班化梵書 -Abstract Testament-とは、21世紀初頭、化学班の行く末を憂いだ一人の志士によって編纂された歴史書であり、化學班の精神と極意をまとめた奥義書[ウパニシャッド(upaniSad, उपनिषद्)]でもある。後に理科棟七書の一つに数えられている。
現在の化学班第3世代(※1)の内容が主であり、歴史的事項に関しては我々が知り得る程度しか記載できていない。

目標・理念

化学班史を通して、次世代に必要とされる逸材の精神・信念を養うことを目標とする。(※2)

概要

内容は非常に少なくはあるが、化学班の在り方について簡潔に記されている。
基本的に、過去から学び、これからに生かすことを主眼とし、今後の発展を望んでのものである。
このことは、現在の3年生が自らの怠惰だった経験の反省から導き出した啓蒙であり、限りある高校生活を誇りを持って過ごして欲しいと願ってのことである。


歴史年表

膳所高校化学班の歴史は長く、古くは室町時代にまで遡るという学説もあります。
しかし、残念ながらその研究成果の多くは東京オリンピック開催に伴い、焼失してしまいました。
[2005年度 膳所高校化学班HP 過去の活動より]

この年表は、化学室整理の際に発見された資料と物理地学班の歴史を元に作成された簡易年表である。
化学班は元来、物理地学班に比べ後世に活動記録(日記)を残すことはあまり無かった様だが、これは化学班の研究の多くが先代のものを継承・発展させたものであり、口頭での伝承が主だったためだと推測される。


  • 1898年(明治31年)
滋賀県第二尋常中学校を設立


  • 1949年(昭和24年)
理科系4班誕生(物理班、化学班、生物班、地学班)


  • 1954年(昭和29年)
物理班と地学班が合併して、「物理地学班」となる。
これにより、現在に至る物地班・化学班・生物班の三大勢力が成立する。
(これを天下三分の計という)

  • 1956年(昭和31年)
滋賀県立膳所高等学校と改称する

  • 1957年(昭和32年)
全日本科学教育振興委員会と読売新聞社との共催で、日本学生科学賞が始まる

  • 1960年(昭和35年)
「フェノールフタレインおよびその他指示薬の呈色反応についての検討」 日本学生科学賞にて優秀
(現存する化学班最古の活動記録)

また、偶然にもこの年に今で言う「旧校舎」が完成する。

  • 1964年(昭和39年)
「陰イオンの系統分析法の研究」 同優秀

  • 1966年(昭和41年)
「薄層クロマトグラフィによる金属イオンの定性分析」 日本学生科学賞にて一等賞(最優秀)

  • 1968年(昭和43年)
「薄層クロマトグラフィによる金属イオンの定量法の研究」 同優秀


≪化学班大往生・暗黒時代≫


  • 1988年(昭和63年)
≪化学班大復活≫
「相互溶解度の研究『トリエチルアミン→水系相互溶解度に及ぼす添加物の影響について』」
「溶解度を変化させる他種イオンに関する考察」 日本学生科学賞にて最優秀

  • 1989年(平成元年)
「添加イオンによる溶解度変化と沈殿の順次変換について」 同優秀

  • 1990年(平成2年)
「添加イオンによる溶解度変化と沈殿の順次変換について」 同入選一等

  • 1991年(平成3年)
「相互溶解度の研究『水~フェノール系相互溶解度に及ぼす添加物の影響について』」 同優秀 

  • 1992年(平成4年)
「添加物による溶解度変化の研究II『錯イオン形成による影響について』」(←そろそろ溶解度も飽きられたか)

  • 1993年(平成5年)
「反応速度の添加物による影響」

  • 1994年(平成6年)
「反応速度の添加物いよる影響」 同入選三等

  • 1995(平成7年)
「ゼラチンのゲル化に及ぼす添加物の影響について」

≪化学班の空白期Ⅰ≫

  • 1999年(平成11年)
「相互溶解度の研究」 同入選二等 (←溶解度大復活)

  • 2001年(平成13年)
「振動反応の研究 Briggs-Rauscher反応における温度と添加物の振動への影響について」

≪化学班の空白期Ⅱ≫

  • 2004年(平成16年)
「酸性雨に対する土の緩衝能力について」 同優秀

  • 2005年(平成17年)
「燃料電池の性能向上について」
山岳班、物地班などから危険指定を受ける

  • 2006年(平成18年)
「ゲル状電解質を用いた燃料電池の研究」 (←黒歴史)
現3年生入班、化學班三大天の門下に入る
ムック(物地班名:アルモー)の悪政により物地班とだけでなく、各学年の化学班員の仲が険悪に(内外から謀反の危機)

  • 2007年(平成19年)
「金属板を電極に用いた電気分解の研究」 
ムック体制崩壊後の化学班立て直しを行い、物地班とも友好関係を取り戻す
研究に関しては、残念ながら大した結果を得られずに終わる

  • 2008年(平成20年)
現3年生による、次世代化学班員(1・2年)への勉強会を行う
→努力にもかかわらず失敗(WENDER氏の指導が暴走、班員約一名が化学放棄)
「活性炭とシリカゲルの吸着についての研究」 佳作

  • 2009年(平成21年)
現1年生による研究スタート
「Briggs-Rauscher反応に関する研究」県展最優秀教育長賞、全国入選三等
近年稀にみる大躍進
振動反応には、“あい”が登場します---そう、ヨウ素Iです。
そのため、化学班を始め、化学室、化学班霊棚、白衣等々が(若干)紫色に。


巻末資料

現在、化学班に残されている歴史的・実用性のある物々。旧世代の遺物。
2007年の旧校舎解体の際に、その多くが失われた(処分された)と思われる。
現存するものは、偶然解体前の校舎に入る機会があった時に発掘した物である。(その時点で既に大半が処分されていた)

内容は当時のものとは思えないほど、我々が想像する以上に詳細なものであり、これを熱心に読解する班員もいるほどであった。

  • 神器 -計算之機- : 旧世代末期の遺物(推定)。当時における最先端技術の結晶にして、化学班の研究を大いに助けたと考えられる。お値段数十万円(当時の価格で)。
なお、現化学班もこの歴史と由緒ある電卓を関数電卓と共に愛用している。

  • 神器 -万能測定器- : 真名をデジタルマルチメーターという。第2世代に購入されたものかと思われる。
現在でも化学班の現役計測器として電圧や抵抗を測る時などに大活躍している。

  • 冥柩 -棚- : 旧校舎時代より使われ続けている化学班伝来の薬品棚。
とりあえず処分に困ったものや今後も使えそうなものは全てこの中へ放り込まれる。
したがって、その中は正にパンデモニウムの如き様相であり、謎の薬品と独特の瘴気(主にハロゲン)に満ちている。

  • 異界 -物地班- : 化学室から歩いて3秒の所に存在する。気が滅入った時や御飯が食べたい時などはここを利用するとよい。(化学室では絶対飲食禁止)


注釈


※1…現時点で現存している受賞履歴をまとめたところ、昭和35年~43年、昭和63年~平成13年、平成16年~現在(平成20年)の3つの期間に盛んに活動していたことが判明した。これを、時空系列的に古いものから「化学班第1世代」、「化学班第2世代」、「化学班第3世代」と名づけることにした。
また、当然昭和35年以前も活動はしていたであろうので、それ以前を「旧世代(Lost Achievement)」と呼ぶ。

※2…化学班の精神・信念とは、すなわち「人類皆化学班」の精神に基づいている。
一、百選百賞は善の善なるものに非ざるなり。選ばれずして己の命を全うするは、善の善なる者なり。(研究は納得いくものにしよう)
一、礼を以って事を成せ。礼に非ざれば生徒会と謂えど断固之に従うこと勿れ。(生徒会はマッチが耐久品などと主張する外道。先代の不屈の精神を貫け。
→近年の総務部はやや正常化。よさんありがとう(笑))
一、まったりとした空気を大切に。みんな平等。差別反対。(先輩・後輩に重きを置くは無能者が考えること。全ては個人に在り)
一、化学班クオリティを大切に(真面目な中にもユーモアを)


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最終更新:2010年03月10日 19:00