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*古術:風流のこと #counter 福光派には「鎌倉の古風を今に伝える流儀」と言う伝承がある。それをもって、別称を「鎌倉風流古芸」とも名乗る。この伝承部分についての真偽については、私自身懐疑的であるのだが、手の雰囲気(これを、手具合と呼ぶが)は、確かに古色蒼然とした部分が多い。 私が、日本拳法道専門で門生を指導していたときから「風門」を名乗っているのも、そのいわれに影響されてのことである。 この「風流」という言葉を、古術では手の微妙なニュアンスを表現するときによく使う。この手の微妙なニュアンスのことを「手具合」と呼ぶ。 古術福光派は神道色が強く、言霊信仰のようなものがあり、「言の葉」を重視すると言う特徴がある。特に、手具合、つまり技の微妙な感覚を「言の葉」で伝える工夫がなされており、現代の我々からするとなかなかに不思議な用語が多い。基本的には和語を用い、漢語を多用する江戸期の武家の武術とは大きく違っている。 例えば 素振・手合をゆっくりと行うことを「風のたゆたい」と言う。そこから来て、単に「たゆたい」とか「たゆ」とも言う。また素早く行うことを「疾風」と言う。これは「早手」に通ずる。 また、一般的に日本武道では「水が流れるように」と言う表現を使うが、古術では、それを「風のままに」とか「風の吹くままに」と言う表現を使う。 他にも「風」と言う言葉を使う「手具合」を表す言葉が多い。 このように、言葉でニュアンスをつたえることを「言伝え」と呼んでいる。 「手伝え・身伝え・言伝え」「三伝え一合」 このように、同じような表現を何度も繰り返すのも極めて古典的な世界かな、と私などは思っている。(館長) [[風門の儀に戻る>風門の儀]]

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