日本拳法道連盟 豊前福光派古術連盟 風門館 古術:元手・手合い稽古三種のこと

古術:元手・手合い稽古三種のこと(2006-10-09)

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福光派は徹底的に秘密主義をとっていたため、伝書を残すことが元来禁じられていた。すべて口伝で継承するのが流儀の本義である。手の名より、体が覚えることをモットーとしていた。

つまり、継承者、これを守人(もりと、と読む)言うが、守人そのものが、言わば正確なハードディスクの役割を担っていると言えよう。

今回、古術を学びたいと言う希望に答え、会の名称を風門館と名乗って活動を再開するにあたり、古くさい名前よりは現代風にと思い、門主などと現代風にしてみたが、やはり居心地が悪い。

やはり、古伝の通り、第十六代守人と名乗ることにする。

また、古術得物五法においては、元手・手合(剣術・組太刀)が基本になっているが、この稽古法は
脇勝ち三十六本→仕手勝ち三十六本→素振り打ち返し三十六本
から構成されている。

脇勝ちは、後の先、相手の攻めを受けてから返す技で、特に防御反撃の理合いを学ぶ。

仕手勝ちは、先を掛け、反撃された場合の更なる変化手を学び仕手が勝つように構成されている。

最後に素振り打ち返しへと進む。これは、素振りで学ぶ攻め技を互いに繰り返し、変手稽古と数取り稽古を行うものである。

この素振り打ち返し・数取り稽古が自在に出来るようになったときに免許・皆伝ということになる。乱稽古がない福光派としては、最も実戦に近い稽古法だと言える。

ただ、他派と違うのは、福光派においては基本の素振り・組太刀などを学びながら初期の段階からこの素振り打ち返しを行うため、応用変化を合わせると膨大な数に上る手も原理原則は同じことであるから、比較的習得が早い。

柔道や空手が、基本技を習得したら、変化技・連絡技は乱稽古で自然と習得するのと似た発想である。

私は、よくこういう稽古法を発明したものだと、習いながら感心したものである。

次の稽古あたりから、この素振り打ち返しも行っていきたい。ただ、木刀で稽古するから怪我には十二分の注意が必要であることを念頭に置いてもらいたい。(館長)