299話

第299話:Lex Aeterna


何が起きたのだ、何が起きたというのか。
私は死んではいないのか、何故なのだ。

思い出せ、思い出すんだ。
先程あの男の爆発で私は吹き飛ばされたはずだ。
今の私では確実に死んでいた……はずだ。
しかし何故生きている!
あの女と共に爆風によって散ったであろうに!

……そうか。
あの男は怒りに満ちていた。
正常な判断ができずに私ではなく女のほうを重点的に狙ったのだろう。
そうとしか思えない、そうではないと説明が出来ない。
私が今の爆発で殆どダメージを受けずに、吹き飛ばされてはいるがここに立っている理由はそれしかない!

砂の霧が晴れた。ほら、あの女は見えない。
吹き飛ばされたのだろう、辺りには私しかいないではないか。


私はまた幸運に生かされたのだ。
呪われているのかと思う程の幸運で、確かに。ここに。


時間が無い。
おそらくこの幸運の後にはとんでもない不運が待っているだろう。
そんな予感がするのだ。だから今、私はすぐに進まなければならない。

大人数の人間の群れ、鋼の馬車、そしてあの男と横槍を入れた女。
ここまでの参加者に出会って生きている私だ。やらなければならない事はそこまで大きいものなのだ。
そうだ、故に次の世界でも殺せ!リュカ様の為に!踏みしめ歩くのだ!
ビアンカ様もタバサ様もはぐりん殿もヘンリー殿もデール殿もブオーンとやらもマスタードラゴンすらも!!





そうでなければ、この幸運は何故私に取り憑いているのだ。




さぁ、青い光へと進め!呪われた幸運が、私の体を絡み取り、消し去る前に!

【ピエール(HP2/5程度) (MP1/2程度)
 所持品:鋼鉄の剣、青龍偃月刀、魔封じの杖、ダガー、死者の指輪、オートボウガン、魔法の玉、毛布、
 ウインチェスター+マテリア(みやぶる)(あやつる) 対人レーダー
 第一行動方針:新フィールドへ 基本行動方針:リュカ以外の参加者を倒す】
【現在位置:西部砂漠の旅の扉近くから新フィールドへ】

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最終更新:2008年02月17日 23:28
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