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Last update 2008年03月16日

Sincerely yours  著者:知



「私もあなたと同じようにいい人になりたいと思った」

 私がそう言ったとき、あなたはこう返しましたよね。

「私はそんなにいい人じゃないよ。私にはあなたに見せていない、黒い部分もあるよ。」

 でも、だからこそ、私はあなたがいい人だって思います。
 長い間一緒に暮らしてきたのに、私にはその黒い部分を決して見せなかったのだから。


 あなたが、向こうに行ってから、私はあなたと同じ道を歩むことに決めました。
 もし、あなたがこちらにいたら、そのことに反対したでしょうか? それとも賛成したでしょか?
 同じ道を歩むと、あなたの偉大さを改めて実感しました。
 それが嬉しくもあり、そして辛くもあります。
 でも、この辛さはあなたと同じ道を歩むと決めたからには、乗り超えなきゃ駄目なものですよね。
 プレッシャー、嫉み……先はまだまだ見えないけど、あなたが見ていたものを私も見てみたいです。

 そうそう、今日で私も20歳になりました。
 今日のコンサートはそれを記念して開かれるものなんですよ。
 これで、私も堂々とお酒を飲める年になりました。
 あなたとお酒を飲むという夢は実現できなかったけど、何時か、私が向こうに行ったときに、どれくらい未来のことになるかわからないけど、一緒に飲みましょうね。私のこと、あなたのこと……色々な話をお酒の肴にしながら。きっと、話すことは尽きることがないでしょうね。

 取り留めなくなってきたので、今回はこれぐらいにしておきます。
 あなたの様子が全くわからないのは残念だけど、私はこんな感じです。
 それでは、また、次の手紙で。

P.S
 あなたが愛した人は、相変わらず、あなたが愛したそのままの人です。
 私も、あなたのように良きパートナーにめぐり合えるのでしょうか?

 そう書き筆をおいた瞬間、懐かしい甲高い笑い声が細く遠く響いた気がした。
 いつも私の不安を吹き飛ばしてくれたあの笑い声が。




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