狼と香辛料 ss保管庫
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狼と香辛料 ss保管庫
ja
2009-07-21T19:20:41+09:00
1248171641
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nora
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/55.html
218 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:05:05 ID:HB5+ln3M
「ほんとうに、ありがとうございます」
「いえ、いいんですよ。お礼なんですから」
神に祈るように手を組むノーラに、ロレンスが軽く手を振る。
リュビンハイゲンの、商店が立ち並ぶ路地の一角を、ノーラとロレンスの二人は連れ立って歩いていた。
ノーラの背には、大きな背嚢が背負われている。その中には、ロレンスが多いに値切って買った荷物が入っていた。
いずれ町を出るノーラは、その準備に必要なものをロレンスと共に買いに来ていた。
「でも、本当に何から何までお世話になって……」
「気にしないでください。私のほうこそ、あなたがいなければ今頃破産して、真っ黒な日々を過ごしていましたからね」
もしノーラと出遭っていなかったらと思うと、ロレンスは背筋に冷たいものが走る。
リュビンハイゲンで背負った借金は、ノーラの協力無しでは返済することはできなかったはずだ。
裏切りにも遭い、怪我もしたが、借金を返済できなかった時のことを思えば天国と地獄の差ほどある。
「商館で預かった証書は無くさないようにしてくださいね。その証書があれば、ノーラさんが向かった先で、必要な分だけのお金を引き出せます」
金貨で報酬を受け取ったところで、ノーラはそれを持ったまま他の町へ行くだけの度胸は無かった。
どこかで奪われてしまえば、命を賭けてまで臨んだ仕事の結果が水泡に帰す。
ロレンスはまとまったお金を商会に預け、路銀や咄嗟の時に必要になる貨幣を両替してノーラに渡した。
そして、旅に必要な知識と、他の町へ行った際の注意事項、店を開く時に必要な知識をノーラに話した。
「組合に加盟したとしても、すぐに商売を始められるわけではありません。製品の質が、その組合が認める水準を満たしていないといけませんしね。
それと、その組合の聖人の加護を受けるという名目でまたいくらかお金が必要になったり、会合に出なければならなかったりと色々面倒なこともあります」
ロレンスの言葉に真剣に頷きながら、ノーラは焦るように少しだけ目を細め、唇を噛んだ。
その様子を見たロレンスが、話題を明るいほうへ持っていこうとする。
「とはいえ、
2009-07-21T19:20:41+09:00
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3-184 another side
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/54.html
208 :184:2009/03/01(日) 21:58:23 ID:nsKUhboi
ロレンスが来ていてくれたらしい。
この街に来ていたのかと思い顔がにやける。
そして今ロレンスの泊まっているという宿の部屋の前にいる。
コンコン
「はい、今行きます。」
中からロレンスのものではない声がする。
たぶん、あいつだろう。
ドアが開く。
やっぱりな。
「ロレンスはいるか?さっきは来てくれたのに留守ですまなかったな。」
「ロレンスさんは今寝ているのですいませんが、またにしてもらえませんか?」
寝ているのか。
よく見てみるとドアから見える。
はぁ、ロレンス・・・・
こいつに気づかれないように起こそう。
そう思い、自然とあたったように見せてドアをたたいた。
「ごほ・・コル、誰か来てるのか?」
成功。
「その、エーブさんが来ています。」
少し驚いた。
こんなにすぐに言ってくれるとは。
「ロレンスは病気なのか?」
一応聞いておく。
「はい、ですから今日はすみません。」
こいつはどうしても私に帰ってほしいな。
だがこれは、ロレンスの体を心配しているのではないだろう。
私がロレンスと仲良くしてるのがいやなのか?
子供だな。
「いや、少しお見舞いをさせてくれ。あいつには世話になったからな。」
きっと、すいませんと断られるだろう。
答えを聞く前にさっと入ってやるよ。
「よう、久しぶりだな。」
「どうも、こんな体勢ですみません。」
久しぶりに見たロレンス。
相変わらずだ。
心が躍るのを感じた。
「いや、いいよ。それよりも大丈夫か?」
「はい、席が出るだけでそれほど悪くは・・ごほっごほ・・」
私に気をつかってくれるのはいいが、無理してるのがばればれだ。
「大丈夫には見えないがな。」
ここで気づいた。
今料理のできるところを見せ付けていろいろとアピールしておこう。
今なら病気だから余計ありがたく思えたりすることがある。
そうなれば私とロレンスの距離が縮まること間違いなしだ。
209 :184:2009/03/01(日) 22:22:27 ID:nsKUhboi
外に急いで行き買い物を済ませる。
ロレンスの喜
2009-07-21T19:17:09+09:00
1248171429
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3-184
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/53.html
184 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 06:28:56 ID:zdaz0+oG
僕には2人に知られてはならない秘密がある。
もし知られたらこの関係を壊してしまうから。
「コル、出かけるけどお前もいくか?」
この人はロレンスさん
ある事情から旅にお供させていただいています。
「はい!」
いつも、ロレンスさんについていっていろいろなことを教えてもらってます。
それは、とても楽しくて貴重な時間です。
「じゃ、はやく準備をしろよ?ホロ、お前はどうだ?」
そういうと、宿の布団から頭だけがでてきた。
「わっちは、寝ておく。二人で行ってきてくりゃれ。」
この人はホロさん。
ホロさんはロレンスさんと旅をしていて自分の故郷を探しています。
この人にもある秘密があるのですが、ロレンスさんと僕はそれを知っていて一緒に旅をしています。
ほかにも1人だけホロさんの秘密を知っている羊飼いの女の人がいるそうです。
「用意できました!」
「よし、じゃ行くか。」
そういって、ロレンスとホロは外にでた。
ロレンスさんについていっているんですが、やっぱり大きいので足が速いです。
僕も早く大きくなりたいです・・・・
でも、そうすると秘密がばれる可能性が増えてしまうんです。
「コル?」
「あ、はい!なんですか?」
「いや、ずっと下をみたまま歩いてるから何かあったのかと思ってな」
どうやら、考え事していたら心配してくれたようです。
僕が心配はないというように微笑むとロレンスさんはわしゃわしゃと頭をなでてくれました。
「もう少しでつくからな。」
そういってロレンスさんとついたところは服屋さんでした。
「いつもおまえにはいろいろと助けてもらってるからな。服を買ってやろうと思うんだが」
「え、あ!あの!服はこれで大丈夫です!」
本当はとてもほしいです。
ロレンスさんからもらえるものなら何でも・・・・・・・
でも、これはだめなんです。今はまだ・・・
「え?いらないのか?ん~、まあほかにもいろいろ店はあるしな。いろいろみてまわろう。」
僕はこのあと、ロレンスさんとお店をみてまわり、帽子を買ってもらいました。
そして、ホロさんにもおいしいも
2009-07-21T19:13:12+09:00
1248171192
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コメント/コメントログ
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/52.html
- test -- (ノ) &size(80%){2008-05-28 19:59:38}
- これまでのコメントログが「すべてのコメントを見る」からでは見れなくなっている模様。更新履歴の「トップページ/コメントログ」からなら見れる。 -- (名無しさん) &size(80%){2008-05-30 03:43:18}
- 一旦消してココに再度作ったせいかもしれん。 -- (ノ) &size(80%){2008-06-01 20:23:47}
2008-06-01T20:23:47+09:00
1212319427
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コメント
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/51.html
#comment_num2
2008-05-28T19:59:03+09:00
1211972343
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無題15
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/50.html
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「わっちにゃ“ぱそこん”というものはどうにも理解できんせん。ぬし、よう噛み砕いて教えてくりゃれ」
「ぱそこん…?わからんな。俺も初めて聞いた」
「なんじゃ、使えんの。高価なものじゃとは聞いておるが…」
「値段だけなら聞いたことがあるぞ。はるか東の島国、ニポンでは10万から20万イェンだとかなんとか」
「通貨が違ってはわかりんせん」
「えっと、そうだな…リンゴ1000個分くらいか」
「なんと、1000個とな!くいきれんのう」
「…買わねーぞ」
「そんなにゃわっちもいりんせん」
「だよな」
「50もあれば満足りんす」
「…多いだろ」
「あっ!あそこの店!あそこのリンゴうまそうじゃ!買ってくりゃれ!買ってくりゃれ~」
「50個はダメだぞ。10個だけだ。うわっ尻尾振りまくんな!町中だぞ!」
「わっふるわっふる!」
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2008-03-13T15:47:56+09:00
1205390876
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無題14
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/49.html
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744 :名無しさん@ピンキー :2008/02/29(金) 16:01:10 ID:87usqOZB
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://limitededy.com/2ch/01_info.html
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745 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/29(金) 17:52:03 ID:jq09CFhI
ロレ「おいしいな……」
ホロ「……」
746 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/29(金) 23:48:15 ID:x+Lh34+Y
エヴァン「おいしい……」
エルサ「……」
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2008-03-13T15:46:41+09:00
1205390801
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無題13
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/48.html
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宿屋の、それもそう悪くない部屋で昼間から本を読んでいるなんて、一昔前の自分が
なら、一体何所の貴族さまだ、と思っただろう。
けれどそんな事をしている自分は、いまだにしがない行商人でしかない。
ただ。一つ違うことを挙げるなら、それは間違いなく、横で自分と同じように分厚い本を
読んでいる少女――ホロがいることだ。
一見しただけなら美しい亜麻色の長髪を持った、器量の良い小娘なのだが。
その実、御年数百歳を越える賢狼だと言うのだから信じ難い。
だがその証拠に目の前では、毛並みの良い尻尾が右へ左へ。
狼ではないが、その可愛らしい動きに思わず飛び掛りたくなる。
が、そんな事をしようものなら、ホロは瞬く間に毛を逆立たせ反撃してくるだろう。
いや、それで済めばよいほうだ。もし機嫌を損ねられたら、元に戻すには大変な労力と
銀貨の数枚を費やすような食事が必要になる。
ただそれを惜しい、と思わなくなって来ている様な気もする。
まったく、自分もえらく変わってしまったな
と、自嘲気味に思ってもみるが、やはり悪い気はしなかった。
このほの暖かい部屋に満ちる甘ったるい空気。こんな心地好いものがあるなど、以前は
思いもしなかった。始めて手にした金貨が放っていたような、脳を痺れさせる恍惚の魔法。
それを何倍にも強めたもはや、毒のような空気。そんな物に浸って理性を保つのは
なかなか骨だ。
が、それも時々ホロが冷たい空気を、当ててくれている御蔭かもしれないが。
そんな事を考えていると、先程まではなんとか読めていた本の文字が、急に何の
意味もない複雑な模様に変わってしまい。しおりを挟んでベッドで横になると、ホロの
横顔をからかわれない程度に観察した。
琥珀色の瞳が文字を追って小さく動き、時々なにか気になる記述があったのか、いつもの
それとは違った趣で細められている。
しかし、耳も尻尾もへたり込んでいるところを見ると、読書にも飽きかけているのかも知れない。
いつ外にでようと言い出すかと待っていると、ホロは本を閉じ、こちらをチラリと
見て、妖しい笑みを浮かべ。
ベッドに横になっている自分に、抱かれるような格好で倒れ込んだ。
慌てて声をあげなかったのは、上出来かも知れない
2008-03-13T15:39:29+09:00
1205390369
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無題12
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/47.html
ホロ 「わっちは神狼などと呼ばれるほど偉いもんじゃありんせん。
ヨイツの賢狼で腹いっぱいじゃ
ところで懐かしい皆にわっちの連れを紹介しておこう。
ほれ、あいさつせよ」
ロレ 「……どうも、ヨイツの新郎ですなんちゃって」
2008-03-13T15:33:55+09:00
1205390035
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無題11
https://w.atwiki.jp/spiceofwolf/pages/46.html
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661 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 02:07:24 ID:KrOQpXYu
決めた。俺、行商人になる。そして、ノーラやディアナやエルサをその土地での嫁にするんだ。
663 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 06:29:44 ID:L7e5Huu0
2年後、>>661は脚を鎖で繋がれオールを漕いでいた
664 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 08:21:14 ID:X4gP7RwH
そのときには、まだ誰も想像すらできなかった
彼>>661が後に奴隷王と呼ばれる人間であることに
665 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 19:32:50 ID:NlwTi7TE
そう>>661の特殊能力があった
奴隷は皇帝と直接対決した時に 勝つという力があるのだ
ただし、市民には負けてしまうが……
666 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 21:38:31 ID:dLP5u3ml
661は瞳に宿るギアスを駆使して皇帝を操り、全帝国民にSSを書かせる事を命じさせ、
妄想にまみれた人生を送るのだった。
完
667 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 21:44:35 ID:ubE2fikr
このスレが書籍化され、661は一躍有名人となるのだが、それはまた別のお話……。
668 :名無しさん@ピンキー :sage :2008/02/20(水) 22:10:18 ID:ycOtJxVf
661の人気に嫉妬
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2008-03-13T15:31:01+09:00
1205389861