ゲシュタルト崩壊

心理学用語のひとつで、ドイツ語で言うゲシュタルト(=Gestalt  モノの形、という抽象的な意味の言葉)が崩れ去ること。
非常に大雑把な言い方をすると、今まで信じていたモノの印象が壊されることで、一緒に自分の価値観全部までブッ壊れてしまうほどの激しいショックを受けること。

よくゲシュタルト崩壊の例として引き合いに出される、「文字のゲシュタルト崩壊」というケースでは、文字や言語などの意味が、あることをきっかけとして本来の意味のように認識できなくなってしまう現象を指す。要するに、同じ漢字や言葉をずーっと見続けたり書き続けたり言い続けたりすると、何だか妙な気分になってきて、元の意味が分からなくなったり違う字や言葉に感じてきたりするアレのこと。

この「~に導いてくれよう!」という攻撃の元ネタは、01年11月に「D.O」(ディー・オー)から発売されたエロゲー、「家族計画」の登場人物で、若本氏が別名を名乗って声を担当している高屋敷 寛(たかやしき ひろし 本名:広田寛)が、妻(役)の高屋敷真純(ますみ)宛にかかってくるストーカー男の電話を撃退するために、真純や主人公の代わりに電話に出てサイコな罵倒や電波なヨタ話をまきちらしたシーンのセリフ。若本氏の濃厚な演技力のお陰で、同作の中でもかなり人気のあるイベントのひとつである(何故「本名~」だの「~役」だのが付くかはこのゲームのあらすじを参照⇒Wikipedia:家族計画)。
このとき寛は真純の声帯模写を行い、『真純=気弱でおっとりした性格』というゲシュタルトを持つ電話の相手に、短気で攻撃的な真純を演じ、意味不明の罵声をソックリの声で浴びせて激しいショックを与え、家庭の平和を守ることに成功した。一応。
(その後のゲームの進め方によりこの男はまた真純を狙うようになるのだが)

ニコニコRPGでは33話で魔王アナゴが使用する技として登場。
パーティー全体を暗闇+混乱のステータス異常に陥れる攻撃である。
「ゲシュタルトが崩壊して混乱し目の前が真っ暗」という意味なのだろうか。

また、元ネタの候補として「ニニンがシノブ伝」の怪生物・音速丸が上がる事があるのは、
おそらく「若本のグルメレース」の音速丸のシーンでこのセリフが流れたことが原因と思われる。
しかし実際はアニメ「ニニンがシノブ伝」で音速丸は「ゲシュタルト崩壊に~」は言った事はなく、
その上アニメでこの発言があったとしても「ニニンがシノブ伝」がアニメ化し若本氏が音速丸の声を担当することになったのは、
家族計画の発売より3年後の04年7月なので引用元としては誤りである(そもそもこの技を使った際、電話の音がしていることから家族計画からの引用なのは明らか。詳細は↓)

4:23~より状況の説明、11:20~に元ネタのセリフ。
5:48~からの、ヨソでは絶対聞けないような若本声でのハレンチすぎる1人芝居も必聴!

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最終更新:2008年08月03日 11:08