Deep Jupiter Quest サマリー1

Deep Jupiter Quest サマリー1




Ⅰ 霧の底で


魔王様の消滅を機に、人類はモルドールへの大反攻作戦を開始した。旧式の機動兵器が大量に投入されたこの戦いで、モルドールはその戦力の3割を喪失していた(それどころか、個別に人類と和解し、人間社会に適応し始めるモノまで現れた……が、彼らを待っていたのは奴隷並みの労働条件の悪さであった)。

騎士団では、大聖杯の破壊に失敗し飲み込まれたアセルスの救出策が検討されていた。エクリアが出したプランは2つ。一つは魔力や意識を辿れるサキュバスや夢魔の助力を得ること。もう一つは木星にある古代遺跡に手がかりを求めること。九郎はいずれの案も退けたものの、大聖杯を知るイリヤがいる木星帝国に対して行動を起こすことについてはGOサインを出し、(九郎の失言でひと悶着はあったものの)ランペルージ・ファミリー(以下「ルル山一家」)にも協力を求めた。

――これが、太陽系を揺るがす一大事態を引き起こそうとは、この時、誰が予想し得たであろうか。

連邦の再三に渡るオーブ攻撃について、最後の大隊では大門団長と情報部長代理が状況分析を示した。団長は侵攻のたびにホワイトベースがオーブの塩田付近に着艦して塩を略奪していく様を写した映像を見せながら「食用天然塩が目的なのは確実だ」と断言し、代理はその背景として、木帝建国以後、連邦の版図が最大時の7%まで縮小している事実を挙げた。

ちなみにその連邦ではゼーレ討伐が極秘裏になされ、勇者新党は自分たちを狂犬呼ばわりする国連に暴動寸前状態まで行ってましたが無g(ry
そんなこんなでも地球の覇者は今も昔も国際連合。みん(ry

ステラが(死因としては珍しく)ガンでお亡くなりになり、恒例の葬式が行われていたリーブラに、「スクイズボトルの親玉」のような要塞が接近していた。それがバルジだと知り直ちに反撃するらんどだったがあっけなく敗北し、バルジに強制誘導されてしまう。
そこでバルジの「声」が告げた事実は意外だった。「彼」はらんどの旗艦リーブラと同じ者によって作られ、建造者の意思によってらんどに身を委ねる、というのだった…。
思わぬ「贈り物」に当惑するらんど勢だったが、バルジには「声」の主―搭載AIすら気づかぬ内に爆弾が仕掛けられており、一部を爆破されてしまう。大事には至らなかったものの、「気持ちよく爆発してくれた」呟くタングラムにバルジのAIは「気持ちよくない…」とツッコむのだった。

木星に向けて出発した騎士団とルル山一家だったが、ホエールが木帝軍と接触すると同時に九郎がイリヤへのアポなし謁見を図って単独で木星へ降下してしまう。交渉の破談と交戦を予期したアルはルルーシュとエクリアに古代遺跡への降下を依頼した。これに呼応しシロッコも調査団を直接率いて遺跡へ向う。
騎士団の陽動部隊と木帝軍が戦火を交える中、木星のガスの底深く進む双方の調査隊が見聞したのは、地球に存在しない材質のゴミの山やUMAのミイラ、そして――
――これ以上の侵入を許さない「意思」の声だった。

そしてその中、演算ユニットをポイ捨てしている艦船が存在している事に気づいた者は、この時点ではまだいなかった。

暇に任せてPCで遊んでいたなつきは、駄菓子屋で買ったツールで何と木帝の政府・軍用ネットワークに侵入。シンジの応戦を退けてネットを掌握したばかりか「外部に漏れれば帝国の威信が崩壊しかねないブツ」を発見してしまう。怒るシンジはノートン君を削除しようとするが、逆に木帝のサーバと通信回線を落としてしまう。

だが、木帝の遺跡調査団が本土との連絡が取れなくなったのはそれだけが理由ではなかった。通信途絶と同時に、木星の表面にたどり着いた調査団のMSが次々とシグナルロストしたのだ。何者かに消されたかのように…。
事態は騎士団とルル山一家でも同じようなものだった。レーダーではなく赤外線探知装置が何かを捉えたものの、それ以上の探索は危険と判断したアルやエクリアの指示で撤退に動いたが、一部のMHではイレーザーエンジンが起動しなくなっていたのだ。

同時刻、オービットベースでは、かって対機界31原種戦の最中に木星の秘める「ザ・パワー」と接触したGGG機動部隊のGストーンが異様な共振現象を起こしていた。
地球でも、クーガーが、ティベリウスが、シャドームーンが……。

そして、凄まじい地響きと共に、木星深部より、遺跡の4割近くを占める大陸が浮上した。

木星の異変は、キョウスケのクロガネ、そして大隊司令部でも観測されていた。
重力の異常、自転速度の低下、63個の衛星中ガリレオなど27個の公転速度の低下……。

ゾロ隊が辛うじて遺跡から遺品を1個回収したとの報告を受けたシロッコは、目前の異変をパンドラの函に例えつつアヴァロンに引き上げた。だが、彼と共に帰還に成功した者は多くなく、残りは浮遊大陸の発する強力な引力に巻き込まれ、墜落していった…。

木星本土の混乱の中、九郎はイリヤとの会見に臨んでいた。大聖杯の内部構造を問う九郎に、騎士団(とルル山一家)の行動に不快感を隠さないイリヤは「本人の意思が強かったら自力の脱出も出来るかもしれないし、周囲が救出する事も可能かもしれない」とだけ答え、会見を打ち切った。

直径100Km以上、全高30km以上――かってのガンエデンとは比較にならない規模の巨大浮遊大陸は、様々な人の思惑を惹きつけながら、歴史の表舞台に、今まさに現れた。


Ⅱ 紅い天の川

ちょっと待ってね

―――to be continued