歯車

無機物萌えの人が一番好んで居る部分。と言うか部品。
彼の一日は歯車を愛でる事から始まり歯車を眺めながら原稿を書き歯車に乗り外出し歯車を抱きながら眠る事で終える。
その溺愛ぷりと言ったらもう見ていられない程で、一説に寄ると両手の指に歯車を填めていると言う噂さえあるほど。
因みに歯車に眼を着けたのはその中心部に惹かれて―――と言う話もあるが、本人の口から真相が語られる事は恐らく無いだろう。