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&aname(鍋の国の自動車産業){} #ref(鍋の国の自動車業界.jpg ,,center) *EV165 ”産業育成準備” ”王猫様INバイク……” ”猫にバイクは危険だよ?” ”じゃあ、王猫様に車に乗って前足フリフリ振ってもらう為に産業育成を車にするのはどう?” ”その発想はなかった” #right(){鍋の国政庁  22800102}                     鍋の国は&s(){そんな思惑で}新たな産業育成として自動車産業の育成を決意したのである。 ------------------------------------------------- -&link_anchor(鍋の国の自動車産業){鍋の国の自動車産業} --&link_anchor(自動車産業の成り立ち){自動車産業の成り立ち} ---&link_anchor(鍋の国の自動車普及への道(YANABE)){自動車普及への道(YANABE)} ---&link_anchor(鍋の国のトラック普及への道(OTAMA)){トラック普及への道(OTAMA)} ---&link_anchor(鍋の国の街角にて){鍋の国の街角にて} ---&link_anchor(鍋の国の主な自動車製造会社(表)){鍋の国の主な自動車製造会社(表)} --&link_anchor(自動車の車種の種類){自動車の車種の種類} --&link_anchor(輸出におけるトラック){輸出におけるトラック} --&link_anchor(鍋の国の主な自動車関連販売会社){鍋の国の主な自動車関連販売会社(表)} --&link_anchor(鍋の国の今後){鍋の国の今後} &aname(自動車産業の成り立ち){} **鍋の国の車事情  鍋の国の自動車事情を語るには第七世界時間にして2009年まで遡らなければならない。鍋の国は共和国共通I=Dの開発国としてアメショー、ペルシャ、サイベリアンと次々と新機体を開発していた。しかし、一時期のアイドレス工場の活動休止、鍋の国の技術者の後継者問題等により、国の機械産業は著しく低下していた。結果、民間においても自動車等の利用が少なくなり、自動車業界においても低迷の時期が続いたのである。  鍋の国の機械産業の灯火を消してはならない……鍋の国政庁はアイドレス工場を再び活動させ、整備工場を建設、新たに共和国宇宙軍計画を発動させ、再び鍋の国の機械産業に力を入れ始めた。  軍事面とはいえ、機械産業が活発化したことにより、技術者達は新たな活躍場所を見つけた。そして「車」が復活するのもそう遠くない出来事であった。  その始まりはいつだったのかは定かではない。一説によればI=Dデザイナーで有名であるまき氏が栄光のカブというバイクに乗り始めた。それを見た同業の者がその便利性に気づき乗り、そしてそれが人伝いに伝わり、車が鍋の国に普及し始めたという説である。鍋の国の機械産業に再び栄光を取り戻した……そんなシャレを含めたゆえか、研究者の中でもこの説を支持している者も多いというが、実際は定かではない。ただ事実として、鍋の国の車の復活は二輪車から始まったという事実のみが存在する。  大規模なモータリゼーションが起こる事により、本来ならば交通事情が悪くなる恐れがある。しかし、鍋の国政庁はあらかじめその対策を行っていたのである。第七世界時間でモータリゼーションが起こる一、二ヶ月前に交番を建設し、交通整理の為の準備を整えていたのだ。  その為か、それほど混乱もなく、自動二輪車の利用が増え、自動四輪車である自動車の利用も活発化していくのは自然の流れであった。  交通整理を行った鍋の国政庁はそれだけでは満足せず、次の課題に移った。それは公害である。バイクが流行し始めた時期から予測されていた問題である。  未来予知をするまでもなく、車が流行すれば公害等の問題が出てくるであろうことは予測できる話である。鍋の国政庁は対策としてエコカーを普及させるために活動を開始した。エコカー導入の為に友誼国家である羅幻王国の技師を国へ招待し、鍋の国の自動車業界の開発分野との技術交流会を実地したのである。  以前、戦艦開発と整備に関する技術交流が政策にて行われた事もあり、その第二回交流会といった形で技術交流は行われた。これは車の開発において鍋の国政庁が直接関わった場合、何らかの思惑があるのではないかと勘ぐられる可能性もある事を踏まえ、民間技術者同士の技術交流会の形として行ったのだ。(その為、自動車業界の関係技師以外の技術者も参加している)  こうして、技術交流会において羅幻王国の燃料エコ技術を学んだ結果、鍋の国の自動車産業は初期の段階から低燃費エコカーを導入することになった。 &aname(鍋の国の自動車普及への道(YANABE)){} **鍋の国の自動車普及への道(YANABE)  鍋の国の自動車業界で一番の大手はYANABEである。  YANABEは自動車業界初期に登場した会社である。元々はバイク業界で活躍していた会社であるが、自動車開発においても率先して開発を行っている会社である。現社長である家鍋翔太もバイク開発部門出身であり、二輪車の次は四輪車だと考えており、国が行った前記の技術交流会においても一番発言の多かった人物である。  また家鍋翔太は王猫様フリークとしても有名である。会社内でのバイク生産が整った時(当時は技術者)に上司に「王猫様へミニバイクを一台献上しましょう」と発言したと言われている。もっともこの時の上司に王猫様とはいえ猫にバイクは危険であると断れているというオチもついている。  噂では家鍋翔太が自動車の開発に率先して活動していたのは王猫様の為である……という話があるがあながち間違いでもないかもしれない。  それが証拠とするわけでないが、自動車第一号が完成した時には早速とばかりに王猫様に試乗のお願いを伺いに政庁までやって来たという事実がある。 (もっともその時に排気ガスでコホンと王猫様が咳をなされたので低燃費エコカー開発を決意したとか、自動車一号の車の色を決める際に王猫様が好きな色を参考にしたとか、嘘か真かわからない数多くの噂話がある)  いずれにしても、事実としてYANABEの家鍋翔太は自動車開発初期から関わっており、鍋の国の自動車は低燃費エコカーが主流であるという事実が残るのみである。  そんな家鍋翔太が鍋の国自動車業界においての一人者として認識されているのはYANABEの経営戦略にある。  それはまったく同タイプの車種の大量生産である。YANABEが業界初期に開発した車はまったく同じ形状、同じエンジンと全て同じ規格で作られた車であった。色についてもバリエーションを三色に留め、販売を行った。  これは大量生産によるコスト削減によりできるだけ安い値段で消費者へ提供できるようにするという戦略である。元々バイク業界で有名であった会社である為、所有工場の数が多く、従業員もいる故にできた戦略ではあるが、この戦略により鍋の国の自動車市場は拡大、それにあわせて自動車シェアにおいてもYANABEがトップに躍り出た。なお、この自動車第一号は社長の家鍋翔太が王猫様に献上しており、自分も同じ車に乗りたいので量産、つまり商品化した……という話がある。  このままでは社長の王猫様好きとしての一エピソードで終るところであるが、王猫様もこの車を気に入ったのか、パレードやお出かけなどの際に王猫様が使用する……といった事が度々あり、それを目にした国民が王猫様と同じ車に乗りたい……と需要と供給バランスがうまく成り立った為、成功を収めた……という事実もある。 &aname(鍋の国のトラック普及への道(OTAMA)){} **鍋の国のトラック普及への道(OTAMA)  鍋の国自動車業界においてもう一つの大手がOTAMAである。  OTAMAもYANABEと同じく鍋の国自動車業界初期に興された会社である。OTAMAも元々はバイク業界の会社であり、主に郵便局への郵便バイク、輸送用バイクなどの輸送業界向けのバイクの製造を行っていた。もちろん輸送という面においては二輪車よりも四輪車の方が有利であり、OTAMAも自動車の開発に力を入れていた。しかし、その開発はYANABEとはまた別のアプローチだったのである。  OTAMAが元々輸送業界向けのバイク製造を担っていたのは前記通りだが、その時から顧客につねづね言われていた事があった。  それは「もっと多くの荷物が入ればいいのにな」という言葉である。  鍋流社長を初めとする社員達はその言葉に対して「いずれは四輪車も扱えるようになりたいですね」と返してきた。  本音はすぐにでも四輪車を作りたかった。  しかし、現状の技術ではまだ満足できるものは作れない……。そんな想いを胸にOTAMA開発部門は研究を続け、そして四輪車として製造、販売したのはトラックであった。小型、中型、大型トラック、そして冷蔵車に冷凍車さらには荷台の積卸しがしやすいようにウィングボディ(荷台が両側に開く)など様々なトラックの開発を行った。  本来ならば、製造するトラックの種類を絞る方がコストは小さくなる、それこそ大まかに小型トラック、中型、大型の三種類だけ製造し、販売。後に利益が出てから別の車種を販売すればいいのかもしれない。  しかし、トラック開発段階において、実際に使用するであろう輸送業界の人に要望を聞いた際に多種多様な要望が出ていたのである。これを無視する事は鍋流社長には出来なかった。  冷凍して輸送できるものもあれば常温、冷蔵が相応しい物、またできるだけ震動を与えないようにしてほしいという要望、コンテナトラックが欲しい……輸送業界と言っても輸送するもの、状況は多種多様なのである。  全てに答えられるわけではないが、答えられるものには答えよう……それはOTAMAが重視する顧客満足の為の答えであった。そもそも四輪に手を出したのも顧客の為ならば、トコトン満足させようじゃないか、鍋流社長だけでなく社員達の気持ちも同じであり、共に一丸となって開発に取り組んだのである。  顧客の為にできるだけ様々なトラックを開発する……その為に考え出されたのは順次開発していくという事であった。そもそも大量生産するのは難しい、しかし、様々な用途が考えられるトラックである。  その為、汎用性の高いモノから順番に開発、販売していったのである。このようにドンドン開発していったのには、かならず売れるという自信があったからである。その理由は鍋の国の食料に対する情熱である。 ***鍋の国の食料に対する情熱  鍋の国の料理といえば鍋がある。これは定番であり主役。食べる機会も多いこの鍋であるが、実は鍋の国では生産していない食材がある。  それは白菜である。  生産していない……というよりは正確には南国の白菜よりも外国産の白菜の方が美味しいからという事になるが、おいしい鍋の為のおいしい食材が欲しいというのは鍋の国国民の本音である。  しかし、鍋の国の技術レベルが低下した事により一時期、鍋の国の自動車やトラックが衰退していった。結果、国民の普段の交通手段は歩き、場合によっては自転車を利用する状況になった。  そこで問題になったのが買い物である。  特に食材は新鮮が一番である。外国産の食材が鍋の国に入り、お店に並ぶ、そして一般家庭に着くまでの鮮度が重要である。しかし、鍋の国は南国なので食材も傷みやすい。それ故にどうしても鍋の質が落ちてしまう。しかし輸送トラック、特に冷蔵、冷凍車があれば新鮮なうちに食材をお店に持って行ける。そんなトラックが売れないわけはないと判断したOTAMAはトラックを順次開発していったのである。  また、他の会社と違い、初期から顧客重視を考えていたOTAMAは輸送業界が切実しているもう一つの要望にも答えた。それは長距離輸送をするトラックの運転手の要望であった。 「長時間座っていてもしんどくならない座席にしてくれ」 「仮眠できるスペースが欲しい」  その要望は一見するとトラック販売にはさほど影響はないかもしれない。むしろその分値段が上がるかもしれない。しかし、二輪車の時代から顧客を大事にするOTAMAは座席にも着目したのである。長距離輸送をする運転手がいるからこそ荷物は届くのである。その運転手達が少しでも楽に運転できるように環境を整える事ができるのは自分達だけである。そこはコスト削減する場所ではない……そう考えたのである。  OTAMAのトラックは順次移行する形とはいえ、種類を作り、そして拘っていた。その分、ある程度はどうしても高くなる。鍋流社長はそれを踏まえて二つの対策を考えた。 ***1規格統一  様々なトラックを開発するといっても、普通の荷物を運ぶ用、冷凍車、冷蔵車と比べた場合、共通の部品はある。トラックでもハンドルやライトなど共通できる部分がある場合は全て同じ規格で統一させたのである。また、デザインにおいても基本的にはトラックは輸送できれば良いと考え、ある程度は同じデザインで統一させた。色も統一した。必要であれば購入後に塗り替えてもらうか、もしくは自社のロゴをつけてもらう……そういう風に考えたのである。 ***2別会社OWANの設立  OWANは中古トラック販売会社である。もちろん中古トラックも買い取る。この会社を興した理由は単純であった。  OTAMAが順次開発、販売していく過程で以前購入したトラックよりも最新のトラックの方が自社の輸送形態に合っている……そんな会社が出てきてもおかしくない。そんな時はOWANを利用してもらおうと考えたのである。  OWANにOTAMA(自社)のトラックを売りにきた場合、もし続けてOTAMAでトラックを購入するのであれば買取サービスとして新車を割引購入できるようにし、そして残った中古トラックは別の会社に販売する。新車を買う余裕がなくても、中古ならば買えるという会社もある。そんな会社にも格安で提供する事により輸送業界へのトラックの浸透度をあげる作戦である。  もちろん他にも利点はある。新しいトラック開発や製造をさせる前の新人の整備士の研修場所としての場という意味があった。中古車を買い取った後、再び売る前の点検・整備を新人を含めた整備士が行い研修場所として機能させたのである。  また研究部門の人間もその場に立ちあわせ、どこが消耗しているか? 何か問題はなかったか? を確認させ、次期の開発への参考にする……という事も行った。  こうして、鍋の国に輸送トラックが復活したのである。 &aname(鍋の国の街角にて){} **鍋の国の街角にて &color(green){野鍋}「へい、らっしゃい! 野菜が安いよ!」 &color(fuchsia){奥鍋}「あら、安いだけじゃなくて新鮮じゃない」 &color(green){野鍋}「へい、奥さん。そうなんですよ。この白菜なんか産地直送だよ」 &color(fuchsia){奥鍋}「……ねぇ、昨日までと全然新鮮さが違うんだけど?」 &color(green){野鍋}「へへ、実は新しいトラックを買いましてね。それのおかげですわ」 &color(fuchsia){奥鍋}「新しいトラック? トラックが違うだけでこうも変わるものなの?」 &color(green){野鍋}「そうなんすよ。今度のは冷蔵冷凍車ってヤツでして、それで温度調節してるから野菜が痛まないうちに運べるんですよ」 &color(fuchsia){奥鍋}「あら、そうなの? でもいいわねぇ、この白菜。とても美味しそうだもの。5玉頂戴な」 &color(green){野鍋}「毎度! ってそんなに買うんで?」 &color(fuchsia){奥鍋}「そうなのよ、明日、親戚一同が集まるものだからね。それぐらいないとすぐ失くなっちゃうわ。あと葱ももらおうかしら」 &color(green){野鍋}「そんなに買って、持って帰れるんですかい?」 &color(fuchsia){奥鍋}「ふふ、実は私も一作日に自動車を買ったのよ。帰りの重さ気にしなくていいから楽だわ」 &color(green){野鍋}「なるほど、もしかして親戚一同が集まるってのは?」 &color(fuchsia){奥鍋}「そうなのよ、もうみんなしてどんな車買ったんだってね。わざわざ見に来るのよ。あ、これ、お金ね」 &color(green){野鍋}「そいつは大変ですね。はい、毎度!」 ---------------------------- &aname(鍋の国の主な自動車製造会社(表)){} **鍋の国の主な自動車製造会社 |企業名|メインターゲット|メイン車種|戦略|備考| |YANABE|一般国民|普通車|大量生産による大量販売|王猫様ブランド(王猫様愛用の車)| |ロイヤルクラウン|女性|普通車|ブランド、広告戦略|デザインと運転のしやすさ重視| |OTAMA|輸送業界|トラック全般|顧客満足重視|輸送における利便性特化(予定)| |ナベバス|会社向け|バス|カラー(デザイン)は受注してから(大量受注割引あり)|乗り心地と運転しやすさ重視| -------------------------------- &aname(自動車の車種の種類){} **自動車の車種の種類 ***普通車 鍋の国の一般国民に身近になりつつある自動車。自動車は主に日常における買い物に使用されている。また鍋の国内の鍋底地方には観光地があるが、今までは取っ手地方といった地域に住んでいる者にとっては観光地に行くのに長時間時間がかかるため、そうそう観光地に行くといった事ができなかった。このように技術低下により同じ鍋国内でも離れた場所に行く場合、移動の時間を考えた上で行動しなければならなかった。しかし、最近は自動車やバスが普及したおかげで随分と気軽に遠出ができるようになったのである。同じ国内でも遠い所にいる親戚とは手紙でやりとりしていた……そんな家庭も最近では直接会いに行きやすくなったという。また、王猫様の別荘などの観光地はもちろんであるが、ちょっと車で散策に出かけて美味しいものでも食べよう。ちょっとしたドライブ気分といったように外に出かける事が多くなった者も多いという。 ***バス  国民の交通の利用において自家用車や電車だけが交通手段ではない。バスは通勤通学、買い物、観光、様々な用途で使用される。特に自動車やバイクの免許を取っていない人にとっては日常の足である。そんなバスだが、最近では観光用の貸切バスや市役所や市営施設に停まる公共施設巡回バス(無料)など様々な利用がされており、国民の交通の利便性アップの要となっている。 ***大型・中型トラック トラックの中でも大型で輸送力のある大型トラックは大量のモノを輸送する時に使用される。特に陸上輸送において大型トラックは大変重要である。食料を新鮮な内に輸送するということだけでなく工場で大量生産された商品を輸送する際にも活躍する。また外国への輸出の際にも海運で運び、その後各街に輸送するにはトラックが重要である。その為トラックといいつつも様々な形のモノが開発された。 ***小型トラック  小型トラックが活躍するのは直接一般家庭に関わる仕事が多い。宅配便や個人配送。小型の分輸送量は下がるが、住宅街などのせまい道路でも活躍できる小型トラックは国民の身近な所で活躍する為、需要も大きい。 **大きさ以外の様々なトラック  鍋の国のトラック大手のOTAMAは様々なトラックを開発した。それは多種多様な輸送業界に合したトラックを開発しようと考えた為である。  トラックの荷台  トラックといえば荷台にも色々な形がある。 ***平ボディ  OTAMAが最初に開発、生産を行ったタイプ。最初に開発を行ったのは積み降ろし等に比較的制限がない為、あらゆる場所で使用しやすいと考えた為である。また、順次開発が行われ、下取りとして中古で市場に出た後に買われやすい、使われやすいと考えたのも理由の一つ。使う場所によっては簡易クレーン、幌(水漏れ対策)、テールゲートリフタなどの補助装置を使うという事も可能な為、何種類かの補助装置も販売されている。 ***ダンプ  主に土砂、砂利などを運ぶ事に使用される車種。OTAMAは元々輸送業界向けにトラック開発を行っていたので生産、販売は他のトラックよりも少し遅めに行われた。 ***バン型車  荷台が箱型のトラック。OATAMは元々輸送業界向けトラック開発を考えていた為、初期の段階からこの形状の開発が視野に入っていた。その為か、南国である鍋の国では冷凍、冷蔵車が早急に必要と考え、数を多めに販売を行ったが、国の特性(鍋好き)ゆえか、すぐに追加生産を行う事が決定した。そして、鍋には白菜がかかせないゆえか、これまた外国への輸出においても生鮮食品輸送に必要なトラックの輸出が大きいウェイトを占めたのである。 -ドライバン  温度管理機能のないバン型車。宅配や一般輸送、引越しトラックなど様々な面で活躍している。OTAMAは元々輸送業界を初めとする業界の話を聞きつつトラックの開発を行った為、食料輸送時、引越し用、宅配用などで内部やドアの展開部分などに対応したトラックを受注生産している。OTAMAの中古販売会社であるOWANに置いても自社トラッックを扱っている為、中古購入の際にも追加料金で内装変更を行っている。 -冷蔵・冷凍バン  断熱構造の荷室内に冷蔵・冷凍装置を搭載したトラック。鍋の国待望のトラックである。生鮮食品輸送の為に様々なモノが開発された。冷蔵一つをとっても中の温度を最適状態で保つ為に外部気温の影響を軽減させている。また鍋の国の食に対する姿勢ゆえか、太陽熱からのカバーに外面は白色のカラーアルミパネル、殺菌効果の為室内の床をステンレルに、保冷カーテンでドアを開けた時の冷気流出を防ぐといった様々な工夫が行われている。また、コンプレッサーを用いて運転手が低温を管理できるようにしている為、購入した会社側でも利用の状況に合わせて温度調整が可能になっている。 -保冷車バン  断熱材で外気温を遮断したトラック。冷蔵・冷凍装置はついていない。主に温度管理があまり厳しくない積荷の際に使用されるトラックである。冷蔵装置がついていないので徐々に室内温度が上がってしまうのでOTAMAは状況に合わせてドライアイスを使う事を推奨している。 &aname(輸出におけるトラック){} **輸出におけるトラック ・コンテナトラック  鍋の国国内でトラックが普及し始めるとある問題が出てきた。それは白菜である。正確には白菜を初めとする輸入したモノを搬入する際の問題であった。OTAMAは営業の人間をちょくちょく輸送業界や関連会社に向かわせ、トラックの使用状況や困った事について調査を行っている。その際に現場を視察した時に気づいたことであるが、船から輸送されてきたコンテナから輸送トラックへの積荷の移動に手間がかかっていたのである。コンテナから取り出した荷物を車に積み込み、倉庫まで移動させていたのである。運ぶ船から倉庫までの移動、それはそれ程長い距離ではないかもしれない。しかしコンテナが重い以上そのまま持ち運ぶわけにはいかない……それに生鮮食品などの鮮度が命な食品は輸送時間が短ければ短い程良い。そこに気づいた営業員は早速会社にコンテナを運ぶトラックの企画を持ち込んだ。すぐさま検討に入った。検討の際には船はもちろんであるが駅における貨物列車からの輸送や空輸の事も考えた。そして海といえば羅幻王国である。政府が行った整備交流のあった羅幻王国の整備士に連絡を行い、早速打ち合わせを行い、コンテナの規格に合わせてコンテナトラックの開発が行われた。そして輸送におけるスピードが上がり、白菜を初めとする輸入生鮮食品の鮮度が上がったのだが、国民はそれを知らず、今日も美味しく鍋を食べているのであった。 ------------------ &aname(鍋の国の主な自動車関連販売会社){} **鍋の国の主な自動車関連販売会社 |企業名|業種|販売|戦略|備考| |カーナベ|自動車販売|主に普通車|プル戦略|顧客に一人の担当がしっかりと付き説明を行う| |OWAN|トラック中古販売|トラック|顧客満足重視|親会社のOTAMAとの連携による中古トラック売買| |タヤタ|タイヤ販売|タイヤをはじめとする関連備品販売|販売だけでなく取付も|オフロードタイヤやタイヤチェーンなども販売| |カーミニセブン|自動車のおもちゃ会社|実際ある車のおもちゃ販売|子供だけでなくマニアにも|精巧な作りに拘ったモノもあれば安価なものも| |メガネェレンタカー|レンタカカー事業|観光レンタカー|様々な車種を用意|鍋の国内であればレンタル可能。返却はどこの支店でもOK| |キララ|カーアクセサリー販売|カーアクセサリー|女性ならではの視点での商品企画|利便性とデザイン性重視| --------------- &aname(鍋の国の今後){} **鍋の国の今後  鍋の国には警察署、市民病院、消防署などの各施設がある。政庁は今後パトカー、救急車、消防車などの導入も検討しており、つい先日にはパトカーが導入された。開発されていく自動車業界に合わせパトカーや救急車、消防車の台数増加と性能強化を検討している。民間においてもYANABEは自動車業界の成長に合わせて速度や小回りなどの機能特化型の車開発を、OTAMAは重機開発の為のノウハウを研究しており、鍋の国自動車業界の活動はまだ始まったばかりである。 --------------------
&aname(鍋の国の自動車産業){} #ref(鍋の国の自動車業界.jpg ,,center) *EV165 ”産業育成準備” ”王猫様INバイク……” ”猫にバイクは危険だよ?” ”じゃあ、王猫様に車に乗って前足フリフリ振ってもらう為に産業育成を車にするのはどう?” ”その発想はなかった” #right(){鍋の国政庁  22800102}                     鍋の国は&s(){そんな思惑で}新たな産業育成として自動車産業の育成を決意したのである。 ------------------------------------------------- -&link_anchor(鍋の国の自動車産業){鍋の国の自動車産業} --&link_anchor(自動車産業の成り立ち){自動車産業の成り立ち} ---&link_anchor(鍋の国の自動車普及への道(YANABE)){自動車普及への道(YANABE)} ---&link_anchor(鍋の国のトラック普及への道(OTAMA)){トラック普及への道(OTAMA)} ---&link_anchor(鍋の国の街角にて){鍋の国の街角にて} ---&link_anchor(鍋の国の主な自動車製造会社(表)){鍋の国の主な自動車製造会社(表)} --&link_anchor(自動車の車種の種類){自動車の車種の種類} --&link_anchor(輸出におけるトラック){輸出におけるトラック} --&link_anchor(鍋の国の主な自動車関連販売会社){鍋の国の主な自動車関連販売会社(表)} --&link_anchor(鍋の国の今後){鍋の国の今後} &aname(自動車産業の成り立ち){} **鍋の国の車事情  鍋の国の自動車事情を語るには第七世界時間にして2009年まで遡らなければならない。鍋の国は共和国共通I=Dの開発国としてアメショー、ペルシャ、サイベリアンと次々と新機体を開発していた。しかし、一時期のアイドレス工場の活動休止、鍋の国の技術者の後継者問題等により、国の機械産業は著しく低下していた。結果、民間においても自動車等の利用が少なくなり、自動車業界においても低迷の時期が続いたのである。  鍋の国の機械産業の灯火を消してはならない……鍋の国政庁はアイドレス工場を再び活動させ、整備工場を建設、新たに共和国宇宙軍計画を発動させ、再び鍋の国の機械産業に力を入れ始めた。  軍事面とはいえ、機械産業が活発化したことにより、技術者達は新たな活躍場所を見つけた。そして「車」が復活するのもそう遠くない出来事であった。  その始まりはいつだったのかは定かではない。一説によればI=Dデザイナーで有名であるまき氏が栄光のカブというバイクに乗り始めた。それを見た同業の者がその便利性に気づき乗り、そしてそれが人伝いに伝わり、車が鍋の国に普及し始めたという説である。鍋の国の機械産業に再び栄光を取り戻した……そんなシャレを含めたゆえか、研究者の中でもこの説を支持している者も多いというが、実際は定かではない。ただ事実として、鍋の国の車の復活は二輪車から始まったという事実のみが存在する。  大規模なモータリゼーションが起こる事により、本来ならば交通事情が悪くなる恐れがある。しかし、鍋の国政庁はあらかじめその対策を行っていたのである。第七世界時間でモータリゼーションが起こる一、二ヶ月前に交番を建設し、交通整理の為の準備を整えていたのだ。  その為か、それほど混乱もなく、自動二輪車の利用が増え、自動四輪車である自動車の利用も活発化していくのは自然の流れであった。  交通整理を行った鍋の国政庁はそれだけでは満足せず、次の課題に移った。それは公害である。バイクが流行し始めた時期から予測されていた問題である。  未来予知をするまでもなく、車が流行すれば公害等の問題が出てくるであろうことは予測できる話である。鍋の国政庁は対策としてエコカーを普及させるために活動を開始した。エコカー導入の為に友誼国家である羅幻王国の技師を国へ招待し、鍋の国の自動車業界の開発分野との技術交流会を実地したのである。  以前、戦艦開発と整備に関する技術交流が政策にて行われた事もあり、その第二回交流会といった形で技術交流は行われた。これは車の開発において鍋の国政庁が直接関わった場合、何らかの思惑があるのではないかと勘ぐられる可能性もある事を踏まえ、民間技術者同士の技術交流会の形として行ったのだ。(その為、自動車業界の関係技師以外の技術者も参加している)  こうして、技術交流会において羅幻王国の燃料エコ技術を学んだ結果、鍋の国の自動車産業は初期の段階から低燃費エコカーを導入することになった。 &aname(鍋の国の自動車普及への道(YANABE)){} **鍋の国の自動車普及への道(YANABE)  鍋の国の自動車業界で一番の大手はYANABEである。  YANABEは自動車業界初期に登場した会社である。元々はバイク業界で活躍していた会社であるが、自動車開発においても率先して開発を行っている会社である。現社長である家鍋翔太もバイク開発部門出身であり、二輪車の次は四輪車だと考えており、国が行った前記の技術交流会においても一番発言の多かった人物である。  また家鍋翔太は王猫様フリークとしても有名である。会社内でのバイク生産が整った時(当時は技術者)に上司に「王猫様へミニバイクを一台献上しましょう」と発言したと言われている。もっともこの時の上司に王猫様とはいえ猫にバイクは危険であると断れているというオチもついている。  噂では家鍋翔太が自動車の開発に率先して活動していたのは王猫様の為である……という話があるがあながち間違いでもないかもしれない。  それが証拠とするわけでないが、自動車第一号が完成した時には早速とばかりに王猫様に試乗のお願いを伺いに政庁までやって来たという事実がある。 (もっともその時に排気ガスでコホンと王猫様が咳をなされたので低燃費エコカー開発を決意したとか、自動車一号の車の色を決める際に王猫様が好きな色を参考にしたとか、嘘か真かわからない数多くの噂話がある)  いずれにしても、事実としてYANABEの家鍋翔太は自動車開発初期から関わっており、鍋の国の自動車は低燃費エコカーが主流であるという事実が残るのみである。  そんな家鍋翔太が鍋の国自動車業界においての一人者として認識されているのはYANABEの経営戦略にある。  それはまったく同タイプの車種の大量生産である。YANABEが業界初期に開発した車はまったく同じ形状、同じエンジンと全て同じ規格で作られた車であった。色についてもバリエーションを三色に留め、販売を行った。  これは大量生産によるコスト削減によりできるだけ安い値段で消費者へ提供できるようにするという戦略である。元々バイク業界で有名であった会社である為、所有工場の数が多く、従業員もいる故にできた戦略ではあるが、この戦略により鍋の国の自動車市場は拡大、それにあわせて自動車シェアにおいてもYANABEがトップに躍り出た。なお、この自動車第一号は社長の家鍋翔太が王猫様に献上しており、自分も同じ車に乗りたいので量産、つまり商品化した……という話がある。  このままでは社長の王猫様好きとしての一エピソードで終るところであるが、王猫様もこの車を気に入ったのか、パレードやお出かけなどの際に王猫様が使用する……といった事が度々あり、それを目にした国民が王猫様と同じ車に乗りたい……と需要と供給バランスがうまく成り立った為、成功を収めた……という事実もある。 &aname(鍋の国のトラック普及への道(OTAMA)){} **鍋の国のトラック普及への道(OTAMA)  鍋の国自動車業界においてもう一つの大手がOTAMAである。  OTAMAもYANABEと同じく鍋の国自動車業界初期に興された会社である。OTAMAも元々はバイク業界の会社であり、主に郵便局への郵便バイク、輸送用バイクなどの輸送業界向けのバイクの製造を行っていた。もちろん輸送という面においては二輪車よりも四輪車の方が有利であり、OTAMAも自動車の開発に力を入れていた。しかし、その開発はYANABEとはまた別のアプローチだったのである。  OTAMAが元々輸送業界向けのバイク製造を担っていたのは前記通りだが、その時から顧客につねづね言われていた事があった。  それは「もっと多くの荷物が入ればいいのにな」という言葉である。  鍋流社長を初めとする社員達はその言葉に対して「いずれは四輪車も扱えるようになりたいですね」と返してきた。  本音はすぐにでも四輪車を作りたかった。  しかし、現状の技術ではまだ満足できるものは作れない……。そんな想いを胸にOTAMA開発部門は研究を続け、そして四輪車として製造、販売したのはトラックであった。小型、中型、大型トラック、そして冷蔵車に冷凍車さらには荷台の積卸しがしやすいようにウィングボディ(荷台が両側に開く)など様々なトラックの開発を行った。  本来ならば、製造するトラックの種類を絞る方がコストは小さくなる、それこそ大まかに小型トラック、中型、大型の三種類だけ製造し、販売。後に利益が出てから別の車種を販売すればいいのかもしれない。  しかし、トラック開発段階において、実際に使用するであろう輸送業界の人に要望を聞いた際に多種多様な要望が出ていたのである。これを無視する事は鍋流社長には出来なかった。  冷凍して輸送できるものもあれば常温、冷蔵が相応しい物、またできるだけ震動を与えないようにしてほしいという要望、コンテナトラックが欲しい……輸送業界と言っても輸送するもの、状況は多種多様なのである。  全てに答えられるわけではないが、答えられるものには答えよう……それはOTAMAが重視する顧客満足の為の答えであった。そもそも四輪に手を出したのも顧客の為ならば、トコトン満足させようじゃないか、鍋流社長だけでなく社員達の気持ちも同じであり、共に一丸となって開発に取り組んだのである。  顧客の為にできるだけ様々なトラックを開発する……その為に考え出されたのは順次開発していくという事であった。そもそも大量生産するのは難しい、しかし、様々な用途が考えられるトラックである。  その為、汎用性の高いモノから順番に開発、販売していったのである。このようにドンドン開発していったのには、かならず売れるという自信があったからである。その理由は鍋の国の食料に対する情熱である。 ***鍋の国の食料に対する情熱  鍋の国の料理といえば鍋がある。これは定番であり主役。食べる機会も多いこの鍋であるが、実は鍋の国では生産していない食材がある。  それは白菜である。  生産していない……というよりは正確には南国の白菜よりも外国産の白菜の方が美味しいからという事になるが、おいしい鍋の為のおいしい食材が欲しいというのは鍋の国国民の本音である。  しかし、鍋の国の技術レベルが低下した事により一時期、鍋の国の自動車やトラックが衰退していった。結果、国民の普段の交通手段は歩き、場合によっては自転車を利用する状況になった。  そこで問題になったのが買い物である。  特に食材は新鮮が一番である。外国産の食材が鍋の国に入り、お店に並ぶ、そして一般家庭に着くまでの鮮度が重要である。しかし、鍋の国は南国なので食材も傷みやすい。それ故にどうしても鍋の質が落ちてしまう。しかし輸送トラック、特に冷蔵、冷凍車があれば新鮮なうちに食材をお店に持って行ける。そんなトラックが売れないわけはないと判断したOTAMAはトラックを順次開発していったのである。  また、他の会社と違い、初期から顧客重視を考えていたOTAMAは輸送業界が切実しているもう一つの要望にも答えた。それは長距離輸送をするトラックの運転手の要望であった。 「長時間座っていてもしんどくならない座席にしてくれ」 「仮眠できるスペースが欲しい」  その要望は一見するとトラック販売にはさほど影響はないかもしれない。むしろその分値段が上がるかもしれない。しかし、二輪車の時代から顧客を大事にするOTAMAは座席にも着目したのである。長距離輸送をする運転手がいるからこそ荷物は届くのである。その運転手達が少しでも楽に運転できるように環境を整える事ができるのは自分達だけである。そこはコスト削減する場所ではない……そう考えたのである。  OTAMAのトラックは順次移行する形とはいえ、種類を作り、そして拘っていた。その分、ある程度はどうしても高くなる。鍋流社長はそれを踏まえて二つの対策を考えた。 ***1規格統一  様々なトラックを開発するといっても、普通の荷物を運ぶ用、冷凍車、冷蔵車と比べた場合、共通の部品はある。トラックでもハンドルやライトなど共通できる部分がある場合は全て同じ規格で統一させたのである。また、デザインにおいても基本的にはトラックは輸送できれば良いと考え、ある程度は同じデザインで統一させた。色も統一した。必要であれば購入後に塗り替えてもらうか、もしくは自社のロゴをつけてもらう……そういう風に考えたのである。 ***2別会社OWANの設立  OWANは中古トラック販売会社である。もちろん中古トラックも買い取る。この会社を興した理由は単純であった。  OTAMAが順次開発、販売していく過程で以前購入したトラックよりも最新のトラックの方が自社の輸送形態に合っている……そんな会社が出てきてもおかしくない。そんな時はOWANを利用してもらおうと考えたのである。  OWANにOTAMA(自社)のトラックを売りにきた場合、もし続けてOTAMAでトラックを購入するのであれば買取サービスとして新車を割引購入できるようにし、そして残った中古トラックは別の会社に販売する。新車を買う余裕がなくても、中古ならば買えるという会社もある。そんな会社にも格安で提供する事により輸送業界へのトラックの浸透度をあげる作戦である。  もちろん他にも利点はある。新しいトラック開発や製造をさせる前の新人の整備士の研修場所としての場という意味があった。中古車を買い取った後、再び売る前の点検・整備を新人を含めた整備士が行い研修場所として機能させたのである。  また研究部門の人間もその場に立ちあわせ、どこが消耗しているか? 何か問題はなかったか? を確認させ、次期の開発への参考にする……という事も行った。  こうして、鍋の国に輸送トラックが復活したのである。 &aname(鍋の国の街角にて){} **鍋の国の街角にて &color(green){野鍋}「へい、らっしゃい! 野菜が安いよ!」 &color(fuchsia){奥鍋}「あら、安いだけじゃなくて新鮮じゃない」 &color(green){野鍋}「へい、奥さん。そうなんですよ。この白菜なんか産地直送だよ」 &color(fuchsia){奥鍋}「……ねぇ、昨日までと全然新鮮さが違うんだけど?」 &color(green){野鍋}「へへ、実は新しいトラックを買いましてね。それのおかげですわ」 &color(fuchsia){奥鍋}「新しいトラック? トラックが違うだけでこうも変わるものなの?」 &color(green){野鍋}「そうなんすよ。今度のは冷蔵冷凍車ってヤツでして、それで温度調節してるから野菜が痛まないうちに運べるんですよ」 &color(fuchsia){奥鍋}「あら、そうなの? でもいいわねぇ、この白菜。とても美味しそうだもの。5玉頂戴な」 &color(green){野鍋}「毎度! ってそんなに買うんで?」 &color(fuchsia){奥鍋}「そうなのよ、明日、親戚一同が集まるものだからね。それぐらいないとすぐ失くなっちゃうわ。あと葱ももらおうかしら」 &color(green){野鍋}「そんなに買って、持って帰れるんですかい?」 &color(fuchsia){奥鍋}「ふふ、実は私も一作日に自動車を買ったのよ。帰りの重さ気にしなくていいから楽だわ」 &color(green){野鍋}「なるほど、もしかして親戚一同が集まるってのは?」 &color(fuchsia){奥鍋}「そうなのよ、もうみんなしてどんな車買ったんだってね。わざわざ見に来るのよ。あ、これ、お金ね」 &color(green){野鍋}「そいつは大変ですね。はい、毎度!」 ---------------------------- &aname(鍋の国の主な自動車製造会社(表)){} **鍋の国の主な自動車製造会社 |企業名|メインターゲット|メイン車種|戦略|備考| |YANABE|一般国民|普通車|大量生産による大量販売|王猫様ブランド(王猫様愛用の車)| |ロイヤルクラウン|女性|普通車|ブランド、広告戦略|デザインと運転のしやすさ重視| |OTAMA|輸送業界|トラック全般|顧客満足重視|輸送における利便性特化(予定)| |ナベバス|会社向け|バス|カラー(デザイン)は受注してから(大量受注割引あり)|乗り心地と運転しやすさ重視| -------------------------------- &aname(自動車の車種の種類){} **自動車の車種の種類 ***普通車  鍋の国の一般国民に身近になりつつある自動車。  自動車は主に日常における買い物に使用されている。また鍋の国内の鍋底地方には観光地があるが、今までは取っ手地方といった地域に住んでいる者にとっては観光地に行くのに長時間時間がかかるため、そうそう観光地に行くといった事ができなかった。  このように技術低下により同じ鍋国内でも離れた場所に行く場合、移動の時間を考えた上で行動しなければならなかった。しかし、最近は自動車やバスが普及したおかげで随分と気軽に遠出ができるようになったのである。  同じ国内でも遠い所にいる親戚とは手紙でやりとりしていた……そんな家庭も最近では直接会いに行きやすくなったという。  また、王猫様の別荘などの観光地はもちろんであるが、ちょっと車で散策に出かけて美味しいものでも食べよう。ちょっとしたドライブ気分といったように外に出かける事が多くなった者も多いという。 ***バス  国民の交通の利用において自家用車や電車だけが交通手段ではない。バスは通勤通学、買い物、観光、様々な用途で使用される。  特に自動車やバイクの免許を取っていない人にとっては日常の足である。そんなバスだが、最近では観光用の貸切バスや市役所や市営施設に停まる公共施設巡回バス(無料)など様々な利用がされており、国民の交通の利便性アップの要となっている。 ***大型・中型トラック  トラックの中でも大型で輸送力のある大型トラックは大量のモノを輸送する時に使用される。  特に陸上輸送において大型トラックは大変重要である。食料を新鮮な内に輸送するということだけでなく工場で大量生産された商品を輸送する際にも活躍する。また外国への輸出の際にも海運で運び、その後各街に輸送するにはトラックが重要である。その為トラックといいつつも様々な形のモノが開発された。 ***小型トラック  小型トラックが活躍するのは直接一般家庭に関わる仕事が多い。宅配便や個人配送。小型の分輸送量は下がるが、住宅街などのせまい道路でも活躍できる小型トラックは国民の身近な所で活躍する為、需要も大きい。 ------------- **大きさ以外の様々なトラック  鍋の国のトラック大手のOTAMAは様々なトラックを開発した。それは多種多様な輸送業界に合したトラックを開発しようと考えた為である。そしてトラックの荷台についてもいくつか開発が行われた。 ***平ボディ  OTAMAが最初に開発、生産を行ったタイプ。  最初に開発を行ったのは積み降ろし等に比較的制限がない為、あらゆる場所で使用しやすいと考えた為である。また、順次開発が行われ、下取りとして中古で市場に出た後に買われやすい、使われやすいと考えたのも理由の一つ。使う場所によっては簡易クレーン、幌(水漏れ対策)、テールゲートリフタなどの補助装置を使うという事も可能な為、何種類かの補助装置も販売されている。 ***ダンプ  主に土砂、砂利などを運ぶ事に使用される車種。OTAMAは元々輸送業界向けにトラック開発を行っていたので生産、販売は他のトラックよりも少し遅めに行われた。 ***バン型車  荷台が箱型のトラック。OATAMは元々輸送業界向けトラック開発を考えていた為、初期の段階からこの形状の開発が視野に入っていた。  その為か、南国である鍋の国では冷凍、冷蔵車が早急に必要と考え、数を多めに販売を行った。しかし、国の特性(鍋好き)ゆえか、すぐに追加注文が入り、追加生産を行う事が決定した。そして、これまた鍋には白菜がかかせないゆえか、外国への輸出においても生鮮食品輸送に必要なトラックの輸出が大きいウェイトを占めたのである。 -ドライバン  温度管理機能のないバン型車。宅配や一般輸送、引越しトラックなど様々な面で活躍している。  OTAMAは元々輸送業界を初めとする業界の話を聞きつつトラックの開発を行った為、食料輸送時、引越し用、宅配用などで内部やドアの展開部分などに対応したトラックを受注生産している。OTAMAの中古販売会社であるOWANに置いても自社トラッックを扱っている為、中古購入の際にも追加料金で内装変更を行っている。 -冷蔵・冷凍バン  断熱構造の荷室内に冷蔵・冷凍装置を搭載したトラック。鍋の国待望のトラックである。生鮮食品輸送の為に様々なモノが開発された。冷蔵一つをとっても中の温度を最適状態で保つ為に外部気温の影響を軽減させている。  鍋の国の食に対する姿勢ゆえか、太陽熱からのカバーに外面は白色のカラーアルミパネル、殺菌効果の為室内の床をステンレルに、保冷カーテンでドアを開けた時の冷気流出を防ぐといった様々な工夫が行われている。また、コンプレッサーを用いて運転手が低温を管理できるようにしている為、購入した会社側でも利用の状況に合わせて温度調整が可能になっている。 -保冷車バン  断熱材で外気温を遮断したトラック。冷蔵・冷凍装置はついていない。  主に温度管理があまり厳しくない積荷の際に使用されるトラックである。冷蔵装置がついていないので徐々に室内温度が上がってしまうのでOTAMAは状況に合わせてドライアイスを使う事を推奨している。 &aname(輸出におけるトラック){} **輸出におけるトラック ・コンテナトラック  鍋の国国内でトラックが普及し始めるとある問題が出てきた。それは白菜である。正確には白菜を初めとする輸入したモノを搬入する際の問題であった。  OTAMAは営業の人間をちょくちょく輸送業界や関連会社に向かわせ、トラックの使用状況や困った事について調査を行っている。その際に現場を視察した時に気づいたことであるが、船から輸送されてきたコンテナから輸送トラックへの積荷の移動に手間がかかっていたのである。コンテナから取り出した荷物を車に積み込み、倉庫まで移動させていたのである。運ぶ船から倉庫までの移動、それはそれ程長い距離ではないかもしれない。しかしコンテナが重い以上そのまま持ち運ぶわけにはいかない……それに生鮮食品などの鮮度が命な食品は輸送時間が短ければ短い程良い。  そこに気づいた営業員は早速会社にコンテナを運ぶトラックの企画を持ち込んだ。早速OTAMAは検討に入り、船はもちろんであるが駅における貨物列車からの輸送や空輸の事も考えた上で解決を考えた。そして海といえば羅幻王国である。政府が行った整備交流の際に交流を深めた羅幻王国の整備士に連絡を行い、早速打ち合わせを行った。そしてコンテナの規格に合わせてコンテナトラックの開発が行われた。  結果、輸送におけるスピードが上がり、白菜を初めとする輸入生鮮食品の鮮度が上がったのだが、国民はそれを知らず、今日も美味しく鍋を食べているのであった。 ------------------ &aname(鍋の国の主な自動車関連販売会社){} **鍋の国の主な自動車関連販売会社 |企業名|業種|販売|戦略|備考| |カーナベ|自動車販売|主に普通車|プル戦略|顧客に一人の担当がしっかりと付き説明を行う| |OWAN|トラック中古販売|トラック|顧客満足重視|親会社のOTAMAとの連携による中古トラック売買| |タヤタ|タイヤ販売|タイヤをはじめとする関連備品販売|販売だけでなく取付も|オフロードタイヤやタイヤチェーンなども販売| |カーミニセブン|自動車のおもちゃ会社|実際ある車のおもちゃ販売|子供だけでなくマニアにも|精巧な作りに拘ったモノもあれば安価なものも| |メガネェレンタカー|レンタカカー事業|観光レンタカー|様々な車種を用意|鍋の国内であればレンタル可能。返却はどこの支店でもOK| |キララ|カーアクセサリー販売|カーアクセサリー|女性ならではの視点での商品企画|利便性とデザイン性重視| --------------- &aname(鍋の国の今後){} **鍋の国の今後  鍋の国には警察署、市民病院、消防署などの各施設がある。  政庁は今後パトカー、救急車、消防車などの導入も検討しており、つい先日にはパトカーが導入された。開発されていく自動車業界に合わせパトカーや救急車、消防車の台数増加と性能強化を検討している。  民間においてもYANABEは自動車業界の成長に合わせて速度や小回りなどの機能特化型の車開発を、OTAMAは重機開発の為のノウハウを研究しており、鍋の国自動車業界の活動はまだ始まったばかりである。 --------------------

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