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Last update 2008年03月15日

自分専用  著者:亜季



あたしの入り込む隙間は、もうそこにはなかった。

小さなダンボールを器用に組み立てて
「ミヤの部屋!!入ってもいいよ!」と
満面の笑みでダンボールに入り込んでる娘。


「ママ、入らないのー?」

「うん。後で、ミヤがいない間に、『コッソリ』入っておくねー。」

「えー!『コッソリ』入らなくていいのにぃー!」

「ありがとー。でも、今はゆっくりミヤが入っててね。」

「はーい!」


入ってもいいよと言われても
ミヤの体サイズのその『ダンボールの部屋』には
どんなに頑張っても、私の体じゃ壊してしまいそうだ。


最近、ミヤは何かと「自分専用」に興味を持つようになった。

私が化粧をしていると、
「ミヤもミヤ専用の『けしょうひん』ほしいー!」
って言ってきたり、
家計簿をつけてると、「ミヤの『でんたく』はー?」
などと聞いてくる毎日。


そして昨日、一緒に買い物に行った時のこと。
ミヤの視界に驚かされた。

「これ、なあに?」

「ん?マンホール?」

「これ、誰の?」

「え・・・『道路』さんのかな?」

「・・・ミヤの『マンホール』は?」

「え?マンホール欲しいの?」

「ミヤ、ネコちゃんの絵のがほしい。」


例えばそこは、何の特徴もない街中。




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