長文

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&bold(){長文}(ちょうぶん)とは、[[クイズ]]問題の形態の一つ。主に[[早押しクイズ]]形式で出題される。 *概説 文字通り問題文が長く、[[クイズ番組]]など従来のクイズ([[短文]])がおおよそ100文字以内であったのに対し、長文は100~200文字程度で構成される。構造上さらに長くすることも可能で、300文字を超えるものも一部には存在する。 90年代初頭の[[クイズブーム]]の後、短文の多くが[[ベタ]]化、パターン化し、早押しクイズが「知識ではなく反射神経の勝負」と批判される場面が増えた。そのような状況の中、一問の中に多くの情報を入れ、知識量により早押しの優劣をつけようという試みから長文が生まれたものと思われる。 同じような問題意識から生まれた「[[難問]]」と親和性が高く、かつては「長文難問」はセットとして扱われることが多かった。 *特徴 -&italic(){もともとは『暗殺者の家』という自分自身の作品をリメイクしたものである、旅行先のモロッコで暗殺計画に巻き込まれる主人公を描いたアルフレッド・ヒッチコック監督の映画で、ドリス・デイの歌う主題歌『ケ・セラ・セラ』が大ヒットしたのは何?} -&italic(){『知りすぎていた男』} (『マンオブサイヤー』問題集より) このように、複数の要素を一文(まれに二文以上)に組み込んだ構造が一般的。上記問題では&italic(){「もともとは~」「旅行先の~」「ドリス・デイの~」}で始まる3要素で構成され、それぞれ「前振り」「中振り」「後限定(後振り、最終限定)」と呼ばれる。 各要素は全て正解の語句に係る形容詞節となっていることが必要である。たとえば -&italic(){もともとは『暗殺者の家』という自分自身の作品をリメイクしたものである、旅行先のモロッコで暗殺計画に巻き込まれる主人公を描いたアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『知りすぎていた男』で、ドリス・デイの歌い大ヒットした主題歌は何?} -&italic(){『ケ・セラ・セラ』} というような問題文の場合、中振りまでの要素は正解ではなく『知りすぎていた男』の長い修飾節となり、ミスリードを誘う。 また、前振りはこれまで出題されていないような事実を、中振りはある程度知識のある人なら絞り込めるような知識を、後限定は最も有名な事実を出題するのが典型とされるが、これは必須ではない。 *批判と受容 長文問題の成立から現在までは、様々な批判があった。その主なものは、 +耳で聞いて一度で理解できない。 +日本語として正しくない(美しくない)。 +問題を作りづらい。 というものであった。しかし、多くの大会などで採用されて耳慣れた現在では、難問を採用しないサークルなどでも長文は採用され、作成者も増えたと思われる。 *その他の「長文」 上記のような問題構造を取らない、単純に問題文が長いだけの問題([[レシピクイズ]]、[[歌詞棒読みクイズ]]など)は長文問題とはあまり呼ばれない。
&bold(){長文}(ちょうぶん)とは、[[クイズ]]問題の形態の一つ。主に[[早押しクイズ]]形式で出題される。 *概説 文字通り問題文が長く、[[クイズ番組]]など従来のクイズ([[短文]])がおおよそ100文字以内であったのに対し、長文は100~200文字程度で構成される。構造上さらに長くすることも可能で、300文字を超えるものも一部には存在する。 90年代初頭の[[クイズブーム]]の後、短文の多くが[[ベタ>ベタ問]]化、パターン化し、早押しクイズが「知識ではなく反射神経の勝負」と批判される場面が増えた。そのような状況の中、一問の中に多くの情報を入れ、知識量により早押しの優劣をつけようという試みから長文が生まれたものと思われる。 同じような問題意識から生まれた「[[難問]]」と親和性が高く、かつては「長文難問」はセットとして扱われることが多かった。 *特徴 -&italic(){もともとは『暗殺者の家』という自分自身の作品をリメイクしたものである、旅行先のモロッコで暗殺計画に巻き込まれる主人公を描いたアルフレッド・ヒッチコック監督の映画で、ドリス・デイの歌う主題歌『ケ・セラ・セラ』が大ヒットしたのは何?} -&italic(){『知りすぎていた男』} (『マンオブサイヤー』問題集より) このように、複数の要素を一文(まれに二文以上)に組み込んだ構造が一般的。上記問題では&italic(){「もともとは~」「旅行先の~」「ドリス・デイの~」}で始まる3要素で構成され、それぞれ「前振り」「中振り」「後限定(後振り、最終限定)」と呼ばれる。 各要素は全て正解の語句に係る形容詞節となっていることが必要である。たとえば -&italic(){もともとは『暗殺者の家』という自分自身の作品をリメイクしたものである、旅行先のモロッコで暗殺計画に巻き込まれる主人公を描いたアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『知りすぎていた男』で、ドリス・デイの歌い大ヒットした主題歌は何?} -&italic(){『ケ・セラ・セラ』} というような問題文の場合、中振りまでの要素は正解ではなく『知りすぎていた男』の長い修飾節となり、ミスリードを誘う。 また、前振りはこれまで出題されていないような事実を、中振りはある程度知識のある人なら絞り込めるような知識を、後限定は最も有名な事実を出題するのが典型とされるが、これは必須ではない。 *批判と受容 長文問題の成立から現在までは、様々な批判があった。その主なものは、 +耳で聞いて一度で理解できない。 +日本語として正しくない(美しくない)。 +問題を作りづらい。 というものであった。しかし、多くの大会などで採用されて耳慣れた現在では、難問を採用しないサークルなどでも長文は採用され、作成者も増えたと思われる。 *その他の「長文」 上記のような問題構造を取らない、単純に問題文が長いだけの問題([[レシピクイズ]]、[[歌詞棒読みクイズ]]など)は長文問題とはあまり呼ばれない。

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