■サンディエゴ沖海戦(天海提督の決断)
背景
1942年9月20日、帝國海軍はハワイを攻略するものの、補給能力、そして米軍の造船能力から計算して、これ以上戦争を長引かせるのは得策では無いと判断。
新鋭艦戦『零戦52型』新鋭艦攻『天山』、そして新造空母『蒼鳥』『弥生鳥』の配備が完了し次第サンディエゴを強襲し、早期講和を図る米本土西海岸攻撃作戦を発令した。
10月23日、聯合艦隊司令長官天海春香大将は指揮下の第10艦隊に竣工なった『弥生鳥』を編入しハワイへと出港。
11月22日、米本土西海岸攻撃作戦発動。3日後、第1機動艦隊、第2機動艦隊、第5水雷艦隊、第9水雷艦隊はサンディエゴ沖で米軍機動艦隊、ロサンゼルス基地航空隊と交戦に入った。
交戦戦力(日本軍の沈没艦は駆逐艦を含めた戦闘艦艇全てを、それ以外の日本軍艦艇は巡洋艦以上を表示)
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日本軍 |
第1機動艦隊(艦隊旗艦正規空母『蒼鳥』 艦隊司令如月千早中将)
空母7(正規空母『蒼鳥』『弥生鳥』『瑞鶴』『翔鶴』『飛龍』『蒼龍』軽空母『龍驤』)
戦艦6(戦艦『大和』『武蔵』『金剛』『榛名』『比叡』『霧島』)
巡洋艦6(重巡『熊野』『鈴谷』『那智』『足柄』『妙高』『羽黒』)
駆逐艦5
輸送船24
第2機動艦隊(艦隊旗艦戦艦『長門』 艦隊司令三浦あずさ中将)
空母5(正規空母『赤城』『加賀』『隼鷹』『飛鷹』軽空母『鳳翔』)
戦艦4(戦艦『長門』『陸奥』『伊勢』『日向』
巡洋艦5(重巡『利根』『筑摩』『摩耶』『鳥海』軽巡『阿武隈』)
駆逐艦8
輸送船24
航空隊233機
第5水雷艦隊(艦隊旗艦重巡『高雄』 艦隊司令星井美希少将)
巡洋艦7(重巡『高雄』『愛宕』軽巡『大井』『北上』『五十鈴』『夕張』『長良』)
駆逐艦22
輸送船30
第9水雷艦隊(艦隊旗艦重巡『青葉』 艦隊司令菊池真少将)
巡洋艦8(重巡『青葉』『衣笠』『古鷹』『加古』軽巡『木曾』『神通』『川内』『那珂』)
駆逐艦11
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損害
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日本軍 |
沈没
第2機動艦隊
戦艦1(『伊勢』)
損傷(中破以上)
戦艦1(『日向』)
空母3(『加賀』『飛鷹』『鳳翔』)
その他詳細不明
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戦闘経過
空母4、戦艦3の機動艦隊を発見した第1機動艦隊は直ちに攻撃を開始。
一方、サンディエゴ攻撃に集中した第2機動艦隊を12月27日正午、重爆と雷撃機の混成部隊が空襲。この時偶然敵飛行隊に一番近かった角田覚治少将配下の第2部隊は戦艦『伊勢』『日向』を分離、この2隻で敵機誘引を決断。
『伊勢』『日向』以外の第2機動艦隊所属艦への被害は防がれたものの、空襲がこの2隻のみに集中し『日向』は大破航行不能に。
そして『伊勢』艦橋に爆弾が直撃し、『伊勢』に座乗していた第2機動艦隊副司令角田少将は『伊勢』司令部要員と共に爆死、『伊勢』も沈没した。
この救援のために第2機動艦隊航空隊は手持ちの戦闘機を向かわせたが、各艦の足並みが揃わずに五月雨式に戦力を投入する事になり、各個撃破の憂き目に遭った。
その翌日の航空戦により、第2機動艦隊所属空母『加賀』『飛鷹』『鳳翔』が大破するものの、帝國海軍はロサンゼルスの陸海軍戦力を撃滅する事に成功。
同時にハワイに強襲した米軍機動艦隊を天海大将直卒の第10艦隊が撃滅した事により、米国民の反戦感情が噴出。
同年12月、対米講和が成立した。
エピソード
この時、第1機動艦隊旗艦『蒼鳥』のマストにはZ旗が掲げられた。
参考文献
最終更新:2009年03月17日 22:08