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古術:米俵二俵のこと」(2006/10/18 (水) 23:44:24) の最新版変更点

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*古術:米俵二俵のこと(2006-10-15) #counter 古術には色々な伝承がある。これらを、全て言伝(ことづたえ・口伝の意)によって伝えるのも、守人の重要な役割の一つである。 そこで、今回は「米俵二俵のこと」について伝える。古術の手合組型は、相手の力に逆らわず、変手を駆使して、体の捌きと立ち関節を巧妙に使うところに本義があるが、力が不要などとは言わない。むしろ「力振る」と言って、存外とパワー重視の傾向がある。 元々、伝承によれば、米俵二俵を両肩に担いで「腰の鍛え」が出来ないと「手」が効かない、と教えている。実は、昔は古術継承の大きな条件であったそうだ。 米俵二俵と言うと、120kgに当たるから、かなりの力が必要と言うことになる。 残念ながら、私の時代には米俵とかは無いし、また私は力業が苦手で、そう言った類の行法は形として習っただけであるが、これから古術を学ぼうとする者は、そう言った力も必要であると言ったことは知っておいて欲しい。 もともと古術が得意とするのは、体術においては第四法腰取であり、これは、相撲の手の一種である。しかし、私は、第三法組討、第四法腰取が苦手で、もっぱら第二法の取手を好んだ。 免許皆伝とは言え、形を知っているだけで、効かせるというのとはまた別物であるから、効かせるためには「力振り」も必要だということは認識しておいて欲しい。 最近、古術の「取手」を見て、合気道のようなものだと勘違いする人も多いので、誤解ないようここに「言伝」しておく。 古術には「合気」と言うような概念も希薄である。むしろ、私が古術の概念と似ていると感じるのはグレイシー柔術の方である。彼らの考え方を書籍などで見るたび、非常に似ているなと感じる。私には、彼らの考え方が非常によく分かる。 ただし、ああいう高度な寝技の体系は古術には無い。古術では、体術においても立ち技中心であり、寝技に持ち込むことを嫌うという傾向にあるが、技の連絡変化などの概念は極めて似ている、と言う感想を持っている。(館長) [[風門の儀に戻る>風門の儀]]

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