日本拳法道連盟 豊前福光派古術連盟 風門館 古術:落とし腰と平腰

古術:落とし腰と平腰(2006-10-07)

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古術では、剣法・拳法それぞれの素振りにおいて、落とし腰と平腰の二種を指導するが、落とし腰が古伝であり介者武術の流れを組むものである。また、平腰については江戸期の平服武術の動きであると伝えられている。

はじめは私も現代武道の観点から、落とし腰は現代では無用の古くさい構えだと思っていたが、日本拳法道に入ってから数々の他流試合をこなすうちに考えが変わってきた。

特に、タックルへの対処に悩まされていた私にとって、バーリートゥードゥーの紹介と、なぜブラジリアン柔術が腰の入らない当て身を放つのか、の理由を知るに及んで、ようやく古伝の素振りが古式の落とし腰を今に伝えている理由も分かってきたわけである。

そのため、私は古術の講習にあたっては、古式の落とし腰と平服武術の平腰の2種を必ず教えるようにしている。

武芸も時と場所で、身体動作を変化させなければ死地に陥ると古術の口伝にあるが、古式の技の理合いに気づかせてくれたのが最もニューウエイブの現代格闘競技と言うのも奇妙なものである。

それが、最も古色蒼然とした古術出身である私の、最も最新の総合格闘技と関わっている理由の一端でもある。(館長)