Oracle10g インストール準備
1.グループの作成
以下のグループを作成する。
oinstall |
ORACLEインストール用グループ |
dba |
ORACLE管理用グループ |
oper |
ORACLEオペレータ用グループ |
※operはオプションのため作成は任意
グループの登録状態を確認し未登録のグループを作成する。
$ su -
# cat /etc/group | more
必要なグループを作成する。
# groupadd oinstall
# groupadd dba
# groupadd ope
2.ユーザの作成
以下のユーザをを作成する。
ユーザ名 |
グループ |
内容 |
oracle |
oinstall dba |
ソフトウェア・データベース管理者 |
dbadm |
dba |
データベース管理者 |
ユーザの登録状態を確認し未登録のユーザを作成する。
$ su -
# cat /etc/passwd | more
必要なユーザを作成する。
# useradd -G oinstall,dba oracle
# useradd -g dba dbadm
3.マウント・ポイントの作成
以下のマウント・ポイント(インストール先)を作成する。
/u01 |
ソフトウェアのマウント・ポイント |
/u02 |
データベースのマウント・ポイント |
マウント・ポイントを作成する。
$ su -
# mkdir /u01 /u02
作成したディレクトリに対して権限を設定する。
# chown -R oracle:oinstall /u01 /u02
# chmod 755 /u1 /u2
4.環境変数の設定
以下の環境変数を設定する。
環境変数 |
内容 |
設定例 |
ORACLE_OWNER |
Oracleのインストール・稼働ユーザ |
oracle |
ORACLE_BASE |
管理ファイルがインストールされている上位ディレクトリ |
/u01/app/oracle |
ORACLE_HOME |
Oracleのコンポーネントがインストールされているディレクトリ |
$ORACLE_BASE/product/バージョン番号 |
ORACLE_SID |
インストールに使用するシステム識別子 |
orcl |
ORA_NLS33 |
英語以外の言語の格納先 |
$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data |
ORACLE_TERM |
端末タイプ |
vt100 |
ORACLE_DOC |
ドキュメントのインストール先 |
$ORACLE_HOME/doc |
PATH |
実行ファイルの格納先 |
$ORACLE_HOME/bin |
LD_LIBRARY_PATH |
共有ライブラリ格納先 |
$ORACLE_HOME/lib |
ULIMIT |
ハード・ソフトウェアの利用制限 |
(不明) |
NLS_LANG |
メッセージの表示言語 |
Japanese_Japan.JA16EUC |
CLASSPATH |
Javaクラスファイル格納先 |
$ORACLE_HOME/JRE |
DYSPLAY |
インストーラーに表示される名称 |
0 |
※全てを設定する必要はありません。
環境変数はOracleユーザの .bash_profile へ設定します。
$ cd
$ vi .bash_profile
設定例
# Oracle Enviroment
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/10.1.0
export ORACLE_SID=orcl
export NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC
export ORA_NLS33=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data
export ORACLE_DOC=$ORACLE_HOME/doc
export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin
export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export CLASSPATH=$ORACLE_HOME/JRE:$ORACLE_HOME/jlib:$ORACLE_HOME/rdbms/jlib:$ORACLE_HOME/network/jlib
※PATHと$LD_LIBRARY_PATHは既存の設定に追加しています。
設定内容を反映します。
$ cd
$ source $HOME/.bash_profile
反映が完了したら export コマンドで設定されているか確認します。
5.カーネルの調整
インストール時のエラー回避のためにカーネル・パラメータを調整します。
カーネル・パラメータは rc.local ファイルを修正します。
$ su -
# vi /etc/rc.d/rc.local
以下の行を追加します。
# oracle setting
echo 250 32000 100 128 > /proc/sys/kernel/sem
echo 268435456 > /proc/sys/kernel/shmmax
echo 65536 > /proc/sys/fs/file-max
ulimit -n 65536
echo 1024 65000 > /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
ulimit -u 16384
設定が終わったらLinuxを再起動すると設定が反映されます。
参考資料
最終更新:2007年10月06日 12:22