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*古術:鍛えのこと(2006-10-11) #counter 古術には、「体の鍛え」とか「腰の鍛え」と呼ぶ鍛錬法がある。古術、「素手第四法腰取」とは、相撲の手とほぼ同じである。違いは、相撲よりは体捌きと立ち関節技を駆使するところにあるが、基本的には相撲の手と考えて良い。 江戸期、農民も奉納相撲などはおおっぴらに行えたわけであるから、当然公然たる力試しの場となったことはあり得る話である。また、この相撲は合戦武術としても存分に機能したはずであるから、平服の武術である江戸期の柔術とは、また別種の趣があったのではなかろうか? 古術では、「柔よく剛を制す」手を伝えている訳だが、しかし、力が不要であるとか必要ないとかいったことは言わない。力は、あればあるほどよいと考えるのが、古術の発想である。 そこで、その鍛えだが、別伝として二種ある。 1 棒振り 重い棒を平立ち・一文字腰と重心を上下に移動させながら素振りを行う。ただし、剣道とは違って最終的には薙鎌をつかうことを目的としているため、左手前も行うところが特徴である。 2 玉石の行 これは、玉石(簡単に言うと、漬け物の重しに使うような石のこと。このあたりもいかにも百姓の芸だと思わせる。)を用いた 真天・突き出し(直法)・抱き締め(だきじめと読む)・前振り・後振り・玉抱え と言う六種の動作で構成されており、今風に言えば石を使ったパワートレーニングにあたる。 これもすべて一文字腰と平立ちで呼吸とともにゆっくりと行う。 文字で説明すると長くなるので、次回の講習会の折に紹介したいと思う。 ただ、一つ付け加えておくと、昔の武家の家には、必ず力石と言うウエイトトレイニング用の石があり、武家はその力石を振り回しながら体を鍛えていた、というのを武道関係の本で読んだことがあるので、案外と江戸期には一般的な鍛錬法だったのかも知れない。 我々が思う以上に、江戸期の武芸はパワー重視だったのではないだろうか?(館長) [[風門の儀に戻る>風門の儀]]

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