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進展!? ◆HlLdWe.oBM




一部損壊したアパートを後にして幻惑の使い手クアットロは一路西に向かう。
目指す場所はI-2に停泊していると示されている客船。
当面はそこで籠城をしつつ情報収集を行う。
それがクアットロの客船を目指す目的だった。
頼れる手玉も近くにおらず直接戦闘が得意ではないクアットロが危険人物の徘徊している可能性が高い市街地にいる事はそれ自体が半ば自殺行為。
だがそれに反してクアットロの足取りは遅い。
既に並みの者なら客船に到着している頃にも関わらずクアットロはまだ行程の半分ぐらいしか進んでいなかった。
現在の位置はだいたいG-2のコンビニの近く。
それも当然だ。
クアットロは危険人物に遭わないように大通りから少し離れた裏路地を細心の注意を払いながら進んでいるのだ。
その歩みが遅くなるのは仕方のない事だ。
だがその間もクアットロの灰色の脳細胞はフルで活動していた。

(そういえば……なんで地上本部の最上階に転移魔法陣なんか設置したんでしょう……?)

そして今の議題はなぜ地上本部の最上階に転移魔法陣が設置されていたかだ。
はやてとシャマルの話を総合すると当たり外れはあれど転移自体は作動する事は確かだ。
しかも本来なら相応の魔導師しか使えないはずの転移が僅かな魔法で発動するのだ。
これは殺し合いを回避する者同士の集結を大いに助けるものにもなる。

果たしてプレシアの真意は如何に?

同行者の分裂が目的か――いや、あらかじめ目的地を定めればそのような手違いはなくなる。
殺し合いに乗っている知り合いの元へ飛ばすためか――いや、さすがに条件が限定的すぎる。

そもそも転移魔法陣を常時僅かな魔力で作動するような状態で維持するためには一定の魔力を供給し続ける必要がある。
そこまでして上記のためだけに設置するのは効率が悪いように思える。
ではプレシア以外が設置した可能性という線で考えると、これもまた考えにくい。
ここまで用意してデスゲームを開いたプレシアの目を掻い潜って転移魔法陣を設置できるとは到底思えない。
それにそのような考えで設置するならもっと目立たない場所に設置した方がいい。
あれでは隠し場所としては不適切だ。

(え、ちょっと待って下さい……用意……)

コンビニまで後少しという所でクアットロは立ち止まった。
それはある事実が頭に引っ掛かったからだ。

(用意……そうプレシアは『参加者』を集めて『会場』と『首輪』と『力を抑止するもの』を用意してデスゲームを開いた……)

それは疑いようもない事実だ。
仮に黒幕がいたとしても一応の実行犯がプレシアである事実に変わりはない。
デスゲームを行う材料として『会場』を用意して『参加者』をそこに放り込む。
あらかじめ反抗防止のための対策として『首輪』と『力を抑止するもの』を全ての参加者に施す。
道中確認した事だが、どうも自分のシルバーカーテンにも若干制限が加わっているらしい。
おそらく万全な状態の8割程の性能だろうか。
今まで使った相手が狂ったキャロと焦っていたはやてだからそんな少しの不備も見逃されていたのだろう。
だがもしシルバーカーテンが万全なら首輪に干渉して外す事も可能かもしれないのだ。
当然と言えば当然の処置だ。

(そして『参加者』は『異なる世界』『異なる時間』から集められて――え、これって!?)

路地裏で立ち止まっていたクアットロの表情は徐々に険しいものになっていった。
そしてそこに少しずつ恐怖が混じっている事に当の本人は全く気づいていない。
しばらく二三呟くクアットロ。
だが数秒後一番近くにあった民家の扉を見つけると、迷わず飛び込んでいった。
(これは、もしかして想像以上に不味い状況なんじゃ……)

クアットロは民家に飛び込むと、中に誰もいない事を確認してから今自分が出した予想を改めて吟味し始めた。

当初クアットロはヴィヴィオを確保して首輪を外してここから脱出できればそれで満足だった。
だがよく考えてみればそれでは不十分だ。
無事に脱出してもまたプレシアに連れて来られたら意味がない。
つまりプレシアを倒さない限り真の意味で脱出できた事にはならない。

ではプレシアを倒すにはどうするべきか。
必要なものは3つ。

1つ目は戦力。
さすがに一人でプレシアに立ち向かっても返り討ちになるのが目に見えている。
自分の知る限りプレシアの元には大量の傀儡兵がいたはず。
もちろんそれ以上の戦力がいても不思議ではないから戦力は多いに越した事はない。

2つ目は首輪と制限の解除。
戦力を集めてもこの二つを解除しないとまともな反抗行動を取れない。

3つ目はプレシアの居場所を特定する事。
プレシアがどこにいるのか分からなければ戦力を整えて首輪と制限を解除しても意味がない。

そして重要なのはこれらの条件をほぼ同時に満たさないと意味がない事だ。

(そうですわ、プレシアにとって私達は替えの効く材料でしかない……)

少し考えれば分かる事だ。
例えば自分がプレシアの立場だと仮定して考えてみよう。
参加者の中に首輪を外した者がいたらどうするか。
自分ならまず殺す。
仮に放置して首輪解除者が増えればその時点でデスゲームの存続は無理だ。
この状況を作り出す前提として「首輪で命が握られている」があるからだ。

だがもし複数の参加者が同時に首輪を外せばどうだろうか。
さすがにそれだけの参加者を始末すればまたデスゲームの存続は難しい。

おそらくこの会場ごと破棄するだろう。

今確認しただけでもクアットロ・はやて・シャマル・セフィロス・十代・ヴィータ・黒衣の神父と7つの世界が確認できる。
もし今回のデスゲームが失敗してもまた新たな世界から人数集めて実施すればいいだけの話だ。
だからデスゲームの存続が無理と判断したら会場ごと破棄される可能性は十分にある。
アルカンシェル程度の兵器を使えば一瞬で全てを無に帰して新しく始める事も可能だ。
そうはやてやシャマルの世界でスカリエッティのクローンを宿した自分が本物のスカリエッティを見捨てて基地を放棄したように。
第一これが「1回目」のデスゲームだとは限らない。
もしかしたらこれまでにも同じような事を何度も繰り返しているかもしれないのだ。

(も、もし今この瞬間にも誰かが碌に考えもしないで仲間内で首輪解除なんてしたら――)

――その瞬間、クアットロも含めて参加者全員はデスゲームを終了を待たずにゲームオーバーだ。

だがそれが分かったところで自分に何ができるだろう。
まだ確たる証拠もない状態だ。
誰かに話したところで信じてもらえるか分からない。
むしろ自分の立ち位置を考えると信じてもらえない可能性の方が高い。

さらに悪い事は重なるもの。

時を同じくして南方つまり客船の方から極光が天を照らしていた。
それは僅かな間だが近くまで来ていたクアットロはそれに気付く事が出来た。

(客船の近くで戦闘!? しかもかなり大規模な……これじゃあ籠城策も……)

さまざまな事に考えを巡らせてきたクアットロはその頭脳ゆえにそれから思考の海に沈みこんでいった。



【1日目 夕方】
【現在地 G-2 コンビニ付近の民家】
【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、左腕負傷(簡単な処置済み)、脇腹に掠り傷、眼鏡無し、髪を下ろしている、キャロへの恐怖と屈辱、焦燥
【装備】私立風芽丘学園の制服@魔法少女リリカルなのは、ウォルターの手袋@NANOSING、ツインブレイズ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式、クアットロの眼鏡、大量の小麦粉、セフィロスのメモ、血塗れの包丁@L change the world after story、はやてとかがみのデイパック(道具①と②)
【道具①】支給品一式×2、スモーカー大佐のジャケット@小話メドレー、主要施設電話番号&アドレスメモ@オリジナル、医務室で手に入れた薬品(消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、包帯等)、カリムの教会服とパンティー@リリカルニコラス
【道具②】支給品一式、デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
 基本:この場から脱出する。
 0.ど、どうしたら……!?
 1.条件(プレシアに対抗できるだけの戦力+首輪・制限の解除手段+プレシアの元へ行く手段)が揃わない限り首輪の解除は実行しないし、誰にもさせない。
 2.船着き場及び客船に向かい当面はそこに引き篭もり情報収集を行う……つもりだったけど……。
 3.アンジール及びチンクとの合流、特にアンジールはセフィロス対策の為どうしても合流したい。
 4.他の参加者との接触は現状避けるが、味方に出来そうな連中と遭遇した場合は出来るだけ本性を隠し信頼を固めた上で利用し尽くす。
 5.デルタギアの各ツールを携帯電話、デジカメ、銃として利用出来るかを確かめたい、変身ツールとしてチンクかタイプゼロに使わせても大丈夫だろうか?
 6.首輪や聖王の器の確保、シャマルの首輪を確保したいが……(後回しでも良い)。
【備考】
※参加者は別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。
※アンジールからアンジール及び彼が知り得る全ての情報を入手しました(ただし役に立ちそうもない情報は気に留めていません)。
※アンジールの前では『アンジールの世界のクアットロ』のように振る舞う(本質的に変わりなし)。
※基本的に改心した振りをする(時と場合によれば本性で対応する気ですが極力避けるつもりです)。
※デュエルゾンビの話は信じていますが、可能性の1つ程度にしか考えていません。
※この殺し合いがデス・デュエルと似たもので、殺し合いの中で起こる戦いを通じ、首輪を介して何かを蒐集していると考えています。
※デュエルモンスターズのカードとデュエルディスクがあればモンスターが召喚出来ると考えています。
※地上本部地下、アパートにあるパソコンに気づいていません。
※制限を大体把握しました。制限を発生させている装置は首輪か舞台内の何処かにあると考えています。
※主催者の中にスカリエッティや邪悪な精霊(=ユベル)もいると考えており、他にも誰かいる可能性があると考えています。
※優勝者への御褒美についての話は嘘、もしくは可能性は非常に低いと考えています。
※キャロは味方に引き込めないと思っています。
※キングのデイパックの中身は全てはやて(StS)のデイパックに移してあり、キングのデイパックははやて(StS)のデイパックに入っています。
※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。



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