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酸化という概念を最初に提出したのは,ラボアジエです。彼は酸素が他の物質と化合する現象を酸化と呼ぶことを主張しました。また酸化の逆反応を還元という言葉で呼んだ。
この定義はその後やや広げられて,酸素との化合のみならずハロゲンや硫黄との化合も含めて酸化と呼び,酸化物が水素と化合すると酸素を失うことから水素との化合も還元と呼ぶようになった。
これらの酸素・水素の授受を中心とする古典的な酸化・還元の定義を狭義の酸化・還元の定義という。
例えば,マグネシウムMgが酸素Oと結合するときには,Mgの価電子はOに移り,Mgは2価の陽イオンに,Oは2価の陰イオンになる。
Mg → Mg2++2e-
O2+4e-→2O2-
このように,電子の移動に注目すると,酸化とは電子を失うことであり,還元とは電子を得ることであるといえる。
2005年の奈良女子大学の問題
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