Last update 2007年10月09日
再会(再開) 著者:知
「おまえがおまえを殺めてしまえば、それで全部終わる……それはわかってるだろ?」
「俺にそれができないことは、おまえも知っているだろ?」
「相変わらずだなぁ……おまえは。もう何年経つんだ"俺が生まれてから"」
「さぁ……すごく昔のような気もするし、つい最近のような気もする」
「本当に変わらないな、おまえは……」
「放っとけ」
「あれからお前は色々忙しく俺が出る幕はなかったのに、少し考えるゆとりが出たら これだもんな」
「……出番がなかった方がよかったか?」
「ああ、俺はおまえにとって癌でしかない存在だからな」
「……」
「時間もないことだし、始めるか……問おう、何故おまえはおまえがおまえを殺めることができないのか」
「……いきなりそれか? 簡単だ、俺が自分が嫌いだという事よりも、『人は死ぬまで生きなければならない』という考えの方が強いからだ」
「問おう、『人は死ぬまで生きなければならない』という考えをもつようになった理由はなんだ」
「若くして……まだ生きたくて死んだ人に対する冒涜になるからだ」
「俺にそれができないことは、おまえも知っているだろ?」
「相変わらずだなぁ……おまえは。もう何年経つんだ"俺が生まれてから"」
「さぁ……すごく昔のような気もするし、つい最近のような気もする」
「本当に変わらないな、おまえは……」
「放っとけ」
「あれからお前は色々忙しく俺が出る幕はなかったのに、少し考えるゆとりが出たら これだもんな」
「……出番がなかった方がよかったか?」
「ああ、俺はおまえにとって癌でしかない存在だからな」
「……」
「時間もないことだし、始めるか……問おう、何故おまえはおまえがおまえを殺めることができないのか」
「……いきなりそれか? 簡単だ、俺が自分が嫌いだという事よりも、『人は死ぬまで生きなければならない』という考えの方が強いからだ」
「問おう、『人は死ぬまで生きなければならない』という考えをもつようになった理由はなんだ」
「若くして……まだ生きたくて死んだ人に対する冒涜になるからだ」
「問おう………………か」
「………………からだ」
「………………からだ」
「問おう……………………」
「……………………らだ」
「……………………らだ」
「問………………………」
「……………………らだ」
「……………………らだ」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「時間だな、これで最後だ。問おう、おまえが最後に人前で泣いたのは何時か」
「忘れた。少なくとも中学生以降は泣いたことがない。人前か否かに関わらずな」
「そうか、なら俺が消える前に一言残しておこう……次に会えるのは何時になるかわからないしな」
「忘れた。少なくとも中学生以降は泣いたことがない。人前か否かに関わらずな」
「そうか、なら俺が消える前に一言残しておこう……次に会えるのは何時になるかわからないしな」
「「おまえは生涯誰の前でも泣かないだろう」」