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魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 ◆19OIuwPQTE




   /09「星の輝き-ViVid-」



金居へと飛び掛かり、双剣を同時に振り下ろす。
掲げる様に持ち上げられたパーフェクトゼクターが、双剣の攻撃を阻む。
バク転するように跳びのき、突撃と同時にレヴァンティンを振り抜く。
金居は応じるようにパーフェクトゼクターで迎撃する。
それによりレヴァンティンとパーフェクトゼクターが鍔競り合う。
レヴァンティンからパーフェクトゼクターを通して、金居に稲妻が伝播する。手元の剣から伝わる雷撃に、金居の動きは鈍らざるを得ない。
そこへバルディッシュを槍のように突き出す。
金居は辛うじてそれを躱し、距離を取る。

パーフェクトゼクターを構える金居は、明らかに困惑の表情を見せていた。
なぜならヴィヴィオの剣筋は、金居にとって酷く見覚えがあるモノだったのだ。

「貴様、まさか……」
「あなたの戦い方、“覚えさせて”いただきました」

それもそのはず。
今のヴィヴィオの剣技は、双剣を使った自分の剣技そのものだったのだから。

それが常ならば、分は金居にあっただろう。
ヴィヴィオが使うのは自らの剣技であり、所詮は借り物。
その利点も欠点も、金居は熟知している。
その対処は容易に過ぎる。

だが、ヴィヴィオの持つデバイスがそれを覆していた。
ライオットブレードとなったバルディッシュ。
サンダーアームを受けたレヴァンティン。
この二機はその刀身に高圧電流を伴い、接触する度に金居に雷撃によるダメー
ジを与えてくる。

ダメージ自体はたいした事はない。
だが、これにより金居は、ヴィヴィオの攻撃にまともな対処ができないでいた。



金居が剣を振り下ろす。
それを僅かに下がることで躱し、返すようにバルディッシュを振り下ろす。
返しからの切り上げで防がれる。
そこにレヴァンティンを突き出す。
回避と同時に右回転し、遠心力を加えた一撃が迫り来る。
マッハキャリバーで急加速し、前進することで回避する。


パーフェクトゼクターの一撃を受け止める事はしない。
金居のパーフェクトゼクターを使った攻撃は強力だ。
速度こそ双剣の時ほどはないものの、その威力はスバルのリボルバーナックル
を、ただの一撃で大破寸前にまで追い込んだ事からも窺える。

故に、攻撃は常に私から。
もし受け手に回ってしまえば、戦いの形勢は逆転しかねない。
今の私の攻撃はライオットブレードとサンダーアームの効果により、接触する
度に相手に電撃を流し込む。
それにより、パーフェクトゼクターに力が乗る前にその攻撃をキャンセルする。


痺れを切らした金居が、バルディッシュによる一撃を左腕で直接受け止める。
高い切断力を誇るライオットブレードに、腕を半ばまで切り裂かれるが、それでも刃の侵攻は止まった。
バルディッシュから流れる高圧電流を耐え抜き、パーフェクトゼクターを大き
く振り被る。

「バルディッシュ! レヴァンティン!」
『Load cartridge.』
『Schlange Form.』

バルディッシュがカートリッジをロードし、その魔力を受けたレヴァンティン
がシュランゲフォルムへと変化して、パーフェクトゼクターを絡め取る。
サンダーアームの効果はまだ続いている。
パーフェクトゼクターを握る腕ごと拘束された金居は剣を手放す事が叶わず、
結果、両腕から高圧電流が流れ込む。

「ガア――――ッ!!」

金居は二重の雷撃によるダメージで動けない。
その絶対の隙にバルディッシュを引き抜き、金居の心臓へと突き出す。
だが―――

「言った筈だ! 俺を舐めるなとッ!!!」
「ッ―――! しまった!」

金居は雷撃に耐え、自らの腕に絡まったレヴァンティンを力の限り引っ張る。
私は堪らず体勢を崩し、レヴァンティンを手放してしまう。
そこへパーフェクトゼクターが降り抜かれる。

どうにかバルディッシュで防ぐも、バルディッシュがまたも弾き飛ばされる。
金居はレヴァンティンを振り解き、パーフェクトゼクターへとエネルギーを籠
め、今まさに止めの一撃を放たんとする。

そのパーフェクトゼクターの一撃は、壊れかけのリボルバーナックルでは、た
とえ聖王の鎧越しでも防ぎきる事は出来ないだろう。
可能な限りの速さで体勢を立て直し、その一撃を回避する。

しかし、私が体勢を立て直すよりも早く、必殺の一撃が放たれた。

「死ねェッ!!!」
「ッ―――!!!」

稲妻の如く突き出された一撃。
体勢を崩した私では防ぐ事も避ける事も敵わない。
それでも諦めず、聖王の鎧に魔力を集中させようとした、
その時だった。

ふわりと、風に飛ばされてきたものがあった。
どこか見覚えのある、一枚の白い羽根が、一瞬だが金居の視界を遮った。

『Wing Road!』

その隙を見逃さず、マッハキャリバーが金居の一撃を迎撃した。
すぐにマッハキャリバーの狙いを看破し、その指示に従う。

『Calibur shot, left turn!』

ウィングロードで体を無理やりに回転させ体勢を立て直し、金居を蹴り飛ばす。
それによって、今度は金居が僅かに体勢を崩す。

『Shoot it!』

そこに渾身の力を籠め、スバルのリボルバーナックルを叩き込む。
金居はパーフェクトゼクターを盾に防ぐが、それでも十数メートルの距離を弾
き飛ばされる。


――――それと同時に、右手からリボルバーナックルが壊れる音が聞こえた。
もともと壊れかけていたスバルのリボルバーナックルは、今の一撃で限界を超
え、ギンガの物と同じように大破してしまったのだ。

『……Thank you, and good bye. My best buddy.』

マッハキャリバーが別れを告げる。
それがどちらに対してのものか、などと考える意味はない。
だって彼女たちは、いつもずっと一緒だったのだから。


金居はまだ防御姿勢を崩していない。
おそらくこれが最後のチャンス。
金居に自分が知る限りでもっとも強力な拘束魔法を掛け、その体を固定する。

「レストリクトロック!」
「――――――ッ!?」

それでも金居を相手に拘束していられる時間は、僅か数秒。
ならその数秒の内に、私の最高の魔法を以って決着をつける!

「バルディッシュ!」
『Riot Zamber.』

すぐさまバルディッシュを回収し、カートリッジをロード。
バルディッシュをライオットザンバー・カラミティに変化させ、正眼に構える。

それと同時に、周囲の空間に虹色の輝きが次々に現れ、バルディッシュの刀身
へと集束してゆく。
星空から流星が落ちるように、それは集い、輝きを増していく。

その流星雨はまるで『星の光(スターライト)』
彼女の母と同じ、集束魔法特有の輝きだった。


金居に遠距離攻撃は効かない。
それはどれ程の威力のものであろうと変わりがない。
金居への攻撃は直接的なものか、ゼロ距離からのものに限定される。
故に攻撃の通用するゼロ距離へと肉薄し、
直接剣を叩き込む―――


「ッ――――!!」

だが金居は、もうすぐ全てのバインドを破ろうとしてた。

間にあわない。
このままでは振り抜く前に抜け出され、直撃を避けられてしまう。
かと言って、追加拘束は出来ない。
この魔法は制御が難しい。今は私自身の詠唱を必要とする魔法は使えない。
――――ならばイチかバチか、金居の次撃に合わせて叩き込む!

そう決意した直後だった。
緑色に輝く鎖が、金居を再び拘束したのだ。

「ヴィヴィオ! 今の内に!」

ユーノの言葉に頷き、大きく構えを落とす。
傍から見ればその体勢は、力を溜める肉食獣そのものだ。


刀身に集められた魔力が、臨界点へと達する。
ベースとなった魔法の名残か、虹色に輝く刀身に金色の雷光が迸る。

金居は必死で抜け出そうともがいている。
刀身に圧縮された魔力は、もはや暴発直前の様相だ。
マッハキャリバーのホイールが地面と摩擦し咆をあげる。

「行くよ、これが私の全力全開―――!」

―――駆ける。
A.C.Sによる加速を得たマッハキャリバーが、彼我の距離を一瞬で零にする。
数秒と経たずに、金居の目前へと跳び上がる。

「スターライトザンバー―――!!」

その魔法(キセキ)の真名と共に、星の剣を振り上げる。
刀身が一際眩く輝き、昇り始めた太陽よりも強く、崩壊する世界を照らし出す。


交錯する視線。
ここに決まる勝者と敗者。
その差は、他者を利用し、自分だけを信じた者と。
他者を信じ、仲間との絆を紡いだ者との差だった。


「――――ブレイカー――――!!!!」

炸裂する虹の極光。
その輝きは、周囲の全てを飲み込み、長き戦いの終わりを告げる旭光となった。



体力は完全に底をついた。
マッハキャリバーは稼働限界を超えてスタンバイモードへと戻り、バルディッシュもアサルトフォームへと戻っている。
そして極光が炸裂した爆心地では、


金居が半壊したパーフェクトゼクターを支えに、再び立ち上がっていた。

ユーノさんが驚愕の声を上げる。
それも当然だろう。
あの一撃の直撃を受けて立ち上がれる者など、普通はいない。
しかも金居の胸にある大きな傷跡が、見る間に再生されていく。
ユーノさんはその事実に絶望感を顕わにする。
けど不思議と私は、危機感を感じなかった。

スバルのデイバックから、一枚のカードを取り出す。
それはジョーカーと書かれた一枚のトランプ。
このカードを取り出した理由は、自分でもよく解らない。
ただ、このカードが自分を使えと言っているように感じるのだ。

そしてそれは正しかったようで、金居は腹部のバンクルに手を当てた後、目に
見えて狼狽する。
それにどんな意味があったのか、私には分からないが、金居にとっては致命的
なことであるらしい。
ジョーカーのカードを片手に金居へと歩みよる。

「ア、アァアアアア――――!!!!」

追い詰められた金居が、パーフェクトゼクターを振り上げ斬りかかってくる。
だがパーフェクトゼクターは、聖王の鎧に阻まれるまでもなく、金居を拒絶す
るかのように自壊した。

「………………ふん。
 今回は、ここまでか」

それを目の当たりにした金居は、そう小さく呟いた。

ジョーカーのカードを押し当てる。
最後の武器を失った金居は、もう抵抗をしなかった。
ジョーカーは、彼の世界でケルベロスと呼ばれるカードと同じく、
金居――ギラファアンデッドを封印した。



   /10「安らぎの場所に向かって」



クレーターの中央付近で、スペードのKと書かれたカードを拾う。
近くにはデイバックがあり、当然それも拾い、中身を確認する。

中にはハンドグレネードとRPG-7、天道さんの持っていた爆砕牙、それと先ほ
ど拾ったトランプと同種の、ハートのAと3から10の9枚が入っていた。

ユーノ君の結界を出て行動しているのは、身体の調子を見る為と、私にも何か
できる事がないかと、周囲を捜索していたのだ。
結果見つかったのは、金居が使っていた赤いレイピアと、仄かに魔力を感じる
青白く輝く鉱石。それとキングの物と思われるデイバックとカードだけだった。

今一ぱっとしない結果に、もう一度捜し回ってみようかとも考えたが、今はま
だ無茶は出来ない。
もし探すのであれば、ユーノ君達と合流してからにする。


クレーターの外へと飛翔し、大きく息を吐く。
体の調子は悪くない。
まだあちこちが痛み、戦闘行動を執るのは難しいだろうけど、普通に移動する
分には問題ない。
問題があるとすれば―――

「レイジングハートは大丈夫?」
『自動修復可能範囲内ではありますが、時間がかかります。
 現状、戦闘行動を行うのは厳しいでしょう』
「そっか。やっぱり……」

今戦闘を行えば、レイジングハートが壊れる危険があるという事だ。

この後にナンバーズが控えている今、レイジングハートと一緒に戦えないのは
非常に厳しい。
実家が古流武術の道場であるため、多少なら刀の心得もあるが、やはり自分は
魔導師なのだ。
自分の相棒が戦えないというのは、酷く心許ない。


その時だった。
何処からか、誰かの走る足音が聞こえた。
序で聞こえたのは、自分の名前を呼ぶ声だった。

「なのはママ!」
「なのは!」
「ヴィヴィオ! ユーノ君!」

声の方向へと振り返ってみれば、ヴィヴィオとユーノが走ってくる。
思わず体の痛みを忘れて駆けだした。
そしてある程度の距離まで近づくと、ヴィヴィオが跳び付いて来た。
それをしっかりと抱き止める。

「ただいま、なのはママ」
「お帰りなさい、ヴィヴィオ。
 よく頑張ったね、えらいぞ」
「うん!」

お互いに抱きしめ合い、約束の言葉を交わす。
聖王になっても感情に飲まれる事なく、自分の意思で戦えたヴィヴィオを目一
杯褒める。
無事帰る事が出来たら、何かご褒美を上げなきゃいけないと思う。

「なのは、もう動いて大丈夫なの?」
「なんとかね。ユーノ君の方こそ、怪我してない?」
「ヴィヴィオのおかげで、なんとかね。
 なのはが動けるんなら話が速い。
 時間がないから手短に言うよ」

そう言うとユーノ君は座り込んで、自分のデイバックを目の前の地面に置いた。
私もユーノ君にならって座り込み、抱えていた三つのデイバックを地面に置く。
ヴィヴィオも同様に座り込んで、デイバックを地面に置いた。
それと同時にユーノ君が、ラウンドガーダー・エクステンドを発動する。

「ユーノ君、これは?」
「説明や作業の間、少しでも回復できるようにね。
 大丈夫。僕は後方支援が基本になるからね。
 戦闘ではなのは達ほどには魔力を消費しない。
 て言うか、むしろこういう時こそ後方支援の出番だろ」
「それもそうだね」

そう言って思わず苦笑する。
そしてユーノ君は咳を一つ、真顔になって喋りはじめた。

「じゃあ始めるよ。
 まず、全員の荷物を簡単に整理するんだ。
 自分が持っておいた方がいいモノ、持っておきたいもの。
 使える物や使えない物。全部だ」
「それはいいけど、一体なんで?」

そう聞くと、ユーノ君は一際真剣な声で言った。

「もうすぐ会場の大崩落が始まると思う」
「大崩落?」
「そう。この会場を維持していた核と言える部分が、既に機能していない。
 今は余剰魔力でなんとか持ってるけど、それももうすぐ尽きる。
 そうなったら、底の割れたバケツみたいに、一気に中の物が零れ出す。
 つまり、この会場があっという間に崩落するんだ。
 そうなる前に魔法陣で安全な場所まで転移する」

つまり、今は小康状態となっているが、会場に響いている振動や轟音は、この
世界の悲鳴の様なものなのか。

「よく分かったね、そんなこと」
「魔法陣を調べた時に、ついでにね」
「それで、安全な場所って? やっぱり、プレシア達のいた所?」
「いや、多分そっちには転移出来ない。
 言っただろう、核がないって」


通常、転移魔法は使用者が目的の場所の座標を知らなければ、術者が望んだ場
所へは転移出来ない。
これは転移魔法を知る者なら誰でも知っている常識である。
当然、ユーノは勿論、なのはだって知っている。
そしてなのは達はプレシアのいた場所の座標を知らない。

ならば何故ここに来たのか。
それはここの転移魔法陣が“使用者の望んだ場所へと転移させる”機能を持っ
ていたからだ。
そしてそれは、八神はやてが二度実践し、確かであると証明している。
一度目はヴィータの所へ、二度目はスバルの所へと。
そして当然、はやては二人の居場所――つまり座標など知らなかった。
ならば何故はやては望んだ場所へと転移出来たのか。

それはその魔法陣とこの会場、そして参加者に関係があった。
魔法陣があるエリアは【E-5】。つまり会場の中央に存在する。
そして会場の端と端はループしている。言い換えれば、端から端へ転移しているのだ。
この時点で魔法陣が会場のループに関係がある事は、容易に想像がつく。
そこから発展させれば、会場の構成そのものにもだ。
もし魔法陣が会場を構成する上で重要な機構であるならば、会場の中であるならばどこへ転移させるのも容易い事だろう。
なにしろ会場そのものだ。何処に何があるかなど、容易に把握できる。
後は使用者のイメージを受け取り、その人の望んだ場所、あるいは物の近くへと転移させればいいだけだ。

ユーノは魔法陣と会場を解析した際に、それらの仕組みを大凡ではあるが把握
したのだ。
魔法陣を維持するエネルギー源たる核が、同時にこの会場の核である事も。
そして既にその核が存在していない事も、また同時に。

もし核が健在であれば、そのエネルギーの流れを逆算して核の座標を割り出し、
そこに転移する事も可能だったかもしれないが、エネルギーの供給が断たれた
以上、それは不可能だ。


「じゃあどこに転移するの?
 この会場から出られないんじゃあ、何処に至って危険だよ」

その説明を大雑把に聞いた私は、目の前が真っ暗になるような感覚を覚えた。

「あるだろ、一つだけ。
 衛星軌道上に上る事も可能で、次元跳躍も可能な空中戦艦が」

けどユーノ君は自身を持ってそう断言した。
それを聞いて私も、思い当たるモノが一つだけあった事に気づく。

「あ……そうか、“聖王のゆりかご”!」
「そう。ゆりかごなら、この会場の崩落にも耐えられるかもしれない。
 もしかすれば、元の次元に帰る事だってね。
 幸い、こっちには艦長役もいる事だし」
「へ……? それって、私のこと?」

いきなり話を振られたヴィヴィオが、困惑気味に聞き返してくる。
その様子を見て、私とユーノ君はクスクスと笑った。

「まあとにかく、そういう事だから」
「解った。でもなんで荷物の整理を?
 時間がないならい出来る限り急いだ方がいいじゃないのかな」
「時間がないと行っても、別に一分一秒を争う訳じゃない。
 時々、大きい振動が起こるから勘違いしやすいけどね。
 この振動は、結界の核がなくなって、維持できなくなった部分。
 つまり、ループ機能とかが壊れ始めているからだと思う」

それはつまり、先ほどまで繋がっていた空間が、いきなり断絶したという事。
いわば次元震に近いものなのだろう。

「それに転移が上手くいったとしても、“何が起こるか判らない”からね。
 すぐに対処できるように、出来る限りの準備はしておくべきだ」

その言葉に頷く。
私達はこのデスゲームの開幕を始め、突発的な出来事に翻弄され続けている。
なら、今度だって何が起こるか判らないのだ。





「よし。これで多分大丈夫だと思う」

目の前には三つのまとめられたデイバック。
私達の手元にはそれぞれのデバイスや武器があった。

レイジングハートは現在、自動修復機能をフル稼働させてる。
当分は戦闘に出せない。

バルディッシュやレヴァンティン、マッハキャリバーはヴィヴィオが持ってる。
元々砲撃魔導師な上、まだダメージでまともに動けない私よりは、ヴィヴィオ
の方が接近戦には適任だからだ。

ケリュケイオンは私が持っている。
最初はユーノ君に渡そうとしたんだけど、ユーノ君いわく、

「ケリュケイオンで使える補助魔法はもう覚えた。
 アスクレピオスの補助があれば自力で使えるから、ケリュケイオンはなのは
が使ってあげて」

との事。
ユーノ君はよく私を天才だって言うけど、ユーノ君だって十分凄いと思う。
ちなみにアスクレピオスは、私と合流する前にスバル達の遺品と一緒に拾った
らしい。

蒼天の書はユーノ君が持っている。
ヴィヴィオは前衛だし、私では蒼天の書の魔法を使いこなせないからだ。

しかし、現在保有するデバイスの中で一番特異なのが、私の持つ紫紺色の宝玉
状態のデバイスだろう。
それはヴィヴィオに支給されたボーナス支給品で、十年前のレイジングハート
と殆ど全く同じ形状の、色彩とAIだけが違うデバイスだった。
いつ、どこで、どうやって作られたのか。持ち主はいったい誰なのか。
ルシフェリオンと名乗った彼女は、自己紹介を済ませると黙りこんでしまって、
何も聞く事が出来なかった。

けど、力は貸してくれるようなので、レイジングハートの力を借りれない今は、
それだけでも有り難かった。


非常時用の武器は、刀の心得がある私が爆砕牙とデザートイーグルを、ユーノ
君は赤いレイピアを持っている。
ヴィヴィオは、いざとなれば素手でも平気、との事だ。


その他の道具は、私はスバルが身に着けていた指輪と天道さんが持っていた羽。
二人の形見に、と思ったのだ。

ヴィヴィオは壊れたデバイスと、キング達が変化した謎のトランプ。
ボーナスが支給された以上、死亡した事にはなっているのだろう。

ユーノ君が一番数が多くて、余ったデイバック二つに、それぞれ重火器と完全
に使い道のない道具を入れている。


道具の確認を終えたところでユーノ君が立ち上がり、デイバックを肩に担ぐ。
同様に私達も立ち上がり、自分の荷物を背負う。

「さあ、行こう」

その言葉に頷き、私たちは魔法陣の元へと移動した。



足元には淡く光る魔法陣。
その光は小さく明滅し、今にも消えそうだった。
この魔法陣が会場の維持に関係しているのなら、この魔法陣が消えた時にこの
会場も完全に崩壊するのだろう。

「みんな、準備はいい?
 だいぶ荒い転送になると思うから、気をつけて」

ユーノ君が魔法陣に手を当て、魔力を流し込みながら言った。
その言葉に私とヴィヴィオは頷く。

「僕が転送のサポートをするから、ヴィヴィオはゆりかごを強く思い浮かべて。
 一度行った事のある君の方が、座標の特定がしやすいんだ」

その言葉に従い、ヴィヴィオはゆりかごを強くイメージした。
それと同時に、あの場所で死んだ、まだ幼かったフェイトを思い出した。
自分に、嫌いにならないで、と言った少女。

今の自分なら、彼女を助けられたのだろうかと考えて、首を振る。
助けられるかどうかじゃなくて、絶対に助けだすんだと。

会場の崩壊と共に罅割れていく空を見上げる。
もう二度と、あんな思いはしたくない。
そして同時に、誰にもさせたくないとも思う。

だから、全てを救う事は出来なくても、この手の届くところにいる人たちは、守って見せる。
そう心に誓う。


魔法陣の淡い魔力光が次第に強く輝き出す。
それはまるで、消える寸前の蝋燭の輝きのようだった。

「行くよ、みんな! しっかり掴まってて!
 座標確認! 場所、聖王のゆりかご!
 転送、開始―――!!」

その声の直後、魔法陣が一際強く輝き、光が私達三人を飲み込んだ――――


【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード  封印確認】
【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード  封印確認】

【2日目 朝?】
【現在地 ?-? 聖王のゆりかごへ転移中】

【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】全身ダメージ(大)、魔力消費(中)、バリアジャケット(エクシードモード)展開中
【装備】ルシフェリオン(6/6)@魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-、{ケリュケイオン、レイジングハート・エクセリオン(6/6、中破)}@魔法少女リリカルなのはStrikerS、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸、デザートイーグル(4/7)@オリジナル、{翠屋の制服、すずかのヘアバンド}@魔法少女リリカルなのは
【道具】支給品一式、カートリッジ詰め合わせ(残り20発)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、スバルの指環@コードギアス 反目のスバル、アンジールの羽根@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
【思考】
 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。
 1.聖王のゆりかごへ向かう。
 2.ユーノとヴィヴィオと共に脱出する。
【備考】
※ブラスター3を使用しました。何らかの後遺症が残っている可能性があります。


【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】聖王モード、疲労(大)、魔力消費(小~中?)、ダメージ(小)、
肉体内部にダメージ(小)、騎士甲冑展開中、リンカーコア消失、強い決意
【装備】{バルディッシュ・アサルト(6/6)、レヴァンティン(3/3)、マッハキャリバー、レリック(刻印ナンバーⅦ、融合中)、St.ヒルデ魔法学院の制服}@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式、{リボルバーナックル(右手用、大破)、リボルバーナックル(左手用、大破)、クロスミラージュ(破損)、フリードリヒの遺体(首輪無し)}@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ラウズカード(ジョーカー、ハートのA~K、スペードK、ダイアK、クラブのK、スペードKとダイアKのブランク、コモンブランク)@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
 基本:みんなの為にももう少しがんばってみる。
 1. なのはママの様に強くなる。もう二度と暴走しない。
 2. 聖王のゆりかごへ向かい、起動させる。
 3. みんなと一緒に、生きて帰る。
【備考】
※現在使用している魔力は、レリック(刻印ナンバーⅦ)によるものです。
※スターライトザンバーブレイカーを習得しました。系統は集束砲撃魔法です。


【ユーノ・スクライア@L change the world after story】
【状態】全身に擦り傷、肩に切り傷、疲労(大)、魔力消費(大)、強い決意
【装備】{アスクレピオス、シルバーケープ}@魔法少女リリカルなのはStrikerS、蒼天の書@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS、{バリアのマテリア、ジェネシスの剣@}魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
【道具】支給品一式×2(食料有り)、支給品一式×2(食料無し)、ブレンヒルトの絵@なのは×終わクロ、双眼鏡@仮面ライダーリリカル龍騎、治療の神 ディアン・ケト@リリカル遊戯王GX、サイドバッシャー@魔法少女リリカルなのは マスカレード、キングと金居のデイバック(道具①②)
【道具①】RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、C4爆弾@NANOSING、クレイモア地雷×3@リリカル・パニック、バベルのハンマー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER
【道具②】リンディの茶道具一式(お茶受けと角砂糖半分消費)@魔法少女リリカルなのは、砂糖1kg×5、ガオーブレス(ウィルナイフ無し)@フェレットゾンダー出現!、浴衣(帯びなし)、セロハンテープ、分解済みの首輪(矢車、ユーノ、ヴィヴィオ、フリードリヒ)、首輪について考えた書類
【思考】
 基本:なのはの支えになる。
 1.ここにいる全員を何としても支えて、脱出する。
 2.聖王のゆりかごへ向かう。
 3.ゆりかごに着いたら、今後の対策を考える。
 4.ここから脱出したらブレンヒルトの手伝いをする。
【備考】
※ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerSによって使用できる補助魔法を習得しました。アスクレピオスの補助があれば使用が可能です。
※魔法陣は、この会場を構成する上での『要』である可能性があると推測しました。


【全体の備考】
※【E-5 瓦礫の山】に中規模のクレーターが出来ました。
※会場はもう間もなく崩壊します。



【カートリッジ詰め合わせ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
高町なのはに支給されたボーナス支給品。
名前通りの代物。
カートリッジ各種が、計30発入った箱。


【ルシフェリオン@魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-】
ヴィヴィオに支給されたボーナス支給品。
星光の殲滅者の所有デバイス。
性能は第二期(A's)のレイジングハート・エクセリオンと同程度。
性格は非常に無口と思われるが、詳細不明。


【スターライトザンバーブレイカー】
ヴィヴィオが戦いの中で習得した“集束砲撃魔法”。
なのはのスターライトブレイカーとフェイトのプラズマザンバーブレイカーを合体させたもの。
儀式魔法による雷のエネルギーではなく、周囲の空間の魔力をザンバーの刀身に集束し、強力な砲撃として一気に放出する攻撃魔法。
本来は定石道理に、“対象を拘束し、その後に砲撃する”のが基本である。
が、今回劇中で使用したのは、マッハキャリバーのA.C.Sを用いて高速突撃し、零距離砲撃を行う、“スターライトザンバーブレイカーA.C.S”である。
ちなみにイメージは某騎士王の聖剣。



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投下順で読む Next:魔法少女、これからも。(前編)
高町なのは(StS) Next:魔法少女、これからも。(前編)
ユーノ・スクライア Next:魔法少女、これからも。(前編)
ヴィヴィオ Next:魔法少女、これからも。(前編)
キング GAME OVER
金居 GAME OVER






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