311話

第311話:マシンガン・トーク


「あれあれ、穏やかじゃないなぁ」
ラムザは目の前で自分に剣を突きつけている少年に余裕といった風に呟いた。

「待てよ!テリー!いきなりそれは無いだろ!」
傍らのファリスの静止にもテリーは耳を貸す様子は無い。
(姉さんの敵は全員殺す…)

やっとレーべの村に到着し、ファリス、テリーの姿を認め、
仲間に入れてもらえるものか、背後から近付いて
「やぁ」
と声を掛けようとした時、テリー“背後からの敵”に抜刀したのだ。

しかしラムザは動じている様子ではない。
ジャンプでその気になれば直ぐにでも逃げられる事を考慮に入れ、
頭の中では神々しいような速度で目の前の二人を説得する話術をシミュレートしていた。

「何者だ…」
そう尋ねたテリーにラムザは紡いでいた言葉の群れを一気に解放する。

「僕はラムザ・べオルブ。敵意は無い。
僕は~(ry
この村で~(ry
君も(ry
それなら(ry
s(ry


ラムザはアグリアスや自分がゲームから抜けようとしている事やそのために仲間を探している事を
優雅な比喩表現、洒脱、詩的表現、心理学の応用、それらを駆使し二人に長々と語った。
いつしかテリーは剣を下ろし、ラムザに対する警戒を解いていた。
しかしラムザのトークは止まらない。

「このゲームは(ry
然るに(ry
量子学的見解を述べると(ry
更に…」

「もういい!もういいよ、アンタに敵意が無いのはよく解った」
放っておけば永遠に語り続けるのではないかと思わせるようなラムザの口上を
業を煮やしたファリスが打ち切った。
よく考えたら自分たちはかなり無防備だ。

「まぁ、そういう事だから、僕は君達と行動を共にするよ」
「はいはい、俺はファリス、こいつはテリー。まぁ、宜しく」
(それにしてもよく喋る男だ)

【テリー(DQ6)(左腕喪失、負傷(七割回復)
 所持品:雷鳴の剣 イヤリング 鉄の杖 ヘアバンド 天使の翼
 行動方針:『姉さん』(ファリス)の敵を殺し、命に代えても守り抜く】
【ファリス(MP消費) 所持品:王者のマント 聖なるナイフ 
 第一行動方針:レナとバッツを探す 第二行動方針:旅の扉を探す】
【ラムザ(話術士 アビリティジャンプ)
 所持品: アダマンアーマー ブレイブブレイド
 第一行動方針:二人と共に行動する 第二行動方針:旅の扉を探す
 最終行動方針:ゲームから抜ける、もしくは壊す】

【現在位置:レーベ入り口】

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最終更新:2008年02月16日 01:19
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