騎士団(楽団) / The Order a.k.a. The Band
【騎士団(楽団)の概要・沿革】
モーターヘッド(MH)を主力兵器とし、騎士を標榜する人物(?)が戦争音楽を奏でるがために組織された軍団。
元々は、議長スレ初期において負債軍やテロリストAA、最後の大隊などの背後で暗躍した「同志」と呼ばれる人物が、テロリストAAのラクシズへの改組後、「幸せの時」作戦(第64話~第106話)を行うために作った組織である。
騎士団の名は
第43話「エクスカイザー暁に散る」で初めてスレに現れ、第46話「二次裏航路」でMHが戦場に姿を見せた。
しかし、騎士団の歴史は、組織のトップである団長の盛衰と有力団員離脱の歴史でもあった。
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詳細な沿革。長い。 |
初代騎士団~楽団~再び騎士団へ
初代団長の同志は、「幸せの時」作戦が進行する中、配下であった無常矜侍によってアブソープションされ消滅。前後してエース格だったF.U.ログナーが去り、当時の主力だったミラージュ騎士団もルルイエの戦いで全滅。ルルイエ戦後、無常は団長に就任するが炒飯城攻防戦後(第117話「互いの正義は此処に在り」)、後継人としてドル・パーマネント・レーダー8世(以下「レーダー王」)という人物を立て、自らはハイネ・ヴェステンフルスとの一騎打ちで相打ちとなったまま行方不明になってしまう。
そしてレーダー王は財政問題をきっかけとして起こった反乱に遭い、反乱の指導者だったアセルスによって放逐された。
アセルス時代は有力団員の出入りが激しく、アセルスの反乱の直後にはネプチューンが粛清、大十字九郎やイリヤスフィール・フォン=アインツベルン、デコース・ワイズメルらが相次いで離脱し、レーダー王時代の主力騎士は九朔とハイネ・ヴェステンフルスを残して一掃された形になった。
代わってフィーナ・ファム・アーシュライト、アナベル・ガトー、ワルキューレ・ゴースト、セイバー、一条武丸、ネクロン、キャスター、アグリアス・オークスらが加わるが、アセルスがBF団と組んで第2次ガンエデン計画を立ち上げたことに反発してフィーナ、ガトーが離脱。ハイネも騎士団・議長軍・喫茶ピアースの間を出たり入ったりした末、喫茶ピアースの同僚だったインフェルノに射殺された。
第一次分裂~九郎の苦労~第二次分裂
第2次ガンエデン計画の挫折後、しばらくの沈黙を経てアセルスは全勢力に対し「外宇宙勢力からの地球圏の防衛」を呼びかけ、これに銀河帝国と木星帝国が応じ、「三角同盟」が成立する。
しかしこれは他勢力、特に議長軍と勇者新党の警戒を招き、三角同盟はプラントを占領するなど武力でこれを鎮圧する事態となった。その過程で、木星帝国軍の捕虜となった勇者に対する虐待を容認出来なかったアセルスは、ワルキューレ・ゴーストとネクロンの反対を押し切って自ら提唱した同盟の破棄を決めるが、当時の一般兵の8割はこの決定を不服とし、ネクロンを団長に立て「騎士団ネクロン派」を宣言、ガルル中尉の仲介で銀帝保護下におかれた(三角同盟崩壊によって一瞬の出来事で終わったものの、木帝・銀帝はネクロン派を正統とみなしていた)。
一般兵の大量離脱の影響は大きく、その後騎士団の活動は小規模なものにとどまり、九朔やカレン・シュタットフェルトも表舞台から姿を消してしまう。
そんな中アセルスは木星遺跡(魔大陸)事件後に復帰した大十字九郎に団長の座を禅譲し、隠居の身となる。史上二度目の平和的団長交代であった(一度目は無常→レーダー王)。
団長となった九郎は組織の強化を図るべく最後の大隊と提携するが、以前から組織内にあった大隊への反感もあって、事を性急に進めすぎた九郎への反発は急速に高まり、アグリアスがキャスターやセイバーら有力団員の支持、木帝の一橋ゆりえの援助を取り付けてクーデターを起こし団長就任を宣言。
しかし九郎もワルキューレ・ゴーストやボリス・ジンネマンの支持を取り付けこれに反抗する。
この騒乱の影でアセルスは御供のガリアンと共にモルドールに去った。また、度重なる内紛に厭き、また一度は袂を別った木帝と組んだアグリアスやそれを容認した幹部に不信を持った一般兵の一部はログナーやネクロンを頼ってらんどや銀帝に流れるなどして組織は三角同盟時に次ぐ二度目の大分裂を迎えた。
アグリアス派崩壊~騎士の不在
アグリアスは九郎時代の方針を180度転換、反大隊こそ掲げたものの、クーデター時に彼女を支持した木帝に対しては是々非々的な態度を示すなど、他組織への外交方針を決められなかった。
一方、九郎派は個人的に面識のある木帝のゼクス・マーキスに接近するなどしたが、アグリアス派に対する外交面での決定的なアドバンテージを取るに至らない。
両派の関心は、互いの完全殲滅に向かっていった。
そして第397話「焦りと報復の序曲を」において両派は英国で全面衝突した。いわゆる"The Majestic Stand"である。
アグリアス派にはキャスターのコネクションで銀河帝国(ネクロン派含む)と連邦。九郎派には「敵の敵は味方」の論理で隣国フランスに陣取るミケーネ帝国がついた。
戦力的にはアグリアス派がやや優勢であったものの、アグリアス派は土壇場でザ・ボスやセイバーら幹部・有力騎士が離反、一部の一般兵が九郎派に寝返るなどの不利もあり、最終的には孤軍奮闘を続けた九郎が一騎打ちの末にアグリアスに勝利。戦争は終結した。
この内紛はどういう因果関係であれ両派を疲弊させた結果となり、「勢力としての騎士団」に止めを刺す結果となった。
戦争終結後、九郎派は解散、アグリアス派は行方不明となったアグリアス(のちシン・アスカに救出される)に代わり銀帝に事実上復帰したキャスターが預かる形となり、その組織としての独立性を失った。
帝国時代~終焉
組織としての騎士団はその実体を鉤裂きにされ、その行く末は銀帝内の保有戦力として名を残すのみとなるかに思えた。
しかしそんな騎士団の運命は、『ゼロ』と名乗る仮面の男の登場により変化を見せることとなる。
第473話「神罰・ 前奏曲」にて姿を現したゼロは、銀帝による騎士団の支配を表向き認めつつもその全権の委譲をキャスターへ要求。銀帝が騎士団の戦力を持て余したこともあり、この要求は承諾された。
この時点では銀帝内の付随戦力という形態は変わらなかったものの、『騎士団』はその存続へと一歩前進することとなる。だが、その独立性は依然として確立されることはなかった。
そして第492話「大乱戦!バベルタワーの乱!【前篇】」にてキャスターに戦果を出すよう命じられたゼロは、続く第493話にて銀帝を裏切り騎士団の独立を宣言。
同時にその目的を『正義を行い、そしてその先にもたらされる平和を望む』とし、世界中で戦乱を繰り広げる者達全てに宣戦を布告した。これにより、『騎士団』は再び組織としての復活の兆しを見せる。
しかし同話終盤にてゼロは姿を消し、銀帝の庇護とゼロという指導者を同時に失った騎士団は独立から一転、歴史の陰へと沈んでいくこととなる。
繰り返された裏切りと、その果ての落日。騎士団の歴史は、ここで一度途絶えたと言っても過言ではないだろう。
なお、厳密にはこの独立は『騎士団』としてではなく『ナイツ・オブ・ラウンド』としてであったが、活動存続自体が成り立たなかったためかその後定着はしなかったようである。
余談ではあるが、この時のゼロと後述するゼロは、姿形こそ酷似しているもののその中身は別人であるという見方が強い。
方針や雰囲気の違いという点に加え、元々『ゼロ』という存在そのものが不確かで素性の知れぬものであり、ぶっちゃけマスクとマントがあれば誰でも『ゼロ』になれるがゆえの説である。
ゼロからの再誕
消滅したかに思われた騎士団。だが、その物語はもう一度『ゼロ』から紡がれることとなる。
第573話「背信の 光条」 にて再び姿を現したゼロは、デストロンを始めとした外宇宙勢力が議長軍、銀帝、連邦らと激突している最中、かつての三角同盟の再現を謳い騎士団に再起を呼び掛け、またこれに呼応しLEDミラージュ、ベルリングリーンを始めとしたMH達が表舞台へと復帰を果たす。
その後第576話「氷下の天険城砦」にて、辺境惑星デロイアより帰還し木帝にて保護されていたユーフェミア・リ・ブリタニアの元に姿を現したゼロは「騎士団員の存在意義を作りたい」とし、外宇宙勢力の侵攻に憂いてはいたものの側近のラスキン、シュバルツ以外に戦力を持たなかったユーフェミアに自分達の雇用を進言。互いの意見が一致したことにより、騎士団はユーフェミアの剣として蘇るに至った。
第602話「天空宮殿、再び」にて、ユーフェミアの兄であり木帝貴族の一人だったシュナイゼルの内通により空中城塞ダモクレスを得た騎士団は、以降それを足掛かりに、時には城を奪いに来たデストロンをユーフェミアの知略で撃退し、時には正義同盟ZEUTHに名を連ねる組織として人類帝国に剣を向け、着実に戦果を挙げていった。それはまさしく、天空宮殿フロートテンプルを拠点に一騎当千の騎体を駆る者達……在りし日の騎士団の姿であった。
だが、ZEUTHの拠り所としても機能していたダモクレスは、連日激しい攻防に晒される宿命をも背負うこととなる。
正面からの多面制圧、内部からの破壊工作。そのいずれをも打ち破る騎士達の力はしかし無限ではなく、遂に第617話「ダモクレスの剣が落ちる時」にて、ユーフェミアを人質に開城を迫った大魔王ジェナスの前に陥落。最後までその威容を地に墜とすことのなかったダモクレスだが、『騎士団の拠点』としての役目は僅か15話で終りを告げる。後に現在まで続くこととなる住所不定生活は、ここから始まったのかもしれない。
その後、人類帝国が終焉を迎えると、騎士団の実務はユーフェミアが表に出る機会が減ったためにゼロへと一本化されていき、組織自体の活動も話の主軸から一歩引いた位置へシフトしていくこととなる。
だが第706話から端を発した赤い月事件では月に眠るガンエデンを回収し動帝側に協力。月側の主戦力の一翼を担った。
この時期に前後してAUGEの参入、バーサーカー(第4次)とラスキンの離脱など構成員の変動が相次いだものの、以降はモルドールらと進めた悪魔城計画、囚人惑星エンドレス・イリュージョンをも巻き込んだムゲ帝国編において重要な位置を占めるなど、ゼロから出発した一連の再興は成ったと言える。
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現状
激戦の果てに行方不明となったゼロ。その後しばらく代理を務めていたウーもまた村正の狂気に冒され、月面にて消息を絶った。
残された団員達は柳生充子を筆頭とし、いつ終わるとも知れぬ戦乱に身を投じたが、その戦力は再び損耗を続けていた。
「墓守」の言に従い、現在は
武帝と改名。
名と共にその運命がどう変わっていくのかは、今後次第である。
【組織名称について】
一般的に同志→無常時代及びアセルス時代以降を「騎士団」、レーダー王→初期アセルス時代を「楽団」と呼ぶ。
【組織の戦略の変遷】
騎士団はMHを扱うという部分で組織のカラーは不変であるものの、組織としての行動原理は、団長によってたびたび変化している。
同志時代は同志が進める「幸せの時」作戦のためにフロートテンプルや日本占領政策などの作戦を展開していた。
無常時代からはどちらかといえば「傭兵的ポジション」を組織の位置として狙っているような行動が多かった。
レーダー王時代はBF団を敵に据えた戦略を練っていたようで、そのため必要とあらば木星帝国やオーブとも同盟を組んだ。しかしながら実際にBF団と事を構えたのは楽団改称後はなく、無常時代から引き続いて傭兵的な位置づけの行動を取り、またヨーロッパへの進出に力を裂いた。
アセルス時代は基本的には地球防衛を念頭においていたものの、第二次ガンエデン計画(第204~206話)で当時の全勢力を敵に回したり、自ら主唱した三角同盟を破棄するなど、迷走していたといってよい。
それでも、組織内抗争に終始した九郎・アグリアス時代に比べればはるかにマシであったが。
ちなみに自身が主体となった戦争はあまりなく、無常が実権を掌握してすぐに起こったBF団との四国争奪戦、レーダー王時代では総力戦の末大隊を放逐したドイツ占領戦、イギリス防衛戦、アセルス時代では第二次ガンエデン計画とイギリス奪回戦くらいであった。
【組織の拠点・戦力】
同志時代の騎士団はフロートテンプルという空中要塞が本拠地であったが、第96話「Apokavluyi~人類に残されたもの~」で水銀党の攻撃を受け崩壊している(付随していた離宮「次元回廊」はその後らんどが占拠)。
その後の拠点は流動的だったが、のちにイギリスを本拠地として確保。中国・許昌などの工業地域も押さえた。だがイギリスは第二次ガンエデン計画が挫折した直後の第207話「明けない夜」で銀河帝国に占領され、第294話「セント・アンドリュースの波闘」でミケーネ帝国から奪回するまで実に87スレを要した。この間は旗艦である飛行戦艦ホエールに拠りつつ、BF団とキャスターの助力で日本(はじめ柳洞寺、のち四国)を仮住まいとしていた。
レーダー王時代以後は慢性的な資金不足に陥り、一時オーブの海岸でダンボール生活を送っていたのは語り草となっている。第2次ガンエデン計画後はBF団の援助を得ていた時期もある。
戦力に関しては、MHを独占的に動かしていたのだが、数度にわたる組織の内紛もあって、その技術と一部の機体は各組織にも流出している(流出技術の一例は
裏設定倉庫1の「Another L.E.D ━白い悪魔の系譜━」を参照)。
それでも、九郎派・アグリアス派分裂前のMHの所有数は騎士団(アセルス派)が圧倒的に多く、一般兵はMHが主体であった(ちなみに、当時アセルス派に次いでMHを多く有しているのはネクロン派だったと言われる)。
このMHは議長スレ一般兵最弱候補と言われ(アシュラテンプルなどの一部機体は例外)、毎回毎回戦場で吹き飛ばされているのは恒例であった。
しかし、MHを操る一般兵は
モクズと言われようと様々に代替わりする指揮官をよく支えていた。
彼らの気苦労は食生活(F&C)やダンボール生活の合間によく見られている。
【構成員】
【歴代団長】
※【】括りは現在の所属組織
- 同志【故人】
- 無常矜持【MIA指定】
- ドル・パーマネント・レーダー8世(レーダー王)【MIA指定】
- アセルス【議長軍】
- 大十字九郎【フリー】
- アグリアス・オークス【シンと愉快な仲間達】
- ゼロ
- ウィリアム・ウィル・ウー(代行)
- 柳生充子(現団長)
【団員】
専用機
搭乗者 |
機体名 |
備考 |
九朔 |
デモンベイン・トゥーソード |
|
セイバー |
剣神アメノムラクモ |
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バーサーカー(4th) |
L.E.D.ミラージュ |
降りてこない |
ウィリアム・ウィル・ウー |
A.U.G.E |
メッツァの増加武器/装甲扱い |
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メッツァ・オブ・チューズデイ |
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カロッサ |
シン・オブ・フライデイ |
センとの合体機構あり |
メリッサ |
セン・オブ・サタデイ |
シンとの(ry |
柳生充子 |
ビルドエンジェル |
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戦王丸 |
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バトルフィーバーロボ |
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ドリームクラブの魔璃の姿に変身する |
ムゲの瘴気に当てられ |
一般兵
モーターヘッド(MH)各種
他組織が使用するモーターヘッド(MH)
名称 |
所在など |
L.E.D.ミラージュ |
らんどにも流出 |
ヤクト・ミラージュ(橙) |
緑は日本軍→杉浦碧の団所有(現在は行方不明) |
シュペルター(ウォータードラゴン) |
のちDr.バランシェによって回収→デスティニーガンダムSpec3に転用 |
サイレン各種 |
銀河帝国流出分(A~D型)はアルセイデスに改修 R型は水銀燈→ログナーへ |
エンゲージ各種 |
SR3(ジュノーン)はハイネ所有、のちSR4に改修 SR1はBF団のドクター・ウェスト所有 |
オージェ・アルスキュル |
水銀燈私有 |
AUGE |
シホ・ハーネンフースの元乗機 色々あって騎士団に戻った(現搭乗者はウー) |
※ミラージュマシンは第434-435話にて80騎分が銀河帝国(旧アグリアス派)かららんどに奪取された(部品含む 内訳は不明)
【キャラ考察】
【キャラ考察:九朔 ―気高き刃―】
騎士団が危機に瀕した時に突如現れる謎のクールガイ。デモンベイン・トゥーソードを駆る騎士の一人。
今で見れば数少ないレーダー王時代からいる精鋭の一人でもある。
重要な局面で仲間に的確なアドバイスを送り自らも主のために奮闘する姿にはアセルスの右腕という言葉が相応しいと言えよう。
実は同じくデモンベインを駆る大十字九郎とは切っても切れない間柄なのだが、それが表沙汰になった事は現在に至るまで無い。その秘密を知る者は、誕生の地・炒飯城で店員を務めていた数人のみである。
なお最近、冬木市の港で他の騎士と共に釣りをしている姿が目撃されているらしいのだがその真相は如何に。
【セイバー(アルトリア) ―英霊剣神―】
「約束された勝利の剣」を振るい全て遠き理想郷を掲げる伝説の騎士王。見た目15歳前後の少女だが、騎士王の名に恥じぬ気高さを持つ。
が、これは原作設定。
彼女の、そして愛機である剣神アメノムラクモの主武装である「約束された勝利の剣」。これがこの議長スレでは酷い事になっている。
もともとは炒飯城の衛宮士郎のサーヴァントであったが、成都包囲網の最中に士郎は黒化した間桐桜に殺されたため、スライドする形で黒桜のサーヴァントとなりその鎧を黒く染めた。
その後第六天魔王との戦い、英雄王との戦いを通じての士郎の一途な思いによって桜は自らを取り戻し、セイバーも元の状態に戻ったが、同時にそれは再びマスターを失い、何よりも士郎との関係の終わりを意味していた。
炒飯城を去ってからはラクス・クラインを新たなマスターとしてラクシズに加わったが、
第186話「AVALON-全て遠き理想郷-」でアセルスとの一騎打ちに敗れ、ラクスに令呪を預けたままアセルスを新たな主としたため再度黒化した。
(ちなみに「約束された勝利の剣」の悲惨さは炒飯城時代から続いている)
同志時代はもちろん、レーダー王時代と比較しても名有りの顔ぶれが大きく変わったアセルス騎士団の中では経験値が多い人間に属するため、戦闘だけでなくサポートに回る事も十分可能であるだろう。
行動原理を見る限り「主のため」が前面に出て堅物な感じだが、ことオーブのアイドルエミリアには駄々甘である。エミリアの正体である士郎にかつて思いを寄せていた名残であろうか。
【キャラ考察:ジェナス・ディラ ―英雄になりたかった男―】
彼は元々普通の男だった。
遊園地で絶叫マシンを楽しみメシが不味いと文句をいう。
もし違うとすれば彼は戦場で戦う力を持っていたことぐらいだ。
彼は一人の女性と出会い彼女のためにその力を使おうとする。
だが運命は残酷にも彼に彼女との別れと戦場のみを残した。
しかし彼は戦い続けた。時には最強の騎士、時には暗黒の騎士と。その度に彼の身体はボロボロになった。
だが彼は諦めなかった、盲目になっても、腕をもがれても。
その果てに彼は一人の将に出会いある物を託される。
輝ける手腕、その力は畏怖すべき力、人が人では無くなる存在だった。
その存在を持て余し溢れる力を留められず人の垣根を越えようとしていた。
「月光蝶」と呼ばれるその力は、或いは彼にとって、その後の過酷な道程のきっかけでしかなかったのかも知れない。
ゼ・バルマリィの侵攻、コーディネーター極右派とナチュラル義勇兵の確執、NTR計画、蓬莱の薬、そして『零時迷子』。
運命の荒波は、彼から容赦なく「人間」であることを奪い去っていった。
彼に残されたものは二度と消えることのない罪と、死ぬことすら出来ない呪われた体。
しかし、それでもなおその男────ジェナス・ディラは歩みを止める事はない。
愛する者と守るべき世界がある限り、彼は「英雄」である事を諦めはしない。
まだ見ぬ明日を切り開くため、宿命を背負った青のアムドライバーは今日も宇宙で剣を振るい続ける。
ちなみに反省会では性格が一変し、やたら女性キャラに手を出すただのエロ事師でうわ貴様何をs
最終更新:2010年08月31日 06:36