金峰・瑞牆山行 鍋を山の中で食べるぞ!ツアー

  • 1999年10月31日~11月3日(予備日1日含む)
  • 山域:奥秩父金峰山・瑞牆山
  • メンバー
L: 町野 洋輔 (2年) SL: 清宮 壮人(3年)
M: 北市 篤 (2年) 山口 剛史(1年)

10月31日

  • 立川集合→韮崎駅(韮崎にて駅寝。)

(出発が立川にしては)多くの人々に見送られ、出発。
個人山行と言う事もあって、みんなはリラックスしている。
しかし、私は初めてのリーダーと言う事もあって、かなり緊張しっぱなしだった。
「なにかあったらどうしよう?」「みんな楽しんでくれるかなぁ?」
と、電車の中ではずーっとこんな事を考えていた。
上級生として、そしてサブリーダーとして頼り甲斐のある清宮さん、
信頼すべき友人である、同級生の北市。
そして1年生の中では一番仲が良いであろう、山口。
百々が急に参加できなくなったのが残念だけど、初リーダーを体験するのに、これ以上望めないほどのメンバーだと思う。
さぁ、初の個人山行を成功させるために、明日から頑張ろう!

11月1日(雨)

  • 韮崎→(タクシー)→瑞牆山荘→富士見平小屋(ベースキャンプ)→(ワンデリング)→瑞牆山→富士見平小屋

天気はあいにくの雨。早朝に韮崎駅で会ったタクシードライバーに交渉した結果、少しだけ割安で瑞牆山荘まで乗せてもらえた。
…不幸中の幸い(?)である。
で、小雨の降る中タクシーに乗っていると、山奥に入って行くにしたがって見えてくる紅葉の奇麗な事と言ったら、緑の木がほとんど無くって、赤や黄色の葉っぱばかり。
奇麗な小川と紅葉のコントラストが印象的でした。

見て下さいよ!この紅葉。めちゃめちゃ奇麗でした!!

タクシーを瑞牆山荘で降り、ベースキャンプ地の富士見平小屋まで歩く頃には、残念な事に雨は少し大降りになってきました。
富士見平小屋までは、山口に読図をさせながら登り、30分ほどで到着。
速攻でテントを設営し、軽く休憩を取った後、瑞牆山へと進路を取りました。

瑞牆山は大ヤスリ岩をはじめとして、頂上はゴツゴツした岩で構成されていて、ふもとの緑の多さを思えば、なんか面白い形をしている山でした。
登山中にいきなり眼前に現れた「大ヤスリ岩」に驚き、写真を撮ったのだが、雨のために使い捨てカメラで撮った写真は見事に失敗してました。
ピークは360度のパノラマ大展望!
…のハズだったんですが、雨とガスという悪天候のため、視界はナシ。
しかも風が強くって、結構恐かった記憶があります。
それでも、みんなで写真をばっちり撮って下山。
今度は晴れている時にもう一度来たいものです。

瑞牆山ピークにて。全員が写っているのはタイマーを使ったから 記録・資料係の北市に大感謝です!!

瑞牆山から下山しベースキャンプに戻ってから、昼食を食べました。
メニューはなんと「お好み焼き」。
フライパンとカセットコンロ(!)を持って行って、みんなで焼きました。
味は上上!しかし、青のりを忘れたのは、ちょっと痛かったです。
その後しばらくまったりした後で、いよいよ夕飯の鍋の仕込みです。
具材は、あんこう・アンキモ・すずき・ずわいがに・たら・白菜・ネギ・まいたけ等。
いやぁ、ここまで持ってくるのが重かった・・・。
これらの具を、味噌仕立ての鍋で食べたのだから、もう最高でした。
ちなみに、私は「あんきも」を生まれて初めて食べました。美味しかったです。
鍋の「だし」は翌朝の雑炊に使う事にし、具だけを全部食べて、この日は寝ました。
8人用ジャンボテントに4人と言うのは、とっても快適でした。
この山行の目的の「鍋」も大成功で、正直ホッとしながら眠りに就きました。

11月2日(くもり時々 晴れ)

  • 富士見平小屋→(ワンデリング)→大日小屋→大日岩→金峰山→富士見平小屋→瑞牆山荘→(タクシー)→韮崎

この日は、早朝に星空が見えました。
「星が出てるんだし、晴れるだろう!」という期待に応えてくれたのか、出発時には雨もやみ、行動しやすい状態になってました。
金峰山に向かう途中には、紅葉を思い切り堪能できる所が何個所もあり、「秋の山はいいなぁ」と、心より実感できました。
特に大日岩から眺めた景色は、今までのワンゲル生活の中でもかなりの絶景でした。
金峰山の稜線に差し掛かったあたりでは、下の方には紅葉が良く見えて良かったです。
しかし風が強く、とっても寒かったです。途中の休憩時に手袋を無くした私には、
この身を切るような冷たい風が、えらく体に堪えました・・・。

金峰山は、ピークでは曇ってて何も見えなかったのですが、それでも奥秩父の主峰に登ったんだという実感が湧いてきて、とっても嬉しかったです。
本当は甲武信岳などが見えるはずだったので、残念ではありましたが・・・。

まぁ、そんな訳でピークで休憩後下山し、ベースキャンプに帰還したのがまだ早い時間だったために、天気予報では「台風接近」を放送していたこともあり、このまま一気に下山して、2日のうちに帰る事にしました。

下界に到着後、温泉につかりましたが、やっぱり温泉はいいですね。

ま、そんな訳で、金峰・瑞牆、かなり良い所でした。
鍋も大成功で、みんなも喜んでくれたようで、本当に良かったです。
…また、あの鍋が食べたいなぁ・・・。

一応、この様なコースを歩きました

最終更新:2011年02月06日 23:59