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ペッチャタコタン」(2005/08/22 (月) 21:23:38) の最新版変更点

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父さん・・・。 今日はなんと蛮族の村に来ています。 大河のほとり、「川越」にも程近い集落です。 ペッチャタコタンという集落で、 「川辺の里」というような意味だそうです。 東都で出会った平賀源右衛門という人の影響もあって、 蛮族について調べてみることにしたわけで・・・。 平賀先生によれば、蛮族とはいうものの、独自の文化をもっていて、 われわれの知らないことや、知らないものを多く持っているそうです。 だから、彼らとうまく付き合ったほうが得なのだそうです。 「川越」では、彼らは野蛮で乱暴モノで、獣のようだと聞かされました。 「川越」で働く彼らの仲間は、まるで奴隷のような扱いを受けていて、 態度も卑屈でした。 しかしコタンの人々は違います。 彼らにいくつかお土産を持っていくと、大変喜んでくれました。 酒や米、煙草などです。 彼らは感謝の印に僕にマキリ(小刀)や彼らの衣服などをくれました。 見事なものです。 彼らは親切で、こちらが礼儀正しく接すれば、とてもいい人たちのようでした。 最初はかなり警戒していたのですが、 案内役の逸見熊八というひとがうまく取り持ってくれました。 熊八さんはなんでもペッチャタコタンの人とともに、 「イポカシ」という河にすむ生き物を狩ったのだそうです。 「イポカシ」というのはひどく醜いというような意味です。 このコタンの伝承を紹介します。 「イメラッカムイ(雷神)が天の穢れに怒りをあらわにし、 ルヤンベカムイ(雨神)が天の穢れを洗い流す。 天の穢れはイポカシとなりて、地上へと降り来る」 熊八さんがコタンの人に教わった歌を、僕らの言葉に訳したものです。 イポカシってのはどんなものだろうとおもって、熊八さんに聞いてみたら、 明日狩りに連れて行ってくれるそうです。 確かにさっきまでひどい雨でした。 夏の嵐の季節、雨のやんだあとに河に出没するそうです。 一体どんなものなんでしょう・・・。 今から楽しみだけど、ちょっとこわいわけで・・・。
父さん・・・。 今日はなんと蛮族の村に来ています。 大河のほとり、「川越」にも程近い集落です。 ペッチャタコタンという集落で、 「川辺の里」というような意味だそうです。 東都で出会った平賀源右衛門という人の影響もあって、 蛮族について調べてみることにしたわけで・・・。 平賀先生によれば、蛮族とはいうものの、独自の文化をもっていて、 われわれの知らないことを知り、知らないものを多く持っているそうです。 だから、彼らとうまく付き合ったほうが得なのだそうです。 「川越」では、彼らは野蛮で乱暴モノで、獣のようだと聞かされました。 「川越」で働く彼らの仲間は、まるで奴隷のような扱いを受けていて、 態度も卑屈でした。 しかしコタンの人々は違います。 彼らにいくつかお土産を持っていくと、大変喜んでくれました。 酒や米、煙草などです。 彼らは感謝の印に僕にマキリ(小刀)や彼らの衣服などをくれました。 見事なものです。 彼らは親切で、こちらが礼儀正しく接すれば、とてもいい人たちのようでした。 最初はかなり警戒していたのですが、 案内役の逸見熊八というひとがうまく取り持ってくれました。 熊八さんはなんでもペッチャタコタンの人とともに、 「イポカシ」という河にすむ生き物を狩ったのだそうです。 「イポカシ」というのはひどく醜いというような意味です。 このコタンの伝承を紹介します。 「イメラッカムイ(雷神)が天の穢れに怒りをあらわにし、 ルヤンベカムイ(雨神)が天の穢れを洗い流す。 天の穢れはイポカシとなりて、地上へと降り来る」 熊八さんがコタンの人に教わった歌を、僕らの言葉に訳したものです。 イポカシってのはどんなものだろうとおもって、熊八さんに聞いてみたら、 明日狩りに連れて行ってくれるそうです。 確かにさっきまでひどい雨でした。 夏の嵐の季節、雨のやんだあとに河に出没するそうです。 一体どんなものなんでしょう・・・。 今から楽しみだけど、ちょっとこわいわけで・・・。

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