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 夢中で傷つくことを生きると言うなら、消えない君だけが真実。
 残してここに、眩しく儚い僕らの痕跡を~

 で、エンディングがフェードアウトして、海の音が被ってきて台詞が入ってくるのさ。




 二度目の戦火で再び荒れてしまったオーブの慰霊碑。
 2年前のあの日のように、大地が抉れ、海水を被って枯れ果てた草花が黒いバイクの向こうで風に揺れていた。

 土台を残して吹き飛んだ慰霊碑の前に立っている少年が、車のブレーキの音で振り返った。まだ日の出前だけれど歩いてくる女性を見つけて、白んでいく世界の中で少年が唇をかみ締める。

「アンタ・・・」
「・・・シン?」

 女性の方も先客を見つけて歩調を緩めた。

「一番乗りは私だと思ったのに、先を越されてしまったか」

 彼女はこの国の代表だった。
 シンと呼ばれた少年は、慰霊碑を吹き飛ばしこのオーブを銃を向けた敵軍の兵だった。さらに言えば、2年前のこの場所で家族を失ったこの国の民だった。

「何しに来たんです?」
「ようやく道が繋がって、ここに来れるようになったと聞いたから、一番に来ようと思ったんだ」

 シンが目を逸らして慰霊碑のある場所からオーブの海を見つめる。まだ光のない暗い海。

「言い訳をしに来たんですか」

 窮地に国を出ていたカガリが再び戻った時、オーブは世界の敵を抱え、市街地にまで被害が及ぶ激しい戦闘が繰り広げられた。さらに、プラントのデュランダル議長の唱えたデスティニープランに反対を表明して、撃たれる前に宇宙軍を差し向けた。

「そう、かもな。またアスハは国を焼いた。理想を唱えて、国民と国土を危険に晒してしまった。最悪の事態は免れたけれど、お前が言ったように綺麗事でまた私は・・・っ」

 とつとつと話していたのに、最後の方だけ語気に力が入る。

「あいつはどうしてるんですか。フリーダムのパイロット」
「キラか? キラならここにはいない」

 カガリも同じように海へと目を向ける。
 もう少しで夜明けだ。

「2年前にあんな思いをしたのに、私達は肝心な所で間違えるんだ。何と戦えばいいのか。どうすれば憎しみの連鎖を断ち切れるのか、答えを探しに行ったよ」

 シンはディオキアで議長と会食した時、彼が口にした言葉を思い出していた。

「簡単に見つかるもんか、答えなんて」
「ああ。だから、答えを知っている奴を探すってさ」

 シンがカガリを見る。
 その時、水平線に光の帯が広がった。

「夜明けだ」

 顔を出した太陽は赤く、暗かった海が光に染まる。浮かぶ雲が空に影を落とす。

 去っていく女性を見送りもせず、シンは一気に明るくなる世界と、背後に広がる惨状が照らされていくのを見る。

 彼はこの時初めて自分が力を求め、力を振るった結果を知ったのかもしれない。

 ひたすらに突き進んだ跡痕を。
 願ったのは戦争のない平和の世界。
 それは救世主のそれか、破壊者のそれか。

 守った命も、守れなかった命もある。
 彼のその手で奪った命もあった。


 夜明けを迎え、海と空の間で明日は今日になる。
 ひび割れた大地に立つ少年も、また明日に向かって歩き出す。




 どうして、シンはカガリとの因縁を消化できなかったんでしょうかね。何一つ解決できないって、あんまりだと思って。えっ、昇華できてないって? だって、その後のシンがイメージできないんだもん。

 シンは学校に入り直すのがいいと思うよ。
 何か、もうちょっと成長するような要素があれば良かったのになあ。ステラがあまり絡まなかったから、うーむ、難しい。

 キラはミネルバにいた時にアスランが通ったコースを辿るといいよ。海の中にいたAAからは見えなかった現地の惨状が見えるはずだから。

 なんちゃって最終回シリーズはこれでひとまず終わり・・・かな。



カテゴリ: [ネタの種] - &trackback- 2006年01月24日 22:21:28

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