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バリアント
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ここでは追加・拡張ルールについて解説しています。当ページタイトルのバリアントとはルールのバリエーションを意味します。翻訳ミス等がございましたら、メールフォームにてご連絡ください。
アラバナ-オポドッポ型得点計算バリアント
これは作者(ギュンター コルネット氏)が作成したバリアントで、現在は作者のウェブサイトに公開されています。
カフナの通常ルールを以下の通り変更します。
中間決算
中間決算では自分の支配している島ごとに得点を獲得します。
島の得点は「その島の空いている橋の配置スペース数」および「その島にかかっている相手の橋の数」の合計値です。
最終決算
中間決算と同様に得点を計算しますが、最終決算時のみ、それぞれの島に1点が追加されます。
- 例:
- BARI を白のプレーヤーが支配しています。この島には白の橋が3本、黒の橋が1本かかっており、空いている橋のスペースが1ヶ所あります。この状態で中間決算になった場合、白のプレーヤーは 1 + 1 = 2点をこの島から獲得します。もし、最終決算ならば、さらに1点を追加し、3点をこの島から獲得することができます。
このバリアントは「守りを強固にしたいが得点も稼ぎたい」というハリネズミのジレンマにプレーヤーを陥らせます。
- 訳注:
- ゲーム開始前に得点をメモするための紙と鉛筆を用意したほうがよいでしょう。
- 当バリアントは『カフナ』の続編で、4人までプレイ可能な『アラバナ-オポドッポ』に似た得点計算システムです。
- 『アラバナ-オポドッポ』は現在、『カナロア』という名称でティルシット出版から発売されています。
航海者バリアント
これは作者(ギュンター コルネット氏)がカフナの原型である『アラバナ-イキバチ』用の拡張ルールとして作成したバリアントで、現在は作者のウェブサイトに公開されています。文中の島の名称がカフナと異なるため、当訳ではカフナの島名に置き換えて翻訳しました。
この拡張ルールを追加することにより、ゲームはさらにエキサイトします。「船」の存在によって、今までよりも大局を見据えた戦略が必要になるでしょう。
- 訳注1:
- 当バリアントを使用する際は、アラバナ-イキバチのルールに近いカフナ本体付属の「ヴァリエーション」と併用することをお勧めします。
船の配置
船はカフナコマで代用します。(コマを裏返しに置くとよいでしょう)
船は「橋の配置スペースで三辺を囲まれた内海」に置くことができます。
船を置くには、内海の三角形の頂点に位置する島のカードを、3枚まとめて使用する必要があります。(例: BARI と DUDA と ELAI )
もし、 BARI と2枚の ELAI をまとめてプレイしたならば、
- BARI – DUDA - ELAIの内海
もしくは
- BARI - ELAI – FAAAの内海
のどちらに船を配置するか選択することができます。
船は3つの島全てにかかっている自分の橋としてカウントします。つまり、船は橋3本分の価値があります。
重要:船は隣接する3つの島にかかっている橋の本数を変化させるだけでなく、それらの島の過半数を取得・維持するのに必要な橋/船の数も変化させます。
- 訳注2:
- 例えば BARI – DUDA – ELAI の内海に船を1つ配置する場合、3島の状況は下記の表の通り変化します。
島の名称 BARI DUDA ELAI 橋のスペース数 5 ⇒ 6 4 ⇒ 5 6 ⇒ 7 過半数 3 ⇒ 4 変化なし(3) 変化なし(4) - 橋の総スペース数が1島につき1本ずつ増加するので、過半数に必要な橋/船の総数も増加する可能性があります。
- これらの変化は互いのプレイヤーに影響します。
- 自分の船でも相手の船でも同様に変化します。
- 複数の船が隣接する島の場合、隣接する船の数だけ橋の総スペース数が増加します。島の支配状況をチェックする際、計算を間違えないように注意してください。
- 次項で説明する「船の移動」によって、島の状況は変化します。
船の移動
手番中、1枚もカードをプレイしなければ、自分の船を1つだけ隣接する内海へ移動させることができます。
移動先への航路が相手の橋で塞がれている場合、船を動かすことはできません。(自分の橋は通過可能です)
移動終了後、手札を1枚補充して手番は終了します。
船の除去
相手の船を取り除くには3つの手段があります。
- 《置換》:相手の船がいる場所に自分の船を配置する
- 《包囲》:相手の船がいる内海の三辺を自分の橋で囲む
- 《衝突》:カードをプレイせず、自分の船を相手の船がいる内海に移動させる
置換
相手の船がいる場所に、自分の船を配置できるようなカードを3枚まとめてプレイします。カードをプレイした後、相手の船を取り除き、同じ場所に自分の船を配置します。
- 例:
- 白は FAAA 2枚と GOLA 1枚をまとめてプレイし、FAAA - GOLA - JOJOの内海に船を配置することを宣言しました。その内海に置かれていた黒の船は取り除かれ、代わりに白の船がそこに置かれます。
包囲
相手の船がいる内海の三辺を自分の橋で囲みます。囲まれた相手の船はボード上から取り除かれます。
- 例:
- 白は FAAA のカードをプレイし、 FAAA - GOLA 間に橋を配置することを宣言しました。三辺を塞がれたため、その内海に置かれていた黒の船は、取り除かれます。
衝突
カードをプレイせず、自分の船を相手の船がいる内海に移動させます。互いの船はボード上から取り除かれます。
- 例:
- 白は手番にカードを1枚もプレイせず、自分の船を FAAA - GOLA - JOJOの内海に移動させることを宣言しました。その内海に置かれていた黒の船と、移動した白の船はともにボード上から取り除かれます。
- 訳注3:
- 自分の船が隣接している島を相手が支配したとしても、自分の船は取り除かれません。
- 訳注4:
- 特にルールには書かれていませんが、取り除かれた船(カフナコマ)はプレーヤーの手元に戻ると思われます。
- 訳注5:
- 相手の船が三辺を相手の橋で囲まれている内海にあり、その船に対して《置換》を行った場合、どのように処理するかルールに書かれていません。ゲームを始める前に、処理手順を決めておいたほうがよいでしょう。例えば、以下のような選択肢があります。
- 《衝突》と同様に処理する。つまり、両方の船がただちにボード上から取り除かれる。
- 三辺を相手の橋で囲まれている内海には、自分の船を配置してはならない。
- 相手の船は取り除かれるが、配置した自分の船はそのままボード上に残る。(三辺を相手の橋で囲まれたまま)
- 作者(ギュンター コルネット氏)に確認したところ、カフナの通常ルールにこのバリアントを組み合わせるのであれば 3. がお勧めとのことです。 3. は作者のアイデアです。
橋と船の比較
- 橋
- 配置コスト:1枚
- 影響を与える島:2島
- 除去方法:相手の橋が配置されている島の過半数をとる
- 置換コスト:2枚(カフナ本体付属の「ヴァリエーション」ルールの場合。カフナの通常ルールでは除去に2枚+配置に1枚=3枚必要)
- 移動:不可
- 船
- 配置コスト:3枚
- 影響を与える島:3島
- 除去方法:《包囲》もしくは《衝突》
- 置換コスト:3枚(《置換》)
- 移動:可