとんど使い物にならなくなるから意外と楽だったな。
次はエレベーターか。
こちらは階段より遥かに楽だ。
全てのエレベーターを最上階まで上げてからワイヤーロープごと箱を切断すれば終了だ。
これで作業は完了か。
他の移動手段も粗方潰した。
これで他の参加者が安易に転移魔法陣を使用して仲間を増やす事はないだろう。
俺は他のルートから最上階に上がるつもりだが、もし他の参加者がそれに気づくと今の作業が無駄骨になるな。
その時はその時だ、どうせ気づいたところで実行できる者は限られている。

さて、そろそろ行くか。


     ▼     ▼     ▼

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