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学園もの その3」(2018/04/14 (土) 11:49:33) の最新版変更点

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「ハァハァ・・・す・・すいませんでした。」 「私は支配者なのよ。言葉を慎みなさい。」 「・・・はい。」 少女は本当に殺す気であると飛竜は判断した。 逆らうことは状況悪化を招くだけである。 「でも、フロッピーって中身を見たわけじゃないんですけど。」 「計画を知ってしまったら、それは同じことよ。」 だったら、あんなにデカデカと書くなよと突っ込みたくなるが、そこは我慢である。 そんなことしようものなら、待っているのは死である。 「あれを落としてしまったことは、私のミスだけど、それを見てしまったのはあなたが悪いのよ。」 何とか逃げれないものかと考える。 どのみち、このままではいずれ少女に殺されるであろう。 飛竜は落ち着いて状況を把握してみた。 頑丈なベルトではあるが、外れないほどではない。 男と女である。 ベルトさえ外れれば、少女がどうあがいたところ勝ち目はない。 とはいえ、少女が見てる前で怪しい動きをすれば即電流だ。 チャンスが来るのを待つべきである。 「あたなのせいで、昼食がまだだったわ。」 そう言うと、少女は椅子に座り、弁当を食べ始めた。 腹が減っているのは飛竜も同じである。 羨ましそうに弁当を見つめる。 ・・・ん? まさに今がチャンスじゃないか! 大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせると、飛竜は力いっぱいベルトを引っ張った。 <バッ!> 見事にベルトは引き千切れた。 「ハッハッハ!このアマ、覚悟しろよ!」 形勢逆転したとわかれば、強気である。 が、思いのほか簡単に切れたため、勢いのついた飛竜は前のめりに倒れてしまった。 「何を覚悟すればいいのかしら?」 見上げると、少女がニッコリと笑っていた。 死んだ。 覚悟するのは自分だと飛竜は思った。 しかし、少女はそのまま動かない。 瞳を閉じて何かを考えだした。 飛竜はこのまま逃げ出してしまおうかと考えていると、少女は瞳を開いた。 「あなた、名前は?」 「へ?」 突然のことに呆然とする。 「質問が聞こえなかったの?」 「い、一年C組の剣飛竜です。」 少女はパソコンに向かって、何かを調べ始めた。 「ふーん、なるほど・・・。」 手を止め、席を立った少女は、飛竜を見つめた。 「あのベルトは普通の人間には切れるはずのない強度なのよ。それを引きちぎる力。 空手では全国制覇をするほどの実力。まさに私が求めていた人材だわ。」 そう言うと、少女は高らかに笑い出した。

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