Last update 2008年03月14日
Repeat ? 著者:一茶
窓のガラスごしに、太陽が流れ込む。
鼻先をくすぐる、その光に打たれながら僕は薄目を開けた。
―マブシイ。
「…朝、か」
僕は目覚める。僕は目覚めた。
鼻先をくすぐる、その光に打たれながら僕は薄目を開けた。
―マブシイ。
「…朝、か」
僕は目覚める。僕は目覚めた。
はずだ。
窓のガラスごしに、太陽が流れ込む。
目眩がするほどの光が、僕の身体を干物にする。
―アツイ。
「…あづい」
目眩がするほどの光が、僕の身体を干物にする。
―アツイ。
「…あづい」
あれ?
僕は寝返りを打った。僕は寝返りを打つ。
窓のガラスごしに、太陽が流れ込む。
広々とした窓から光が僕の身体を狙う。
―暑い。
広々とした窓から光が僕の身体を狙う。
―暑い。
ん?
「…朝か」
僕は身体を起こす。僕は身体を起こした。
僕は身体を起こす。僕は身体を起こした。
窓のガラスごしに、太陽が流れ込む。
まぶしいながらも、僕は薄目を開ける。
まぶしいながらも、僕は薄目を開ける。
?
何となく、同じ朝を何度も迎えた気がした。
ぼんやりとした頭が、これ以上考えぬよう僕の思考回路を断絶させる。
自由が利かなくなり、僕はベッドから落ちた。僕はベッドから落ちる。
ぼんやりとした頭が、これ以上考えぬよう僕の思考回路を断絶させる。
自由が利かなくなり、僕はベッドから落ちた。僕はベッドから落ちる。
窓のガラスごしに、太陽が流れ込む。
又?
起きたばかりの頭が、二文字を繰り返す。
―また。マタ。又、復、また……。
ぼんやりとする頭に同じ言葉。
僕は頭を抱える。頭を抱えた。
―また。マタ。又、復、また……。
ぼんやりとする頭に同じ言葉。
僕は頭を抱える。頭を抱えた。
また。
窓のガラスごしに、太陽が流れ込む。
けたたましく鳴る目覚ましが起床の時間を告げる。
「何度目だろうか…」
何が何度目かは分からないが。何かが何度目のような気がした。
僕の目覚ましに苛立ってか、誰かが足で、天井をたたいた。誰かが足で、天井をたたく。
けたたましく鳴る目覚ましが起床の時間を告げる。
「何度目だろうか…」
何が何度目かは分からないが。何かが何度目のような気がした。
僕の目覚ましに苛立ってか、誰かが足で、天井をたたいた。誰かが足で、天井をたたく。