無題10


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朝だ。
小鳥の鳴き声、窓から差し込む朝日、朝食の匂い。
もう少しまどろんで居たかったがベッドのすぐ脇に怖い顔をした少女が立っているのに気がついた。
綺麗な髪の毛の中でピョコンと立っている二つの耳と、襟巻きにでもしたらどれだけの値がつくかわからないほど立派な尾。
今は人の姿をしているがそれは豊作をつかさどる狼の化身、ホロだ。
そして今、そのホロが怖い顔をして立っている。誰が見ても一目瞭然、怒っている。

「………どうした?」

体を起こしてから問いかけるとわなわなと肩が震えだした。

「ぬしよ、そんなに羊飼いの娘が大切かや?」

いったい何の話をしているのだと思った、たしか夜寝る前のホロは機嫌が良かったはずだ。
そして今目の前に居るホロは機嫌が悪い、つまり自分が寝ている間に何かがあったということだ。
まったく身に覚えの無いことだ。羊飼いの娘………と言うとやはりノーラの事だろうか?




「どうゆう事だ」

「ぬしは自分が何を言ったのか覚えてないのかえ?」

「覚えていないな」

本当のことだ。
寝ている間に何かを言ったとすれば寝言なのだろうが、自分が寝言で何を言ったかなんて覚えている訳が無い。
それを聞いたホロはますます機嫌が悪くなり、自分のベッドに腰掛けると櫛を取り出した。
そして朝の身だしなみとばかりに尻尾の手入れに入る。だがその眉間にはしわがよったままだ。
怒っていることはあんまり怖くは無かったが、ホロの機嫌が悪いといろいろと困るのでどうにかしないといけない。

「俺はなんて言ったんだ?」

櫛を動かす手が止まった、そして櫛をベッドの上に置くとこちらを向いた。

「じつに楽しそうに笑いながらノーラとぬかしおった。ぬしはよっぽど楽しい夢を見ていたんじゃな」

その目は久々に獲物にありつけると言った感じの獰猛な肉食獣の目だった。
『女の嫉妬は怖い』
そんな話をどっかで聞いたことが有る、たしかどこかの酒場で40代半ばの町商人から聞いた話だった。
しかしその時は一人旅だったし、なにより女よりも金のほうが大切だったのだ、深く考えずに記憶の片隅に追いやられていた。
その言葉の意味をやっと理解した、たしかに怖い。まぁ本当の姿はとても大きな狼だと言うことも有るのだろうが。
その半面ホロが自分に嫉妬してくれたと言ううれしさもあるのだが。
しかし今それを口にすればますますホロの機嫌を損ねてしまうだろうから、胸の中にしまっておいた。

「腹がすいた、とりあえず朝食じゃ」

そう言って部屋から出て行ったので、あわてて追いかけた。

その日の商談も終わり、夕食をとるために酒場へ向かった時もホロの機嫌は悪かった。
話しかけても冷たい目で見てくるばかりで途中で話しかけるのを諦めた。
看板には「ツンデレ×ツンデレ」書かれている。ここら辺では結構有名な店だ、料理の腕が良いらしい。
酒場に入ると結構な賑わいようだった、最近は景気がいいから当然なのかもしれない。
店の奥へ向かうホロを追いかけるとすぐそばに居た男が周りに聞こえるように声をかけてきた。

「おい、ロレンス。お前何をして姫さんを怒らせたんだ?」

周りの男たちも身を乗り出してくる、痴話喧嘩などは良い話のネタだ。
それを聞いたホロがくるりと振り向いて周りに聞こえるように言った。

「わっちに飽きたそうで他の子と楽しんでたんでありんす」

途端に周りが騒がしくなり、おいおいあの子で満足できないのかよとかいう声まで聞こえてきた。
ホロを見ると悲しそうな顔をしていたが、ロレンスはホロがこの状況を楽しんでいるということに気がついた。

「ロレンス、その子以上の美人なんて居ないぜ、謝っまったほうがいいぞ」

周りもそうだそうだそうだと同調しているがその声に混じって飽きたなら俺がもらうなどという声も聞こえてきた。
当然ホロを他人に渡したくなど無い。
ふと気がつけば酒場全体が自分たちの経緯を見守っていた、しかも謝っちまえという流れでだ。
仕方が無いとホロの方を向いた。

「……すまない、俺が悪かった」

酒場の興奮は最高まで達した、それはホロがどういう反応をするかという事が気になってのようだ。
なんだか胃が痛くなってきた。

「ならばわっちに誠意を見しておくれ」

「誠意?」

「雄が雌に誠意を見せるといったら一つしかないじゃろう?」

誠意……つまり行動で示せという事だ、そしてこの流れからすると自分への愛を示せということになる。
愛を示す行動で男から女へすること………たしかにこの場合一つしか思いつかなかった。
回りもその言葉の意味に気がついたのだろう、楽しそうにこちらを見ているし更には口笛で囃し立てる奴まで居た。
覚悟を決めてホロの両肩に手を置いてゆっくりと顔を近づけてそっと唇を重ねた。
一気に酒場が騒がしくなった、ホロを見ればうれしそうにうっとりとしている。

「さて、飯にしようかの」

その後の酒場は先ほどの話でいっぱいになり、周りから囃され続けますます胃が痛くなるのだった。
だがその変わりに良い思いも出来たので、ロレンスは儲けたと思うことにして、この恥ずかしい気持ちを心の奥に押し込めた。

宿に帰る頃にはホロの足はふらふらだった。
自分も多少は飲んだのだが、ホロに自分を介抱する人が居なくなると言われたのであまり飲んではいない。
自分のことを信頼しているのかそんな度胸はないと思っているのか、それとも期待しているのか。
ホロの本心は分からないが自分の前で無防備な姿で居る。
ベッドの上で蝋燭の明かりに照らされているホロの頬は少しピンク色になっていて、艶かしい雰囲気を出している。

ロレンスは羊だ、常に狼から狩られる立場に有る。だがロレンスは男だ、そして若い。
若い男は時として………狼にもなりえるのだ。
帰る時に自分に寄りかかるように歩いていたのと、熱くて汗をかいたのだろう、その女性独特のにおい。
更には熱いと言って服も全部脱いでしまった、そして先ほどの行為。ロレンスの理性は限界だった、更に酒も入っている。
そして目の前には十人見れば十人が綺麗だと言うだろう少女。
本当は狼なのだが酒を飲んで弱っているその姿はどう見ても羊だった。
腹ペコな狼と綺麗な羊、邪魔するものは何もない。
ロレンスはベッドの上に、ホロをまたぐように乗った。

「ぬしよ、なにを……」

するつもりなのじゃ、と言う声はいきなり唇をふさがれたことにより唯の音に変わってしまった。
びくっとホロの体が強張ったが無視して行為を続けた。

「悪いホロ、抑えきれない」

そう言ってロレンスはホロにかかっている毛布を剥ぎ取るとそのなだらかな部分に舌を這わせた。
ピクンとホロの体が反応するのが分かった。
けっして大きくはないがその肌触りは高級なシルクを思わせ、甘い香までしている。

「ま、まてっ!ぬしよ…ひゃんっ!」

驚きと快感が入り混じった声、ロレンスの中のブレーキが今、完全に壊れた。
餌を求める獣のように、そして生まれたての赤子のようにそこを舐める。

「んっ……ふぁっ……」

「すごい感度だな」

その時ロレンスの心の中で急に罪悪感が出てきた、しかしその感情も一瞬だけだ……それよりも大きな感情が湧き出てきたからだ。
ホロは『人の姿の』と言った。つまり狼の時にその行為をしたということだ。
それは本能的な行為であり当然のこと。しかも相手は狼だ、この感情が芽生えるのはおかしいのかもしれない。
だがたしかにロレンスの中には自分以外の雄がホロに触れたと言う『嫉妬』の感情があった。
それを思うとこの少女の全てを欲しいと思ってくる。
しばらく頭の中でそんなことを考えていると自分のほうをじっと見ていたホロが呟いた。

「……や……し……りゃ…」

「え?」

思わず聞き返すと元々紅くなっていた顔を更に紅くして、今度ははっきりと言った。

「やさしく……してくりゃれ」

「……いいのか?」

「ぬしはここで止められるほど理性の有る雄じゃないじゃろ。………それに……わっちは…ぬしとなら……」

最後は聞き取れなかったが何が言いたいかは分かった。
ホロの顔は既にりんごのようになっていてとても可愛らしい。
手を首の後ろに回してきたので応えるようにキスを落とした。
しかし先ほどとは違い長く甘いディープキス。
ロレンスだってもっと若い頃は町で遊んだことも有る、そのキスはホロの脳みそを熔けさせるには十分な出来だった。
舌を差し込んでホロのを自分のと絡ませる、そしてそのまま口内を舌で弄って口腔を自分の唾液でいっぱいにした。
唇を離すと自分とホロの唇の間に糸が出来ていた。それが途中で切れてホロの体に落ちるが、ロレンスはそれを舌で舐め取った。
そして改めてホロの秘所に指を入れてみる。
先ほど痛がっていたのを思い出したので、出来る限りゆっくりと入れてみた。

「んっ……ぁっ…」

ホロの甘い声がBGMとなり、自分が興奮していくのが分かる。
指を全部入れきるとその狭さが分かった、そこは今まで抱いた女の誰よりも狭く誰よりもあったかかった。
ゆっくりと指を曲げてみるがあまり曲げられなく、見た目以上に狭いようだ。
それでもできるだけやさしく、丁寧にほぐすように動かす。
同時にホロの弱点だと思われる耳を甘噛みしてみた、すると面白いぐらいにピクンと尻尾が跳ねた。

「っ……ぁ……んっ」

最初は痛みに耐える声だったが少しずつ媚声が混じってきた。
そして奥からとろりとした液が伝ってきたので大分感じているという事が分かる。
そこで指を二本に増やしてみる。するりと入ったのでそのまま広げるように動かした。

「あっ…ひゃん……っ…」

ランダムに動かされる指の刺激によりホロの体が強張っていく。それをほぐすようにキスをすると微笑を返してきた。
そろそろいいだろう、自分の分身もその時を今か今かと待っている。
下着を脱いで分身を入り口にあてがう、ホロの顔を見ると目が合った。
首を縦に振ったので大丈夫と言うことだろう、それを確認しゆっくりと進入を開始した。

「!…っぁ!…くっ!」

中はとても狭く動かすのも一苦労だった。そして何かを突き破る感覚。
ホロは痛みに顔を歪めている、その痛みを紛らわせるせいか自分の背中にホロの鋭い爪が刺さっている。
結構痛いがホロの痛みに比べたら大した事ないだろう、それにホロの痛みが和らぐならかまわない。
一番奥まで入れたところで動きを止めた、部屋には二人の荒い息遣いしか聞こえない。
ふとホロの顔を見ると目尻に涙がたまっていた。

「どうした?そんなに痛かったか?」

そう問うとホロは首を弱弱しく振った。

「ぬしは今もわっちを心配してくれるとんでもないお人よしじゃ……そしてわっちはそんなお人よしがすきなんじゃ
………そのお人よしとこんなことが出来るんじゃ……わっちは……うれしい」

そう返してうれしそうに笑った。
ロレンスもそれにつられて笑った、そして涙をすくい取る。

「そろそろ………いいか?」

首を縦に振ったのでゆっくりと動き出した。
狭い上にとても温かいそこは今までの誰よりも気持ちが良い、それは文字通り人外のものだ。
どこかで体を売れば町一つ作れそうなぐらい稼いできそうだ、当然そんなことはしないが。
とろりと液が出てきて更にすべりが良くなっていく。

「あっ…んっ……ふぁ…」

角度を変えて突いていくと声にも色々と変化があった。
強弱にも緩急をつけていく。

「……んぁっ!…っ…はあっ」

次第に声が高くなってきたので限界が近いということが分かった。
そして射精感がこみ上げてきたので自分も限界が近いのだろう。
ラストスパートとばかりに動きを激しくした。

「あっ!く…くるっ…っあ!…ああっ------------っっ!!」

膣内が一気に収縮した、それに耐え切れずホロの一番奥にそれを吐き出した。
体が電気に打たれたようにびりびりする。
しばらくそのままでいたが、収まってきたのでそれを引き抜いた。

「ハァ……ハァ……大丈夫か?」

「こ、腰が抜けて立てぬ」

そこで一人で後始末をした。
すまなさそうにこっちを見ていたが当然のことだと言うといつもの笑顔に戻ったので安心した。

「ところでぬしよ、もし子ができたらどうするつもりじゃ?」

「俺からすればお前を自分の傍に縛っておける物が出来るからうれしいかぎりだな」

質問に笑いながら返すと驚いたような顔を一瞬したが満足そうに頷き自分に寄りかかってきた。

「わっちもうれしい」

「……ああ。………そろそろ寝るか」

そう言って横になる。それにあわせるようにホロも横になった、と言っても自分の腕を枕にして丸まったのだが。
キスを一つ落としてから瞳を閉じた。

朝だ。
小鳥の鳴き声、窓から差し込む朝日、朝食の匂い。
体を起こして大きく伸びをすると背中からポキッと良い音が鳴った。

「ホロ、起きろ」

自分の隣で丸まっている少女に声をかけると唸り声が聞こえてくるが、構わず肩を揺らして無理やり起こした。
起きた顔は少し間抜けな顔だった、当然服は着ていない。
しかしこの光景を男が見たら10人中10人は自分の股間に違和感を覚えるだろう。

「ぬしよ、どうした?顔が赤いぞ」

きっと自分がどういう姿をしていて、更にそれが自分の目にどう映っているのかが分かっていてそう言ったのだろう。

「二日酔いだよ」

そう言うと目の前の狼はつまんなそうにそっぽを向いてしまった。
しかしここでこの一言を言えば効果は大きいだろう、そう思ってロレンスは口を開いた。

「俺はホロに酔っているんだ」

耳がピクリと大きく動いた。

「たわけ」

などと口では言っているが尻尾がうれしそうに揺れている。
さっきの言葉は紛れも無い本心だ、ホロはそれを読み取ったのだろう。

『時は金なり。』

だが、この狼のために使う時ならばいくら払っても惜しくないとロレンスは思った。
これは投資なのだ、自分と………おそらく未来の伴侶の幸せのための…………。


ちなみに昨日の酒場での出来事が街中に知れ渡っており、そのせいでロレンスは商談で恥ずかしい思いをし続けた。
ホロは良い害虫よけなどと言っていたが………。

終わり

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