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作:1 ◆IDXsB1A/aY

「征くぞ、レッドォォォォッ!!」
怒号一閃。
瓦礫を踏みしめ、空を駆ける。
崩壊を続けるビルは、視界を阻むように砂埃を生み出している。
瞳に映し出されるのは白く濁った空間だけ。
だが、必要無い。
眼など見えなくとも、レッドの圧倒的な存在感が、俺に位置を知らせてくれている……!
「来るか、庄家栄一!」
だが、それは相手も同じだ。
白塵の向こう。暗闇にも似た層の向こう側に、俺を見据えている。
詰まる間合い。
繰り出される一撃。
爆ぜる衝撃。
激突した二つの拳が、充満した瓦礫の屑を吹き飛ばす。
白塵が消え去り、視界が生まれる。
そこに在ったのは、相対する双眸。
伝わってくる。
奴の射殺さんばかりの視線。
腕の芯をを伝わってくる、電撃じみた振動。
そして、放たれている殺意が、語っている。



――これが、友情なのだと。