東大風

東大風(とうだいふう)とは、主に1990年代後半~2000年前半の東京大学クイズ研究会(TQC)で愛好されていた、独特のクイズ傾向を指した語。

独創性・諧謔性を重視する傾向がある。どこかで聞いたことのあるような問題よりも、あまり出題されない分野や事項の出題、真新しい問い方などが採用されることが多い。
出題者の個性や発想、センスが大きく反映されるため、ひとくくりに「東大風」とまとめるのは乱暴であるとする意見もある。
一般に「世間ではよく聞かれるものの、他のクイズでは出ないような単語が答えになる」「理由を問うような問題が早押しで出る」などと説明されることがあるが、これはその一端を表している。

当時のTQCの問題は、東大オープンやTQC大例会などTQC主催のオープンでサークル外にも披露されてきたが、学生系クイズ全盛の時代にあっては変わり種として見られることが多かった。
2000年頃から一つの問題傾向として注目を集め、様々な問題傾向を出題した2001年のオープン「マンオブサイヤー」でも採用された。それまでも「東大風」の語は使われていたが、本格的に広まったのはこの大会からであろう(ただし出題者の市川尚志氏は記録集で「東大風と銘打ちながらも市川風だった」と記している)。
その後、TQCでも「東京大学問答会」「東大全人代」などのオープンを開催、TQC外でもこれらに影響を受けた「【?】[demandosigno](デマンドシグノ)」といったオープンが開催され、またそのスタッフチームを中心としてこのような傾向の問題を楽しむ「system F」というサークルも生まれた。

その後はTQCの路線変化もあって現在ではこの用語はあまり使われなくなっているが、問題傾向としては現在開催されている「mono-series」などに引き継がれている。

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最終更新:2020年11月22日 11:33
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