岡田監督に直撃インタビュー(第2回)①
―9月7日の中日戦は監督の猛抗議で、劇的な勝利に結びついた。
「あのとき、ほんまは負けるつもりやったんや」
―ええっ!
「2点差で(九回裏に)久保田を出しとんやで。3人で抑える思て出しとんのに」
(無死二、三塁から谷繁の二ゴロを関本が本塁送球したが判定はセーフ、岡田監督ら首脳陣が猛抗議。平田ヘッドが退場、岡田監督は選手をベンチに引き揚げさせた。再開したが井上の左犠飛で一死満塁のピンチ。岡田監督はマウンドで久保田にゲキを飛ばし、久保田が連続三振)
―あの試合を勝ったことが、リーグ優勝の大きな分岐点やろ。
「全然違うよ。なんとも思ってないわ。周りがそう言うから、こっちも合わせとるだけや」
―審判の判定もあって『もう負けてまえ!』と開き直ったら勝ってしもうた。実はそうなる過程が余分やった。余分なミスがないのが…。
「理想よ。なかなかできることやないけど、一回から九回までピンチがないのが、一番ええんやから」
岡田監督に直撃インタビュー(第2回)②
―日本シリーズ第2戦の初回に、悪送球した今岡の守備いうのはどうなん?
「指がなあ。(しびれて)急に投げられへんようになるから。検査しても(原因が)分からんし」
―今岡の守備に不安があるのは確か。いっそのこと一塁と入れ替えたらあかんのん。
「それはないわ。(一塁は)シーツの守備でどんだけ助かったか。サードは投げたら終わりやけど、ファーストはちゃうから。ファーストもセカンド、ショートも投げるだけやなしに、捕ったら次のプレーへ続くやろ。
今の野球ではファーストが一番難しいんやで。今岡は打つ方に重点を置いて、楽なサードに回しとんやからな」
―『岡田監督はなんでバントせえへんのん』という声も良く聞く。
「日本より強いアメリカはバントする?メジャーは日本より多くバントするから強いんか?違うやろ。オレら守ってたときでも、相手がバントしてくれたらむちゃくちゃうれしかったわ。楽にアウトが増えるんやから、ピッチャーもうれしいと思うで。
セカンドで刺そうと思うからややこしくなる。バントさせて、ひとつアウト増やしたらええ。こんな楽なもんはないんや」
―日本では無死一塁からの無得点でも、強行策は責められるし、バントをやっとけば『最善は尽くした』みたいに言われる。
「分かってない解説者が『ここはバントですよ』とか言うけど、勝手に決めんといて欲しいわ(苦笑)」
―ちょっと岡田野球が見えてきた。
(第3回に続く)
―9月7日の中日戦は監督の猛抗議で、劇的な勝利に結びついた。
「あのとき、ほんまは負けるつもりやったんや」
―ええっ!
「2点差で(九回裏に)久保田を出しとんやで。3人で抑える思て出しとんのに」
(無死二、三塁から谷繁の二ゴロを関本が本塁送球したが判定はセーフ、岡田監督ら首脳陣が猛抗議。平田ヘッドが退場、岡田監督は選手をベンチに引き揚げさせた。再開したが井上の左犠飛で一死満塁のピンチ。岡田監督はマウンドで久保田にゲキを飛ばし、久保田が連続三振)
―あの試合を勝ったことが、リーグ優勝の大きな分岐点やろ。
「全然違うよ。なんとも思ってないわ。周りがそう言うから、こっちも合わせとるだけや」
―審判の判定もあって『もう負けてまえ!』と開き直ったら勝ってしもうた。実はそうなる過程が余分やった。余分なミスがないのが…。
「理想よ。なかなかできることやないけど、一回から九回までピンチがないのが、一番ええんやから」
岡田監督に直撃インタビュー(第2回)②
―日本シリーズ第2戦の初回に、悪送球した今岡の守備いうのはどうなん?
「指がなあ。(しびれて)急に投げられへんようになるから。検査しても(原因が)分からんし」
―今岡の守備に不安があるのは確か。いっそのこと一塁と入れ替えたらあかんのん。
「それはないわ。(一塁は)シーツの守備でどんだけ助かったか。サードは投げたら終わりやけど、ファーストはちゃうから。ファーストもセカンド、ショートも投げるだけやなしに、捕ったら次のプレーへ続くやろ。
今の野球ではファーストが一番難しいんやで。今岡は打つ方に重点を置いて、楽なサードに回しとんやからな」
―『岡田監督はなんでバントせえへんのん』という声も良く聞く。
「日本より強いアメリカはバントする?メジャーは日本より多くバントするから強いんか?違うやろ。オレら守ってたときでも、相手がバントしてくれたらむちゃくちゃうれしかったわ。楽にアウトが増えるんやから、ピッチャーもうれしいと思うで。
セカンドで刺そうと思うからややこしくなる。バントさせて、ひとつアウト増やしたらええ。こんな楽なもんはないんや」
―日本では無死一塁からの無得点でも、強行策は責められるし、バントをやっとけば『最善は尽くした』みたいに言われる。
「分かってない解説者が『ここはバントですよ』とか言うけど、勝手に決めんといて欲しいわ(苦笑)」
―ちょっと岡田野球が見えてきた。
(第3回に続く)