…行くよ、バルディッシュ
フェイト・テスタロッサ
「魔法少女リリカルなのは」シリーズに登場する、
なのはと並ぶもう一人のヒロイン。声優は水樹奈々さん。
金の髪と寂しげな目をした少女(1期初登場時)で、なのは同様魔導師としての非凡な才能を持つ。
高速機動からの近接戦闘を得意とし、特に機動力に関してはシリーズを通して最速を誇る。
防御と遠隔操作、魔法の並列発動は苦手であり、これらを得意とするなのはとは見事に真逆の性質となっている。
また、魔力を電気に変換出来る先天的な資質を持っており、フェイトの魔法は雷撃を伴うものが多い。
フェイトのために製作された戦斧型インテリジェントデバイス(人工知能搭載の
杖)「バルディッシュ」を所有する。
アニメ3期となる「~StrikerS」8話にて、彼女をさん付けで呼ぶセリフがカミ気味で「
フェイトそん」と聞こえてしまうシーンがあったため、
このとき
乳酸菌よろしく変なインパクトを植え付けられたファンからこの愛称で呼ばれることがある。
1期では
ジュエルシードを巡って対立するなのはのライバルとして登場。
初遭遇時、その寂しげな眼差しが妙になのはの心に残り、フェイトと話をしたいと思うようになる。
フェイトもフェイトでなのはが気になるようになり、紆余曲折を経て「最初で最後の本気の勝負」へと繋がっていく。
母親であるプレシア・テスタロッサによって度重なる虐待を受けていたが、愛するプレシアのために盲目的に尽くし続ける。
このプレシアの虐待はフェイトの出生に由来し、そこにはある秘密が存在する。
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ネタバレ、フェイトの特異な出自(+を押すと展開) |
フェイトは”記憶を転写したクローン”を作る研究であり、プレシアがある人物から引き継ぐかたちで関わった
「プロジェクトF.A.T.E」で得た技術を元に、ある事故で失った愛娘「アリシア」として造られたクローンである。
プレシアはクローンの製造こそ成功するものの、蓋を開けてみればアリシアとは似て非なる紛い物であった。
(主に性格の違い。アリシアが明るいのに対しフェイトは大人しい。利き手も魔法の資質の有無も正反対)
あげく、小説版ではフェイトの持つ金色の魔力光が事故の原因となった駆動炉の魔力の光と同一だという事実が判明、
既に人格が壊れ始めていたプレシアは「アリシアではない何か」に、関わったプロジェクト名から「フェイト」と命名。
さらにフェイトから「自分がアリシアと呼ばれていた(プレシアの娘だった)」という記憶を消去する。
そして、自身の尖兵として使うために一流の魔導師として育てるよう自身が使い魔とした山猫、リニスに命令。
ここから速さに定評のある魔導師、フェイト・テスタロッサの個性が形成されていく。
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終盤でプレシア自身がフェイトの見てる前でこの秘密を暴露し、「あなたはもう要らない」と宣告。
愛する母親に自分自身を全否定されたフェイトは精神崩壊寸前にまで追い込まれるも、
自分に何度も呼びかけていたなのはと、ボロボロになりながらも今だ戦うことを諦めようとしない
バルディッシュに感化され、再起。1期にて最後の戦場となった「時の庭園」へと駆けつけ、なのはの窮地を救った。
最後の戦いの後、なのはと友達になる。
再会の約束として互いのリボンを交換、2人が別れるところで1期は幕を下ろす。
ここから半年の間、1期で起こした事件絡みで裁判を受けることになるが、
フェイトを取り巻いていた環境や、後述の管理局員の根回しの甲斐もあって保護観察という形で落ち着く。
同時期に
管理局の嘱託魔導師に志願。その意志と実力を評価され管理局員として認定を受ける。
2期、A'sでは窮地に陥ったなのはを助けるべく加勢、この時に発したフェイトの台詞は1期を踏まえて見ると非常に感慨深い。
この戦闘において敵方の加勢に現れた騎士、シグナムとの戦闘でバルディッシュが大破するものの、
レイジングハート同様、カートリッジシステムを組み込み「バルディッシュ・アサルト」として修理・強化される。
以降はこれを携え「闇の書事件」解決のため、なのはや時空管理局の局員と共に奔走することとなる。
また、「闇の書事件」に際してなのはの家の近所に引っ越し(という名目の管理局員達の臨時拠点確保)に際し、
なのはやその親友、アリサ・バニングスや月村すずかの通う私立聖祥大附属小学校へと通うようになる。
漫画版でのアリサ曰く、成績は「理系は(なのは、アリサと並んで)クラス1位」「文系はかなり気の毒」
この頃になのは達と共に活動する管理局員らの現場主任であり、
PT事件の裁判でフェイトの減刑に尽力したリンディ・ハラオウンから養子縁組の話を持ちかけられる。
A's本編中では返事を先送りにしたが、最終的には快諾。フェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウンと名を改める。
フェイト曰く「どちらも大切な名前」であり、作中では二重姓として認識されている。
3期、StrikerSではなのは同様19歳として登場、時空管理局の執務官(刑事のようなポジション)として登場する。
出向という形で機動六課に分隊長として参加、なのはと共に事件の解決や後進の育成に励む。
StrikerS以前から、特殊な事情を抱える子供を何人も保護するようになり、そのうち数人の保護責任者を名乗り出ている。
作中ではエリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエが該当し、中盤で登場する少女ヴィヴィオの後見人をも兼ねる。
前述の出自の関係から、「プロジェクトF.A.T.E」に関しプレシアにそれを伝える役割を担ったスカリエッティに執着し
最終的にはその身柄を確保するも、肝腎の「プロジェクトF.A.T.E」の本当の発生源、また前述の彼女の出生及び
母プレシアとオリジナルのアリシアの悲劇の真の元凶である「組織」との詳細な関連は結局不明のままだった事から
まさに「試合に勝って勝負に敗けた」結末へと至ってしまったといえる。またこの作品において、前述のスカリエッティの発言から「プロジェクトF.A.T.E」とはまったく異なる、それでいてより「故人の再現」率を高くする事が出来る別の技術系等の存在が明らかになっている事から、前述の「組織」の存在と併せて、最終的にはこの事件がより彼女の人生に深く濃い翳を落としたとも言える。
その境遇を考えればある意味仕方のない部分はあるのだが、ここから「親バカ」としての一面が垣間見えるようになった。
最たる例は15話、芝生の茂った場所で転んで今にも泣きそうなヴィヴィオへすかさず駆け寄ろうとしており、
これをなのはが制止、「自力で立つのを見守ろう」と諭すも無視。「なのはママは厳しすぎです」とのコメントを残した。
自分が母親に愛されなかったことが根底にあり、自分が接する子供にはせめてそんな経験はして欲しくないという思いから、
過度と言える愛情を以って接しており、それが時に「これは本当に正しいのだろうか」と思い悩んでしまう一幕も。
余談だが二次創作では百合描写が非常に多いことでその筋では有名。
筆頭はニコニコに
「なのフェイ」なる専用タグまで存在するなのはとのカップリングだが、
他にもシグナムやギンガ・ナカジマなどを中心に色々なパターンを抱えている。
こうなった原因(主になのフェイ絡み)は恐らく公式やその周辺が全く自重していないため。
一例としては
- 某女神の雑誌からなのはと全裸で抱き合うピンナップポスターが出た。原作者も理解を示す。
- A'sでフェイトがなのはと会話する時、何故か顔を赤らめる。しかも頻繁に。
- StrikerSでは同じ寮の部屋で生活し、あまつさえキングサイズはあるベッドに2人で寝ている。
- なのはとフェイトの中の人公認(中の人達的にはなのはが嫁、フェイトが夫)。ラジオでネタにされたことも。
ちなみに、フェイトの中の人である水樹奈々はなのはに話しかける演技の際は恋する乙女を意識していたが、
なのはの中の人である
田村ゆかりはそのことにまったく気付いていなかった。
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最終更新:2009年12月23日 12:11