サブ機としてのWristPDA




私は WristPDA をサブ機として使用し、メインでは他のPalmOS機を使用しています。このような使い方をしている人は多いと思います。

特に昔からパームを酷使しているヘビーユーザーの方にとっては小さな画面と入力しにくいWristPDAをメインで使用する事はストレスがたまります。しかしサブ機としてデータのビューワー的に使用した場合、WristPDAは本当に便利です。いつでもデータを確認でき、置き忘れる心配も少なく、別の意味でPalmのもつ様々なストレスを解消してくれます。

このようにWristPDAをサブ機として使用した場合、なんらかの方法でメイン機とのデータの同期をとる必要があります。今回、アドレス帳、スケジューラー、ToDo、メモ帳のデータを同期させる方法について説明します。


Palm Desktopとユーザーデータフォルダ


2つのPalmをひとつのPalm Desktopでホットシンクしている場合について説明します。
まずそれぞれのPalmのユーザーデータのフォルダを探します。
ユーザーデータのフォルダとは、Palm Desktopでホットシンクした場合にユーザー毎に(Palm毎に)ユーザー名で作成されるフォルダです。
(ユーザー名はPalmでHotSyncを起動した時に画面上部に出る名前です。)

Palm Inc.のPalm Desktopを使用している場合。
デフォルトの状態でインストールしていれば以下の場所にユーザーデータのフォルダがあります。

Program Files/palmOne

ソニーの CLIE Palm Desktop を使用している場合。
デフォルトの状態でインストールしていれば以下の場所にユーザーデータのフォルダがあります。

Program Files/SonyPDA

Palm Desktopをインストールした時に、インストール先フォルダを自分で指定した場合、そのフォルダの中にユーザーデータのフォルダがあります。忘れてしまった場合はユーザー名でフォルダを検索してください。


2つのPalm間でデータを同期する方法


それでは実際にデータを同期させる方法について説明します。
データの同期とはいえ、基本的にメイン機のデータをサブ機にコピーするだけです。

※注意
アドレス帳、スケジュール、ToDo、メモ帳のデータをコピーする場合、Palm Desktopの機能を使って転送元のPalmのデータをエクスポートして転送先のPalmにインポートする方法が推奨されていますが、この方法ではカテゴリーデータが転送されないなどの不具合が発生します。
今回紹介する方法はユーザーデータをまるごとコピーする方法です。カテゴリーデータなどもコピーされますが正しい方法ではないかもしれません。
また転送先(サブ機)のデータが上書きされますのでサブ機本体側で入力したデータは失われてしまいます。
あくまでも自己責任でお願いします。



私はメイン機にSONY CLIe NX80V、サブ機に ABACUS WristPDAを使用しています。それぞれのユーザー名は以下の通りです、
  • NX80V : SekoNX
  • ABACUS : SekoAB
この場合、ユーザーデータフォルダは SekoNXとSekoABになります。

それでは メイン機(SekoNX)のデータをサブ機(SekoAB)にコピーする方法について説明します。





サブ機(SekoAB)のアドレス帳、スケジューラ、メモ帳、ToDoのデータフォルダを削除します。
  • address : アドレス帳
  • datebook : スケジューラ
  • memopad : メモ帳
  • todo : ToDo
この時、間違えてメイン機のデータを削除しないよう充分注意してください。





メイン機(SekoNX)のアドレス帳、スケジューラ、メモ帳、ToDoのデータフォルダをコピーします。





アドレス帳、スケジューラ、メモ帳、ToDoのデータフォルダをサブ機(SekoAB)のフォルダに貼り付けます。


コンジットの設定


このままホットシンクするとサブ機が知らないうちにPalm Desktop側のデータがまったく変わってしまっているわけですからデータの不整合が起き、エラーが発生します。そこでコンジットを設定してPalm Desktop側のデータでサブ機のデータをすべて上書きするよう設定します。
この場合、サブ機側はすべて上書きされますのでサブ機本体のみに入力したデータは消えてしまいますので注意してください。



タスクバーのホットシンクアイコンを右クリックします。



ポップアップメニューが表示されますので”動作設定”を選択します。



上部のユーザー名のところがサブ機のユーザー名になっていることを確認し、”予定”を選択した状態で変更ボタンをクリックします。



”Palm Desktopが本体を上書き”を選択してOKをクリックします。



同様にして、予定、アドレス、ToDo、メモ帳をすべて ”Palm Desktop が本体を上書き”に設定します。



あとは通常通りホットシンクすれば、メイン機の予定、アドレス、ToDo、メモ帳のデータがすべてサブ機に転送されます。


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最終更新:2005年12月02日 16:23