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Last update 2008年03月14日

気まぐれエクセレントブレイン  著者:ブラックジョーカー


『断る。』俺はそれが現実かどうか曖昧なまま、得体の知れない何かに向かってそう言った。
得体の知れない何かに寄生される位だったら、死んだ方がよっぽどマシだと直感的に思ったからだ。
でも、俺にはその何かが聴覚(表現は正しくないのかもしれ無い)以外の何かの感覚で認識する事が不可能だった。
『どうしてだ?』得体の知れない何かは僕に話しかけた。
これがもし起きている状態で、夢では無いとしたら、どうやら単なる妄想や思い過ごしではないらしい。
しばらく言葉に詰まったが、頭を通さない素直な気持ちを伝える事にした。
『怖いからだ。』
『なるほど、随分と肉体というものは厄介なようだな。』
『それを欲しがっているのは君だろう?』
『その通りだ。君達の種の肉体を持つ体験を私はしてい無いからな。
肉体なんて欲しくは無い。むしろ我々はその厄介しがらみから数世代の進化を遂げて物質的な欲や制約から抜け出した進化した生命体だからな。』
『じゃー何故、肉体を持つ体験を得たいんだ?』
『我々のような高度な知性を持った生命体にとって唯一の快感は、知的に高度に進化する事に他ならないからだ。
君には危害は加えない。そもそも、君を乗っ取る事何て簡単にできる。
君に発言する権利を与えたのは、君達の世界のルールに則って、より優れた生命体である我々強者の君達弱者に対する余裕なのだ。
さー、君いい加減に私に肉体を渡さないと君達の世界でも恥になる。さー、YESと言いなさい。』
その言葉から醜悪さを感じ、静寂な恐怖と無力感に襲われた。
このままでは俺は乗っ取られてしまう、何とか言い負かす手段はないだろうか?
思考を張り巡らせる為に、まず冷静であるように心がけた。
現実、我々人類の歴史では、強い者が弱いものを圧倒的に押さえ付けて色々な物を有無を言わさず盗んだりする事の方が多かった。
それに比べると彼らはかなりマシな部類に入るような気がする。
俺達も圧倒的な力で動物を殺して、食べて生きている。
そんな権利あるのか?
言葉に詰まってしまった。
『さー。大人しく観念したまえ。君に危害は加えない。』
しかし、どうだろう?
全ての者の力が平等だったら、そんな横暴は許されるだろうか?
俺達の考えている現実というものは、強い者は強い、弱い者は弱い、そういう理不尽な現実における話ではないだろうか?
強い事がそんなに良い事だろうか?より知的であれば正義なのだろうか?それは違うような気がする。
やはりこれは横暴以外の何者でも無い。
『なるほど、合格だ。』
『え?』
『そもそも君は何で会話をしているつもりなのかい?君の思考がそのまま私に繋がっているのさ。
君達がいずれ我々のような力を持った時、道徳的な考えができるかテストをしたのだよ。』
『え?何の為に?』
『これから大切な事だ。それに暇つぶし。』
『おまえ、ぶっちゃけすぎだろ。』




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