ヴァース帝国

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*ヴァース帝国/(The Vers Empire) #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426646583684.jpg,,height=200) #contents ---- *組織概要 1985年に火星に樹立されたレイレガリア・ヴァース・レイヴァースを初代皇帝とする帝政国家。マーシャン(火星人)の自治権を認めない地球側との軋轢により建国以来、15年前の星間戦争を挟んで地球を始めあらゆる惑星の国家と長らく断絶状態にあり、地球人を「野蛮で信用ならない旧人類」として見下す選民思想を持つ者が多い。こうした背景から地球社会よりも復古調かつ貴族主義的な身分制度を有しており、上流階級の間では近世から近代の欧州貴族を基にしたデザインの服飾文化が根付いているが、武断政治寄りの思想が社会に普及しているため、一般的な文化振興は乏しい状態にある。 アルドノア技術の占有の影響で地球側に先駆けてカタフラクトや航宙艦を実用化したが、その産業構造はアルドノア関連に特化した形態となっており、工学系の技術以外では地球に劣った状態が続いている。テラフォーミングも不充分な状態であり、ビーナス・グロゥブからの技術提供を受ける以前の住民の主食はクロレラとオキアミというあり様であった。(現在はある程度ではあるが住民の生活は改善されている)このような国土環境による人心の不安を抑え地球に対し優位性を保とうとした第二代皇帝ギルゼリアの工業化に偏重した政策もあり、反地球感情を煽ることで国内の結束を維持している状況となっている。しかし国内問題や対地球政策においては意見が分かれている状態にあり、皇帝を中心とした一枚岩の権力構造ではなく、地球との和平を望む「穏健派」と地球の武力制圧を画策している「強硬派」による権力闘争が水面下で行われている。 そして、勇者新党・診療所(X-MEN)共同による「火星テラフォーミング計画」が成功して以降は、彼らの行為を受け入れ、地球人との和平と共存を目的とする「共存派」と、彼らの行為を断固拒絶し、地球人という種族を絶滅させて地球の奪還する目的とする「排斥派」による派閥抗争が水面下で行われている。 しかし、和平を望み親善大使として地球を訪れたヴァース帝国の第一皇女であるアセイラム・ヴァース・アリューシアが、マーシャン根絶を掲げる旧ブルーコスモス系テロリストの襲撃を受けて生死不明になって以降、火星側はこれを地球による宣戦布告と判断して国交を破棄。火星の衛星軌道上に駐屯していた火星騎士の軍勢が地球へと降下、地球圏に対して攻撃を開始する。 その後、アセイラムがヴァース帝国に生還して以降は、アセイラム自身が地球圏に対して正式に宣戦布告を行い、ヴァース帝国は国家規模での地球侵略(レコンギスタ作戦)を実行に移すこととなった。 レコンギスタ作戦をより強固なものとする為にアセイラムは大規模な組織改変を敢行。その結果ヴァース帝国の軍部は従来の軍隊のような「帝国軍」にその組織構造を変化させた。 アセイラム・ヴァース・アリューシアの殉死後、ゼハート・ガレットは国内の体制を強引に共和制へと移行。 地球へと最終戦争の布告を行った直後に排斥派を纏めた自身の党による独裁を開始すると騎士の特権を剥奪するなど次々に改革を断行。内部への不満を自身に収束させながらいびつな民主主義体制を築き上げた。 迎えた最終戦争でゼハートは地球のみならず火星全土への隕石爆撃を宣言する。 これによって全ての憎しみを自身と自身の独裁へ集め、そして討たれることでゼハートはヴァースを真の意味でヴァース共和国とすることに成功した。 発言権を奪われていた共存派やゼハートが「政治犯として拘束する」という名の保護を行っていた有力者によって新たな議会は構成され、ヴァース共和国は地球圏を中心に続く戦乱の表舞台より去ることとなる。 多くの騎士たちの死、アセイラム姫の献身、そして世界を相手にしたゼハートの犠牲によってヴァース共和国は新しい明日へと踏み出したのである。 *【皇族】 ***アセイラム・ヴァース・アリューシア #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426647212307.jpg,,height=150) - ヴァース帝国の第一皇女で、皇帝レイレガリアの孫娘。15歳。9月20日生まれ -火星では珍しく地球人に対して偏見を持っていない人物で、穏やかな性格だが皇女としてのマナーや護身術の教育を受けている。 -火星と地球は友好を結ぶべきという理想を持ち、理想の実現のため親善大使として地球を訪れる。 -テロリストや過激派から度重なる襲撃や妨害を受けながらも国連に参加し国交樹立に成功する。しかし、帰国の途上で搭乗していたシャトルがテロリストの襲撃を受け生死不明となっていた。 -実はテロに巻き込まれて犠牲となったのは影武者であり、本人は辛うじて生き延びていた。その後、モルドールと密約を結びヴァース帝国に帰還。地球圏に向けて正式な宣戦布告を行う。 -地球産の飲食物を好み、細い身体に似合わずかなりの健啖家である、そのため部下から健康面などを心配されている。 -たおやかな性格ながら芯は強く、武道の心得がありMSを操縦することができるなど、その潜在能力は非常に高い。 -一進一退を続けるレコンギスタ作戦をより強固なものとするために組織の改変を行った。37家門を含める火星騎士達から独自に軍事行動と取れる権限を剥奪し、37家門全ての統率を図る。さらにゼハート・ガレットを地球攻略部隊の総司令官に任命し、37家門全てを帝国軍の戦力として運用できるようにした。 -彼女が搭乗する旗艦は戦艦「デューカリオンⅡ」。同名カタフラクトの「デューカリオン」から移されたアルドノアドライブを動力源としている。武装として大口径の3連装主砲4基や艦首や艦底に多数のミサイル発射口を備え、カタフラクトの母艦機能も有する。主砲は連射が可能。また宇宙用装備としてカタパルトモジュールが搭載されている。戦闘の際はこの艦と共に前線に立ち、他の火星騎士と共に戦う。 先の戦いで他の組織が保有する戦艦と比較して性能に劣ることが判明。連邦の協力の下で改良が加えられ、旧ガミラス帝国のテクノロジーを用いたことにより、火力と防御力を中心に大幅な性能の向上を果たした。また改修に伴い艦の名称を「デューカリオンⅡ」に改めた。 *【火星騎士】 ***ザーツバルム #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1428252319304.jpg,,height=150) -ヴァース火星騎士・37家門の一人で、爵位は伯爵。43歳。8月7日生まれ -頭の回転が早く策士・策略家としての才覚に富み、少ない情報から明確に答えを導き出し行動に反映させる。 そして、目的を果たす為なら手段は選ばない冷酷さを併せ持つ。 -他の火星騎士と異なり地球圏の文化や風習を始め、様々な知識に精通している。 -柔軟な思考力と強靭な意志。パイロット・メカニックとしても優れた技術を持つヤサカ・マオに関心を持ち、彼を食客として迎え入れる。 -「ジオ・マトリクス社」「ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジー社」など、火星有数の大企業と独自のコネクションを作っており、彼らとは持ちつ持たれずの関係を築いている。 -新党・診療所によるマーズテラフォーミング成功後は、アセイラムから農林水産業の開拓を命じられており、ジット団と協力して公務を取り仕切っている。 -アセイラムの提案による組織改変とゼハート・ガレットの総司令官就任に賛同し、ザーツバルム率いる家門はゼハートの隷下に属する軍団の一つとなった。 -「15年前の戦争」に参戦した経歴を持つ。当時は尖兵として婚約者であった「オルレイン」と共に種子島の制圧に向かったが、そこでハイパーゲートの暴走事故による地球の天変地異に襲われてオルレインを失い、自身も瀕死の重傷を負う。その後にスレインの父親であった「トロイヤード博士」に命を救われた過去を持つ。 -その後、自身の姿を隠しつつ7年間、ロストテクノロジー(古代文明)の研究を行っていたトロイヤード博士の御手伝いとして、2人で世界中を旅して回った経歴を持つ。その際にマオの師匠である「珍庵」に出会い、彼から様々な事柄について指南を受け、地球という星の豊かさと文化の深さを実感する。 -火星人の生活をより良くしたいという大義を持っているが、15年前の戦争に尖兵としてオルレインと共に参加した際の一件や、未だに反地球感情を煽ることで国内の結束を固め続けようとするヴァース帝国の排斥派には冷淡な感情を持ち、皇帝一族にも根深い恨みを持っている。 -搭乗機は専用のカタフラクト、「ディオスクリア」。本体となるコアロボット、腕部・脚部となる二種類の無人機、胸部と脚部接地部分(所謂下駄)を構成する飛行ユニットの合計6機のカタフラクトが変形・合体する事で、全長31mの漆黒の大型カタフラクト「ディオスクリア」となる。 合体状態では飛行形態への変形機構を有し、更に単独での大気圏突入及び離脱も可能。また、機体を構成するカタフラクトはそれぞれが全て人型形態への変形機構を持ち、脚部相当の機体は腕部を形成する機体を運搬するキャリアとしての機能も持つ。 合体システムの恩恵として複数のアルドノアドライブを搭載し、全長31メートルにも及ぶ巨体を稼働させているが、これは通常であれば1機につき1種類が基本となるアルドノア能力とそれを応用した武装(「次元バリア」・「超高出力ビームサーベル」・「装甲単分子化」など)を複数使用できるという利点を持つ。 また、分離形態であっても各々の機体がアルドノアドライブを搭載している事もあり、戦闘能力も他の機動兵器と比較して高く、分離した各機を広域に展開する事で戦略的な視点で運用する事も可能となっている。 それでも現状の性能(戦闘力)では問題があると感じ始めたザーツバルムは、自身と密接な関係にある火星の大企業が保有する先端技術を使用して、ディオスクリアの装備追加・性能強化・戦闘力の向上に着手し始めた。 ***マズゥールカ #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1441618018399.jpg,,height=150) -ヴァース火星騎士・37家門の一人で、爵位は伯爵。 -自分の名前の由来がポーランドの民族舞踊「マズルカ」に在ることを知った事から地球文化や自然環境に興味を抱いており、皇女アセイラム・ヴァース・アリューシアと同じく地球に対する偏見を持たないという、火星騎士の中でも希少な見識を持つ。 -温厚な性格の持ち主であり、地球のことをもっとよく知りたいと願っており、地球圏にいち早く先行して現地調査という名の観光巡りを行い、長らくの間悠々自適な日々を過ごしていた。 -地球圏の文化、特にオタクカルチャーに詳しく、ザーツバルムとは隠れオタク同士の仲間である。 -しかし、ついにゼハートに日本都内の漫画喫茶に潜伏していた所を突き止められ連行される。その後、アセイラム率いる地球攻略部隊に合流し、ザーツバルムと同じくゼハートの配下となる。 -搭乗機は専用のカタフラクト、「シレーン」。アルドノアドライブの固有能力は、「重力波の発生」。その能力を移動や攻撃ではなく重力制御によって得られる副次効果に割り振っている特殊な機体である。 重力制御デバイスとして機能する六基の球状ポッドを装備しており、これを機体周辺に展開し高速回転させる事によって重力場を纏った竜巻を発生させる。この竜巻は、重力制御によって発生する潮汐力によって接近する敵を粉砕し、同時に敵の攻撃を防ぐ攻防一体の鎧となる。 加えて発生される重力場は、周辺の生物の急激な体調不良を引き起こし、敵の行動を制限することができるが、この能力を持つ事に関しては、敵に対しても無益な殺傷をを嫌うマズゥールカの意向が働いているであろう事は想像に難くない。 ***ゼハート・ガレット #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1431401408043.jpg,,height=150) -ヴァース火星騎士・37家門の一人で、爵位は伯爵。かつて火星に存在していた独立国家「ヴェイガン」の出身である。 -アセム・ガレットと名乗っていたその男の正体はかつてヴェイガン地球侵攻軍総司令官を務めたゼハート・ガレットその人である。 -真面目かつ誠実な性格の持ち主で、最高位の能力を持つとされる「Xラウンダー」でもある。 -アセイラムの暗殺を企て、火星と地球との星間戦争を引き起こした強硬派の「黒幕」を秘密裏に探している。 -事態に巻き込まれる内にヴァース帝国の行く末を憂いていたゼハートはアセイラム姫を暗殺し戦争を継続させる強硬手段を選択、その責任を取り全世界放送の中で自らの処刑を敢行、未遂に終わる。 -その後懲戒として、ヴァース帝国発展の為にその命を捧げるようにアセイラム本人から命じられ、彼女から懲罰部隊の指揮官に任命されていた。 -後に多大な武勲を挙げた功績を認められ、アセイラムからアルドノアの起動権と37家門の一員となる栄誉が与えられた。 -さらにアセイラムの提案による組織改変とこれまでの実績を考慮して、37家門を含める火星騎士全てに命令を与えられる権限を持つ総司令官に任命された。 -搭乗機は専用のMS、「ゼイドラ」。Xラウンダーであるゼハート・ガレットの専用機として開発され、装備構成などはゼダス系の流れを汲みつつ、同時期に開発されたドラドの設計も積極的に採用されている。その性能はXラウンダー専用機の到達点と評され、ゼハートの技量と相まってドラドの3倍以上の速度で行動することが可能。   武装は掌のビームバルカン兼サーベルとゼダスと同様に尾の部分を実体剣として使用するゼイドラソード、胸部ビームバスターなど。 また手持ち火器としてビームサーベルとして使用可能なゼイドラガンを持つ。 カラーリングは、ゼハートのパーソナルカラーである真紅に黄色のアクセントである。 ***スレイン・トロイヤード #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1435944637269.jpg,,height=150) -ヴァース帝国に所属する地球の北ヨーロッパ生まれの少年。ザーツバルム伯爵の配下であり爵位は騎士。16歳。1月11日生まれ。 -研究者の父親と共に世界中を転々とする生活を送ったのち、戦争開始の5年前に火星へ移住するが、道中で事故に遭遇し、瀕死の状態だったところをアセイラムに救われたという過去を持つ。 -暫くはヴァース帝国の宮殿に滞在しており、父に先立たれてから引き取り先が決まるまでの間、アセイラムからの要望で地球の知識を教える教師役をしていた。 -その後は宮殿を離れ、使用人としてクルーテオに仕えていたが「地球人」という出自から待遇は悪く、アセイラム以外の火星人から酷く蔑まれており、主人であるクルーテオからも「犬」や「下郎」と見下され、閑職に追いやられるなど、非常に肩身が狭い暮らしをしていた。 -クルーテオの死後はザーツバルムの配下となり、下士官の身分が与えられた後、地球攻略部隊の一員となった。 -感情表現は年齢相応に豊かだが、理性的な判断に欠け、行動時には論理ではなく感情を優先させる若さ、言ってしまえば青臭さを備えている。しかしアセイラムを守りたいという忠誠心と彼女に対する秘めたる思いは誰よりも厚く深い。 -操縦技術に関しては一定以上のレベルにあり、戦いを積み重ね続けていることからその実力を徐々に向上させ続けている。 -ある戦いの後、ザーツバルムからある真実とザーツバルムのある思惑を聞かされ衝撃を受けるが、その直後にザーツバルムの保有する揚陸城がテロリストからの襲撃を受け、保管されていたタルシスに搭乗する。その直後にタルシスのアルドノアドライブの起動に成功する。 -タルシスの起動成功後に騎士となるに相応しいかの試練を受けるが見事にこれを為し遂げ、アセイラムから直々にザーツバルム配下の火星騎士に任命された。 -搭乗機は専用のカタフラクト、「タルシス」。純白の騎士の鎧を思わせる優美な外観を有し、両腕に各種兵装を搭載したシールドを装備。加えてアルドノアドライブの固有能力によって「未来予測」を可能としており、これによって敵の攻撃を的確に回避し、同時にデブリ帯などの精密射撃が困難な環境であっても正確無比な長距離射撃を可能とする。 また、未来予測能力は戦術的な駆け引きを有利にするのみならず、その予測範囲を最大にまで広げれば運用の視野を戦略的なそれにまで拡大させる事もできる為、運用の幅は広い。 ヴァース帝国のカタフラクトの中で、搭乗者に影響を与える能力を有するという特異な存在であり、能力に特化した機能を持たない反面、機体はオーソドックスながらもトータルバランスに優れた機体として完成しており、特に機動力に秀でている。その反面、機体の火力そのものは他の機動兵器と比較すると見劣りする。 元々はクルーテオ伯爵の専用機であったが、彼の死後ザーツバルムの揚陸城に回収され保管されていた。後にスレインが正式に火星騎士に任命された事もあり以降スレインの搭乗機となった。 ***ヤサカ・マオ #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1431401907115.jpg,,height=150) -ガンプラビルダー兼ガンダムファイターである、日本・京都府出身の地球人の少年。身分はチーフメカニック(専属技師)。12歳。 -普段はおっとりとしたお調子者だが、鋭い洞察力と観察眼を併せ持つ切れ者であり、勝負事や模型製作などの創作活動、自身の夢に対しては並々ならぬ情熱を秘めている。 -ヴァース帝国が持つアルドノアとビーナス・グロゥブで建造されたG系列に並々ならぬ関心を抱き、単身で火星に向かう。そこでザーツバルムに出会い、食客として迎え入れられる。 -元々は喫茶ピアースの店員であり、台湾にある明石工房でメカニックとしての修行をしていた時期もある。 -様々な強敵と戦い続ける中で、己の本質は純粋に「勝負(決闘)」と「命の駆け引き」を愉しめる「勝負師(ギャンブラー)」であると悟り、それ以降は勝負師としての戦い方に研磨を積むようになる。 -「世界一のガンプラビルダー兼一流の勝負師になる」なるという夢を抱いており、彼らの掲げる地球回帰の大義に共感するのと同時に、己の実力を磨き更なる高みを目指す為に、ヴァース帝国に仇名す全ての敵と戦う茨の道を歩み始めた。 -ある戦いの後、スレインと共にザーツバルムからある真実とザーツバルムのある思惑を聞かされ衝撃を受けるが、その後、ザーツバルムのある思惑に関しては自分は一切干渉しないという彼らしい返答を見せた。 -メインとなる搭乗機は専用のMS、「ガンダムX魔王」。旧時代に造られた決戦兵器「ガンダムX」をベースにカスタマイズされたワンオフ機体である。汎用性と総合性能を高次元で両立させており、コロニーレーザーに匹敵する破壊力を誇る戦略兵器、「ハイパーサテライトキャノン」を搭載している。ハイパーサテライトキャノンのエネルギー供給方法は、月面からのマイクロウェーブを受信する「サテライトシステム」経由の他、全身に搭載されたリフレクトスラスターに太陽光を受信する「ソーラーシステム」によってエネルギーを充填することができる。 また、チャージされたエネルギーはハイパーサテライトキャノンとして発射するだけではなく、機体に搭載された各種エネルギー兵器の火力を強化して射出・放出。機体本体の出力・推進力の向上などに使用することも可能である 。しかしある戦闘の際に機体を大破させてしまい、現在は大破した状態のまま手付かずの状態で保管されている。 -現在彼が搭乗している機体は、最新型のG系統MS「G-IT(ジーイット)」。レコンギスタ作戦の早期発動により開発が途中で頓挫していたが、マオを中心とするメカニック達が不眠不休の突貫作業で完成させた機体である。 機体のメインカラーは黒。稼働時はG-セルフの各部位が青色に発光するように、本機も機体各部のフォトン・バランサーが緑色に発光する。これは当機体が、あまりにも強力な高性能のフォトン・バッテリーを搭載しているためバランサーが必須となり、バッテリーの余剰エネルギーを放出するために発光する。フラッグシップ機としての頑丈な作りと高い指揮機能、及び遠・中・近距離それぞれに対応した多種多様な特殊武装を運用可能なオールラウンドで活躍できる万能機として完成した。また、G-セルフと同じく高い拡張性も有しており、戦況に応じた各種バックパックの装備が可能。基本装備であるビーム・リング・コンテナはその内の1つにすぎない。その高い水準での汎用性と拡張性から、MSとしてのひとつの完成形とされている。両肩のシールドには地球重力圏飛行用にミノフスキー・フライトが、2000度にも耐えられる脚部シールドには単独大気圏突入が可能な耐熱フィルムが内蔵されている。 また、戦闘で得られたデータを下に独自に専用の新装備の開発をマオ自身が行っている。 *【ジット・ラボラトリィ】 ***キア・ムベッキ #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426724067336.jpg,,height=150) -ヴァース帝国の盟友である「ビーナス・グロゥブ」に点在する「ジット・ラボラトリィ」の技術保全局長で、地球への帰還を掲げる「ジット団」のリーダーである男性パイロット。 -地球に対しての強い羨望と、地球を独占する地球人に対しての激しい嫌忌を抱いており、平和主義国家であるビーナス・グロゥブに対して強い憤りを感じている。 -実直かつ無骨な性格の持ち主でエンジニア・パイロットとしての技量も高く、部下たちからの信頼も厚い。 -搭乗機はMS、「ジャイオーン」。ジット・ラボラトリィで開発された「G系統」と呼ばれるMSである。顔面部はセンサーディスプレイとなっており、いわゆる「ガンダム顔」に似た走査パターンが投影されている。背面と両肩に着脱可能な多機能バックパック「ビッグアーム・ユニット」を装備する。武装は高い粒子収束力を持つビーム・ライフル、ビッグアーム・ユニットの8本のアーム先端から発生させるビーム・サーベル。細形の6本のアームは「ソード・ファンネル」として分離・遠隔操作できる。ユニット全体は左右が巨大な4本指の掌状に開き、可動シールドや大気圏内飛行翼として機能する。 また、高圧縮のフォトン・エネルギーを照射するフォトン・レーザー2門を頭部に備える。このレーザー砲は、大型G系統MAジロッドの口に当たる部位のフォトン・レーザー砲を、MS用とするための小型化実験で開発された試作品で、戦艦すら真っ二つにしてしまうほどの凄まじい威力を有するも、一度に1.5秒以上連続照射すると砲身が溶けてしまうため、使用の際には慎重を要する。同様のレーザー砲が、同じくジット・ラボ製のG系統MS(ジャスティマ、G-IT(ジーイット))にも搭載されている。他には、周囲のMSのセンサー類を一時的に機能停止にする、フォトン・バッテリーによる拡散エネルギー弾である4連装閃光弾を膝のアーマー内に内蔵している。 ***チッカラ・デュアル #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426723836872.jpg,,height=150) -ヴァース帝国の盟友である「ビーナス・グロゥブ」の一勢力である「ジット団」に所属する女性パイロット。 -気さくな性格の姉御肌。体を鍛えるのが趣味で、筋骨隆々な肉体を持つ。 -頭の回転が速く、交渉術に長けていることから、実質的にヴァース帝国が他組織との外交や利害調整を行う際は彼女の出番となっている。 -搭乗機はMS、「ジャスティマ」。ジット・ラボラトリィで開発された「G系統」と呼ばれるMSである。本機最大の特徴はケーブルでフォトン・バッテリーと直結して発生させる高出力の超大型ビーム・サーベルである。これは航宙艦すらも両断が可能な武器だが、ケーブルを接続しないと10%程しか威力が出ない。余剰出力の放出のために背中にはフォトン・バランサーが組み込まれている。その他の武装は、頭部の額中心に備えられたビーム砲、専用ビーム・ライフル、右肩部に内蔵された拡散ビーム砲と無線誘導兵器のファンネル・ミサイル(フォトン・アイ・センサーが組み込まれており、高い命中率を誇る)。また、左肩部からは円形のビーム・バリアを展開でき、バリア発生器は拡散ビーム砲としての利用も可能である。 ***クン・スーン #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426648493551.jpg,,height=150) -チッカラ・デュアルと同じく「ビーナス・グロゥブ」の一勢力である「ジット団」に所属する女性パイロット。 -薄紫色の髪が特徴で強気な性格の持ち主である。 -搭乗機はMA、「ジロッド」。ジット・ラボラトリィで開発された「G系統」の大型MA。武装として、有線式アームやバイトビットを搭載する。巨体の割に小回りが効く武装は、対MS戦に有効。アンチミノフスキーという機能も装備している。 *【その他】 ***ゼラ・ギンス #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1431726576805.jpg,,height=150) -ちょっと待ってね ***ライデン #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1447383891058.png,,height=200) -喫茶店のとある重量級の第三世代型VR。搭乗者はおらず自我(?)を有しており、自立的に行動する -拾われたり、クビになったり、マグロと炊き出ししたり、再雇用されたり、いろいろあってゼハート・ガレットの腹心に -ある無限軌道社長、2人組の駆逐艦、サイボーグ、知っているのか、と個性豊かな家族構成…らしい -両肩に対艦用の2門のレーザーユニット「バイナリー・ロータス」を装備した「E型」が基本的な装備となる。機体のカラーは白をベースに黄と黒をアクセントとした「雪の勲」というカラーリングである -喫茶店で手に入れた新装備増えました *【用語集】 #region **古代文明 3万年ほど前に火星に存在した文明。アルドノア技術の実用化や月面にハイパーゲートを設置するなど惑星間移動すら可能とした高度な文明だったが、その担い手である古代火星人の消息は不明なままである。古代文明当時の火星は水と空気が豊富であったが、現代ではかなり少なくなっている。 **ハイパーゲート 月面で発見された地球圏と火星間の相互瞬間移動が可能な古代文明の遺産。現在は失われているか所在不明となっている。 **アルドノア 火星において発見された古代文明のテクノロジー。ヴァース帝国においてカタフラクトや揚陸城などに軍事転用され、神格化されている。普遍的なものではなく、アルドノアを起動するには遺伝子に焼き込まれた起動因子が必要である。本来ならばアルドノアを起動できるのは、アルドノアの発見者で起動因子を焼き込まれたヴァース皇帝レイレガリアと彼の直系の子孫のみ。火星騎士は、アルドノア起動因子を借り受ける対価として皇帝と主従関係を結んでいる。 **アルドノアドライブ アルドノアの力を開放するための装置。火星の兵器はすべてアルドノアドライブの動力によって機能している。起動するためには起動因子が必要であり、起動した者の心臓が止まるとその機能を停止してしまう。また皇帝とその血族のみ、すべてのアルドノアドライブを強制的に停止させることができる。 **カタフラクト ヴァース帝国で運用されている人型機動兵器の総称。通称は「カット」。 ヴァース帝国が用いるカタフラクトは主に火星騎士と呼ばれる指揮官に合わせて開発された、専用のワンオフモデルの運用が基本となっており、その性質上汎用性に劣る機体が多い。 しかし、火星側が独占する古代文明の超技術「アルドノア」の搭載によって様々な特殊能力の搭載を実現しており、それによりカタフラクトに一騎当千の戦闘能力を付与している。 アルドノアの起動権限は最初に起動させたヴァース帝国初代皇帝レイレガリア・ヴァース・レイヴァースとその血族たる皇族が有しており、火星騎士達はその起動権限を皇帝から貸し与えられる形でそれを起動させている。 また、機体の大半は火星の地名を由来とする。 大半のカタフラクトが「人型」を成している理由に関しては、火星開拓時に使用された四本腕の宙間作業用機械を兵器に転用した事が始まりとされ、正確には人型ではなく四本腕の機体が剛性の高い方の腕で地上に立っているだけであり、その性質上、火星で運用されるカタフラクトの殆どは脚部に相当する部位で物をつかむ事が可能となっている。 尚、地球製のカタフラクトも存在するが、主動力がガスタービンエンジンであるなど技術・性能的な面ですでに旧世代に属する機体であり、ごく一部の地域で運用されているのを除いては全機が退役している。 **火星騎士 ヴァース帝国の軍人。それぞれ象徴たる専用のカタフラクトを与えられ、軍装には灰色のダブルブレストのフロックコートが採用されている。 史実現代的な軍組織とは異なり、国家による一元的統制ではなく37家門の騎士たちによる個別統制で戦うことを旨とする軍閥に近い組織体系となっている。37家門の騎士たちは独自に配下の部隊を指揮して軍事行動を取る権限があり、論功行賞においてはいち早く戦果を挙げた騎士が栄誉を受けられるため、原則的に他部隊との連携は取らない。その組織体系によって正式な宣戦布告を待たずして軍事行動を起こすなど軍隊の最高指揮官の所在が不明確になっていたが、アセイラムが地球攻略部隊の旗頭となったことによって軍事的統制が明確になり、戦略・戦術面での効率化が図られつつある。そしてアセイラムの提案により更なる効率化を図るために、彼らが独自に軍事行動を取れる権限を剥奪し、従来の軍隊の様に総指揮官の命令の元で戦う軍人のような扱いとなった。 **37家門 火星騎士の中でも特に有力な37の貴族家。当主は伯爵で、赤い軍装を着ている。それぞれが揚陸城を治める。ヴァース帝国に所属する火星騎士の上位にあり、配下の火星騎士(男爵、騎士など)と共に行動する。その威光はヴァース帝国国旗の意匠にも見ることが出来る。地球との戦端が開かれると、多くが地上へ揚陸城を降下させ、侵攻を開始する。下の爵位の騎士(子爵、男爵など)や一般兵を部下や食客として従えているが、戦場では基本的に当主自身が単独で専用のカタフラクトを駆って戦う。アセイラムの提案により個別に行動する37家門全てを統率するために、彼らから独自に軍事行動を取れる権限を剥奪。その結果、37家門は「私設軍隊」から「帝国軍の保有する軍団」として運用されることとなった。 **揚陸城 高位の火星騎士、37家門に与えられる航宙艦(巨大宇宙要塞)。全長は約2km。「城」と称される通り、騎士達の基地であり住処としての意味合いを持ち、航宙艦というよりも要塞施設・拠点という表現が相応しい。 城自体を質量兵器として地球へ落下させその衝撃波で周辺を掃討し、その後城を戦略拠点として部隊を展開し版図を広げる事が可能である。 側面に多数のミサイル発射口(バンカーバスタータイプなどの種類がある)、上部に対空砲を持つ。また、内部にカタフラクトやスカイキャリアを配備している。それに加え外郭も大気圏突入と地表激突に耐えうるだけの剛性を誇る。 **ビーナス・グロゥブ 金星近傍宙域にある巨大な球状のフォトン・バッテリーの集合体とそれに付随するスペースコロニーの総称。コロニー部は直径100km、水深150mの海を持つ「シー・デスク」と呼称する円盤型のコロニーを6つ接続した円環構造で、環の中心には資源採掘小惑星がある。全体を「オーシャン・リング」と呼ぶ。球状のフォトン・バッテリー集合体は4対のバッテリー群の環で構成されており、直径は月と同程度、「ビーナス・リング」とも呼ばれる。 中心都市は首都「ロザリオ・テン」と呼ばれており、テン・ポリスという自警部隊が配備されている。 ヴァース帝国とは共に未開の惑星を開拓した経緯から盟友の関係を結んでいる。 **ジット・ラボラトリィ ビーナス・グロゥブの技術保全局。G系統の機体や各種モビルスーツ、モビルアーマーの開発・製造を行っている。 **ジット団 ビーナス・グロゥブから地球への帰還を望んでいる一団の名称。 **ヴェイガン かつて火星において『15年前の戦争』の一端として地球と戦争を繰り広げた国家の名。現在は滅亡。 崩壊後の国民の行く末は火星の苛酷な環境にしがみ付いた者もいればガミラス帝国の2等国民と身を窶した者たち、地球に運良く辿りつけた者など様々である。 コールドスリープの技術が発達していたため『15年前の戦争』から姿を変えず生き残っている者もしばしば存在する。ヴァース帝国にも少数が身分を変えて潜り込んでいる。 #endregion *【一般兵】 ステイギス隊(量産型カタフラクト) ビーナス・グロゥブ系MS *【死亡】 #region フェミーアン(1936話:不治の病であるマーズレイに侵されていたにも関わらず、薬剤投与で無理に身体を動き続けていた為、戦闘中に身体の自由が利かなくなった際に搭乗機であるヘラスが巨大隕石に激突。そのダメージでヘラスに搭載されていたアルドノアドライブが暴走し、最後はフェミーアン諸共機体が爆散した) トリルラン(1943話:ジャブロー侵攻作戦の前哨戦にて、搭乗機であるニロケラスが大破し機体から放り出されて行方不明になる。その後、現地にて捜索を行っていた連邦の名有りキャラに発見されるが、その直後に急性の心臓発作を起こして不可解な死を遂げる) クルーテオ(1961話:自身にとって憎悪の対象であるニュータイプ。カミーユ・ビダンの搭乗するZガンダムとの決闘に敗れた後、「生きて敗者の辱めを受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」という火星騎士の矜持に則り、搭乗機であるタルシスに搭載されていたシザーズで自らコックピットを貫き自決した) ブラド(1961話:クルーテオの騎士であったブラドは、クルーテオが自決した後に騎士の矜持に則り、搭乗機であるアルギュレに搭載されていたアルドノアドライブを自らビームサーベルで貫き、機体と共に爆散。クルーテオと共にこの世を去った) #endregion
*ヴァース帝国/(The Vers Empire) #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426646583684.jpg,,height=200) #contents ---- *組織概要 1985年に火星に樹立されたレイレガリア・ヴァース・レイヴァースを初代皇帝とする帝政国家。マーシャン(火星人)の自治権を認めない地球側との軋轢により建国以来、15年前の星間戦争を挟んで地球を始めあらゆる惑星の国家と長らく断絶状態にあり、地球人を「野蛮で信用ならない旧人類」として見下す選民思想を持つ者が多い。こうした背景から地球社会よりも復古調かつ貴族主義的な身分制度を有しており、上流階級の間では近世から近代の欧州貴族を基にしたデザインの服飾文化が根付いているが、武断政治寄りの思想が社会に普及しているため、一般的な文化振興は乏しい状態にある。 アルドノア技術の占有の影響で地球側に先駆けてカタフラクトや航宙艦を実用化したが、その産業構造はアルドノア関連に特化した形態となっており、工学系の技術以外では地球に劣った状態が続いている。テラフォーミングも不充分な状態であり、ビーナス・グロゥブからの技術提供を受ける以前の住民の主食はクロレラとオキアミというあり様であった。(現在はある程度ではあるが住民の生活は改善されている)このような国土環境による人心の不安を抑え地球に対し優位性を保とうとした第二代皇帝ギルゼリアの工業化に偏重した政策もあり、反地球感情を煽ることで国内の結束を維持している状況となっている。しかし国内問題や対地球政策においては意見が分かれている状態にあり、皇帝を中心とした一枚岩の権力構造ではなく、地球との和平を望む「穏健派」と地球の武力制圧を画策している「強硬派」による権力闘争が水面下で行われている。 そして、勇者新党・診療所(X-MEN)共同による「火星テラフォーミング計画」が成功して以降は、彼らの行為を受け入れ、地球人との和平と共存を目的とする「共存派」と、彼らの行為を断固拒絶し、地球人という種族を絶滅させて地球の奪還する目的とする「排斥派」による派閥抗争が水面下で行われている。 しかし、和平を望み親善大使として地球を訪れたヴァース帝国の第一皇女であるアセイラム・ヴァース・アリューシアが、マーシャン根絶を掲げる旧ブルーコスモス系テロリストの襲撃を受けて生死不明になって以降、火星側はこれを地球による宣戦布告と判断して国交を破棄。火星の衛星軌道上に駐屯していた火星騎士の軍勢が地球へと降下、地球圏に対して攻撃を開始する。 その後、アセイラムがヴァース帝国に生還して以降は、アセイラム自身が地球圏に対して正式に宣戦布告を行い、ヴァース帝国は国家規模での地球侵略(レコンギスタ作戦)を実行に移すこととなった。 レコンギスタ作戦をより強固なものとする為にアセイラムは大規模な組織改変を敢行。その結果ヴァース帝国の軍部は従来の軍隊のような「帝国軍」にその組織構造を変化させた。 アセイラム・ヴァース・アリューシアの殉死後、ゼハート・ガレットは国内の体制を強引に共和制へと移行。 地球へと最終戦争の布告を行った直後に排斥派を纏めた自身の党による独裁を開始すると騎士の特権を剥奪するなど次々に改革を断行。内部への不満を自身に収束させながらいびつな民主主義体制を築き上げた。 迎えた最終戦争でゼハートは地球のみならず火星全土への隕石爆撃を宣言する。 これによって全ての憎しみを自身と自身の独裁へ集め、そして討たれることでゼハートはヴァースを真の意味でヴァース共和国とすることに成功した。 発言権を奪われていた共存派やゼハートが「政治犯として拘束する」という名の保護を行っていた有力者によって新たな議会は構成され、ヴァース共和国は地球圏を中心に続く戦乱の表舞台より去ることとなる。 多くの騎士たちの死、アセイラム姫の献身、そして世界を相手にしたゼハートの犠牲によってヴァース共和国は多くの骸で出来た歴史から脱却し新しい明日へと踏み出したのである。 *【皇族】 ***アセイラム・ヴァース・アリューシア #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426647212307.jpg,,height=150) - ヴァース帝国の第一皇女で、皇帝レイレガリアの孫娘。15歳。9月20日生まれ -火星では珍しく地球人に対して偏見を持っていない人物で、穏やかな性格だが皇女としてのマナーや護身術の教育を受けている。 -火星と地球は友好を結ぶべきという理想を持ち、理想の実現のため親善大使として地球を訪れる。 -テロリストや過激派から度重なる襲撃や妨害を受けながらも国連に参加し国交樹立に成功する。しかし、帰国の途上で搭乗していたシャトルがテロリストの襲撃を受け生死不明となっていた。 -実はテロに巻き込まれて犠牲となったのは影武者であり、本人は辛うじて生き延びていた。その後、モルドールと密約を結びヴァース帝国に帰還。地球圏に向けて正式な宣戦布告を行う。 -地球産の飲食物を好み、細い身体に似合わずかなりの健啖家である、そのため部下から健康面などを心配されている。 -たおやかな性格ながら芯は強く、武道の心得がありMSを操縦することができるなど、その潜在能力は非常に高い。 -一進一退を続けるレコンギスタ作戦をより強固なものとするために組織の改変を行った。37家門を含める火星騎士達から独自に軍事行動と取れる権限を剥奪し、37家門全ての統率を図る。さらにゼハート・ガレットを地球攻略部隊の総司令官に任命し、37家門全てを帝国軍の戦力として運用できるようにした。 -彼女が搭乗する旗艦は戦艦「デューカリオンⅡ」。同名カタフラクトの「デューカリオン」から移されたアルドノアドライブを動力源としている。武装として大口径の3連装主砲4基や艦首や艦底に多数のミサイル発射口を備え、カタフラクトの母艦機能も有する。主砲は連射が可能。また宇宙用装備としてカタパルトモジュールが搭載されている。戦闘の際はこの艦と共に前線に立ち、他の火星騎士と共に戦う。 先の戦いで他の組織が保有する戦艦と比較して性能に劣ることが判明。連邦の協力の下で改良が加えられ、旧ガミラス帝国のテクノロジーを用いたことにより、火力と防御力を中心に大幅な性能の向上を果たした。また改修に伴い艦の名称を「デューカリオンⅡ」に改めた。 *【火星騎士】 ***ザーツバルム #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1428252319304.jpg,,height=150) -ヴァース火星騎士・37家門の一人で、爵位は伯爵。43歳。8月7日生まれ -頭の回転が早く策士・策略家としての才覚に富み、少ない情報から明確に答えを導き出し行動に反映させる。 そして、目的を果たす為なら手段は選ばない冷酷さを併せ持つ。 -他の火星騎士と異なり地球圏の文化や風習を始め、様々な知識に精通している。 -柔軟な思考力と強靭な意志。パイロット・メカニックとしても優れた技術を持つヤサカ・マオに関心を持ち、彼を食客として迎え入れる。 -「ジオ・マトリクス社」「ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジー社」など、火星有数の大企業と独自のコネクションを作っており、彼らとは持ちつ持たれずの関係を築いている。 -新党・診療所によるマーズテラフォーミング成功後は、アセイラムから農林水産業の開拓を命じられており、ジット団と協力して公務を取り仕切っている。 -アセイラムの提案による組織改変とゼハート・ガレットの総司令官就任に賛同し、ザーツバルム率いる家門はゼハートの隷下に属する軍団の一つとなった。 -「15年前の戦争」に参戦した経歴を持つ。当時は尖兵として婚約者であった「オルレイン」と共に種子島の制圧に向かったが、そこでハイパーゲートの暴走事故による地球の天変地異に襲われてオルレインを失い、自身も瀕死の重傷を負う。その後にスレインの父親であった「トロイヤード博士」に命を救われた過去を持つ。 -その後、自身の姿を隠しつつ7年間、ロストテクノロジー(古代文明)の研究を行っていたトロイヤード博士の御手伝いとして、2人で世界中を旅して回った経歴を持つ。その際にマオの師匠である「珍庵」に出会い、彼から様々な事柄について指南を受け、地球という星の豊かさと文化の深さを実感する。 -火星人の生活をより良くしたいという大義を持っているが、15年前の戦争に尖兵としてオルレインと共に参加した際の一件や、未だに反地球感情を煽ることで国内の結束を固め続けようとするヴァース帝国の排斥派には冷淡な感情を持ち、皇帝一族にも根深い恨みを持っている。 -搭乗機は専用のカタフラクト、「ディオスクリア」。本体となるコアロボット、腕部・脚部となる二種類の無人機、胸部と脚部接地部分(所謂下駄)を構成する飛行ユニットの合計6機のカタフラクトが変形・合体する事で、全長31mの漆黒の大型カタフラクト「ディオスクリア」となる。 合体状態では飛行形態への変形機構を有し、更に単独での大気圏突入及び離脱も可能。また、機体を構成するカタフラクトはそれぞれが全て人型形態への変形機構を持ち、脚部相当の機体は腕部を形成する機体を運搬するキャリアとしての機能も持つ。 合体システムの恩恵として複数のアルドノアドライブを搭載し、全長31メートルにも及ぶ巨体を稼働させているが、これは通常であれば1機につき1種類が基本となるアルドノア能力とそれを応用した武装(「次元バリア」・「超高出力ビームサーベル」・「装甲単分子化」など)を複数使用できるという利点を持つ。 また、分離形態であっても各々の機体がアルドノアドライブを搭載している事もあり、戦闘能力も他の機動兵器と比較して高く、分離した各機を広域に展開する事で戦略的な視点で運用する事も可能となっている。 それでも現状の性能(戦闘力)では問題があると感じ始めたザーツバルムは、自身と密接な関係にある火星の大企業が保有する先端技術を使用して、ディオスクリアの装備追加・性能強化・戦闘力の向上に着手し始めた。 ***マズゥールカ #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1441618018399.jpg,,height=150) -ヴァース火星騎士・37家門の一人で、爵位は伯爵。 -自分の名前の由来がポーランドの民族舞踊「マズルカ」に在ることを知った事から地球文化や自然環境に興味を抱いており、皇女アセイラム・ヴァース・アリューシアと同じく地球に対する偏見を持たないという、火星騎士の中でも希少な見識を持つ。 -温厚な性格の持ち主であり、地球のことをもっとよく知りたいと願っており、地球圏にいち早く先行して現地調査という名の観光巡りを行い、長らくの間悠々自適な日々を過ごしていた。 -地球圏の文化、特にオタクカルチャーに詳しく、ザーツバルムとは隠れオタク同士の仲間である。 -しかし、ついにゼハートに日本都内の漫画喫茶に潜伏していた所を突き止められ連行される。その後、アセイラム率いる地球攻略部隊に合流し、ザーツバルムと同じくゼハートの配下となる。 -搭乗機は専用のカタフラクト、「シレーン」。アルドノアドライブの固有能力は、「重力波の発生」。その能力を移動や攻撃ではなく重力制御によって得られる副次効果に割り振っている特殊な機体である。 重力制御デバイスとして機能する六基の球状ポッドを装備しており、これを機体周辺に展開し高速回転させる事によって重力場を纏った竜巻を発生させる。この竜巻は、重力制御によって発生する潮汐力によって接近する敵を粉砕し、同時に敵の攻撃を防ぐ攻防一体の鎧となる。 加えて発生される重力場は、周辺の生物の急激な体調不良を引き起こし、敵の行動を制限することができるが、この能力を持つ事に関しては、敵に対しても無益な殺傷をを嫌うマズゥールカの意向が働いているであろう事は想像に難くない。 ***ゼハート・ガレット #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1431401408043.jpg,,height=150) -ヴァース火星騎士・37家門の一人で、爵位は伯爵。かつて火星に存在していた独立国家「ヴェイガン」の出身である。 -アセム・ガレットと名乗っていたその男の正体はかつてヴェイガン地球侵攻軍総司令官を務めたゼハート・ガレットその人である。 -真面目かつ誠実な性格の持ち主で、最高位の能力を持つとされる「Xラウンダー」でもある。 -アセイラムの暗殺を企て、火星と地球との星間戦争を引き起こした強硬派の「黒幕」を秘密裏に探している。 -事態に巻き込まれる内にヴァース帝国の行く末を憂いていたゼハートはアセイラム姫を暗殺し戦争を継続させる強硬手段を選択、その責任を取り全世界放送の中で自らの処刑を敢行、未遂に終わる。 -その後懲戒として、ヴァース帝国発展の為にその命を捧げるようにアセイラム本人から命じられ、彼女から懲罰部隊の指揮官に任命されていた。 -後に多大な武勲を挙げた功績を認められ、アセイラムからアルドノアの起動権と37家門の一員となる栄誉が与えられた。 -さらにアセイラムの提案による組織改変とこれまでの実績を考慮して、37家門を含める火星騎士全てに命令を与えられる権限を持つ総司令官に任命された。 -搭乗機は専用のMS、「ゼイドラ」。Xラウンダーであるゼハート・ガレットの専用機として開発され、装備構成などはゼダス系の流れを汲みつつ、同時期に開発されたドラドの設計も積極的に採用されている。その性能はXラウンダー専用機の到達点と評され、ゼハートの技量と相まってドラドの3倍以上の速度で行動することが可能。   武装は掌のビームバルカン兼サーベルとゼダスと同様に尾の部分を実体剣として使用するゼイドラソード、胸部ビームバスターなど。 また手持ち火器としてビームサーベルとして使用可能なゼイドラガンを持つ。 カラーリングは、ゼハートのパーソナルカラーである真紅に黄色のアクセントである。 ***スレイン・トロイヤード #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1435944637269.jpg,,height=150) -ヴァース帝国に所属する地球の北ヨーロッパ生まれの少年。ザーツバルム伯爵の配下であり爵位は騎士。16歳。1月11日生まれ。 -研究者の父親と共に世界中を転々とする生活を送ったのち、戦争開始の5年前に火星へ移住するが、道中で事故に遭遇し、瀕死の状態だったところをアセイラムに救われたという過去を持つ。 -暫くはヴァース帝国の宮殿に滞在しており、父に先立たれてから引き取り先が決まるまでの間、アセイラムからの要望で地球の知識を教える教師役をしていた。 -その後は宮殿を離れ、使用人としてクルーテオに仕えていたが「地球人」という出自から待遇は悪く、アセイラム以外の火星人から酷く蔑まれており、主人であるクルーテオからも「犬」や「下郎」と見下され、閑職に追いやられるなど、非常に肩身が狭い暮らしをしていた。 -クルーテオの死後はザーツバルムの配下となり、下士官の身分が与えられた後、地球攻略部隊の一員となった。 -感情表現は年齢相応に豊かだが、理性的な判断に欠け、行動時には論理ではなく感情を優先させる若さ、言ってしまえば青臭さを備えている。しかしアセイラムを守りたいという忠誠心と彼女に対する秘めたる思いは誰よりも厚く深い。 -操縦技術に関しては一定以上のレベルにあり、戦いを積み重ね続けていることからその実力を徐々に向上させ続けている。 -ある戦いの後、ザーツバルムからある真実とザーツバルムのある思惑を聞かされ衝撃を受けるが、その直後にザーツバルムの保有する揚陸城がテロリストからの襲撃を受け、保管されていたタルシスに搭乗する。その直後にタルシスのアルドノアドライブの起動に成功する。 -タルシスの起動成功後に騎士となるに相応しいかの試練を受けるが見事にこれを為し遂げ、アセイラムから直々にザーツバルム配下の火星騎士に任命された。 -搭乗機は専用のカタフラクト、「タルシス」。純白の騎士の鎧を思わせる優美な外観を有し、両腕に各種兵装を搭載したシールドを装備。加えてアルドノアドライブの固有能力によって「未来予測」を可能としており、これによって敵の攻撃を的確に回避し、同時にデブリ帯などの精密射撃が困難な環境であっても正確無比な長距離射撃を可能とする。 また、未来予測能力は戦術的な駆け引きを有利にするのみならず、その予測範囲を最大にまで広げれば運用の視野を戦略的なそれにまで拡大させる事もできる為、運用の幅は広い。 ヴァース帝国のカタフラクトの中で、搭乗者に影響を与える能力を有するという特異な存在であり、能力に特化した機能を持たない反面、機体はオーソドックスながらもトータルバランスに優れた機体として完成しており、特に機動力に秀でている。その反面、機体の火力そのものは他の機動兵器と比較すると見劣りする。 元々はクルーテオ伯爵の専用機であったが、彼の死後ザーツバルムの揚陸城に回収され保管されていた。後にスレインが正式に火星騎士に任命された事もあり以降スレインの搭乗機となった。 ***ヤサカ・マオ #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1431401907115.jpg,,height=150) -ガンプラビルダー兼ガンダムファイターである、日本・京都府出身の地球人の少年。身分はチーフメカニック(専属技師)。12歳。 -普段はおっとりとしたお調子者だが、鋭い洞察力と観察眼を併せ持つ切れ者であり、勝負事や模型製作などの創作活動、自身の夢に対しては並々ならぬ情熱を秘めている。 -ヴァース帝国が持つアルドノアとビーナス・グロゥブで建造されたG系列に並々ならぬ関心を抱き、単身で火星に向かう。そこでザーツバルムに出会い、食客として迎え入れられる。 -元々は喫茶ピアースの店員であり、台湾にある明石工房でメカニックとしての修行をしていた時期もある。 -様々な強敵と戦い続ける中で、己の本質は純粋に「勝負(決闘)」と「命の駆け引き」を愉しめる「勝負師(ギャンブラー)」であると悟り、それ以降は勝負師としての戦い方に研磨を積むようになる。 -「世界一のガンプラビルダー兼一流の勝負師になる」なるという夢を抱いており、彼らの掲げる地球回帰の大義に共感するのと同時に、己の実力を磨き更なる高みを目指す為に、ヴァース帝国に仇名す全ての敵と戦う茨の道を歩み始めた。 -ある戦いの後、スレインと共にザーツバルムからある真実とザーツバルムのある思惑を聞かされ衝撃を受けるが、その後、ザーツバルムのある思惑に関しては自分は一切干渉しないという彼らしい返答を見せた。 -メインとなる搭乗機は専用のMS、「ガンダムX魔王」。旧時代に造られた決戦兵器「ガンダムX」をベースにカスタマイズされたワンオフ機体である。汎用性と総合性能を高次元で両立させており、コロニーレーザーに匹敵する破壊力を誇る戦略兵器、「ハイパーサテライトキャノン」を搭載している。ハイパーサテライトキャノンのエネルギー供給方法は、月面からのマイクロウェーブを受信する「サテライトシステム」経由の他、全身に搭載されたリフレクトスラスターに太陽光を受信する「ソーラーシステム」によってエネルギーを充填することができる。 また、チャージされたエネルギーはハイパーサテライトキャノンとして発射するだけではなく、機体に搭載された各種エネルギー兵器の火力を強化して射出・放出。機体本体の出力・推進力の向上などに使用することも可能である 。しかしある戦闘の際に機体を大破させてしまい、現在は大破した状態のまま手付かずの状態で保管されている。 -現在彼が搭乗している機体は、最新型のG系統MS「G-IT(ジーイット)」。レコンギスタ作戦の早期発動により開発が途中で頓挫していたが、マオを中心とするメカニック達が不眠不休の突貫作業で完成させた機体である。 機体のメインカラーは黒。稼働時はG-セルフの各部位が青色に発光するように、本機も機体各部のフォトン・バランサーが緑色に発光する。これは当機体が、あまりにも強力な高性能のフォトン・バッテリーを搭載しているためバランサーが必須となり、バッテリーの余剰エネルギーを放出するために発光する。フラッグシップ機としての頑丈な作りと高い指揮機能、及び遠・中・近距離それぞれに対応した多種多様な特殊武装を運用可能なオールラウンドで活躍できる万能機として完成した。また、G-セルフと同じく高い拡張性も有しており、戦況に応じた各種バックパックの装備が可能。基本装備であるビーム・リング・コンテナはその内の1つにすぎない。その高い水準での汎用性と拡張性から、MSとしてのひとつの完成形とされている。両肩のシールドには地球重力圏飛行用にミノフスキー・フライトが、2000度にも耐えられる脚部シールドには単独大気圏突入が可能な耐熱フィルムが内蔵されている。 また、戦闘で得られたデータを下に独自に専用の新装備の開発をマオ自身が行っている。 *【ジット・ラボラトリィ】 ***キア・ムベッキ #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426724067336.jpg,,height=150) -ヴァース帝国の盟友である「ビーナス・グロゥブ」に点在する「ジット・ラボラトリィ」の技術保全局長で、地球への帰還を掲げる「ジット団」のリーダーである男性パイロット。 -地球に対しての強い羨望と、地球を独占する地球人に対しての激しい嫌忌を抱いており、平和主義国家であるビーナス・グロゥブに対して強い憤りを感じている。 -実直かつ無骨な性格の持ち主でエンジニア・パイロットとしての技量も高く、部下たちからの信頼も厚い。 -搭乗機はMS、「ジャイオーン」。ジット・ラボラトリィで開発された「G系統」と呼ばれるMSである。顔面部はセンサーディスプレイとなっており、いわゆる「ガンダム顔」に似た走査パターンが投影されている。背面と両肩に着脱可能な多機能バックパック「ビッグアーム・ユニット」を装備する。武装は高い粒子収束力を持つビーム・ライフル、ビッグアーム・ユニットの8本のアーム先端から発生させるビーム・サーベル。細形の6本のアームは「ソード・ファンネル」として分離・遠隔操作できる。ユニット全体は左右が巨大な4本指の掌状に開き、可動シールドや大気圏内飛行翼として機能する。 また、高圧縮のフォトン・エネルギーを照射するフォトン・レーザー2門を頭部に備える。このレーザー砲は、大型G系統MAジロッドの口に当たる部位のフォトン・レーザー砲を、MS用とするための小型化実験で開発された試作品で、戦艦すら真っ二つにしてしまうほどの凄まじい威力を有するも、一度に1.5秒以上連続照射すると砲身が溶けてしまうため、使用の際には慎重を要する。同様のレーザー砲が、同じくジット・ラボ製のG系統MS(ジャスティマ、G-IT(ジーイット))にも搭載されている。他には、周囲のMSのセンサー類を一時的に機能停止にする、フォトン・バッテリーによる拡散エネルギー弾である4連装閃光弾を膝のアーマー内に内蔵している。 ***チッカラ・デュアル #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426723836872.jpg,,height=150) -ヴァース帝国の盟友である「ビーナス・グロゥブ」の一勢力である「ジット団」に所属する女性パイロット。 -気さくな性格の姉御肌。体を鍛えるのが趣味で、筋骨隆々な肉体を持つ。 -頭の回転が速く、交渉術に長けていることから、実質的にヴァース帝国が他組織との外交や利害調整を行う際は彼女の出番となっている。 -搭乗機はMS、「ジャスティマ」。ジット・ラボラトリィで開発された「G系統」と呼ばれるMSである。本機最大の特徴はケーブルでフォトン・バッテリーと直結して発生させる高出力の超大型ビーム・サーベルである。これは航宙艦すらも両断が可能な武器だが、ケーブルを接続しないと10%程しか威力が出ない。余剰出力の放出のために背中にはフォトン・バランサーが組み込まれている。その他の武装は、頭部の額中心に備えられたビーム砲、専用ビーム・ライフル、右肩部に内蔵された拡散ビーム砲と無線誘導兵器のファンネル・ミサイル(フォトン・アイ・センサーが組み込まれており、高い命中率を誇る)。また、左肩部からは円形のビーム・バリアを展開でき、バリア発生器は拡散ビーム砲としての利用も可能である。 ***クン・スーン #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1426648493551.jpg,,height=150) -チッカラ・デュアルと同じく「ビーナス・グロゥブ」の一勢力である「ジット団」に所属する女性パイロット。 -薄紫色の髪が特徴で強気な性格の持ち主である。 -搭乗機はMA、「ジロッド」。ジット・ラボラトリィで開発された「G系統」の大型MA。武装として、有線式アームやバイトビットを搭載する。巨体の割に小回りが効く武装は、対MS戦に有効。アンチミノフスキーという機能も装備している。 *【その他】 ***ゼラ・ギンス #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1431726576805.jpg,,height=150) -ちょっと待ってね ***ライデン #ref(http://tosiaki.sakura.ne.jp/refuge/src/1447383891058.png,,height=200) -喫茶店のとある重量級の第三世代型VR。搭乗者はおらず自我(?)を有しており、自立的に行動する -拾われたり、クビになったり、マグロと炊き出ししたり、再雇用されたり、いろいろあってゼハート・ガレットの腹心に -ある無限軌道社長、2人組の駆逐艦、サイボーグ、知っているのか、と個性豊かな家族構成…らしい -両肩に対艦用の2門のレーザーユニット「バイナリー・ロータス」を装備した「E型」が基本的な装備となる。機体のカラーは白をベースに黄と黒をアクセントとした「雪の勲」というカラーリングである -喫茶店で手に入れた新装備増えました *【用語集】 #region **古代文明 3万年ほど前に火星に存在した文明。アルドノア技術の実用化や月面にハイパーゲートを設置するなど惑星間移動すら可能とした高度な文明だったが、その担い手である古代火星人の消息は不明なままである。古代文明当時の火星は水と空気が豊富であったが、現代ではかなり少なくなっている。 **ハイパーゲート 月面で発見された地球圏と火星間の相互瞬間移動が可能な古代文明の遺産。現在は失われているか所在不明となっている。 **アルドノア 火星において発見された古代文明のテクノロジー。ヴァース帝国においてカタフラクトや揚陸城などに軍事転用され、神格化されている。普遍的なものではなく、アルドノアを起動するには遺伝子に焼き込まれた起動因子が必要である。本来ならばアルドノアを起動できるのは、アルドノアの発見者で起動因子を焼き込まれたヴァース皇帝レイレガリアと彼の直系の子孫のみ。火星騎士は、アルドノア起動因子を借り受ける対価として皇帝と主従関係を結んでいる。 **アルドノアドライブ アルドノアの力を開放するための装置。火星の兵器はすべてアルドノアドライブの動力によって機能している。起動するためには起動因子が必要であり、起動した者の心臓が止まるとその機能を停止してしまう。また皇帝とその血族のみ、すべてのアルドノアドライブを強制的に停止させることができる。 **カタフラクト ヴァース帝国で運用されている人型機動兵器の総称。通称は「カット」。 ヴァース帝国が用いるカタフラクトは主に火星騎士と呼ばれる指揮官に合わせて開発された、専用のワンオフモデルの運用が基本となっており、その性質上汎用性に劣る機体が多い。 しかし、火星側が独占する古代文明の超技術「アルドノア」の搭載によって様々な特殊能力の搭載を実現しており、それによりカタフラクトに一騎当千の戦闘能力を付与している。 アルドノアの起動権限は最初に起動させたヴァース帝国初代皇帝レイレガリア・ヴァース・レイヴァースとその血族たる皇族が有しており、火星騎士達はその起動権限を皇帝から貸し与えられる形でそれを起動させている。 また、機体の大半は火星の地名を由来とする。 大半のカタフラクトが「人型」を成している理由に関しては、火星開拓時に使用された四本腕の宙間作業用機械を兵器に転用した事が始まりとされ、正確には人型ではなく四本腕の機体が剛性の高い方の腕で地上に立っているだけであり、その性質上、火星で運用されるカタフラクトの殆どは脚部に相当する部位で物をつかむ事が可能となっている。 尚、地球製のカタフラクトも存在するが、主動力がガスタービンエンジンであるなど技術・性能的な面ですでに旧世代に属する機体であり、ごく一部の地域で運用されているのを除いては全機が退役している。 **火星騎士 ヴァース帝国の軍人。それぞれ象徴たる専用のカタフラクトを与えられ、軍装には灰色のダブルブレストのフロックコートが採用されている。 史実現代的な軍組織とは異なり、国家による一元的統制ではなく37家門の騎士たちによる個別統制で戦うことを旨とする軍閥に近い組織体系となっている。37家門の騎士たちは独自に配下の部隊を指揮して軍事行動を取る権限があり、論功行賞においてはいち早く戦果を挙げた騎士が栄誉を受けられるため、原則的に他部隊との連携は取らない。その組織体系によって正式な宣戦布告を待たずして軍事行動を起こすなど軍隊の最高指揮官の所在が不明確になっていたが、アセイラムが地球攻略部隊の旗頭となったことによって軍事的統制が明確になり、戦略・戦術面での効率化が図られつつある。そしてアセイラムの提案により更なる効率化を図るために、彼らが独自に軍事行動を取れる権限を剥奪し、従来の軍隊の様に総指揮官の命令の元で戦う軍人のような扱いとなった。 **37家門 火星騎士の中でも特に有力な37の貴族家。当主は伯爵で、赤い軍装を着ている。それぞれが揚陸城を治める。ヴァース帝国に所属する火星騎士の上位にあり、配下の火星騎士(男爵、騎士など)と共に行動する。その威光はヴァース帝国国旗の意匠にも見ることが出来る。地球との戦端が開かれると、多くが地上へ揚陸城を降下させ、侵攻を開始する。下の爵位の騎士(子爵、男爵など)や一般兵を部下や食客として従えているが、戦場では基本的に当主自身が単独で専用のカタフラクトを駆って戦う。アセイラムの提案により個別に行動する37家門全てを統率するために、彼らから独自に軍事行動を取れる権限を剥奪。その結果、37家門は「私設軍隊」から「帝国軍の保有する軍団」として運用されることとなった。 **揚陸城 高位の火星騎士、37家門に与えられる航宙艦(巨大宇宙要塞)。全長は約2km。「城」と称される通り、騎士達の基地であり住処としての意味合いを持ち、航宙艦というよりも要塞施設・拠点という表現が相応しい。 城自体を質量兵器として地球へ落下させその衝撃波で周辺を掃討し、その後城を戦略拠点として部隊を展開し版図を広げる事が可能である。 側面に多数のミサイル発射口(バンカーバスタータイプなどの種類がある)、上部に対空砲を持つ。また、内部にカタフラクトやスカイキャリアを配備している。それに加え外郭も大気圏突入と地表激突に耐えうるだけの剛性を誇る。 **ビーナス・グロゥブ 金星近傍宙域にある巨大な球状のフォトン・バッテリーの集合体とそれに付随するスペースコロニーの総称。コロニー部は直径100km、水深150mの海を持つ「シー・デスク」と呼称する円盤型のコロニーを6つ接続した円環構造で、環の中心には資源採掘小惑星がある。全体を「オーシャン・リング」と呼ぶ。球状のフォトン・バッテリー集合体は4対のバッテリー群の環で構成されており、直径は月と同程度、「ビーナス・リング」とも呼ばれる。 中心都市は首都「ロザリオ・テン」と呼ばれており、テン・ポリスという自警部隊が配備されている。 ヴァース帝国とは共に未開の惑星を開拓した経緯から盟友の関係を結んでいる。 **ジット・ラボラトリィ ビーナス・グロゥブの技術保全局。G系統の機体や各種モビルスーツ、モビルアーマーの開発・製造を行っている。 **ジット団 ビーナス・グロゥブから地球への帰還を望んでいる一団の名称。 **ヴェイガン かつて火星において『15年前の戦争』の一端として地球と戦争を繰り広げた国家の名。現在は滅亡。 崩壊後の国民の行く末は火星の苛酷な環境にしがみ付いた者もいればガミラス帝国の2等国民と身を窶した者たち、地球に運良く辿りつけた者など様々である。 コールドスリープの技術が発達していたため『15年前の戦争』から姿を変えず生き残っている者もしばしば存在する。ヴァース帝国にも少数が身分を変えて潜り込んでいる。 #endregion *【一般兵】 ステイギス隊(量産型カタフラクト) ビーナス・グロゥブ系MS *【死亡】 #region フェミーアン(1936話:不治の病であるマーズレイに侵されていたにも関わらず、薬剤投与で無理に身体を動き続けていた為、戦闘中に身体の自由が利かなくなった際に搭乗機であるヘラスが巨大隕石に激突。そのダメージでヘラスに搭載されていたアルドノアドライブが暴走し、最後はフェミーアン諸共機体が爆散した) トリルラン(1943話:ジャブロー侵攻作戦の前哨戦にて、搭乗機であるニロケラスが大破し機体から放り出されて行方不明になる。その後、現地にて捜索を行っていた連邦の名有りキャラに発見されるが、その直後に急性の心臓発作を起こして不可解な死を遂げる) クルーテオ(1961話:自身にとって憎悪の対象であるニュータイプ。カミーユ・ビダンの搭乗するZガンダムとの決闘に敗れた後、「生きて敗者の辱めを受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」という火星騎士の矜持に則り、搭乗機であるタルシスに搭載されていたシザーズで自らコックピットを貫き自決した) ブラド(1961話:クルーテオの騎士であったブラドは、クルーテオが自決した後に騎士の矜持に則り、搭乗機であるアルギュレに搭載されていたアルドノアドライブを自らビームサーベルで貫き、機体と共に爆散。クルーテオと共にこの世を去った) #endregion

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