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緑色の装丁の日経ムックに、こんな店が載っていましたよ。思わず一日の売り上げを計算してしまった。どうやってやりくりしているのだろう?
王都の師走地区の路地裏の突き当たりの料亭。
王室御用達の木製の板が黒ずんで、脇にのけられた入り口。
営業時間は午後5時から9時まで。
席数は僅かにカウンターの8席だけで、お一人様はお断り。メニューも15,000ゴールドのコース料理が一つだけ。
王室御用達の木製の板が黒ずんで、脇にのけられた入り口。
営業時間は午後5時から9時まで。
席数は僅かにカウンターの8席だけで、お一人様はお断り。メニューも15,000ゴールドのコース料理が一つだけ。
彼が生まれ育ったのは、そんな、料理屋だった。
王都師走「座羅」
「誰がお前の未熟な小鉢を出してもいいと言った」
「申し訳ありません」
「もう下がってよい。明日からお前は出さぬ」
「申し訳ありません」
「もう下がってよい。明日からお前は出さぬ」
カウンター席しかない小さな店内がしんと静まりかえる。和紙を通した淡い光は暖かいのに、カウンターの中だけ氷のようにつめたい空気が満ちていた。まだ年若い板前が姿を消す。
かたりと箸を置く音。
「大将。今のは言い過ぎだよ」
「この小鉢、味といい、色といい、とても美味しいのだがね」
「この小鉢、味といい、色といい、とても美味しいのだがね」
「アレが失礼なことをした。すぐに新しい小鉢を出すゆえ、許されよ」
灰紫の法被を着た壮年の男がカウンターの中で下を向いて、トントンと包丁をさばいている。向かいに座るのは同じ年頃の男達。
その夜から、カウンターに若い少年を見ることはなく、大将は今までになく無口になる。冷たい雨が降る初春の夜のことだった。
んで、家出してしまったんです。
毎度毎度、こんなネタばかりですみません。
アスランが転がり込んだ先はキラとカガリがやっている喫茶店響です。イザークとシンが入り浸っていて、メニューにはないランチが人気だとか。
毎度毎度、こんなネタばかりですみません。
アスランが転がり込んだ先はキラとカガリがやっている喫茶店響です。イザークとシンが入り浸っていて、メニューにはないランチが人気だとか。
カテゴリ: [ネタの種] - &trackback() - 2006年02月02日 21:15:57
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