第276話 大きな色に染め上がれ

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プラント(議長軍)は、先の戦いで戦犯として逮捕された喫茶ピアースのメンバーに司法取引を持ちかけた。「罪を問わず、店舗もそのまま残す代わりに、喫茶店はプラント保護下に。高度な自治権は認めるが、有事の際はプラントを支援すること」というのがその内容である。弁護を引き受けた北岡が不在のままシーンがこれを受け入れたため、実質的に喫茶店は独立行動部隊として議長軍に編入された形となる。だが、ハイネはこの取引に疑念を募らせていた。 木星帝国では、シロッコが同盟締結記念として、イゼルローン要塞の共同建造を銀河帝国のベイダー卿に提案した。 その銀帝では、戦場での書類を交わさない同盟破棄にベイダー卿が激怒。ガルルに「帝国の言質は絶対である」と国家の品格を説いて戒告する。但し、破棄そのものの撤回はせず、正式な同盟破棄通告は、合コンとともにセッティングして連邦側をあしらう形で調印されたらしい。 地球連邦でも事情は似たようなもので、ムスカ大佐が自分不在で破棄を決めたブラッドレイらに不信感を顕わにしていた。 この間銀帝では、逼迫する財政難をしのぐため、大量のバスターマシンが売りに出されていた。ダンボールハウス生活で有名な騎士団、ヤフオク犬の策謀やスフィア戦争での戦災、位相差空間ゲート開通などで深刻な経済危機に見舞われた木帝と合わせ、三角同盟は「貧乏同盟」の側面もあったようだ。 三角同盟各派では、銀帝シュウ、騎士団ワルキューレ・ゴースト、木帝カノントータスらが中心となって調印式をセッティング。騎士団を地球の支配者と発表させたいワルキューレ、早期にどこかに仕掛け結束を固めたいガルルの思惑などが絡み合う中、カノン亀の提案で「中立国」であるオーブで調印式は行われることとなる。 オーブを統べるカガリは「アカツキ島ならば」という条件でこれを許可したが、提案者である亀さん自身は「兵器の持込は許可できない」との理由で入国を拒否されてしまう。 オーブ自体は三国同盟に警戒感を示していたが、国民、士官、トップが揃って、自国の強大な軍事力を背景に深刻な危機意識を持ち合わせていなかった。この驕りが、後刻、自国に災難をもたらすとも知らずに――。 先の戦いの最中、軍事衛星を全て謎のUFOに潰された最後の大隊では、通信ネットワークの維持や情報収集に支障が出、彩が至急調達した一基を打ち上げ急場をしのいでいた。 そんな中司令部に、勇者新党のボルフォッグから通信が入った。内容は三国同盟条約調印式会場であるアカツキ島の部隊配置。情報部長代理は返礼として、先に自軍の衛星や新党のオービットベースを破壊したUFOの写真を送付した。 (このUFOについて、オーブでは大介がベガ星のものではないかとの仮説を立てていた) その新党内では、ボルフォッグをはじめとして三国同盟を懸念する意見が台頭していた。外宇宙の脅威、仕掛けてこない相手への攻撃に戸惑いながらも、地球圏のパワーバランス変動を危惧していた凱はアカツキ島攻撃の断を下す。 アカツキ島では調印式が行われ、木星帝国ザビーネ、騎士団ワルキューレ、銀河帝国ガルルの三全権代表による調印を以って三角同盟条約は正式に発効した。そこへ殺到する新党。 大隊では情報部長代理がマクロスを起動させ新党、連邦と同調して行動するよう具申するが、少佐はこれを却下し、先陣を新党に任せ「ハイエナのごとくおこぼれを頂戴する」と命令。これにアスラ先生ら一部から不満の声が上がり、彩や碧は前線の説得に走るハメになる。 新党の侵攻にオーブは中立を堅持。ザビーネはカガリに交渉を持ちかけるが斥けられる。オーブは不干渉を貫くと同時に、後に迫る大隊、連邦の攻撃に対して、三角同盟の支援を失ってしまった。 【攻撃側:勇者新党vs守備側:三角同盟軍】 ・戦場はオーブ近海~直上宙域。 第一波となった銀帝軍とは互角以上の戦いを繰り広げた新党だが、木帝の新兵器「モクズジャマー」発動による騎士団のパワーアップ、さらに第三波木帝本体の参戦に凱は撤退を決定。 このモクズジャマーは(個人差があったが)かなりの効果を上げシロッコを喜ばせた。 自らの不用意な決断で兵士の士気を削いてしまったことを反省した少佐は、改めてオーブ攻撃を大隊に命令。連邦も行動を開始する。 三角同盟は、新党と入れ替わる形で侵攻を開始する連邦、大隊を尻目に一斉にアカツキ島から撤退。残されたオーブ軍にとって、最悪の戦いが幕を開ける。

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