(Intro)
おさえきれずに
あふれはじめた
おもいでは
いろあせぬまま
あざやかな
いろどりを
きおくのいずみへうつす
とおのいてく
たびだつせなか
ひとみには
やきついていた
そっとこぼすなまえ
ほおをなでた
はるのかぜにのせて
(1A)
すこしひろくなった
へやのなかに
ちらばっているままの
おもかげは
うれしくもあり
さびしくもなる
ふとしたしゅんかんに
うかびあがった
ぬくもりのあと
なぞるだけで
こころがすぐにねつをもった
(1B)
ゆめをおいかけ
とおくでがんばる
きみのこと
いつまでも
まってると
こころに
きめたのに
(1S)
こらえきれずに
ながれたなみだ
あしもとに
しみこんでゆく
さびしさに
あとひかれ
うごきだせないここから
なかないとつげたつよがりは
もろいまま
かくせないから
えがおのれんしゅうを
くりかえした
はるのかぜにまぎれ
(2A)
どこまでもすんでる
あおぞらへと
そっとしせんをなげた
きみもいま
おんなじそらを
みているのかな
こころではどんなに
つながってても
はなれたきょりが
せつなさだけ
とほうもなくつのらせてゆく
(2B)
ゆめをしんじて
はしりつづけてる
きみのこと
いつまでも
まってると
ちかいを
たてたのに
(2S)
おさえきれずに
もれでたことば
「あいたいよ…」
「そばにいたいよ…」
わたしだけ
よわいまま
なにひとつかわれてない
まけないつよさがほしいから
ふりかえる
よわさをみとめ
すこしずつでもいい
まえをむいた
(C)
いくどのふゆをこえ
くさきがめを
さますころ
さしこむひざしと
はるをつげるかぜが
ずっとまちのぞんでた
まちこがれつづけていた
たよりを
やわらかく
はこびおしえてくれたの
(3S)
こらえきれずに
かけだしていた
ときめいて
はやるきもちが
やくそくの
あのばしょへ
はやくむかおうとせかす
あでやかにいろづきはじめた
はなびらを
ふわりとゆらす
はるかぜのむこうで
いとしきみの
あたたかさに
ふれた
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