おだやかな朝。おだやかな日。
リュークたちはのんびりと海岸でくつろいでいた。
「いまだかつてこんな穏やかな日があっただろうか?おれは今ささやかな幸せを感じている」
キッチェが見つけた大きな貝に、リュークうんうんとうなずき、テイオーの見つけた身投げし、倒れていた人の報告に耳をふさいだ。
倒れていたのは不細工な少年と比べても彼氏にしたくないような男だった。
「オレはまた・・・死ねなかったのか・・・・・・」
「オレは超不幸なんだっ、今まで小さな幸せすら感じたこともないっ」
男を慰めようとしたリュークだったが、逆に男に馬鹿にされてしまう。
「あんた、オレを誰だと思って不幸自慢してんの?オレは不幸を呼ぶ男「もしも魔王」だぜ?」
そして次の言葉を合図にもしも魔王は世にも不幸なことを語りだす・・・・・・。
「思い浮かべてください」