Mystery Circle 作品置き場

kazumi

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nightstalker

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Last update 2008年03月14日

決戦は金曜日  著者:kazumi


「おまえ、それぶっちゃけすぎだろw。」

彼が笑う。
あ。汗; そっかな、そうなのかなぁ。
わかんないよ、こういうこと正直にいっちゃうと興ざめ?
駆け引きの余裕なんて今のわたしにはないもん。
初めての一泊なわけだし。平気装ってたけど、ホントはアレから毎日頭ん中ぐるぐるだったん。
だから褒めて欲しかった。うんと頑張って綺麗にしてきたこと。
俺のため?なんて言葉までは出来過ぎだからいらないけど、そんな風には感じて欲しかった。
でも、なんかそういうのどうでもいい感じっていうか関心ない感じでさみしかったからさ、つい。
どう?って。
そりゃさ、いきなり、かかと目の前に突き出されて、見てみてって言われたら、???だよね。
わかるけどさ、・・・。払い手でよけることないじゃん。
むすっとしたら、いったいなんなんだよって切れるから。

正直に言っただけじゃん。
『初めてのお泊り 第6章入浴:一緒にお風呂はいったとき、男性は背を向けた女性の洗い姿を湯船から観察するものです。背中からヒップのお肌ケアはもちろん、かかとのお手入れもぬかりなくしましょう』って、書いてあったって。だから、見てみ、3000円もかけて、フットケアしてもらったんよ、つるつるなんよさわってみって。
髪だって、ほら、ほら、さらつるでしょ?ちゃんと「2週間ケア」したんだよ、今日のことが決まってから買ったシャンプーセットだよ?ね?ね?すーーーーっと、ほら、気持ちいでしょ?でしょ?ww

さっきお風呂はいったときだって、あたしは結構すごく勇気いったのに、一緒に入ろうかっていってくれたから、やった、って思ったのに、全然ふつうで、なんか銭湯かよ、な流れでさっさと出ちゃったし。あーさっぱりしたよなぁとかさ。
慣れすぎてない?とか不安になっちゃったよ。こっちはずっとどきどきしてたんだからね。
もー、こころの準備万全だったのにさ。ぶぅ~~。
あ、ちょっと。なによ、なんでそんなに笑うのよぉ、感じ悪、その声なし笑い、そんな転げるほどおかしいことなんていってないじゃん!

え、ってなに、え、ぃやっ!ッ痛。っもう! いきなり引き倒さないでよね!  ここは床!
ベッドがあるのに何で床に転がんなきゃいけないわけ?せっかくお風呂にはいっ・・え?っなに、
ちょっと、重いってば。そんな大男おんぶなんてできないよ、重いってば、こら!のるなぁぁ、もう;ww。
もう!交代!!! えへへぇ。。どうだ、重い?w ふ~んだ、愛の重さだよん、耐えろ。あはは。

?  ・・・・。

 ・・・。


ぇっと。。もいちど、言って?
だめ? ・・・・いいから!もいっかい言って。なにをって、今のセリフ!
なんだっけって、今言った言葉じゃん、もーー!

「俺はおまえっていう傘の下にいるから微笑んでられるんだなぁ、きっと」 って。


ううん?聞いた!ぜっっったい、そういった、聞いたからね。 ほら、この口で、
言ってみ、この・・・・。

ん・・・。

  ・・・・・。  


「よいこの時間につき以下省略」




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