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どうにも最近パソコンが遅いので、ディスクのクリーンUPでもしようかと断片化チェックをしたら、「そんな必要はありません」だと。
またまたレポート発表の時期がやってきました。選挙の話題じゃ既に時期遅しだし、この際気になっているクラウドにしよっかなとちょっと調べ始めています。先日の日経の1面にも載ったしね。そろそろ走りの段階にきているのかも。
しかし、クラウド。ストライフじゃなくて、コンピューティングの方、全くパソコンやシステムが分からない人にどう説明したものか。A4コピー用紙2枚くらいで。分かる人にはすぐ終わっちゃうし、分からない人には用語説明からだって難しい。うむ。
とりあえず、全体の流れをまず考えてみると。13:40スタート。
- 起:最近、クラウドコンピューティングって言葉を目にするようになったよね
昨今、クラウドコンピューティングという言葉を目にすることが多くなりました。1年ほど前は主にIT関連業界でばかりでしたが、最近では日経新聞や労政時報でも取り上げられるようになりました。「クラウド=雲+コンピューティング=コンピューター利用」とは何なのか、簡単に調べてみました。
しかし、現在も進行中のIT業界で起こっている事象を表すこの言葉には明確な定義がありません。「雲の向こう側にあるコンピューターを利用する」こととはどういうことなのかを説明する前にまずコンピュータの歴史を説明します。
コンピューター、最初の計算機ENIAC(これには異論もある)が世に出たのは1946年、その後、トランジスタの発明、プラグラム内臓、集積回路(IC)の発明を経て、世界初の汎用コンピューター・メインフレームと専用計算を担うスーパーコンピューターが1964年開発されます。コンピューターの使い方は一つの強力なコンピューターに多くの端末を接続して、命令を入力し、計算結果を画面に出力するというものでした。
流れが変化したのは、1970年代後半から個人向けのコンピュータが発売されてからです。1981年に発売されたパーソナルコンピューター(PC)がヒットして、様々な計算や文書作成を直接個人のPCやサーバー(計算やデータ保存を専門に行う上位PC)で行うようになりました。一つの強力なコンピューターが行ってきた計算や専用の機械(ワープロ)の役割を、ソフトウェアという形で個人のPCにインストールして担うことになりました。しかし、個人用PCでは会社業務の処理全部をソフトウェア化して全面移行する能力はありませんでした。会社業務の処理煩雑な部分はサーバーが計算し、その結果を受け取るPCをクライアントと呼びました。この利用形態はクライアントサーバー型(クラサバ)と呼ばれます。
その後、1990年代後半からインターネットの普及とネットワーク速度の向上によってWEB時代が到来しました。今まで、メインフレーム⇔端末、サーバー⇔クライアントの関係が不特定多数のコンピューターとインターネットを通してつながる環境ができました。クライアントサーバー型のサーバー部分機能の一部がインターネットのwebサービスとして提供され始めました。少し前まで、社会はこの段階にありました。
ここまでで1時間。遅すぎる。歴史を調べながらやっているせいか。
- 承2:で、クラウドコンピューティングってのはこーゆうモンです。
webサービスの代表的なものはメールやネットショッピング、検索サービスなどがあります。多くのものが無料で利用でき、有料のwebサービスは○○サービス(ホスティングやASPなど)と別の名前をつけて区別されます。しかしそれであっても、個人PCにソフトウェアをインストールすることには変わりません。webサービスはインターネットブラウザがあれば事足りますが、メールや辞書のソフトが無くなっただけで、たいていはofficeソフトや別の業務用ソフトをインストールして使っています。
その流れがクラウドコンピューティングによって変わろうとしています。ソフトはインターネットブラウザ、つまりインターネットに接続するソフトだけでPCを使うことができる環境を、クラウドコンピューティングが実現しようとしています。
クライアント⇔サーバー型のサーバーがインターネット越しになり、個人PCにインストールされているオフィスソフトや業務ソフトがwebサービスで提供される。一つの強力なコンピューターから処理を分散してきた流れがまた、集中へと向かい始めています。しかし、集中される先は昔のよう強力なコンピューター一台ではありません。技術の進歩が、無数のサーバーを強力なコンピューターとして使う分散処理技術や仮想化技術を生み出したからです。インターネットの向こうにある無数のコンピューター群を雲に見立てて、(インターネットは雲のマークで表示されます)、クラウドコンピューティングを呼ばれています。
- 転:例えばこういう会社(googleやamazon)のこんなサービスが該当してます。
前述のとおりクラウドコンピューティングには二つの側面があります。一つはサーバーがインターネットの向こうに行くことと、PCのソフトがインターネットの向こうに行くことです。これらの側面にはそれぞれ、IaaS、PaaSとSaaSと呼ばれます。
サーバーやその設備をインターネット越しに利用することを、IaaS(Infrastructure as a Service)/PaaS(Platform as a Service)と言い、ソフトウェアをインターネット越しに利用することをSaaS(Software as a Service)と言います。
イアースやパースで有名なものには、アマゾンが運営している、amazonEC2やamazonS3があります。例えば、企業を立ち上げたがとても新しくIT機器を買い揃えられない場合、amazonEC2でサーバー(プロセッサ)を借りる、バックアップデータをamazonS3に保管する。業績が拡大しても、借りる量を増やしてすぐに対応できます。他にも、先日、日経で報じられたJTBと契約したgoogleにも自作のwebアプリケーションをgoogleのインフラで動かせるGoogle App Engineというサービスがあります。
サースで有名なものには郵便会社も利用しているセールスフォースがあります。顧客管理などのシステムをweb上で提供しているものです。また、ソフトウェアという点ではブラウザ上でwordやexcelと似た機能を持ったGoogleAppsがあります。google製の携帯OSを利用した携帯からなら、PCと同じようにサービスを利用することも将来的に可能になります。
ここで小休止、15分休憩。
- 結:メリットとデメリットと、もし使い道があるとしたらこんな感じ?
ブラウザが動けばいいと発想の元の格安ネットブックが売られるているのはこのような流れが背景にあります。重たいソフトが動かなくても、必要なときにインターネットから借りればいいわけです。
一見、とても便利なように見えますが、クラウドコンピューティングは元々、既に起こっている現象をクラウドと呼んだに過ぎないところもあります。元来、一般消費者向けサービス(B2C)で成長してきたアマゾンやgoogleは、サービスを誰でも利用でき、稼動信頼性をスリーナインで保障するとうたっていますが、それは99.9%までしか稼動を保障しないということです。1年のうち約9時間システムが停止することを意味し、最低5ナイン99.999%(5分)を要求される銀行などでは利用できません。セキュリティは大丈夫なのかと心配する人もいます。
スケーラビリティやコストダウンといった恩恵を受けようと思えば、元々ITにかなりのコストを費やしている必要があります。JTBの乗り換えでは既存のメールシステムの更新費用が20億円、GoogleAppsだと最大9億円という規模での話です。さらに、現状ではSaaSで提供されているサービスには販売仕入などの企業業務のサービスの稼動実績が無いのが現状です。
そこで、B2Bの側面から、クラウドコンピューティングをパブリックかプライベートかを分けて考える動きが出ています。インターネットではなくイントラネット(社内ネットワーク)でクラウドコンピューティングを実現できないかというものです。サーバー資源やその管理コストを自前で持つことになりますが、自社にあった堅牢で機密性が要求する場合に有効です。大企業グループの利用者にとっては、クラウドのサーバーが親会社のデータセンターにあるか、アメリカのどこかにあるかの違いでしかありません。残念ながらこちらはまだIBMでしか実績がなく、NECが構築に着手した程度です。
次期マイクロソフトのoffice2010にはPCにインストールしないweb無料版があることが発表されています。今後、ますます、IT環境のネット依存、クラウドコンピューティングの流れが進むことが予想されますが、現代段階ではソフトウェア開発会社や新興企業に利用が広がっている段階です。何を個人PCや企業内サーバーに残し、どの部分をインターネットに移すかを考えなければなりません。
ってとこですか。以上、17:55分。午後が丸つぶれだよ時間かかりすぎだぜ。
しかし、ここまで書いておいて、実はgoogleには拒否反応があってgmailとか使ったことなかったりするんだよな。ちょっと、google docs使ってくる。
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メモメモ] - &trackback() - 2009年10月12日 13:31:24
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